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 江戸の敵を長崎で討つ、という言い回しがあります。この場合の敵は、テキではなくカタキです。文字通り、江戸で受けた屈辱や恨みの類を、遠く離れた長崎の地で果たすという文言です。これだけを聞くと、地の果てまででも追い詰めて本懐を遂げる的に解釈してしまいますが、元々の使い方ではありません。由来は諸説ありますが、大坂の見世物師の話というのが有力なようです。彼は竹細工系が売りで、江戸に遠征をして成功しました。しかし同じ頃、大坂で長崎出身の同業がギヤマン細工を披露してシェアを大幅に奪われたのだそうです。つまり、江戸が大坂に負けた屈辱を長崎が晴らした、という意味で、江戸の敵を長崎『が』討つ、が本来の形だとする説が推されています。この逸話から、筋違いの論理で仕返しをしたり、或いは復讐を果たした気分に浸ったりすることが元来の使用法です。こうなると、土地としての長崎が関係無いじゃんという気もしてきます。『が』が『で』に変質してしまったことで誤用を促進してるのは間違いありません。これに関しては間違って憶えていても、俺は悪くねぇと居直っても良いのやも知れませんね。

(・ω・) 江戸と長崎がめっちゃ離れてるのも、一因なのではなかろうか

【一月くらいなら事情次第で何とかなるかも知れないけど】
青:では、要望を簡潔に述べてください。
黒:それについては単純明快だ。
  我々は五龍に所属していたが、明確に雇用期間を設定していた訳ではない。
  故に契約は未だ有効であり、当時と同等の待遇を要求する権利がある。
黄:道理が全く通ってないことも無いのが厄介なんだよぉ。
白:五千年と言わず、数年とか無断欠勤して、
 雇い続けてくれる会社があるかって言われると怪しいけどね。


【もう赤同士で組めば丸く収まる気すらしてきた】
赤:きかか。
朱:『そもそも働かせもせずに使えないと断ずるのは狭量に過ぎる』
 と主張しています~。
黄:そういや、どっかのドラ猫と同じで、
 赤龍を通訳できるのは朱雀だけだったんだよぉ。
白:サポート役として有能になるとは思わなかった。
黄:こうやって適当に配置した人材が回ってくれると楽なんだけど、
 実際はグダグダ極まりないことになってしまうんだよぉ。


【単独で営業が厳しそうな唯一の存在だからな】
青:反対意見があればどうぞ。
玄:聖獣というものは民衆の認知があってこそ成り立つものです。
  現時点で五龍のそれが四神に遠く及ばない以上、
 職責を解かれるのはやむを得ない措置と言えます。
白:不人気ってだけで、玄武自体はそこそこ知られてるから強気だね。
黄:あくまで四神のパーツとして認識されてるという、
 本人にとって残酷な真実からは目を背けておくんだよぉ。


【どこぞの肉より美味いと言われても白虎ファミリーにしか通じなさそう】
黄:それはそれとして、遠回しに批判されてる気分なんだよぉ。
白:黄龍も元五龍だもんねぇ。
黄:現実問題として、玄武より知名度が低いってのは危険水域なんだよぉ。
玄:さりげに、私を最低線に設定してませんか。
白:何かを考える時、分かりやすい物差しを使うと便利ってのは分かる。
黄:それが身近なものであれば感覚的にイメージしやすいけど、
 大抵の場合、失礼になるのは否定しないんだよぉ。

 多分ですが、日本の雇用法では無断欠勤が多いくらいでクビには出来ないと思います。まあ、この国でその手の法律はあんま守られてないというのが一番の問題なんですけどね。
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 ガラムマサラという調味料があります。英語表記だと、garam masalaになります。元はヒンディー語で、インド料理に使われることが多いブレンド香辛料の一種です。ガラムは暑い、熱い、マサラは混ぜるという意味があります。これは香りを立てる為に、製造過程で熱を加えることに由来するのだとか。厳密な定義はありませんが、シナモン、クローブ、ナツメグの三種を主成分として、カルダモン、ペッパー、クミン、コリアンダーなどを配合することが多いようです。あちらの家庭で、それぞれ必要に応じて作るものらしく、その味は千差万別です。というかレシピが無い場合もあって、同じものを二度と作れないパターンも少なくないと聞いたことがあります。大らかな地域性が出ているのでしょう。要するにインド系のミックススパイスの総称ってことなのですが、何故か名前だけはやたらと有名です。香辛料の本場と言えるのは南アジアや南米といった赤道周辺なので、実態以上にありがたがってる部分もありそうです。

(・ω・) カレーと呼んでる食べ物が、日本とインドじゃかなり違うらしいね

【言葉が通じなくなっててもおかしくないくらいの時間だ】
青:私は、この三名は要らないと明言しているのですが。
玄:初手から、絶望的な大技を繰り出してきました。
白:裁判長がこれじゃ、公正な判決は期待できそうもないかな。
朱:気持ちの整理を付けることが目的みたいなところがありますし~。
黒:こいつら、ふざけんなってくらい仲が良いな。
黄:ただでさえ大して働いてなかったくせに、
 五千年の空白を埋められると思ってるのが不思議でしょうがないんだよぉ。


【これ一つ取ってもどれだけ青龍に依存してるかが分かる】
黄:あまりに哀れだから、弁護士として朱雀を付けたげるんだよぉ。
朱:赤龍さん以外に大した思い入れはありませんが、
 やるからにはそれなりに頑張ろうと思います~。
セ:嘘がつけない子というのが滲み出てますね。
黒:施しと見せかけて爆弾を送り込むとは卑劣な。
黄:腹芸が苦手なのは適性に欠ける気がするけど、
 白虎か玄武であっても似たようなものではあるんだよぉ。


【玉砕した時は敬礼で送り出せば美談っぽくなるよ】
白:ところで、一応はトップの麒麟抜きで話を纏めて良いの。
青:人事権は私が全て握っているので問題ありません。
朱:青龍さんさえ口説き落とせばチャンスがあるってことですよ~。
セ:最終的にそうするつもりでしたし、過程が省けたとも言えます。
黄:現実的に可能かどうかについては触れないでおくんだよぉ。
玄:ヒマラヤ山脈を平地にする工事とどちらが楽かと問われて、
 本格的に悩む程度には難しそうです。


【ややこしく考えるよりは結果に繋がりそうである】
白:ってか全部ってことは、麒麟クビにして黄龍据えることも出来そう。
朱:黄龍さんもついでに売り込んだらどうですか~。
青:すげ替える際に生じる労力を上回るメリットがあるなら伺いましょう。
黄:こういうやつなんだよぉ。
玄:泣き落とし的に、情に訴えかける作戦が通用しそうも無いですね。
朱:どうやってアピールすれば良いのか何も思い付きませんが、
 私に得がある訳でも無いので気楽にやることにします~。

 何があれって、朱雀、白虎、玄武の三バカが黄龍の家に居るのに、青龍は働いてたっぽいってのが末期感を漂わせてくれます。

 眉唾という言葉があります。マユツバと読みます。文字通り、目の上にある眉毛と唾液の二つを組み合わせたものです。眉に唾をつける、眉に唾する、などとも表現します。意味は、騙されないように注意すること、です。眉唾物の略として用いる場合は、信用するに値しない物品や話ということになります。これは、狐や狸が人を化かすという迷信から来ています。かのケダモノ達は、人間に幻などを見せる際、眉毛が何本あるか数えるのだそうです。そしてその作業を終えた時に術が発動するのだとか。なので眉を濡らすことで勘定が難しくなり、防御策となる訳です。視力凄いなとか、なんでそんな条件にしたのとか、色々と言いたいことはあります。最近は眉を剃って整えたり、描き足してる方も多いですが、こういったケースはどうなるのかなとも思います。ちなみに動物が惑わしてくるという伝承の本場は中国と言われています。但し、狐だけで狸は含まれていません。あちらでは狐狸と表記して狐を指すのですが、伝来する過程でどっちも化かしてくるんじゃないかってことになったっぽいです。それだけ日本人にとって狸が身近な生き物だとも言えますが、えらい迷惑を被ったなという気がしないでも無いのです。

(・ω・) お稲荷さんの使いであるはずの狐も大概と言えば大概か

【白虎のは潔いっていうより何も考えてないだけなのでは】
黒:今、ここに宣言する。
  中国聖獣界が我々に行った不当なる扱いに対して断固たる決意で戦うと。
赤:けかか。
黄:なんか演説が始まったんだよぉ。
朱:どうして黄龍さんの家の庭先でやるんでしょうか~。
玄:私達の職場に乗り込むと不審者として拘束されるからではないですか。
白:ここなら関係者が居る確率高いし、いざって時は逃げ出せば済む訳だけど、
 そういう保険かけた生き様だから見向きもされてないんじゃないかな。


【朱雀は見た目が幼いから何となく許されてる部分があると思う】
黄:それで、道理に合わない処遇ってなんなんだよぉ。
セ:改めて考えたのです。五龍体制は四神のそれへと変わりましたが、
 私達の許可を全く取っていないということに。
黒:そんなものは無効であると考えるのが常識的な判断であろう。
白:年食ってる割に、えらく現代的な理屈を持ち出してきたんだけど。
玄:ずっと寝ていたせいで、精神は若いままなのやも知れません。
朱:子供心を忘れないと言えば聞こえは良いですが、
 社会人としては問題の方が多くなるやつですね~。


【玄武だってたまには人工知能っぽく理路整然と話すぞ】
玄:状況を整理しましょう。
  黒龍さん、赤龍さん、白龍さんの御三方はかつて五龍の一員でした。
白:で、長いこと意識を失って職務遂行が出来なくなったから、
 青龍が初代の白虎、朱雀、玄武をスカウトしてきた、と。
朱:それが五千年くらい続いた訳です~。
玄:本来の担当が戻ってきたら代行や代理が退くという論理は分かりますが、
 四神も青龍さん以外は代替わりしてますし、権利がややこしそうです。


【青龍の心労が無尽蔵に膨れ上がるシステムだな】
黄:だったら、裁判的なものでケリをつければいいんだよぉ。
白:とてつもなく無責任な発案が聞こえた気がする。
玄:現場を離れてる身としては、どうなろうと興味はないってことでしょう。
朱:少なくても暇は潰せるというのはありそうです~。
黄:でも、こじれたら面倒だから青龍を呼んでおくことにするんだよぉ。
白:ある意味で、この適当さが上に立つものの資質って気がしないでもない。

 という訳で、昔、黄龍と青龍の同僚だったオッサントリオのお話です。青龍はともかく、黄龍の方が確実に年上だろうに、何故かダメな中年共めという感じで扱ってるのが実にらしいと思うのですよ。

 ピラミッド型と呼ばれる構造があります。下に行くほど構成する要素が増える組織や集団などに用いられる表現です。図示する際は二次元であることが多いので、底辺が下部に描かれる二等辺三角形であることが殆どです。しかし当然のことながら本来のピラミッドは四角錐に近い立体です。別物であるような気もするんですが、どうなんでしょうね。下膨れになっているという部分が重要だと言われるとそうなんですけど。ちなみに、金字塔という偉大な業績を称える意味で使われる言葉がありますが、これはピラミッドのことらしいのです。金の字が、それっぽい形をしてるじゃないですか。ゴールドとは何の関係も無いのかとも思わされますが、ダブルミーニングというか、華々しくてちょうど良いくらいの感覚で作られた可能性は否定できません。一方で、ピラミッドって言うほど塔かという気もしないでもありません。じゃあなんなのさと問われたら返答に詰まり、塔で良いかなと思ってしまう辺りが弱腰です。

(・ω・) ピラミッドを打ち立てるじゃ微妙に伝わらん辺り言葉って凄いな

【表現ってのはそういった面もあるからしょうがない】
玄:王道エンタメといえば、スポーツ物は外せません。
朱:青春、熱血、友情、対決と、売れる要素がてんこ盛りです~。
黄:過当競争な上、鉱脈も掘り尽くされた感はあるけど、
 まだまだ最前線のジャンルなんだよぉ。
玄:これも新しい視点を入れようとしてやらかしがちではありますが。
黄:無難な作りを求められているはずなのに、
 クリエイターの新規開拓根性は業が深いんだよぉ。
玄:はっきりと、自己顕示欲と言い換えても構わないんでしょうけどね。


【最近はそこそこの強豪でレギュラーを目指すのも多いぞ】
朱:ともあれ部活を立ち上げる為、メンバーを集める所からでしょうか~。
玄:良い感じに担当がバラけて一チーム分になるのはどういったことなんでしょう。
朱:話の都合って言って欲しいんですかね~。
黄:キャッチャーやキーパーが多い導入だとして、
 ポジション変更で話を作れそうな感じはあるんだよぉ。
朱:詳しい方でないと分からない訳ですし、入り口としてダメそうです~。
玄:殆ど記憶に無いということは、挑んだ方すら稀少ということになりますか。


【日本一や世界を目指す訳でもなく延々と野試合をするのか】
玄:何より大きいのは、大会が幾らでもあるってことだと思うんですよ。
朱:勝負する理由を考えるのって、回数を重ねると面倒になりそうですものね~。
黄:トーナメント表一つで因縁を消化できるって、
 考えてみれば画期的なシステムな気がしてきたんだよぉ。
玄:バトルものだとネタに詰まっただの、安直だの言われがちですけど。
朱:逆に個人的事情だけで戦い続けるスポーツ作品って無いんでしょうか~。
黄:逆張りここに極まれりって感じだけど、
 たまにこういった発想から名作が生まれるから侮れないんだよぉ。


【スポーツを題材に選ぶメリットを敢えて潰しに掛かる所存】
朱:これを玄武さんに応用するとしたら、どうなるんでしょう~。
黄:アンドロイドが有名競技に殴り込んで倒しまくる筋書きとかどうなんだよぉ。
玄:完全に悪役じゃないですか。
朱:その中で、たった一つだけ勝利できなかったものにのめり込む出だしですね~。
玄:ありがちではありますけど、負けた理由に説得力を持たせるのが難しそうです。
黄:扱いを間違えると他の種目にケンカを売るも同然だから、
 シビア過ぎる綱渡りを要求されるんだよぉ。

 野球漫画の有名作にドカベンがありますが、中学編はメンバーを集め、高一は強豪校でのレギュラー奪取が目的となり、夏大会が終わったら部が崩壊寸前になってまたメンバーを集めるという目まぐるしい展開だった記憶があります。いつの時代も、この二パターンが主軸になりがちなんでしょうね。

 スパルタという言葉があります。スパルタ教育の略称としての使用頻度が高いでしょう。アメとムチで言えば、ムチの比率が高い指導法を意味します。というか、アメ部分が皆無に近いとしても過言では無いかも知れません。要するに甘やかすことなく、徹底的にしごきあげる方策です。由来は、古代ギリシャの都市国家になります。現地人はラケダイモンを自称していたようですが、何故か現代ではスパルタの名の方が遥かに有名です。まずここで生まれた赤ん坊は、健康に問題があるとされると生存権すら奪われます。そして7歳になると徴兵され、この世の地獄とも言える猛特訓を受けるのだとか。そんな人権なぞとは無縁の選別を生き残った連中ですから、軍勢の強さは群を抜いています。少数精鋭でありながら大国の主力を破った逸話が数多く残されています。国家としてのスパルタはローマと争った一連の流れで消滅しました。栄枯盛衰は世の常ですが、名そのものが2000年も生き残ったのは、やはり並大抵のことでは無いのでしょうね。

(・ω・) 現代の国家で、似たことになりそうな所はあるんだろうか

【二択だったら結局は全部当たるのと一緒じゃないか】
玄:占いキャラが、肝心な未来だけは見通せないのは納得いきません。
黄:見えたら見えたで、『こいつ運命を変えやがった』
 的な展開にするだけだから大して変わらないんだよぉ。
朱:演出以外の存在意義が無いみたいな言い方です~。
黄:百発百中の予知能力者なんて、強すぎて使えないんだよぉ。
玄:逆に選択肢から確実にハズレを引くのが、
 ギリギリ成立するラインなのかも知れません。


【理知的と言い切れるのは青龍くらいじゃなかろうか】
朱:過去だけは全て分かる方はどうなんでしょう~。
黄:ラプラスの悪魔じゃないけど、
 無限の経験則を持ち合わせていれば、おのずと先は読めるんだよぉ。
玄:ですがそれも、白紙に将来を描くのは死人じゃない的に言われそうです。
朱:勢いで生きてる直感型には、そういうのが受けるんでしょうね~。
黄:つまり世の中の大半はそういう連中ってことになるけど、
 よくよく周囲を見渡してみたら否定しきれないから難儀なんだよぉ。


【いつの間にか復権はすっかり諦めた節がある】
玄:歴史作品は、良く知られた時代に新要素や新解釈を混ぜ込めば、
 どうとでもなる印象があります。
黄:ローカルなのにスポットを当てても食い付き悪いし、
 二番煎じ感が強いと見向きもされないから、妥協した結果なんだよぉ。
朱:黄龍さんが主役なものが滅多に無いのは必然なんですね~。
黄:どうせ誰が活躍したかも認識されてない年代みたいな立ち位置なんだよぉ。
玄:四神がメインで、その総大将とすれば辛うじてなんとかなりそうですが。
朱:その枠を麒麟さんに奪われた現状では、復讐ものにしかならなさそうです~。


【それはそれで興味を惹かれる部分がちょっとだけある】
玄:百の偉人が水着剣道で八百万の魔神と戦う話があったのですが、
 これは歴史ものと呼んで良いのでしょうか。
朱:見事な迷走ですね~。
黄:ここまでてんこ盛りだと、どう処理したのか見たくなるけど、
 そうしたら負け感に溢れてるのがもどかしいんだよぉ。
玄:追加情報としまして、男女比は半々といったところです。
黄:幅広く媚びた結果、どの層からもそっぽを向かれるやつな辺り、
 企画することの難しさを感じ入るんだよぉ。

 かつてこの作品は世界で唯一かも知れない黄龍主役作品と書いたような気がしないでもありません。少なくても私が知る限りでは未だに見付かってないので、相当に少ないのはたしかでしょう。


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