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 今回、出番を得た、この魔法使いの少女と賢者の男の子コンビ。実は前々から構想していた二人組だったりします。唯、少女のキャラだけは固まっておらず、もうちょっと明るい子だった様な気がするのですが、シスと被るなぁと思って弄っていたら、何故か又しても異次元キャラに。もうどうにでもなーれ。

( ・ω・) ああ、この行き当たりばったりで、又しても自分の首を絞めていくのか……

「海の町ですし、魚介類が美味しいんですかね。いえ、まだ朝昼と軽食を摘んだだけで、本格的な料理は食べてないもので」
「安くて美味しいものを食べたいなら、それが一番。肉は香辛料が高価すぎることもあって、特権階級でもないと食べられないっぽい」
 旅の流れ者二人が、立ち寄った国の名物を語り合うって、何か間違ってる気がしないでもない。
「それにしても、随分、不埒な輩に絡まれてましたけど、あれは日常なんですか」
 アクアさんも、似た様な目に合うことがあるから、困ったものだと思う。もちろん、ピオリム、ラリホー、マヌーサ、ルカニの四連コンボで簡単に撃退するんだけど、僕が何の威嚇にもなってないって事実は痛いよね。いや、男の端くれとしてさ。
「意外と、そうでもない」
 さりげなく、女性として自己主張された様な気がする。
「何しろ、こんな風体なもので、敬遠されがち。いや、本当、町娘の格好をしてれば需要はかなりあるはず」
 何だろう。この人は、あんな荒くれが相手でも、女性として声を掛けられたいのだろうか。女の人の心理は、今一つ分からないなぁ。
「ふぅ、それにしても、中々に充実した語り合いの時だった」
「……」
 自分で言うのもなんだけど、そうだったかなぁ? 
「何しろ、相棒がこの様にむっつりさんなもので」
「あ~……」
 納得したついでに男の子を見遣って気付いたけど、何か凄いジト目で睨まれてるんですけど。え、何。君の中では、立ち話するのもアウトなの? いや、家族想いなのは良いけど、そこまで病的だと、お姉さんが嫁に行く時、自決するしか選択肢無くなるよ?

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