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 昨日の支持率の話の続きとして、一つ例を。民主党は記者クラブ開放、ないしは解体を一つの公約として掲げていましたが、これ自体は評価しています。唯、既に一部弱腰になってる部分があります。要は、開放を断念するかといった雰囲気があるということです。
 岡田外相だけは、外務省関連の会見を開放すると言っているようですが。出来るかどうかはまた別の話。これを機に、マスコミさんの岡田叩きが始まったら、もう、失笑するしかありませんね。

( ・ω・) この様に、個別政策を総合的に判断して、選挙の参考材料にするのが、正しい民主主義です

「……ん?」
 左手の痛みと、何とも言えない遣る瀬無さのせいで失念してたけど、冷静に考えると違和感が残る。スカラにバギマだって?
 スカラは初級レベルの魔法だし、バギマも、少し経験を詰めばあの幼さで憶えられないこともないだろう。だけど、前にも触れた通り、スカラは魔法使い系統の魔法だ。それに対して、バギマは僧侶系統の魔法になる。基本的にこの二つの系統は同時進行で憶えられるものではない。僧侶としてある程度の経験を詰んだ後に一から魔法使いとしてやり直す、或いはその逆をやった可能性もあるけど、この子の年齢からして現実的じゃない。
 ということは、もしかして――。
「ねぇ、あなた」
 唐突に声を掛けられ、ふと我に返る。顔を上げると、二人組の内、女の子の方が声を掛けてきたらしい。つばの広い円錐状の帽子に、金属を帯びない軽装は、典型的な魔法使いスタイルだ。年齢で言うと僕とアクアさんの間くらいだから、十七、八くらいだろうか。さっき、男の子が『姉さん』って呼んでたから、姉弟なのかな。
「助けてくれて、ありがとう」
「あ、いや、僕は結局、何も出来なかったし」
 って言うか、結果だけ見れば只のヤブヘビだったよね。ああ、左手痛い。
「たしかにその通りだから、訂正する。助けようとしてくれて、ありがとう」
「……」
 何か、こっちはこっちで、独特の間を持つ人だなぁ。
「姉さん。そんなの、放っておいていいよ」
 いや、たしかに余計なお節介だったかも知れないけど、初対面の人にその態度もどうかと思うよ?
「ま、いっか」
 僕も結構、生意気とか言われてるし、本質的な部分ではどうでも良いことなので、端に置いておこう。
 それより、今、大事なのは――。

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