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2017

0702

 浦島太郎という物語は、竜宮城から帰ってくると、知り合いが誰も居ない時代に飛ばされていて、更には玉手箱で老化し、後に鶴と化してしまう悲劇的なラストとなっています。絶対に開けるなという約束を破った太郎にも非はありますが、そもそも助けた亀の御礼としてもてなしていた乙姫が、どうしてそのような土産を渡したのかという意味で理不尽なのではないかとよく言われます。乙姫が太郎を手放したくなかったという説は、陸上生物に化けさせた時点で無いでしょう。となると、たかが亀を助けた御礼にしてはやりすぎたと、お釣りを要求したという考え方はどうでしょうか。こう、返礼が倍付けで膨れ上がったとすれば、あの仕打ちも納得できるというものです。つまり、鶴から人間に戻って、時代を遡れる程の徳を積めば、今度は更に凄まじくいい目を見られるのではないでしょうか。そこまでの善行をしてしまったら、酒池肉林程度の俗な欲望はどこかに飛んでいってるでしょうから、世界中の人に救いを与えるとか、そういう次元のお返しが待っているんでしょう。もしや乙姫は、宇宙の理を司る、裁判官的な存在なのかも知れません。

(・ω・) 何かこういう無茶な設定で、話が転がせる気がしてならない

【初手から結論を出すなっていつも言ってるでしょうが】
玄:大して知りもしない海外に、謎の憧れを持つ方が存在します。
黄:はぁ、なんだよぉ。
玄:言い換えるなら、羨望と、知識量に明確な因果関係は無いということです。
  いえ、むしろ知らないことがアドバンテージになるとさえ言えるでしょう。
黄:その究極系が宗教じゃないかと言ってしまった場合、
 そのカテゴリで負け亀の玄武はどういったリアクションを取るのか気になるんだよぉ。


【人生で手にできるチャンスは全員に等しい説】
月:最近では、異世界なら一旗挙げられるって妄想してる輩も多いらしいぞ。
黄:いっぺん、こっちの世界に招き入れて、優しく現実を教えてやりたいんだよぉ。
玄:負けドラゴンが言うと重みが違いますね。
黄:根に持たれてたんだよぉ。
月:ちょっとでもやり込められたら、虎視眈々と仕返しの機会を伺えというのが教えだからな。
黄:そんな発想だから、のし上がる機会を失い続けるんじゃないかと、
 こっちもやんわりとした口調で教示してやりたいんだよぉ。


【人工知能のくせに計算遅すぎってのはツッコんでやるな】
玄:いいですよね、平行世界。
  探索の労を厭わなければ、一つくらい玄武が四神の長のところもありそうじゃないですか。
黄:その件に関しては独自の調査報告があって、
 青龍が六割二分、白虎が二割三分、朱雀が一割四分となってるんだよぉ。
玄:ひのふの……ほら、やっぱり一パーセントもあるじゃないですか。
黄:残念ながら残りの一分に関しては、玄武が四神ですらない世界線だったりするんだよぉ。


【いずれにしても妄想に浸ってるのが問題な気がする】
月:言い出しっぺの玄武が他所様を羨むというのは、皮肉な話だな。
黄:嫉妬と怨嗟で構築されてる月読の弟子らしい話なんだよぉ。
月:まあ私も、人類が夜行性だったら持て囃されたんじゃないかと思うことはある。
黄:ダメな師弟なんだよぉ。
月:低能力者が異世界に行ったくらいで何か成し遂げる展開に比べたら、
 よっぽど現実的なんだから好きに言わせてくれ。

 海外に幻想を抱いている方と、異世界どうたらって、本質的に同じなんだろうなぁと思った訳です。私は日本という国すらよく分からない若輩者なので、よそのことを正しく評するのは難しいですね。
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2017

0630

 プロゲーマーという職種があります。一般には、電子系のビデオゲームを生業としている人のことを指しますが、広義で考えれば、囲碁や将棋を職業としている棋士を含めても問題無いのかも知れません。どちらも、生産性とは無縁の遊興の競技を生活の糧としているという意味では同種の存在と言えましょう。こういった御仕事が成立するのは、当然のことながら平和な時代であることが前提となります。著名な棋士が、江戸時代と戦後に集中していることからも分かるでしょう。では、なぜ日本でビデオゲーマーが市民権を得られないのでしょうか。理由は幾つかあると思いますが、一つに対戦型ゲーム自体が裾野の広いジャンルでは無いことが挙げられるでしょうか。この手のプロがやっていく為には、ルールを共有した上でその価値を認める多数の聴衆が必要です。将棋や囲碁は統一のルールがありますが、麻雀はローカルルールと運の要素が多すぎる為に実質的に成り立っていません。雀プロと呼ばれ、生計を立てている人でさえ、競技そのものではなく、文筆やレッスンで稼いでいるという話を聞いたことがあります。ビデオゲームの場合、根幹を成すルールが製作会社の匙加減次第という面があり、エンターテイメント性を伴わないと興行として続けるのは難しいでしょう。それはスポーツも同じことなので、今後の業界次第だとは思いますが。個人的には他人の超絶プレイを見ても、脳の処理が追いつかないので、大して楽しめないんですけどね。そもそも、自分でやる分ですら最新ゲームを追えないのに、他の人のなんてという面もあります。いっそ、レトロゲー部門を作ったら、それはそれで一部の層が盛り上がるんじゃないでしょうか。

(・ω・) ソフトの宣伝にならねーだろうがという真面目な意見はこの際ポイ捨てする

【その場は凌げても何の解決にもなってない感はある】
マ:世の中、正義感ほど悪魔の食いもんになる感情は無いんやで。
黄:凄まじく酷い発言があった気がするけど、聞き流そうと思うんだよぉ。
朱:処世術って、そういうものですよね~。
マ:あんたら、こなれすぎて随分と悪魔的やで。
黄:いえいえ、本家には敵いませんよと適当なことを言っておくのも、
 明日から使える世渡りテクニックの一つなんだよぉ。


【そんな正義の味方は見たくないなぁ】
マ:んで、話戻すけどな。正義感って、得体が知れへんやん。
黄:前提から残念なことを言われたようで、否定できる要素が思い付かないんだよぉ。
朱:単なる自己満足って言い切られたら、論破は難しそうですね~。
マ:誰もが持っとるのに、根拠はあらへん。
  こないに不安定なしろもん、悪魔にとっちゃ垂涎以外のなんやっちゅう話やで。
黄:常々、善と悪の戦いは手段を選ばない分、悪党の方が有利だと思ってたけど、
 ここいらまで来るとハンデキャップを申請してもいい気がするんだよぉ。


【そちらさんからも拒否されそうな気配がありますけど】
朱:言われてみれば、正義の為に頑張ってる方は、愚直な分、
 うまいこと誘導すれば操り人形にするのは簡単そうですね~。
黄:こうやって、朱雀も世間の垢にまみれていくんだよぉ。
マ:前にもゆうたけど、この嬢ちゃん、正邪から程遠い精神構造しとるからな。
  扱いにくうてしゃーないで。
黄:悪魔にも苦手なものがあるんだなぁと感心しかけたけど、
 朱雀を得意な存在なんて宇宙生物でもない限り有り得なかったんだよぉ。


【真の商人は商材を選ばないからな】
朱:結局、正義の心ってなんなんですかね~。
黄:強いて解釈するなら、社会維持の為の排他システムなんだよぉ。
朱:少数派を迫害する時の罪悪感を、誤魔化したり正当化させるってことですね~。
マ:あんたら、ほんま悪魔を名乗ってもええ感じやな。
黄:誰にだって、正義感と対になる、悪意があるものなんだよぉ。
マ:こっちはこっちで悪魔の餌になるさかい、商売繁盛待ったなしや。

 よく、複数で一方的にボコボコにして何が正義かという意見を目にしますが、力対力の分かりやすい構図に持ち込む以上、あれくらいじゃないと戦いが成立しないのではとちょっと思いました。

2017

0628

 ぞっこんという言葉があります。現代日本語、というか、死語に近いですが、恋愛的な意味で心の底から惚れているという意味合いです。語源は諸説ありますが、元々は『そっこん』で、底根という字を使っていたというのが有名なようです。根っ子の底ですから、一番深い場所という語意が転じて、溺愛という使われ方になったという解釈でしょう。かつては『ぞっこん惚れ込む』という強調が目的の単語だったようですが、個人的にはぞっこんだけで使われる印象が強いです。どちらかというと口語で用いられるものでしょうから、省略されるようになったと考えれば辻褄は合います。まあ、今の若い子に通じるかどうかは、既にギリギリのラインにきていると思いますが。言葉の移り変わりとはいつの時代もダイナミックですが、数十年ならいざ知らず百年単位となると同じ土地でもほとんど通用しなくなるんでしょうねぇ。江戸時代や戦国時代を舞台とした活劇は多いですが、雰囲気だけ残して現代語にアレンジしてるらしいですし。となると、何かの弾みでタイムトリップすることになっても、リアリティを重視したらまず話が通じない場所からスタートしなくてはいけない訳です。やっぱり、御都合主義は、物語に於ける最低限の作法だと思う次第なのです。

(・ω・) 要は違和感以上に面白ければ、大体のことは許されるってことだよな

【語調は天照の脚色ですと注釈は必要】
朱:プチ六道輪廻ですか~?
阿:うむ。刹那が如き道の歩みで全てを解そうとする者共に、
 世の理を垣間見させることで見識を広げてもらおうという試みだ。
黄:とりあえず天照さん、解説をお願いするんだよぉ。
天:『人間道しか知らないくせに偉そうなこと言ってんじゃねーぞ。
 他の道を体験させてやるからありがたく思えよ、このゴミ共』ですかね。


【安定という意味では究極の地ではある】
朱:天道、人間道、修羅道、餓鬼道、畜生道、地獄道でしたっけ~。
黄:せせこましくも慎ましい、人間道が大好きなんだよぉ。
朱:は、話が終わっちゃうじゃないですか~。
黄:年を取ると、急激な環境の変化は身体に悪いんだよぉ。
天:ここで覚者となって極楽を目指そうとしない辺り、骨の髄まで俗人ですよね。


【針山地獄とか極一部に熱狂して迎え入れられそう】
朱:お、お腹がすきました~。
黄:プチ餓鬼道は、なんかダイエットみたいなんだよぉ。
天:断食で内臓を休ませる健康法もあるらしいですね。
黄:何にしても、蝮の飢餓への耐性をナメてもらっては困るんだよぉ。
天:道に於ける試練を、我慢大会と混同するのもどうかと思いますけど。
黄:もしかしてだけど、耐えるのが好きなやつには極楽より極楽なんじゃないかと、
 根本からちゃぶ台をひっくり返しにいきたい気分なんだよぉ。


【文武両道の価値が青天井で跳ね上がる】
朱:プチ修羅道って、どれくらい戦うんですかね~。
黄:チェスボクシングみたいに、ちょいちょい別の競技を挟めばいいんだよぉ。
阿:闘争とは、肉体だけで完結するものでは無いということだな。
黄:というより、絵面が一気にマヌケになって殺伐感皆無で面白そうなんだよぉ。
天:個人的には、脳筋軍団に知略という概念が加わって、
 戦闘から戦争へと発展しそうな気がしますけどね。

 元々、このネタは一話分になるかと思って書き始めた気がするのですが、広がらなかったのでオムニバスに押し込められました。よくあること過ぎて、コメントするほどのことでも無い気はします。

2017

0625

 ウドの大木という言葉があります。御存知の通り、でかいだけで大して役に立たない人などを評するものです。ウドは漢字だと、独活と書くようです。多年草の一種で、人の背丈程に育ちますが、あくまで草の仲間で、樹木ではありません。育ちきったウドは食用に適さず、所詮は草なので建材の様な使い道も無い為、こういった慣用句になったようです。生えたての頃は筍として美味しく頂け、育っても色々な用途で活躍する竹とは立ち位置が違いますね。まあ、益虫と害虫みたいなもんで、ウドサイドから見れば、お前らの為に繁殖してるんじゃねーよなのでしょうが、人が扱う言葉なんてのは、人の都合で決められるものです。変てこな平等主義が蔓延する昨今ですが、将来的にウドの大木はウドに対して失礼という風潮には……流石に、ならんでしょうね。

(・ω・) そしたら虫けらとか、ハゲタカとか使えなくなるじゃないですかー

【月読ゼロ改とか名乗っても痛々しさしか残らないような】
朱:思ったんですけど、月読さんはアルテミスさんに、
 人気者になる秘訣を教わったらいいんじゃないですかね~。
ア:神話を編纂する時、エピソードを少し盛ってもらうのがコツですよ。
月:その話を聞いて、今更どうやって挽回しろというのだ。
朱:ゼロに何を掛けたって、ゼロのままですからね~。
月:逆に、ゼロを二つ名に取り入れる方向でなんとかならんだろうか。


【もうちょっと高圧キャラなら可能性はあった】
朱:最高神の妹という、これ以上無い立ち位置で、
 夜と黄泉を担当していながらこれっていうのも、不可解極まりないですよね~。
月:自分でも、どうしてこうなったのか分からなくなってきた。
黄:環境に甘えた結果だとすれば、納得はできるんだよぉ。
月:どうにも、下々の言うハングリーさとかいうのは、理解しがたくてな。
黄:そういうことをナチュラルに言っちゃう辺りにマジな貴族感を覚えるけど、
 メリットとして全く作用してないのが致命傷に近いんだよぉ。


【或いは精神的優位に立つことに意味があるか】
月:とはいえ、生まれと育ちが高貴なことに間違いは無いからな。
  お嬢様として生を受けなかったばかりに、
 『この下郎が!』と言えない人生を送ってきたとは哀れなものよ。
黄:なんて限定的な優越感なんだよぉ。
朱:『貴様の攻撃は見切った』くらい使い所が限られてますよね~。
黄:ぶっちゃけ、本当に見切ったんなら宣言する前にボコボコにしてやるから、
 ハッタリ以外に何の価値も無いんだよぉ。


【とりあえず言っておけばなんくるないさ精神は健在】
ア:私は、『男の分際で何たる不遜な』と言ったことはありますが、
 身分でどうこう貶めた記憶はありませんね。
黄:こっちはこっちで、別の歪み方してやがるんだよぉ。
朱:月と女は、たくさんの顔を持ってますからね~。
黄:なんかうまいこと言ってやったぜという面をしてやがるけど、
 繋がってるようなそうでもないような、実に微妙な発言なんだよぉ。

 月読とアルテミスは同じ月の女神だけあって、微妙に方向性が似ている気がします。肝心のオーラというか、スター性については、触れないであげてください。

2017

0623

 軍事に疎いもので、自走砲と戦車の違いがもう一つ分かっていないところがあります。この二つは、キャタピラで動き、砲身が付いているという共通点があります。自走砲は、トラックに乗せたようなのもあるみたいですが。一応の定義としては、砲撃が主目的で、あくまで自力で移動できる大砲扱いなのが自走砲、歩兵の蹂躙を含め前線で文字通りタンク役を務めるのが戦車なのだそうです。用途で分類されているとなると、なんとなく納得できる感じもあります。唯、戦車は更に豆戦車、軽戦車、中戦車、重戦車、超重戦車、空挺戦車などの分類があり、更に訳が分からないことになるのですが。さりげに境界線は曖昧で、作った人達がそうだと言えば、確定してしまうものなのだそうです。世間が認めるかは別の話ですが。野球の変化球は、最終的に投手の自己申告で決定するものらしいので、似ている話の気がしてきました。貴方も愛車に豆鉄砲を装着して、戦車ごっこを楽しむといいでしょう。

(・ω・) それで職質等、社会的被害を受けても、私は一切関知しない

【だから定期的に暴走を始める訳か】
朱:気付いたんですが、先代玄武さんに猫語の翻訳装置をお願いすれば、
 私が通訳しなくて済むんじゃないですかね~。
亜:今更言われたことに驚いたんだけど。
黄:正直、好きでやってると思ってたんだよぉ。
朱:他に分かる方が居ないんだから、しょうがないじゃないですか~。
亜:あー。どっちかって言うとボケのくせに、
 消去法的にツッコミやってる黄龍と同じ理屈ね。


【但し幼年期から思春期に掛けて修練する必要あり】
猫:なーご。
朱:『ここで、俺が貴様らに通じる言語を習得しろと言われない辺り、
 帝王の威厳というやつを感じるよな』だそうです~。
黄:ぶっちゃけ、諦めてるだけなんだよぉ。
朱:そもそも、猫さんの声帯で会話できるんですかね~。
黄:理論上、人間は全ての言語を習得して発声することが可能と言われてるから、
 猫だってやる気になれば出来るんじゃないかと適当に予想しておくんだよぉ。


【刀鍛冶とかロマン以外で生き残れなかったしな】
亜:とりあえず、言いたいことを変換させるだけなら割と簡単だけど。
黄:科学水準が色んな意味でおかしいんだよぉ。
朱:こうやって、お仕事は機械に奪われていくんですね~。
亜:銃が登場する以前に弓が得意なら村の英雄になれるけど、
 現代だとせいぜい少し自慢できるくらいのもんみたいな話?
黄:時代や土地柄で必要な技術や経験は全く変わるものだけど、
 それでもやっぱり、培ったものが無力になるのは切ないんだよぉ。


【情愛に見せかけて酷使したいだけの可能性も】
猫:まーお。
?:『敵と胸襟を開くべく行う為には、許したもうことより心オープンが大事』
黄:自動翻訳の限界を感じたんだよぉ。
朱:『不倶戴天の相手と分かり合うのに必要なのは寛容ではなく、
 むしろ全てを吐き出すことだ』と言いたいみたいです~。
黄:なんでテストでそんな難しいこと口走りやがるんだと思ったけど、
 もしかしてこのドラ猫、通訳朱雀を失業させたくないんじゃなかろうか、なんだよぉ。

 自動翻訳装置はできそうでできる気配がありませんが、通訳業界から圧力が掛かってるとすれば、全ての謎は解明しますよね。
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