2019
おがくずと呼ばれるものがあります。樹木をノコギリやチェーンソーなどで切断した際に出てくる、ふわふわとした切り屑のことです。漢字ではなんと、大鋸屑と書くのだそうです。大きな鋸で出る屑なのですから分からんでもないのですが、初見で読める方は殆ど居ないでしょう。活用法としては、緩衝材や火種、キノコの培地など色々あるようです。木材加工など、業種によっては大量に出るので処理方法について考えを巡らせているのだとか。単に燃やすのでは環境に悪いですし、経費も掛かります。空気を含んで柔らかく、元が木なので害が少ないということで、牛など動物の敷材といった使い道もあるようです。おがくずにだって生きる道はあるんだぞと、なにか教訓的なものになる気がしてきました。
(・ω・) まあ、社長とか校長がこんなこと言い出したらウザがるんですけどね
【現状で人類皆殺しくらいは可能な状態なんですけどね】
亜:ものすごい今更な話なんだけどさ。
玄武と真武が、なんで自我を持ってるのかイマイチ分かってないんだけど。
黄:こいつの科学者としての倫理観、どうなってやがるんだよぉ。
亜:毎度言ってる気もするけど、作ったものをどう使うかが大事なんであって、
開発段階で変な制限かけるのは未来を閉ざすことになるから。
黄:言うことだけは立派なんだよぉ。
朱:地球を粉砕する装置を製作しても、
『人の自制心を鍛えるのにちょうどいい』くらい言いそうですよね~。
【死にかけて脳が暴走したってのが有力だし】
亜:情報が複雑に交錯したら意識みたいなものが生じるって思ってるんだけどさ。
境界線のチェックは全くしてない的な。
黄:それをやると、生まれたり死んだりを擬似的に繰り返すことになるんだよぉ。
朱:生半可なホラーより怖いですね~。
亜:普通、一度しか生誕と死亡を体験できないのに、凄いことじゃない。
黄:探求者の感性はおかしいんだよぉ。
朱:とりあえず、臨死体験否定派であることは分かりました~。
【リターンが曖昧なのにリスクばかりが無駄に高い】
亜:一方で、私達が持つ霊的な何かが影響を及ぼしてる可能性も感じてたりする。
朱:立場的にそういうこと言っていいんですか~。
亜:意外に神様信じてる物理学者とか多いらしいよ。
黄:宇宙の全てを、小さな脳で理解するのは難しいんだよぉ。
朱:やっぱり、私が私自身のことを分からないのは仕方ないことなんですね~。
黄:それはまた別の話なんだよぉ。
亜:朱雀研究家は白虎と月読しか居ないって聞いてるし、
人材が集まる気配も無いから無理筋なんじゃないの。
【冷静に考えると玄武要素が一つとして無い気すらする】
亜:結局のところ、動いてる間は動いてるし、不具合起こす時は起こすと思う。
黄:素人以下の見解なんだよぉ。
朱:サポートセンターにこんなこと言われたらイラッときませんかね~。
亜:でもほら、何の対価も受けとってないしフリーソフトみたいなもんじゃない。
黄:玄武の報酬をピンハネしてたのがよく言ったもんなんだよぉ。
朱:そんなのが四神の穴埋めに使われてる辺り、
業界の人材不足を痛感させられますね~。
高校生片瀬亜沙と、科学者先代玄武を行ったり来たりしてるせいで、なんかカオスな内容になってる気がします
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2019
ピンハネと呼ばれる行為があります。誰かに渡るべき利益の一部を、他の誰かが不当に奪うことを意味します。類義語に、中抜き、上前をはねる、などがあります。はねるという言葉は、漢字だと撥ねるになり、何かの一部分を自分のものにするという語意が含まれます。では、ピン、は何なのでしょう。実はポルトガル語で点を意味するpintaに由来するものなのだそうです。サイコロで一の目は一つの点であることなどから、ピンには1という意味が追加されました。ピン芸人などという俗語からも伺えるでしょう。更に転じて、一割、一部というものも付加されてピンハネという言葉が完成に至ったらしいのです。想像していたよりワールドワイドな展開でした。現代日本語でピンハネと言えば、大体は中間業者の悪行ですが、遥か彼方、ポルトガルの地ではこんな使われ方をしていると夢にも思ってないでしょうね。
(・ω・) 日本語も、何処か遠くの地でとんでもないことになってるかも知れない
【どう考えてもそれで一財産築けるだろと思ってはいけない】
朱:先代玄武さんは単身で日本に住んでる訳ですけど、
家族構成とかの設定をどうしてるんですか~?
亜:共働きで昼はあんま家に居ないってことにしてるよ。
朱:炊事洗濯なんかがうまい理由付けになるやつですね~。
亜:実は全部の家事を機械任せにしてるんだけど、偽装するのに苦労してる。
黄:ちょっとそのシステム、うちにも導入して欲しいなと、
自分の中の堕落根性が疼いたんだよぉ。
【何が琴線に触れるのかサッパリ分からない】
亜:ほいで三者面談とか、どうしても必要な時はロボット連れてく感じ。
黄:便利なスキル持ってやがるんだよぉ。
朱:これだけの能力がありながら、大して社会の役に立ってないって凄いですよ~。
亜:私は、やりたい仕事しかやらない主義だから。
黄:一昔前の職人みたいなこと言ってるんだよぉ。
朱:こういうのを口説き落として特殊なことをやってもらうのって、
創作の世界じゃ定番なんですけどね~。
【薄々勘付いてるけどまあいいかで流されてる可能性】
亜:家にクラスメート呼んでお茶会するのが楽しくて楽しくて。
黄:平和的な趣味と言っておくんだよぉ。
朱:溜まり場になって誰のものとも分からない私物が散乱する流れですね~。
亜:そこのところはキッチリしてるよ。
忘れ物には、情け容赦なく面白改造施すって言ってるし。
朱:あまり正体を隠す気が無い感じなのは、錯覚なんですかね~。
【転生して十数年とは思えない発言がチラホラと】
亜:他にも一対一で悩み相談なんかもしてたり。
朱:亀の甲と年の功、ダブルで持ち合わせてますからね~。
黄:裏でお婆ちゃんの知恵袋とか言われてるパターンなんだよぉ。
朱:どれだけ若作りしようと、
黄龍さんみたいに実年齢に裏打ちされた加齢感は滲み出ますから~。
黄:なんか言われたんだよぉ。
亜:そこんとこは、千年単位でその身体使ってきた朱雀にも適用出来るんじゃないかな。
十年以上やってるのに、あまり語られることが無かった先代玄武の日本での生活ですが、次に触れられるのは五年後とかになるんじゃないかとか思ってます。
2019
鯖を読む、という慣用句があります。鯖はシンプルに、魚の種類としてのサバを意味します。江戸時代、今ほど冷蔵、冷凍技術が発達していなかった頃、痛みやすい上に数が多い鯖は、のんびり数えることが許されませんでした。その為、パパパっと読み上げるのですが、勢いに任せて数字を誤魔化して有利に仕組んだことから、自分に益になる勘定をそう呼ぶようになったのだとか。一番使われるのは年齢詐称でしょう。女性は若く見られることを好む傾向が強いので、実際のそれより低く申告することを特に意味する場合があります。一方で、何らかの事情で年を上乗せすることを俗に逆鯖を読む、ないしは略して逆鯖と言います。これは一般的な解釈で不利になる事柄全般にも適用されます。豊臣秀吉なんか、必要以上に自分が低い出自の出身だと吹聴していたらしいです。晩年、大権力者になった後は、実はやんごとなき血筋だったとか盛っていたって話も聞きますが。いずれにしても嘘は嘘なので、洒落にならない程度に抑えるべきなんでしょうね。
(・ω・) 一切、虚言を弄するなとか、逆に人の道に反してる気がしてるんだ
【トラブルメーカーとかいう作者の都合でやりたい放題な存在】
朱:先代玄武さんって、部活とかやってるんですか~。
亜;機械工学研究会ってとこに所属してるよ。
黄:そのまんまなんだよぉ。
朱:定期的に変な発明をして騒動を巻き起こす、
コメディ作品でよくある立ち位置なんですかね~。
亜:聖獣界隈で似たことしてる自覚あるから、あっちでは自粛してる感じかな。
【両足揃えての跳躍ですら凄いって言われるのに】
亜:で、高校生ロボット大会的なものに誘われてるんだけど、やっぱ反則だと思う?
朱:学籍があれば年齢を問わないルールなら良いんじゃないですかね~。
黄:その人間としての書類一式が捏造だからダメって言ってやるんだよぉ。
亜:一応、技術的なものは年相応に抑える努力はしてるよ。
具体的には、自立歩行して三回転半ジャンプが出来る程度に。
黄:完全に最先端突破してるんだよぉ。
朱:歩くって、あれで意外と超高等技術らしいですからね~。
【あいつらの賢さなら感覚的に理解してる気もするけど】
亜:朱雀みたいに、風も起こさずホバリングするのはやめたのに。
黄:こんな科学を超越したもの、再現できるもんならしてみやがれなんだよぉ。
朱:ふ~に~。
亜:反重力は実用水準に達してないし、磁力は行動範囲が制限されるからなぁ。
朱:私も、物の弾みで浮けるようになりましたけど、
どうやってと言われるとサッパリですからね~。
亜:そこらの鳥に揚力とか言っても分からないだろうし、それは良いんじゃないの。
【ぶっちぎりで優勝されると盛り上がりに欠けるのは間違いない】
亜:せめて同輩の後押しとして、ライバル校に妨害電波を浴びせて動きを阻害しようか。
黄:スポーツマンシップの欠片もねーんだよぉ。
亜:もちろん証拠を残すなんて初歩的なミスはしないよ。
なんなら他校になすりつけるくらいやってもいいし。
朱:もう、何もしないが一番っぽくなってきてますね~。
黄:実力を秘めてるのに公式の場に出ないってのは格好良さげではあるけど、
実態は迷惑を掛けることしか出来ないからなのかも知れないんだよぉ。
一応、高校生を対象としたロボット大会はあるようです。が、どうも二足歩行でガシャガシャ動くロボット達が大乱闘する様なものでは無いようですね。
2019
てるてる坊主と呼ばれるものがあります。白い布に綿なりを詰めて丸くすることで頭部に見立てて、晴れを祈願するものです。軒先などに吊るすのが一般的な作法でしょう。日本にある程度の期間住んでいて、耳にしたことすら無いという方はほとんど居ないと思われます。雨が多い気候と、意外に迷信深い国民性が合わさってのことだと推察できます。雛形は中国の晴娘なる想像上の少女を模した人形で、今のそれよりずっと人間っぽいものだったのだとか。勘の良い方はお気付きでしょうが、この女の子はつまるところ生贄です。それは倫理的にまずいと思ったのか、祈りを捧げるお坊さんにシフトしていったという流れのようです。いずれにしても用が済めばゴミ箱行きな辺り、人間の業の深さが伺えるものの気がしてきました。
(・ω・) 童謡にも、雨やまんかったら首落としたるで、ってあるしね
【そう考えると昆虫の変態は期間が短くて実験しやすいな】
亜:これだけ科学が進んだのに、地球の中心がどうなってるのかどころか、
深海のことすら分からないことだらけってのが落ち着かないんだけど。
朱:謎があるからこそワクワク出来るんですよ~。
黄:自分の生態を把握するのを諦めたのが何か言ってるんだよぉ。
亜:そういやマムシが龍族になるメカニズムって解明されてないよね。
黄:ざっくり言って千年以上掛かるとか言われてるのに、
そんなもんの検証する根性ある奴が居ないだけだと思うんだよぉ。
【二十世紀後半の宇宙開発は意地の張り合いで資金投入されたっぽい】
朱:先代玄武さんなら海底探査機くらい作れるんじゃないですか~。
亜:海が陸地の二倍以上の広さがあるの忘れてない。
潜ることが出来ても、得られる情報はその場所だけな訳で。
砂漠を散歩したからって大したこと知れないのと一緒だね。
黄:研究が進まない理由が良く分かったんだよぉ。
朱:すぐにお金にならないでしょうし、スポンサーも見付けづらそうですね~。
【要するにいい年だってのに子供なのである】
亜:いっそ、地球を貫通する乗り物でも開発してやろうかしら。
朱:昔、似たことを言ってましたけど、現実的に可能なんでしょうか~。
黄:まずドロドロのマグマの中を自在に動くってのが難しそうなんだよぉ。
亜:熱にも耐えなきゃなんないし、圧力は深海以上だし、
座標を確認する手段を用意しとかないと迷子になるし。
朱:さしもの先代玄武さんでも無理そうですね~。
亜:不可能って言われたら燃えるのが私の性分だよ。
【宇宙の端まで百数十億光年と言われているけど観測できる限界って意味です】
朱:この星の核って鉄が主成分なんでしたっけ~。
黄:まだ地球が熱々だった頃、重くて量の多い鉄が中心に沈んでいったらしいんだよぉ。
朱:でも、見たことある方は居ないんですよね~。
亜:あー、もう、たかだか六千キロ下のことが分かんないなんてモヤモヤする。
朱:たしか一光年が十兆キロメートルくらいでしたっけ~。
黄:宇宙の話に慣れると太陽系すらちっぽけに感じるけど、
じゃあどれくらい知ってるんだと言われると、割とマジでサッパリなんだよぉ。
人体、宇宙、深海は、科学者にとって同じくらい深いテーマなのだそうです。要するに世の中分かってないことだらけなのですが、そこに挑み続けられるのは素直に凄いと思っています。
2019
ノイローゼと呼ばれるものがあります。ドイツ語をカタカナ語化したもので、日本語を用いて表現すると神経症になるらしいです。この場合の神経は全身に張り巡らされてる方ではなく、精神とか心理といった内面的な意味合いになります。ただ、医学的に精神病とはまた別のものになるのだそうです。ノイローゼは心の不調が肉体に諸症状を引き起こすことで、精神病は日常生活をするのが難しい水準にまで達してしまった疾患なのだとか。たしかに、ノイローゼという言葉を聞いて心療内科に通うべきかどうかは微妙な印象があります。軽度のものなら、パーッとストレス発散するくらいで治りそうな感もありますし。現代人にはそれが難しいんだよと言われるとそんな気もしますが。肉体と精神が不可分である以上、適当に折り合いを付けて生きていかないといけない訳なのですがね。
(・ω・) この話でノゼローゼを真っ先に連想する私はどうなんだろう
【世代の話をしたら黄龍はどうなるんだということになりかねない】
亜:ブラックリストに載りそうなんだけど。
黄:いきなりなんなんだよぉ。
亜:ほら、私って玄武辞めた後、日本人片瀬亜沙として高校入ったじゃない。
黄:女子高生とお喋りする為とかいうタワケっぷりなら憶えてるんだよぉ。
朱:むしろ八百年くらい生きてて十代の子と話題を合わせられるんですから、
神と崇めてもいいのやも知れませんよ~。
亜:正直、あの子達は神様よりカリスマとかの方が好きみたいだけどね。
【記憶を一新する装置を作るとか言い出しかねないな】
亜:んで、三年で卒業しては別の高校に入学するを繰り返してたんだけどさ。
なんか変だぞって、一部で気付かれつつあるらしくて。
黄:高校生活の経験値が半端ないんだよぉ。
朱:十年以上学生をやってる日常ものは珍しくありませんけど、
このパターンだと飽きそうですよね~。
亜:というか、学園祭とか修学旅行なんかの記憶がこんがらがって困ることはある。
朱:普通は限られた回数しかやらないんでしたっけ~。
黄:因果応報とは言うけど、こんなしょうもないしっぺ返しなら、
別に食らっても良いんじゃないかと思うんだよぉ。
【消去法的選出をしている国が結構ありますよね】
朱:そういえば勉強はどうしてるんですか~?
亜:適当にやってるよ。上位には入るけどトップにはならない程度に。
朱:目立って良いことなんて無いって理屈ですかね~。
亜:学年一位なんて必ず一人出るんだから大したこと無いんだけどさ。
何故か神聖視されちゃう辺り、若さを感じるかも。
黄:その理屈だと国家主席も微妙なもんだということになるかと思ったけど、
実際問題、凄くてしょうがないかと言われると首を傾げるんだよぉ。
【経緯は違えどある意味に於いて同類なのである】
亜:結局どうしようかなぁ。疑惑持ってる連中を洗脳しちゃうのが早いんだけど。
朱:倫理的どうこう以前に、可能ってことが怖いですよね~。
黄:隠居する前に本気出して、どれだけ仕事が出来たか試してみて欲しかったんだよぉ。
亜:マジな有能っぷり見せ付けたら、こんな気軽に先代になんてなれなかったと思う。
朱:青龍さんが泣いて引き留めたんでしょうか~。
黄:そんな青龍を見てみたい辺り、成程、傍観者というのは気楽なもんなんだよぉ。
という訳で、玄武という職を人工知能に放り投げるという、天才のようでいて何も考えてない先代玄武さんのお話です。現役時代、どんな仕事っぷりだったかに触れた記憶が無いのですが、可もなく不可もなくくらいだったんですかね。