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 つー訳で、半年以上に引き伸ばされた、セネレ教師シリーズも、主人公にして、バカの殿堂、七原公康で締めとなります。というか、これが塾講であろうと教師になんかなったら、バカが量産されるのではなかろうか。いや、バカを反面教師として、バカにだけはなるまいと子供達も思うのではとも思わないことも無い訳で――。

( ・ω・) これだけ、バカバカ言っても心が痛まないキャラも珍しいと思う

「肉が食いたいー、えんやこーら♪ お魚さすがに食い飽きた♪」
 いや、別にふざけてる訳でもなんでもなくて、ちゃんとした船乗りの歌なんだよ。そりゃ、僕だって最初に聞いた時はちょっと驚いたけど。
「しかしお前は、真面目に力仕事を続けてる割には、腕力はイマイチのまんまだな」
 お師匠さん、無駄口を叩かず、せっせと漕いで下さい。
「よぉし、お前ら、小休止だ」
 不意に、小団長が命令を出してきた。
「どうしました?」
「良くは分からんが、どうやらどっちの船もこっちには向かって来てないらしい。距離も充分にあるらしいから、とりあえずはこの場所に待機して様子見ってとこだな」
 言われて、小窓から外の様子を伺ってみる。
 うーん、角度的に、ちょっと外を確認するのは難しいなぁ。
「ちょっと、上に行っても良いですか?」
「おぅ。どうせ居なくても、そこまでの差は無いからな」
「……」
 別に、イジメられてるなんてことは無いよ、うん。

「どういった状況です?」
「うわっ、凄い汗」
「何か拭く物をお持ちしましょうか?」
 そりゃ、僕なりに全力で身体を動かしてたんだから汗くらい掻くよ。何て言うか、うちの女性二人は、何処までも緊張感が欠如してると思う。
「うーん。どういった塩梅かは分からないんだけどね。どうやらあの二つの船団が戦い始めたみたいだね」
「はぁ」
 何だろう。不明船は治安維持の為の国軍とか、義勇軍ってことかな。話を聞く限りじゃ、そんなまともな組織に遭遇出来る状況とも思えないんだけど。
「ねぇねぇ。ちょっと良い?」
「どしたのさ」
「小綺麗な方の船、さっきまで帆を上げてなかったんだけどさ。どーもこっちも海賊船みたいだよ」

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