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2015

0628

 古来、中国の特産品の一つに絹がありました。英語ではシルク、蚕が吐き出す糸を紡いで作られる繊維です。蛾のサナギを茹で殺して、糸だけ掻っ攫うとか、中々に凄いことだと思うのですよ。生物工学がこれだけ進んだ現代なら、糸を延々と吐き出して成体には決してならない蚕とか作れそうな気もしてきました。こっちの方がエゲツナイですか、そうですか。
 さてこの絹、かつてはシルクロードと称されるほど、ヨーロッパなどで珍重されたものでした。大昔は中国近辺しか作り方を知らず、各地の上流階級が大枚をはたいてでも手に入れたがりました。あのスベッスベの感触には、得も言われぬ魔力があるのでしょう。冷静になれ、それ、虫が吐き出したもんだぞと言ってしまうと、現代の虫がダメな子達はどう思うのでしょうか。何とも言えません。
 時代は下り、養蚕方法が世界中にバレてしまって、中国が持つ特権は失われました。同時に、蚕自体も完全に野生への執着をなくし、家畜として生きる道を選んだそうです。現代の蚕はどう足掻いても自然界で生きていけないらしく、人類が滅亡するとまではいかなくても、同レベルの化学繊維を作れる技術を得てしまった時点で相当に危機的な状況なんだとか。大半が茹で殺される運命にありながらも、種としては存続させてもらえて、しかも三食昼寝付きなら、生き物も平然と堕落するという好例なのかも知れません。教師とすべきか、反面教師とすべきかは、皆様方の人生観に委ねることに致しましょうか。

(・ω・) その点、家猫ってあれだけ飼い慣らされても、生まれながらのハンターだよな!

【深夜のテンションで観るなら面白そう】
月:今日は、恐ろしくも悲しい桃三郎の話をしようと思う。
朱:桃太郎さんは有名ですけどね~。
月:そもそも、人の世で争いが尽きるはずがない。
  第二次鬼ヶ島戦役で生き残った鬼達は桃太郎への復讐を誓い、
 鬼ヶ島改で雌伏の時を過ごした。
黄:この、三流映画並のしょうもない設定に、
 ちょっとワクワクしてる自分が嫌なんだよぉ。


【岡山県民に怒られるぞ】
月:不可解に思ったことは無いだろうか。
  桃太郎が入っていた桃が一つ限りだったことに。
黄:そう言われても困るんだよぉ。
月:ここで言う桃とは、かつて鬼を虐殺した伝説の戦士を、
 クローン技術で培養したガラス管を暗喩したものだとすれば、辻褄は合う。
黄:早くもツッコむの疲れてきたし、とりあえず最後まで喋らせようと思うんだよぉ。


【一人での戦闘には限界があるからな】
月:第二次鬼ヶ島戦役から十数年後、鬼は逆襲の狼煙を上げた。
  桃太郎は鬼ヶ島で受けた怪我が悪化していて、戦士としてはゴミ同然だった。
朱:戦いは、傷跡しか残さないんですね~。
黄:別に、うまいこと言えてる訳でもないんだよぉ。
月:クローン二号たる桃次郎に期待が掛けられたが、すぐさま消息を絶った。
  彼には、動物を手懐けるだけのコミュニケーション能力が無かったのだ。
黄:さて、ここからどうやって桃三郎で話を転がすのか、
 ダメな方の意味で先が気になってきたんだよぉ。


【桃三郎まで到達してないじゃないか】
月:ここからの物語は、君達が描いて欲しい。
黄:最低の投げっ放しが来たんだよぉ。
朱:作家としては、敗北宣言と同じですよね~。
月:だが貴様ら忘れるなよ。
  物語なんぞ、こうやって作品背景を煽ってる間が一番面白いのだ。
黄:何で逆ギレされたのかは分からないけど、
 そういう面もある辺り、業の深い話だと思うんだよぉ。

 この桃三郎ネタは、セネレで使おうかとも思ったのですが、単発でどこでも使えそうなので、数合わせでこっちに回ってきました。この業界ではよくあることです。
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2015

0626

 バブル経済華やかなりし頃、日本の成金達は、こぞって世界の有名絵画や美術品を買い漁っていました。ある人は、純然たる投機の為に。ある人は、箔を付ける為にと、目的は違えど相当の額を注ぎ込んだのは事実のようです。日本人は基本的に商売人を卑下する文化が長年続いていたので、いざ金が有り余る状態になってしまっても、使い道が分からないのでしょう。島国日本人にとって土地は限られたものの上、逃げたり、溶けて消えるようなものでもないので、不動産に一極集中するのも自然な流れだったとも言えます。現代人の感覚からすると、土地は値下がりしない神話なんて、アホ以外の何物でもありませんが。原野商法など、詐欺同然の投資で庶民から幾ら騙し取ったのやらという話は余談として。
 さて、そのマイケル・ジャクソンの様に雑な買い占めを行った美術品は、今現在、どうなっているのでしょうか。バブル崩壊から数年後は、買った時と比べて相場が下がりに下がって、売るに売れない状態だったそうです。結局、金庫の中に塩漬けするという、これまたアホ以外の何物でもない行動をとっていたとかなんとか。持ち主に関わる企業が潰れそうになってようやく放出するという、経営戦略という単語が悲鳴を上げそうな状態だったという話はどこかで聞きました。そこから更に十年以上が経ちましたが、まだ塩漬けされたものは残っているのかは、よく知りません。そう言えば、中国の富裕層が買い漁ってるとか、前に書いたことがあったみたいです。こうやって、美術は成金の玩具にされていくのは、いつの世も変わりないのかも知れません。かつて金で美術品を買い漁った日本人を下品だと白人層は揶揄したそうですが、そもそも金を出せば買える場に日本人を入場させている時点で同罪とも言える訳で。文化とは、美術とは、誇りとはなんなのか、今一度考え直してみるのも、いいのかも知れません。

(・ω・) こんな偉そうなこと言ってる私だが、芸術は今一つ分からないぞ!

【でも治そうという発想は出ない】
朱:大人になるって、どういうことなんですかね~?
黄:苦々しい記憶が思い出に変わったなら、青年期も終わりなんだよぉ。
月:今尚、昔のことをネチネチ言う私は、まだまだ若いな!
黄:それは世間的に女々しいと表現されるんだよぉ。
月:自分でも、少しぐらいの自覚が無い訳じゃない。


【親如きに影響される子供は軟弱者理論】
白:とりあえず、子供が居るからって、必ずしも大人じゃないっていうのは、
 お父さんとお母さん見てもらえれば分かると思うけど。
月:ああ、うちの父さんでも可。つーか須佐之男も。
亜:ん? 何の話?
黄:よくよく考えたら、そもそも親らしい親が居ないという、
 軽く絶望的な環境の気がしてきたんだよぉ。


【まるで精神は成長してるみたいな物言い】
朱:そんなことはありませんよ~。私のお母さんは立派な方です~。
月:生まれた瞬間に転生して育児をしないのに立派と言えるのだろうか。
黄:幼い容姿で庇護欲を煽って、周りに育てさせる作戦なのかも知れないんだよぉ。
月:要するに、カッコウみたいなものか。
黄:鳥類は中々、えげつない生存戦略を展開するんだよぉ。
朱:わ、私の見た目が子供のまま成長しないのには、そんな理由があったんですか~。


【先達が少ないというのも大変だ】
白:んで、こういう子供みたいなことばっかり言ってて、
 誰も大人になりきれてないってオチだね。
黄:アハハと、笑い飛ばしてやろうと思うんだよぉ。
朱:長生きしてるからって大人という訳じゃないと理解しました~。
黄:死ぬ直前にどれだけ後悔を少なくできるかが大人の生き様と聞いたことがあるけど、
 寿命が無限の場合、どうしたらいいのか、誰か教えて欲しいんだよぉ。

 大人になるということはどういうことなのかと、一石を投じてみたかったんですよ。

2015

0624

 プロ野球ファンは、若い子が好きです。こう書くと語弊が生まれそうですが、普通に選手の話です。贔屓のチームに期待の若手が出てくると、ワクワクするものです。今年のオールスターファン投票を見ても、同じような活躍をしている選手の場合、キャリアの少ない方が上位に来る傾向があります。プロで十五年以上やっているような大ベテランとなると、逆にカルト的な人気が出てくるのですが、それはそれとして。
 何故この様な現象が生まれるのかというと、一つには親目線と言いますか、おらが村にもこんな凄いやつがおるんやでという郷土愛というか、両方が合わさったものがあるのでしょう。前に書いた生え抜きを贔屓してしまう心理と共通するものがあります。かつての同級生が有名人になったら、ちょっとくらい自慢したくなるのが人情です。例え、大して仲良くなかった子であったとしても。
 もう一つには、若いということで、成長性を期待するというのがあるでしょう。二十歳そこそこでこれなら、野球選手の一般的なピークである三十前後でどれほどの選手になれるんだという、ロマンに心躍らされているのです。大抵の場合は、五年くらい経っても大して成長しておらず、こんなもんかなぁと思ってしまうのですが、何度だって騙されてしまうのです。何と器がでかいのでしょうか。単に学習能力の欠如という感じもしないでもないですが。

(・ω・) 器量人って、もしかしてバカじゃないと務まらないんじゃないか?

【友情が厚いのか薄いのか】
月:ほら、私はいわゆるところのウザカワ系じゃん。
黄:自分で言うこっちゃないんだよぉ。
朱:ちょっと保険を掛けてる感じですよね~。
黄:一応言っておくけど、ここに『そんなことないよ』とか言ってあげる、
 お優しい輩は居ないんだよぉ。
月:ああ、分かっちゃいるさ!


【出自からして胡散臭い】
朱:どうやったら、月読さんくらい胡散臭くなれるんですかね~?
月:まるで私が、狙って胡散臭いかのようだな。
黄:この領域になると、意識してどうこうなる話じゃないんだよぉ。
朱:つまり月読さんは、胡散臭さの天才なんですね~。
月:もしも人生のステータスを振り直せるのなら、
 少しくらいは見栄えのするジャンルの天才でありたい所存です。


【どっちみちダメじゃなかろうか】
月:思うんだが、猫を好きな奴にロクなのは居ないよな。
黄:何だその偏見、なんだよぉ。
月:どんな悪戯をされようと、顔の可愛さと目力だけで許すような連中だぞ。
黄:そう言われるとそんな気もしてきたけど、
 それはどちらかと言うと親目線の甘やかしの感はあるんだよぉ。


【相変わらずどっちが主人なんだか】
白:うにゃ?
黄:これが悪さした時、あんまし見逃した記憶が無いんだよぉ。
月:猫飼いの素質が無いんだな。
朱:わ、私の羽は、爪研ぎ代わりに毟るものじゃないんですよ~。
猫:まーお。
月:たしなめてるようで、あの嬉しそうな顔、あれこそが真の猫飼いだ!

 今回のオムニバスは、広がるかなと思って書き溜めておいたものを集めてお送り致します。リサイクルは、私の脳に優しい!

2015

0621

 馬の耳に念仏という言葉があります。意味合いとしては、馬にありがたい経を聞かせても理解できないことから転じて、どんなに凄いものでも、相手に依っては何の価値も無いよ辺りになります。似た言葉に、豚に真珠、猫に小判、犬に論語なんてのもあるらしいです。
 が、私の記憶違いだったら恐縮ですが、仏教の開祖である御釈迦様は、動物と会話ができたような。入滅(仏教用語で高僧が死ぬこと)する時、たくさんの動物が集まってくる図は有名ですから、少なくても慕われていたのはたしかのはずです。つまり馬の耳に念仏なんて言葉を使っちゃう坊さんは、まだまだ修行が足りないと自戒されているのはないでしょうか。いや、坊さん本人がこの言葉を使うかどうかは知りませんけど。
 犬に論語なんて言葉があるのは調べて初めて知りましたが、儒教の基本は目上を大切にしろの体育会系ですから、上下関係をキチッと作りたがる犬の方にも反論はあるのではないでしょうか。これも相当なこじつけですが。

(・ω・) 猫に経済原理が分かる訳ないから、こっちは正しいと思うよ!

【今日も元気に謎虫ハンティング】
白:これが、肉?
黄:御自身の食べ残しで恐縮ですが、なんだよぉ。
白:匂いは悪くないね。
朱:目が完全に、新発売の缶詰を開けた時の猫さんのそれなんですが~。
黄:猫って生き物は本質的に好奇心と食欲に勝てないようにできてるらしいから、
 どれだけ怪訝に思って逡巡しても、最終的に口に入れてしまうものなんだよぉ。


【処理落ちパソコンを強制再起動したみたいな】
白:あ、美味しい。
黄:そりゃま、そうなんだよぉ。
朱:肉食獣は、肉が美味しいのが当然ですよね~。
黄:唯、それを認めてしまうと、この小半時のすったもんだはなんだったというのが残るので、
 敢えて目を逸らすのが常道だと思うんだよぉ。


【究極の賢者とは何もしない人】
白:いやー、肉の種類とか憶えてないけど、逆に全てが新鮮でいいね。
朱:すごい結果オーライですよね~。
黄:我ながら、まぐれって怖いと思うんだよぉ。
朱:この技術を応用すれば、美食に限界を感じている方に、
 福音を与えられるんじゃないですかね~。
黄:ぶっちゃけた話、二度と再現できる気がしないから、
 即封印するのが賢い選択だと、気付いていたりするんだよぉ。


【完全に他人事の物言い】
白:はっ!? でもこれで肉コンプリートリストも、一からやり直しってこと?
黄:ゲームのセーブデータみたいに言われても、なんだよぉ。
朱:完全に忘れてるなら、また一から楽しめますよね~。
白:ボンヤリとだけどそれなりに苦労した感じだけは残ってて、すごい脱力感なんだけど。
黄:まあ一昔前はデータが消えるのなんて当たり前で、
 それを引っくるめて思い出となるものなんだよぉ。

 これは話として綺麗にまとまっているのか。自分でもよく分からないのがポイントだと思います。

2015

0619

 私が書いた、小説らしいものの第一作はなんなのかと問われると、今一つ分かりません。小学生の頃、何かの課題で書いたような気もするのですが、本当に書いたのかも怪しく、書いた気になっただけの代物かも知れないので除外するとして。となると一つ目は刑事もののミステリーもどきになるのですが、未完成な上に、とても人様に読ませられるものではありません。二つ目の短編はファンタジーもの。しょうもないケンカで肉体を失った鬼神が、身体を貰う代償として悪者の神を殺しに行くものの、実はそれを依頼した方が悪者だっというお話。ちなみに、仮の身体はそれなりに強いものの、元々の鬼神ボディは人間二人分くらいの力しかないという設定だった気がします。神と名が付くからといって、メチャメチャ強かったり、精神性が高かったりする訳でもないという世界観は、今なお引き継いでる気がします。まあ、人様に読ませられないという意味では大差無いのですが、一作目となるとこれかなぁという感じです。多分、押し入れを漁ればプリントアウトしたものが発掘できる気もするのですが、怖くて読む度胸がありません。ギリギリネットにアップすることを許したサイエンスハンターですら、今となっては目を背け気味です。こっそり消したりはしませんけどね。

(・ω・) 前向きに技術も発想も上がってると考えるのが最良さ!

【朱雀入門編参照】
黄:精神の話も出てきたことだし、催眠術を試してみようと思うんだよぉ。
朱:黄龍さんにできましたっけ~?
黄:月読直伝だから、間違いなく、掛かるは掛かるんだよぉ。
朱:そ、それって昔、私がふにふにしか言えなくなった曰くつきのものですよね~?


【弾みで死ぬならそれは天命理論】
黄:あなたは段々、肉への情熱を取り戻してくーる、なんだよぉ。
朱:も、もう一度聞きますけど、これ、大丈夫なんですか~?
黄:長いこと生きてきて色々とあった気はするけど、
 今も何とか生きてるんだから、大抵のことはどうにかなるんだよぉ。
朱:人生を達観してるように言ってますけど、
 それってつまり、行き当たりばったりのノープランってことですよね~。


【そこに気付いてしまったか】
白:うにゃー?
黄:さて、何が飛び出すか、なんだよぉ。
朱:楽しんでませんか~?
黄:正直なところ、朱雀に鍛えられたお陰で、
 未知にワクワクする度量が付いた面もあるんだよぉ。
朱:人はそれを、責任転嫁って呼ぶ気がします~。


【その発言自体を無責任と呼ぶ】
白:肉って、どういうもんだっけ?
黄:まあ、これくらいなら想定内なんだよぉ。
朱:驚くくらいに無責任ですよね~。
黄:見たところ、精神に変調をきたしている訳でなし、
 肉体的にも問題無さげだし、責任を取る範疇に無いんだよぉ。

 朱雀が浮けるようになったのは、月読の催眠がキッカケだったらしいです。割と本気で綺麗さっぱり忘れてました。ついでに、昔、朱雀がボールを投げた時、二メートルだった記録が発掘されました。きっとこのテストの時はハンドボールで、キャッチボールの時は小さめの軟球だったんですよ。ええ、憶えてないですよ、こんな細かいとこ。
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