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 浦島太郎という物語は、竜宮城から帰ってくると、知り合いが誰も居ない時代に飛ばされていて、更には玉手箱で老化し、後に鶴と化してしまう悲劇的なラストとなっています。絶対に開けるなという約束を破った太郎にも非はありますが、そもそも助けた亀の御礼としてもてなしていた乙姫が、どうしてそのような土産を渡したのかという意味で理不尽なのではないかとよく言われます。乙姫が太郎を手放したくなかったという説は、陸上生物に化けさせた時点で無いでしょう。となると、たかが亀を助けた御礼にしてはやりすぎたと、お釣りを要求したという考え方はどうでしょうか。こう、返礼が倍付けで膨れ上がったとすれば、あの仕打ちも納得できるというものです。つまり、鶴から人間に戻って、時代を遡れる程の徳を積めば、今度は更に凄まじくいい目を見られるのではないでしょうか。そこまでの善行をしてしまったら、酒池肉林程度の俗な欲望はどこかに飛んでいってるでしょうから、世界中の人に救いを与えるとか、そういう次元のお返しが待っているんでしょう。もしや乙姫は、宇宙の理を司る、裁判官的な存在なのかも知れません。

(・ω・) 何かこういう無茶な設定で、話が転がせる気がしてならない

【初手から結論を出すなっていつも言ってるでしょうが】
玄:大して知りもしない海外に、謎の憧れを持つ方が存在します。
黄:はぁ、なんだよぉ。
玄:言い換えるなら、羨望と、知識量に明確な因果関係は無いということです。
  いえ、むしろ知らないことがアドバンテージになるとさえ言えるでしょう。
黄:その究極系が宗教じゃないかと言ってしまった場合、
 そのカテゴリで負け亀の玄武はどういったリアクションを取るのか気になるんだよぉ。


【人生で手にできるチャンスは全員に等しい説】
月:最近では、異世界なら一旗挙げられるって妄想してる輩も多いらしいぞ。
黄:いっぺん、こっちの世界に招き入れて、優しく現実を教えてやりたいんだよぉ。
玄:負けドラゴンが言うと重みが違いますね。
黄:根に持たれてたんだよぉ。
月:ちょっとでもやり込められたら、虎視眈々と仕返しの機会を伺えというのが教えだからな。
黄:そんな発想だから、のし上がる機会を失い続けるんじゃないかと、
 こっちもやんわりとした口調で教示してやりたいんだよぉ。


【人工知能のくせに計算遅すぎってのはツッコんでやるな】
玄:いいですよね、平行世界。
  探索の労を厭わなければ、一つくらい玄武が四神の長のところもありそうじゃないですか。
黄:その件に関しては独自の調査報告があって、
 青龍が六割二分、白虎が二割三分、朱雀が一割四分となってるんだよぉ。
玄:ひのふの……ほら、やっぱり一パーセントもあるじゃないですか。
黄:残念ながら残りの一分に関しては、玄武が四神ですらない世界線だったりするんだよぉ。


【いずれにしても妄想に浸ってるのが問題な気がする】
月:言い出しっぺの玄武が他所様を羨むというのは、皮肉な話だな。
黄:嫉妬と怨嗟で構築されてる月読の弟子らしい話なんだよぉ。
月:まあ私も、人類が夜行性だったら持て囃されたんじゃないかと思うことはある。
黄:ダメな師弟なんだよぉ。
月:低能力者が異世界に行ったくらいで何か成し遂げる展開に比べたら、
 よっぽど現実的なんだから好きに言わせてくれ。

 海外に幻想を抱いている方と、異世界どうたらって、本質的に同じなんだろうなぁと思った訳です。私は日本という国すらよく分からない若輩者なので、よそのことを正しく評するのは難しいですね。
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