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 各紙で内閣支持率が調査され、概ね、70%台という数値が出たみたいです。うーん。思ったより落ちなかったですね。連立協議の際、民主党が社民党に折れたのは、実はあれ、結構、大事なんですけど。社民党は最後の与党の公算が高いですから、自爆覚悟で、これからも色々と要求するでしょうねぇ。
 とはいえ、ふと思ったのは、発足時の支持率って何さということ。自分がこのアンケートに答えるとして、支持か不支持、どちらにするかを考えたのですが、何の判断材料もないので、選べないじゃないですか。これって、殆ど、好きか嫌いかの調査ですよね。私は民主党も社民党も嫌いで、国民新党もそう好きではありませんが、やることやりきったなら支持しますし。出来やしないと思ってるから嫌いなんですが。

( ・ω・) まあ、普段の支持率自体、好きか嫌いかで選んでるっぽいですけどね!

「ガキがぁ!」
「!」
 言うなり、激昂した男の一人が、腰に帯びた得物、円月刀を抜いた。ちょ、ちょっと。それは洒落になってないってば。
「良いの?」
「あぁ?」
「それを抜いたら、街中での小競り合いじゃなくなる。例え殺してしまっても、僕らに咎めは無いよ」
「ざけんな!」
 途端、男は右腕を少年に向けて振り落とした。幾らスカラで強化しているっていっても、生身であの刃まで防ぎきれるはずがない。
 僕と、あの二人までの距離は、飛び込んでギリギリ間に合うかどうかといったところ。うわぁぁ。焦って、剣が巧く抜けない!
『バギマ』
 刹那、真空の刃が男の子の杖から発せられ、襲い掛かる男をズタズタに切り裂いた。そしてそのまま、ボロ雑巾みたいな格好でその場に蹲る。ざわついていた野次馬達は静まり返り、昼の街中だというのに、静寂が周囲を支配した。
 ところで、ちょっと左手の甲が滑って痛いんだけど、確認するのやだなぁ……。
「一応、加減はしたから大丈夫だろうけど、早く手当てしないと死ぬかもね」
「お、おい、大丈夫か?」
「ダメだ、完全に意識がねぇ」
「おい、このクソガキ。今日のところは勘弁してやるけど、月の無い夜は気を付けな」
「生憎、次に月が欠けるまでにはこの町を離れると思うけどね」
 万国共通とでもいうべき御約束の捨て台詞を、男の子はさらりと一刀両断した。
 っていうか、一応、助けに出たはずなのに、巻き添えで左手を怪我した僕の立場って……薬草は持ってきてたかな。

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