2020
カメレオンと呼ばれる生物が居ます。トカゲに近い種で、外見的にはギョロッと飛び出した眼球と長く伸びる舌が特徴です。そして彼らは、環境に合わせて皮膚の色を変えるという能力があまりに有名です。結果、状況に応じて主義主張を変える変節漢に対する蔑称として用いられることもあります。カメレオン側からしてみれば、求愛行動や防衛本能の一つに過ぎないのに、迷惑な話だとは思います。どういった原理なのかという話ですが、大抵の動物は色素細胞という体色を変化させる仕組みを持っています。人間の場合、日焼けすると肌が濃くなるやつです。カメレオンはそれが強力なのだと長年考えられていました。しかし現在では、全く別の機構だというのが強く推されています。私が理解できる範疇で説明すると、プリズムが角度で見える色が変わるように、カメレオンの皮膚は光の反射を変幻自在に調節できるのだそうです。といっても、彼らが自分の意思でという訳ではなく、気分とか気温とか背景なんかで勝手に決まるんだそうですが。なので別に擬態や迷彩だけしてるってことでも無いようです。このシステムを応用すれば面白いことが出来そうですが、古い忍者みたいに壁と同化して隠れるくらいしか思い付きませんでしたよ。
(・ω・) ステルススーツ的なのが、玩具として売られる日が来るんだろうか
【チャンピオンが強すぎて盛り上がらないから干されるみたいな】
ア:ビーチバレーを致しましょう。
黄:朱雀と球技の相性の悪さは、凄まじいんだよぉ。
朱:私がボールに触ると、重力から解き放たれるみたいなんですよ~。
月:要するに、ふわふわ浮いて落ちてこなくなる可能性が高い。
ア:それはルール上、どうなりますの。
黄:明らかな不備で改正が望まれるという結論に至ったこともあったけど、
朱雀を排除すれば済む話だから黙殺されるという見解も根強いんだよぉ。
【これを使うのは二千年振りになるだろうかとか言ってみたい】
朱:という訳で私は審判に回りますね~。
月:ビーチボールなら、朱雀の動体視力でも追えるな。
ア:黄龍さんが全力で叩いても破裂しない特別製を用意しましたわ。
黄:そう言われると、奥義の封印を解いてでも潰したくなるんだよぉ。
月:バカな、まだ奥の手を隠していたと言うのか。
朱:伏線が全く無い新必殺技は燃える派と冷める派が居て、
意見の隔たりは埋めがたいものだと聞いてます~。
【むしろ茶化してあげないと失礼に当たるのではとすら思える】
月:お約束なところで、スイカ割りでもするか。
たまには私も神器全開パワーを使ってみたいんだが、どう思う。
黄:赤い汁が飛び散らないくらい木っ端微塵になりそうなんだよぉ。
朱:食べ物を粗末にすると、今の世の中うるさいですよ~。
月:全ては自然へと還る運命にあるのさ。
黄:言ってることは何一つ間違ってないし、それっぽい雰囲気もあるけど、
月読が言うと台無し感が凄いのが、大した補正力なんだよぉ。
【あのシャリシャリ感が醍醐味だろと言われるとそんな気もする】
ア:弓使いとして、目隠しで射抜くというのを提唱したいですの。
黄:無駄にリスキーな遊びになってるんだよぉ。
月:私達だから良いが、一般人が真似するとなると大変だな。
朱:と言いますか、割って食べるというのが主旨のゲームなのに、
穴を空けてどうしようっていうんでしょうか~。
ア:ココナッツみたいに、そのまま飲めば良いのですわ。
黄:小玉ならギリギリ分からんでもないけど、
一般的なサイズだと、お腹たっぷんたっぷん待ったなしなんだよぉ。
朱雀に焦点が当たりがちなせいか砂浜のシーンばかりを抜き取っていますが、普通に泳いだり浮かんだりもしてるはずです。
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2020
サイボーグという言葉があります。英語のCybernetic Organismを略したcyborgが語源です。直訳すると『人工頭脳的な有機体』となりますが、一般的には身体機能の一部を人工物で補強している人間という認識でしょう。なので極端なことを言えば、骨折などでボルト一本でも埋め込んだら立派なサイボーグです。どのくらいの比率からをそう呼ぶかは、個人の判断に委ねることにしますが。創作界隈では戦闘用など、通常の人間には出来ない能力を備えた存在を呼称することが多いようです。テセウスの船的な話になりますけど、半分以上を機械化してしまった場合、それを人として良いのかという疑問は残ります。逆にアンドロイドであっても、人由来の有機物を使用しているケースはどうなるのでしょうか。フィクション色の強い概念ではありますが、人間とはなんなのかを考えると、割かし奥深いものな気がしてきました。
(・ω・) 複数の動物から素材をとったらキメラ扱いになるんだろうか
【どっちにしても育成失敗に変わりは無いんじゃないですか】
朱:それにしても本当に女の方しか居ませんね~。
月:そういやアルテミスはゼウスにたくさんの侍女を要求したんだっけ。
朱:お嬢様のおねだりとしては規模が凄いです~。
月:私も父さんに、お古の神器を譲ってもらったことがあるぞ。
今にして思うと、あれがコレクターとしての第一歩だな。
黄:幼い頃の小さな出来事が人生を決めてしまうことはあるけど、
こうもあからさまな二つの事例を聞かされると反応に困るんだよぉ。
【本音で自分を採点したら何点を付けるかは気になるところ】
月:しかし、リアルにハーレム作って維持するやつって凄いよな。
私なら全員を落とした時点で飽きて解散する確信がある。
朱:それ以前に、月読さんがモテるっていうのが想像できません~。
黄:珍獣として遠巻きに眺める分には良いけど、
人生の何割かを共有する覚悟を持てるのは天照くらいなんだよぉ。
月:パンダやペンギンは可愛いけど、飼うとなると困難みたいなものだ。
黄:相も変わらず、自画自賛が自暴自棄に聞こえる面倒な御方なんだよぉ。
【トーナメント的に勝ち抜いたやつだけが注目されるからね】
則:のぉ。とろぴかるどりんくを持ってきてたもれ。
?:私達はアルテミス様に仕えてますので、他の方の指示は受けません。
則:こやつら叩き斬ってええかいの。
黄:ダメに決まってるんだよぉ。
月:現代的な社会通念とか、国際問題に発展するとか、
些細なことは気にしない大物の風格がある。
朱:歴史に名を残すだけのことはありますけど、
この手合は大半が迷惑なだけっていうのが罪深い話だと思います~。
【うちが平穏な内は他の惑星の出来事と同じなのさ】
ア:大切なお客様ですから、粗相が無いようにしなくてはダメですわよ。
?:分かりましたです。
則:教育が行き届いてないのぉ。
朱:この状況で尚も上から目線なのは流石ですね~。
月:黄龍が、こちらこそと謝罪する局面では無かろうか。
黄:別に保護者って訳でも無いんだよぉ。
朱:だったら、どういった関係なんでしょう~。
月:個人的には、野生の熊に餌付けしておきながら、
よそに被害が出ても知らんぷりするみたいな無責任さを感じる。
余談になりますが、神話上のアルテミスは男女間の純愛は祝福しますが、色欲としての関わりには烈火の如く怒り出す傾向が強いようです。うちのキャラは歪んでないかと思わなくもありませんが、全体的に酷いので問題は無いでしょう、多分。
2020
ユートピアとディストピアという言葉があります。16世紀初頭、トマス・モアが著した社会風刺的小説Utopiaが前者の語源です。今では理想郷という和訳で知られ、何一つ不満が出ることのない完璧な住処という意味合いでも使われます。ちなみに何処にも無い場所ということから生まれた造語であり、皮肉が効いていると思わされます。一方のディストピアはユートピアの対義語として誕生しました。英語表記だとdystopiaです。良く知られた和訳は無く、強いて表現するなら『厳格な管理社会』辺りになるでしょうか。近未来SFで用いられることが多い設定で、思想、宗教、行動などの自由が大幅に制限されていることが特徴です。とはいえ、時代が変われば価値観は変質するというのが世の常です。物語上のユートピアは、私財を認めない、貴族は居ないものの奴隷に相当するものは存在する、職業選択の自由がそんなに無いなど、ディストピアっぽい要素が多くあります。個人がイメージする完璧な社会はそれぞれ違うでしょう。多様性を許容すればするほどに齟齬は大きくなる訳で、結局のところ妥協と寛容と不自由さこそが実社会の現実なのかも知れません。
(・ω・) ディストピアが一ジャンルになったのは、共産主義への皮肉かららしい
【単に誰も真似したくないが真実なのでは】
月:やって来てしまった、アルテミスアイランド。
朱:名前の付け方が前世代的です~。
黄:このセンスの古さが、実に月読なんだよぉ。
月:うおっ、空青っ! 太陽サンサンで腹立たしい!
黄:そして小旅行如きでこんなにはしゃいでしまう幼さが同居してて、
ある意味でオンリーワン的な人格を形成してるんだよぉ。
【男神説が強い月読だと誤作動する可能性も考えられる】
黄:ところで、このレーダーとかミサイルっぽい機械はなんなんだよぉ。
ア:男性の気配を感知して、近付いたら迎撃する設備ですわ。
月:そこまでしなくてもと言いたいけど、個人の土地なら自由だな。
朱:深く考えるのをやめましたね~。
黄:そりゃ、普通に関わりたくないんだよぉ。
月:動物に対しては反応しないのかとか技術的に気になる部分はあるが、
分解したら深遠に取り込まれそうだから遠慮しておく。
【水中歩行の方が関節への負担は少ないんじゃなかろうか】
月:とりあえず、砂浜ダッシュするやつやろうぜー。
黄:まだ日が高いんだよぉ。
ア:夕暮れでないと、単なるトレーニングになってしまいますわ。
月:最近、運動不足で足腰を鍛え直したいというのもある。
黄:言動が完全にオッサンなんだよぉ。
朱:さっきの撃墜装置が動きださないか、不安になってしまいます~。
【天使か悪魔のどっちかが完全に勝った世界ってつまらなさそうだし】
月:朱雀相手に波打ち際でバシャバシャ出来ないのは惜しいな。
朱:人生なんて、何もかもが叶わないから楽しいんですよ~。
ア:そこまで壮大な話でしたの。
黄:お得意の、それっぽいだけの適当発言なんだよぉ。
月:それでも私は、なにもかもが欲しい。
黄:こういうのが居るからマモンとかの仕事が尽きないんだけど、
世の中それなりに回ってるし、別に良いのかなって思うんだよぉ。
アルテミスアイランド(仮)の所在地は、地中海のどっかじゃないかなと思います。治安とか生活全般の問題が無ければ老後に暮らしてみたい訳ですが、まあ無理なんでしょうね。
2020
天中殺という言葉があります。テンチュウサツと読みます。算命学という中国で生まれた占術があり、それに於ける運の巡り合わせが悪い時期を意味します。陰陽五行や干支がもととなっていて、12年の内2年、12ヶ月の内2ヶ月、12日の内2日がそれに該当します。つまり割と頻繁にやってくるものだったりします。よくアンラッキーデーの最上級みたいな用いられ方をしているのを見掛けます。しかし本来は幸運と不運のどちらでもない、プラスマイナスゼロのような感じらしいのです。殺の字が禍々しいのが悪いのでしょう。相対的に見て天の後押しが無い訳ですから、派手に動くのは慎んだ方が良いことに変わりは無いのですが。天・中・殺、とか書いちゃうと必殺技っぽくなりますし、微妙に知名度があるのはやはり字面の強さのせいだと推察します。今年の貴方は天中殺です、とか言われたら占いに興味が無くてもビビリそうな辺り、使い勝手は良さそうですよね。
(・ω・) 脅して懐柔が基本戦術と言われると、ヤクザなんかと変わらんよな
【朱雀研究家第三の刺客になりそうな流れ】
朱:ですけど私、温水は平気ですけど、冷水は火の属性と反発して、
とんでもないことになりかねないんですよ~。
ア:炎から見れば熱湯ですら低温なのに不可解なことがあるものですわね。
黄:朱雀だから仕方ないんだよぉ。
月:体温が七十五度あるのに、普通の風呂を温かく感じてるしな。
ア:本当に地球の生態系に属する生命体ですのと言いたくなりますが、
可愛いから全てを許しますわ。
【無酸素でどれだけの時間を生き抜けるかが鍵になりそう】
黄:風呂と言えば、朱雀の残り湯だってことを忘れると、
火傷しかねないから注意が必要なんだよぉ。
ア:黄龍さんが熱水如きでダメージを負うというのは衝撃ですの。
朱:焼け石に腰掛けても、アチッで済みそうな雰囲気がありますのに~。
黄:オーラ的なもので保護すれば我慢できるけど、熱いもんは熱いんだよぉ。
月:活火山に放り込んでも同じこと言って生還しそうなところあるよな。
【負に負を掛けることで正になるかも知れないだろ】
月:それはそれとして安心しろ。
私が開発したスペシャルクリームで水の浸透を防ぐことが可能だ。
ア:信用しきれなさが凄いですわ。
朱:何を根拠に効果があると言ってるんでしょう~。
月:医学的な臨床実験で、明らかな違いが確認されている。
黄:健康食品の通販番組で似たようなフレーズを聞いたことあるんだよぉ。
朱:月読さんが喋っているのと相まって、
撥水スプレー程度の力だと推察するのが妥当と思われます~。
【いずれ温水プールへ連れて行くことで代わりとしよう】
ア:それよりも、誰が塗るのかが最大の問題ですわよ。
月:こいつ、欲望ダダ漏れで生きてるな。
黄:方向性はともかく、月の女神はこんなんばっかなんだよぉ。
ア:わたくしを指名してくださいましたら、島への永久優待権を差し上げますわ。
月:折角だから、私も立候補することにする。
朱:色々な状況を鑑みて、大人しく砂浜で楽しむことにします~。
いつだったか、裏山に湧いた温泉に朱雀と入ったことがありましたが、あれは湯量が多いから平気なんだと言い訳をしておきます。
2020
一字千金という言葉があります。イチジセンキンと読みます。場所は現代の中国、春秋戦国と呼ばれる時代末期のお話です。後に始皇帝となる政王の後見人的立ち位置に呂不韋という人物が居ました。彼は政王の父である荘襄王を人質の立場から救い、王となる手助けをした功績で国家の重鎮となったのです。元は商人だったのですが文化事業にも熱心で、知恵者数千人を囲い込んで呂氏春秋という書物を編纂します。当時の百科事典的なもので完成度は高いとされています。呂不韋本人も自信を持っていたらしく、『呂氏春秋の文章から一文字でも足したり引いたり出来たら千金の褒美を与える』というお触れを出しました。これが一字千金の由来で、詩文などがとてつもなく優れているという意味で使われるようになったのです。ちなみに千金とは大金の意味で、具体的に幾らというものでは無いようです。懸賞金という分かりやすい餌で釣るという作戦はこんなにも昔からあるところを見るに、人の本質は変わらないなと思わされます。
(・ω・) むしろ人材には報酬を与えんと、社会そのものが萎縮していく
【存在を許容してるから穏健派というヤバい連中だしなぁ】
ア:海水浴に行きたいですわ。
黄:誰はばかることなく、好きにすれば良いんだよぉ。
ア:皆さんと一緒に、という意味ですわよ。
朱:その中に、男性陣は入ってないんでしょうね~。
黄:そもそも視界に紛れたとして、認識されてるかが怪しいんだよぉ。
月:脳内で画像を処理して、ボカシや黒塗りになってるやも知れぬ。
ア:わたくしを、秘密警察か何かと思ってる節がありますわよね。
【海要素が無さすぎて逆に良いという人も居る】
朱:そういえば黄龍さんの地所に、山、森、湖なんかはありますが、
プライベートビーチは無かったですね~。
黄:海の幸だけは自力での調達が難しいんだよぉ。
則:海鮮特盛という言葉には、そそられるものがあるのぉ。
ア:趣旨が変わってきてますわよ。
月:海岸で食らうものと言えば、
安っぽい焼きそばに原色かき氷と相場は決まっている。
黄:それはそれで、一部の人にしか通じない気がしてならないんだよぉ。
【絶対に月が見えない場所とか弱体化が激しそう】
ア:男子禁制の島を所有してますので招待いたしますわ。
月:さらっと高位神っぽいアッピールしやがって。
黄:アンタも格的には似たようなもんなんだよぉ。
月:私が、そんなアウトドアの極みみたいなところに金使う訳ないだろ。
朱:たしかにイメージしづらいものがありますけど~。
黄:どちらかというと地下帝国を作って、
モグラやミミズ相手に鼻息荒くしてる印象なんだよぉ。
月:ちょっとやってみたいと思った辺りが、筋金入りの日陰者気質だ。
【均衡を保つ為に弟がヤンチャだと考えると辻褄が合う】
朱:これはもう、天照さんと引き籠もり対決を繰り広げるしかありません~。
ア:サウナの耐久勝負くらい、得るものが無さそうですわね。
月:ネットが繋がってて、趣味用具一式があれば半永久的に出てこない自信がある。
黄:妄想だけで凌げる姉と比べて、中途半端感があるんだよぉ。
ア:たしか、何をやらせても一番になれないという自己評価を耳にした記憶がありますわ。
月:謙遜風自虐的な自己弁護だと、認めてしまえば楽になれるのか。
アルテミス回が今年あったかを思い出せずにいたせいで、後回しになっていました。映画を撮る話ってのは記憶にあったのですが、今年か去年かが曖昧だったのです。ちなみに一年以上前でした。人の記憶なんて当てにならないなと思い知らされます。私個人の問題な気がしないでもありませんが。