美綾的、夢の対談! アクア×茜×月読! トリオ・デ・自由人!
( ・ω・) 筆者として、責任を取りたく無いのですたこらさっさと逃げさせて頂きます
「よぅ戻ってきたのぉ。
詰まるところ余に会いたかったのであろう? うむうむ、苦しうない。」
「あはは……」
良いか悪いかはさておいて、久方振りに会ったトヨ様は、今日も全力でトヨ様だった。
「うぅぅ! ふぅ!」
そして、シスも元に戻ったみたいで、実に相変わらずだよ。
「あ、でも物資補給の合間に顔を見せに来ただけで、すぐに出ますから」
「ダメですわよ、アレクさん。ここはそんな事務的な言葉ではなく、『君に会いに来た』と言うのが正しい男の子ですの」
ごめんなさい。そんなことを平然と言える程、人間的に成熟というか、達観なんてしてないんです。
「いずれにしても、宴に出る程の時間はあるのであろう?」
「宴って、あれ、何か、お祭りの時期なんですか?
あ、収穫も終わったっぽいですし、それに感謝する何か――」
「何を言うておる。お主の誕生祝いじゃよ」
「は?」
全く想像してなかったことを言われて、間の抜けた顔と頓狂な声を晒してしまう。
「あ、そーいえば、一昨日、だったかな」
指折り数えて確認してみたけど、うん、間違いない。僕の誕生日は二日前だ。
「いや、ゴタゴタしてすっかり忘れてて。そっか、もう十六歳なんだ」
アリアハンに於ける一般的な成人年齢は十六で、兄さんも、その年で旅立った。僕の場合、特例的に一年繰り上げた訳だけど、これで兄さんが旅に出た時と、同じ年になったのか。
少しは追いつけたんだろうかと思ってはみたものの、照れくさくなって、すぐさま頭を振った。
「こうしてほぼ時を同じくしてこの国にやってきたというのも、余の日頃の行いがよいからじゃろうのぉ」
「あはは」
僕はトヨ様の下で、乾いた笑いを学んだ気がするよ。
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