2019
易姓革命と呼ばれるものがあります。かつて中国に存在した皇帝は、絶対的な天命を持つものだと考えられていました。しかし少し歴史を知っている方なら御存知の通り、あの土地の王朝はちょくちょく転覆して次の代へと移り変わっています。不可侵であるはずなのにおかしいんじゃないかという理由付けとして生み出された考え方のようです。まず前提として、大昔から現代に至るまで東アジアで強い影響を持つ儒教には徳という概念があります。ざっくり言えば、正しい生き方をすれば正しい人生を歩めるというものです。日本人も、良いことをすれば人格や運気が向上すると考えてる方は少なくありません。皇帝一族が悪政を続けると徳がドンドンと無くなっていき、相応しくなくなるというのが大雑把な説明なようです。権力が崩壊する時は専横がまかり通り、自浄作用も働かずに求心力が下がっていくので、あながち間違っているとも言えません。そこに大義名分を求める辺りが社会的な手続きな感じもありますが。日本で易姓革命に相当するものがあったかと言われるとどうなんですかね。大化の改新なんかそれに近いような気がしないでもないです。そこら辺の事情に詳しい訳じゃありませんけど。ともあれ、こんな騒動が起こる状態だと世間は乱れに乱れまくってる状態であるとも言えるので、我々庶民にとってはありがたくないことではあるんですけどね。
(・ω・) 革命で血を流すくらいなら緩い奴隷でいいってのも間違っちゃいない
【一夜漬けでなんとかなるぐうたらっぷりだっただろうか】
青:合宿を決行しようと思います。
朱:ふに?
玄:泊まり込みで残業という話でしたら、手当を付けてもらいませんと。
白:長時間労働は効率悪くなるだけだよ。単に働きたくないだけだけど。
朱:誰も彼もが青龍さんみたいに良好な状態を維持できる訳じゃないです~。
青:アナタ方のその性根を叩き直す為にと言っているんですよ。
【職場より黄龍ハウスが面積を占める可能性すらある】
黄:部下の教育は上司の務めだし、それ自体は好きにすればいいんだよぉ。
朱:味方になってくれないのは計算外ですね~。
黄:問題は、なんで会場が我が家っかてことなんだよぉ。
青:慣れた場所の方が、余計な緊張をしなくて済むかと。
白:たしかに、ここ以上に気を使わなくて良いのって自宅くらいだよね。
朱:私なんか、もはや黄龍さんの家の子だと思われてるくらいですし~。
黄:もう諦めてるからどうこう言う気は無いけど、
一度、滞在時間の比率を円グラフにでもしてまとめてみたら良いんだよぉ。
【数千年と言われる稼働時間を費やしても達成できなさそうなのが】
玄:それに多数の方が寝泊まり出来る設備に、広大な裏庭や山岳地帯まであるのです。
ここに匹敵する所を用意しようと思ったら、それなりに準備と予算が必要でしょう。
黄:なんでちょっとノリノリになってるんだよぉ。
玄:ゴネても青龍さんが撤回するとも思えませんし、前向きに楽しもうかなと。
黄:たまに人生の達人になるんだよぉ。
朱:不人気についても、これくらい寛容になってくれれば良いんですけどね~。
玄:それについてはライフワークですので、妥協する気は全くありません。
【これらのリアクションを含めて総合的に判断しそう】
青:ではとりあえず、私が良いと言うまで走ってきてください。
朱:まさかの軍隊式です~。
白:瞬発系肉食獣に、なんという仕打ちを。
玄:オプションパーツである車輪の装着許可を求めます。
朱:でしたら私も、浮いて移動して良いですかね~。
黄:こいつらを、ちょっとやそっとでどうこう出来るとも思えないんだよぉ。
青:色々な意味での情報収集も兼ねてますので、
どういった結果になろうと益はあると考えてますよ。
結果として、白虎と玄武の出番が少なかったのでちょうど良いやという四神回です。とはいえ、転がり方次第で青龍回として扱われるかも知れませんが、それは書いてみないと分からんのです。
PR
2019
グルメと呼ばれる人種が居ます。フランス語のgourmetをカタカナ語化したものです。日本語では、食通、美食家、食道楽などが相当し、食べることへの拘りが強く、美味しいものへの探究心が人並み外れて高い人のことを指します。そして当然のように出てくる疑問として、美味の定義とは一体なんなのかというものがあります。食べなくては生きていけない動物にとって、味覚とは他の感覚に劣らないほど重要な器官です。糖分、脂肪分、塩分は優先度が高く、これらが大量に使われたジャンクフードは満足感を覚えやすいものです。逆にこういったものに慣れると、世間的に高級な料理が大して凄いものに思えなくなってしまうようです。言い換えれば、グルメな人というのは大衆と違う舌を持っているという解釈も可能です。しかしそうなるとゲテモノ食いとの境界線は何処になるんだという話になり、孤高と孤立の差みたいに頭がこんがらがってくる次第です。
(・ω・) グルメが美味いと言うから美味いって風潮、多少はあるよね
【フォローしてるようで微妙に追い打ちを掛けてないだろうか】
亜:私が四神始めたの数百年前だから黄龍の現役時代って知らないんだけどさ。
どんな感じだったの。
朱:そういえば青龍さんと、せいぜい麒麟さんくらいしか把握してませんよね~。
黄:浮世に生きるものは、過去を振り返ってはいけないんだよぉ。
亜:私には、昔に囚われてズルズル現状維持を続けてるように見えるんだけど。
朱:転落人生に耐えきれず、
お酒や博打なんかに逃避しないだけマシだという考え方もありますよ~。
【たまには最年長という現実から目を逸らしたいのさ】
亜:もうちょっとアクティブに生きた方が良いんじゃないの。
余生ってほど老け込んでる訳でも、残りの人生が短い訳でも無いんだし。
黄:アンタみたいなのが大量に絡んでくるせいで、別に退屈してないんだよぉ。
朱:権力が無くなってからの方が人望が分かるとは言いますけど~。
黄:近所の面白お姉さんとして弄られてるだけで充分なんだよぉ。
亜:定期的に、割と無理あるアピール入れてくるよね。
【男が女子高生になるのも中々に難しい気がする】
朱:何にしても、元四神兼女子高生兼発明家ってレアな存在ですよね~。
黄:オンリーワン過ぎるんだよぉ。
亜:真似の出来なさには自信あるんだ。
朱:他の二つはともかく、元四神のハードルが高すぎますよ~。
黄:ふと、四神の称号を売り捌いて小遣い稼ぎをしてやろうとか思ったけど、
青龍にしこたま怒られるのが目に見えてるからやめておくんだよぉ。
【五千年も責任者やってりゃ悟りもするさね】
亜:そういう訳だから、私は今後もアグレッシブかつフリーダムに生きたいと思います。
黄:公序良俗に反しないなら、好きにすればいいんだよぉ。
朱:そこの部分が難題っぽいですけど~。
亜:たしかに、玄武やってた頃はやらかしても青龍が後始末してくれたっけなぁ。
朱:何か聞こえましたね~。
黄:ロボットに代替わりをすんなり認めてくれた理由に、
どっちにしろ面倒事が降りかかるなら深く考えないでおこうがありそうなんだよぉ。
よくよく考えてみれば、世界を変えられるくらいのオーバーテクノロジーを持ってるくせに素性を隠して学生やってるなんて、ある意味ベタな設定です。まあ、コメディ以上に掘り下げる気が無い辺り、つくづく正統派とは縁がないのでしょう。
2019
おがくずと呼ばれるものがあります。樹木をノコギリやチェーンソーなどで切断した際に出てくる、ふわふわとした切り屑のことです。漢字ではなんと、大鋸屑と書くのだそうです。大きな鋸で出る屑なのですから分からんでもないのですが、初見で読める方は殆ど居ないでしょう。活用法としては、緩衝材や火種、キノコの培地など色々あるようです。木材加工など、業種によっては大量に出るので処理方法について考えを巡らせているのだとか。単に燃やすのでは環境に悪いですし、経費も掛かります。空気を含んで柔らかく、元が木なので害が少ないということで、牛など動物の敷材といった使い道もあるようです。おがくずにだって生きる道はあるんだぞと、なにか教訓的なものになる気がしてきました。
(・ω・) まあ、社長とか校長がこんなこと言い出したらウザがるんですけどね
【現状で人類皆殺しくらいは可能な状態なんですけどね】
亜:ものすごい今更な話なんだけどさ。
玄武と真武が、なんで自我を持ってるのかイマイチ分かってないんだけど。
黄:こいつの科学者としての倫理観、どうなってやがるんだよぉ。
亜:毎度言ってる気もするけど、作ったものをどう使うかが大事なんであって、
開発段階で変な制限かけるのは未来を閉ざすことになるから。
黄:言うことだけは立派なんだよぉ。
朱:地球を粉砕する装置を製作しても、
『人の自制心を鍛えるのにちょうどいい』くらい言いそうですよね~。
【死にかけて脳が暴走したってのが有力だし】
亜:情報が複雑に交錯したら意識みたいなものが生じるって思ってるんだけどさ。
境界線のチェックは全くしてない的な。
黄:それをやると、生まれたり死んだりを擬似的に繰り返すことになるんだよぉ。
朱:生半可なホラーより怖いですね~。
亜:普通、一度しか生誕と死亡を体験できないのに、凄いことじゃない。
黄:探求者の感性はおかしいんだよぉ。
朱:とりあえず、臨死体験否定派であることは分かりました~。
【リターンが曖昧なのにリスクばかりが無駄に高い】
亜:一方で、私達が持つ霊的な何かが影響を及ぼしてる可能性も感じてたりする。
朱:立場的にそういうこと言っていいんですか~。
亜:意外に神様信じてる物理学者とか多いらしいよ。
黄:宇宙の全てを、小さな脳で理解するのは難しいんだよぉ。
朱:やっぱり、私が私自身のことを分からないのは仕方ないことなんですね~。
黄:それはまた別の話なんだよぉ。
亜:朱雀研究家は白虎と月読しか居ないって聞いてるし、
人材が集まる気配も無いから無理筋なんじゃないの。
【冷静に考えると玄武要素が一つとして無い気すらする】
亜:結局のところ、動いてる間は動いてるし、不具合起こす時は起こすと思う。
黄:素人以下の見解なんだよぉ。
朱:サポートセンターにこんなこと言われたらイラッときませんかね~。
亜:でもほら、何の対価も受けとってないしフリーソフトみたいなもんじゃない。
黄:玄武の報酬をピンハネしてたのがよく言ったもんなんだよぉ。
朱:そんなのが四神の穴埋めに使われてる辺り、
業界の人材不足を痛感させられますね~。
高校生片瀬亜沙と、科学者先代玄武を行ったり来たりしてるせいで、なんかカオスな内容になってる気がします
2019
ピンハネと呼ばれる行為があります。誰かに渡るべき利益の一部を、他の誰かが不当に奪うことを意味します。類義語に、中抜き、上前をはねる、などがあります。はねるという言葉は、漢字だと撥ねるになり、何かの一部分を自分のものにするという語意が含まれます。では、ピン、は何なのでしょう。実はポルトガル語で点を意味するpintaに由来するものなのだそうです。サイコロで一の目は一つの点であることなどから、ピンには1という意味が追加されました。ピン芸人などという俗語からも伺えるでしょう。更に転じて、一割、一部というものも付加されてピンハネという言葉が完成に至ったらしいのです。想像していたよりワールドワイドな展開でした。現代日本語でピンハネと言えば、大体は中間業者の悪行ですが、遥か彼方、ポルトガルの地ではこんな使われ方をしていると夢にも思ってないでしょうね。
(・ω・) 日本語も、何処か遠くの地でとんでもないことになってるかも知れない
【どう考えてもそれで一財産築けるだろと思ってはいけない】
朱:先代玄武さんは単身で日本に住んでる訳ですけど、
家族構成とかの設定をどうしてるんですか~?
亜:共働きで昼はあんま家に居ないってことにしてるよ。
朱:炊事洗濯なんかがうまい理由付けになるやつですね~。
亜:実は全部の家事を機械任せにしてるんだけど、偽装するのに苦労してる。
黄:ちょっとそのシステム、うちにも導入して欲しいなと、
自分の中の堕落根性が疼いたんだよぉ。
【何が琴線に触れるのかサッパリ分からない】
亜:ほいで三者面談とか、どうしても必要な時はロボット連れてく感じ。
黄:便利なスキル持ってやがるんだよぉ。
朱:これだけの能力がありながら、大して社会の役に立ってないって凄いですよ~。
亜:私は、やりたい仕事しかやらない主義だから。
黄:一昔前の職人みたいなこと言ってるんだよぉ。
朱:こういうのを口説き落として特殊なことをやってもらうのって、
創作の世界じゃ定番なんですけどね~。
【薄々勘付いてるけどまあいいかで流されてる可能性】
亜:家にクラスメート呼んでお茶会するのが楽しくて楽しくて。
黄:平和的な趣味と言っておくんだよぉ。
朱:溜まり場になって誰のものとも分からない私物が散乱する流れですね~。
亜:そこのところはキッチリしてるよ。
忘れ物には、情け容赦なく面白改造施すって言ってるし。
朱:あまり正体を隠す気が無い感じなのは、錯覚なんですかね~。
【転生して十数年とは思えない発言がチラホラと】
亜:他にも一対一で悩み相談なんかもしてたり。
朱:亀の甲と年の功、ダブルで持ち合わせてますからね~。
黄:裏でお婆ちゃんの知恵袋とか言われてるパターンなんだよぉ。
朱:どれだけ若作りしようと、
黄龍さんみたいに実年齢に裏打ちされた加齢感は滲み出ますから~。
黄:なんか言われたんだよぉ。
亜:そこんとこは、千年単位でその身体使ってきた朱雀にも適用出来るんじゃないかな。
十年以上やってるのに、あまり語られることが無かった先代玄武の日本での生活ですが、次に触れられるのは五年後とかになるんじゃないかとか思ってます。
2019
鯖を読む、という慣用句があります。鯖はシンプルに、魚の種類としてのサバを意味します。江戸時代、今ほど冷蔵、冷凍技術が発達していなかった頃、痛みやすい上に数が多い鯖は、のんびり数えることが許されませんでした。その為、パパパっと読み上げるのですが、勢いに任せて数字を誤魔化して有利に仕組んだことから、自分に益になる勘定をそう呼ぶようになったのだとか。一番使われるのは年齢詐称でしょう。女性は若く見られることを好む傾向が強いので、実際のそれより低く申告することを特に意味する場合があります。一方で、何らかの事情で年を上乗せすることを俗に逆鯖を読む、ないしは略して逆鯖と言います。これは一般的な解釈で不利になる事柄全般にも適用されます。豊臣秀吉なんか、必要以上に自分が低い出自の出身だと吹聴していたらしいです。晩年、大権力者になった後は、実はやんごとなき血筋だったとか盛っていたって話も聞きますが。いずれにしても嘘は嘘なので、洒落にならない程度に抑えるべきなんでしょうね。
(・ω・) 一切、虚言を弄するなとか、逆に人の道に反してる気がしてるんだ
【トラブルメーカーとかいう作者の都合でやりたい放題な存在】
朱:先代玄武さんって、部活とかやってるんですか~。
亜;機械工学研究会ってとこに所属してるよ。
黄:そのまんまなんだよぉ。
朱:定期的に変な発明をして騒動を巻き起こす、
コメディ作品でよくある立ち位置なんですかね~。
亜:聖獣界隈で似たことしてる自覚あるから、あっちでは自粛してる感じかな。
【両足揃えての跳躍ですら凄いって言われるのに】
亜:で、高校生ロボット大会的なものに誘われてるんだけど、やっぱ反則だと思う?
朱:学籍があれば年齢を問わないルールなら良いんじゃないですかね~。
黄:その人間としての書類一式が捏造だからダメって言ってやるんだよぉ。
亜:一応、技術的なものは年相応に抑える努力はしてるよ。
具体的には、自立歩行して三回転半ジャンプが出来る程度に。
黄:完全に最先端突破してるんだよぉ。
朱:歩くって、あれで意外と超高等技術らしいですからね~。
【あいつらの賢さなら感覚的に理解してる気もするけど】
亜:朱雀みたいに、風も起こさずホバリングするのはやめたのに。
黄:こんな科学を超越したもの、再現できるもんならしてみやがれなんだよぉ。
朱:ふ~に~。
亜:反重力は実用水準に達してないし、磁力は行動範囲が制限されるからなぁ。
朱:私も、物の弾みで浮けるようになりましたけど、
どうやってと言われるとサッパリですからね~。
亜:そこらの鳥に揚力とか言っても分からないだろうし、それは良いんじゃないの。
【ぶっちぎりで優勝されると盛り上がりに欠けるのは間違いない】
亜:せめて同輩の後押しとして、ライバル校に妨害電波を浴びせて動きを阻害しようか。
黄:スポーツマンシップの欠片もねーんだよぉ。
亜:もちろん証拠を残すなんて初歩的なミスはしないよ。
なんなら他校になすりつけるくらいやってもいいし。
朱:もう、何もしないが一番っぽくなってきてますね~。
黄:実力を秘めてるのに公式の場に出ないってのは格好良さげではあるけど、
実態は迷惑を掛けることしか出来ないからなのかも知れないんだよぉ。
一応、高校生を対象としたロボット大会はあるようです。が、どうも二足歩行でガシャガシャ動くロボット達が大乱闘する様なものでは無いようですね。