2009
七原公康はバカであると、作者、並びにキャラデザした人にまで言われ続けています。では、一体、具体的にどれだけバカなのか。その実態を収めた画像の入手に成功しました。
( ・ω・) ダメだこいつ。もう救いようがねぇ
「君、賢者なの?」
僧侶と魔法使いの魔法を同時進行で習得出来るのは、賢者だけだ。天賦の才に恵まれた上、厳しい修行を積まないとなれないされる幻の存在で、僕みたいな魔法好きにとっては憧れの職業になる。実際、十五年生きてきて、実物を見るのは初めてなんだよね。
「だとして、君に何か関係があるの?」
「……」
と言っても、人格的に尊敬できるとは限らないよね、うん。
「賢者だなんて大仰に構えるから、真実を見誤る。唯、両系統の魔法を同時に習得するだけのことだよ」
いやいや。だけのことなんて言うけど、それが普通の人には出来ないんだってば。
「あれ、ってことは、ひょっとして君も?」
魔法使いの風体で先入観を持ってたけど、こんな小さな子がってことは、もしかすると――。
「私は、途中で挫折した。今は魔法使い一本でやってる」
ほらぁ。こんな身近に巧くいかなかった人が居るのに、何でそんなしれっとしてるのさ。
「でもまあ、これくらいなら」
言って少女は、僕の左手に両手を添え、小さく呪文を唱えた。
『ホイミ』
言葉と共に、淡い橙色の光が、僕の左手を包み込む。同時に、パックリと開いた傷口がみるみる内に塞がっていった。成程、初歩の僧侶魔法くらいなら使えるってことか。
うーん、それにしても、アクアさんもそうだけど、何で女性に回復魔法掛けてもらうと、こんなに気持ち良いんだろう。
「放っておいていいって言ってるのに」
「そういう訳にも、いかない」
何か良いなぁ、この姉弟。兄さんが旅立った頃、ちょうど僕達もこんな年齢だったかな。もし一緒に暮らしていたらどんな感じになってたんだろうと、意味の無い想像をしちゃうよ。
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