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 何でも、無所属の平沼氏が、鳩山邦夫氏と連携して新党を結成するとか何とか。ガハハ。邦夫氏離党時に『まー、最悪でも平沼の財布には収まるでしょ』と予見していた私の勝ちだな。とか思っていたら、与謝野氏も離党がほぼ確定したとか。
 え、一体、何が始まるんですか。とりあえず、自民でも民主でもないということだけがアイデンティティのみんなの党がヤバいことは把握しました。何か、バブルみたいな支持率でしたなぁ。政界には良くあることですか。

( ・ω・) 一方、バブルのはじけた民主党は、小沢氏はさておきながら若林氏はきっちり批判していた

「この俺を知らねぇとは、おめぇ、モグリだな」
 生憎と、海賊連中はどうにもむさ苦しいのが多すぎて、見分けるのがとても難しいんです。
「問われて名乗るのもどーかと思うんだが、まあ、新入りのすることだ。軽く見逃しておいてやるよ」
 それにしても、知性が低いのかなぁ。どうにも、話の本題に入るまでの時間が長すぎる気がしてならない。
「俺は、このドン・カルロス海賊団のナンバー4、エンリコ様よ。
 ここで会ったのも何かの縁だ。俺の部下になりな。悪い様にはしないぜ」
「考えておくよ」
 成程、大きい組織にはつきものの、派閥争いもある訳ね。当然、そういう内部のゴタゴタが嫌いな人も結構居るだろうし、使えそうだなぁ。
「間違っても、ヘラルドの奴のとこになんか行くんじゃねーぞ。あいつは自分の保身と金しか考えねぇ最低野郎だ。組織全体のことなんざ、屁とも思ってねぇだろうよ」
 最初の金払いだけは良いんで騙される奴も多いんだが、入ったが最後、ボロ雑巾の様にこき使われてそれっきりになるからな」
 ほむほむ。エンリコ派とヘラルド派は対立してて、ヘラルド派の方が大きい、と。何だか、この一件が終わったらすぐさま記憶の片隅どころか、最果てまで追いやられそうな情報だなぁ。
 そして、組織全体のことを言い出すなら、少しは世界全体っていうか、人間社会の構造を考えて、賊なんて意味分からないことやめてくれないかなぁ。
「いいか、エンリコ、エンリコだからな」
 立ち去り際も、エンリコは何度となく自分の名前を連呼していた。なーんか凄く寂しがり屋で、小さな勢力しか持ってないんじゃないかって、割と本気で思っちゃったよ。

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 鳩山内閣閣僚のお約束答弁と言えば、『自民が言うな』ですが、これって、二大政党制を提示してる民主党としては、自分で自分の存在を否定してますよね。民主党理論では、現自民党は、次の与党候補で、民主党がコケたときは取って代わる訳ですから、その時に何も反論出来なくなる訳で。野球の攻守交替のように、きちっと与野党入れ替わった答弁をしないと、二大政党制なんて不可能とは思えます。

( ・ω・) まあ、それ以前に存在自体が矛盾だらけと言われれば、否定も出来ませんけど

「さて、と」
 小半刻も時間を潰したところで、次の行動に向けて準備を始めることにする。
 今更だけど僕達の目的はあくまでも内部撹乱だ。とは言え、そこそこ剣が扱えるからって、兄さんやトウカ姉さんじゃあるまいし、敵の巣窟で真っ向から大立ち回りをやる訳にもいかない。多少の時間稼ぎにはなるかも知れないけど、この人数差じゃ囲まれて潰されるだけだろう。
 それよりもここは、命令系統や統制の破壊を狙った方が遥かに効率が良い。正式な軍事訓練を受けた人も少なからず居るだろうけど、基本的には賊の群れだから、一度、秩序が乱れたら立て直すのに相当の時間を要するはずだ。もちろん、その隙にトランスさん達が総攻撃を仕掛けて、僕もコソコソと魔法主体で援護をしていこうかな、と。
 その為にも、内部事情を出来るだけ確認しておく必要がある。場合に依っては、うまく転がして有利に動かせる幹部が居るかも知れないしね。
 ちなみに、兄さんの剣は、小回りが利かない上に、まだ振り回されるまんまから、アクアさんに預けてきたよ。
「じゃ、行こうか」
「腹が減ったでやんす。食い残しが無いか、厨房に聞きに行くでやんす」
 あぁ、何だろう、スティーブさんとは特に深い関係でも無いのに、待遇改善をトランスさんに談判しても良いんじゃないかって、本気で思えてきたよ。
「おぅ、てめぇら、なんだ、噂の新入りか?」
 廊下に出た途端、一人のいかつい男に声を掛けられた。
「そういう、あんたは?」
 この手の連中を相手にする時、無闇と下手に出るのは、舐められるだけで逆効果らしい。ここはとりあえず、強気な感じで行ってみようっと。

 

 流石の鳩山総理。先日の、『(普天間三月中政府案取りまとめは)法的に決まっている訳ではない』に続き、今日は、『数日くらいオーバーしても良いんじゃない?』とほざきやがりました。そろそろ、切腹用の小刀を渡してあげるべきじゃないですかね。相撲の断髪式みたいに、沢山の人が介錯をするシステムにすれば、物凄い沢山の人が集まりそうです。

( ・ω・) それは介錯の主旨から外れすぎだろうと言われても、気にしない

「息子ぉ? 余り似てないな」
「血は繋がってない。この時代、珍しいことじゃないだろ?」
 しかし、僕ってこういういかつい男相手だと、装うの得意だよなぁ。
 僕が苦手な相手っていうと、アクアさん、トウカ姉さん、トヨ様……あれ、ひょっとして僕が苦手なのって対人交渉じゃなくて、対女性交渉なの? それはそれで、問題がある気がしてならないよ。
「元孤児、か。そういや前の頭ぁ、何で又、ガキなんざの面倒を見てやがったかねぇ。十年以上も時間を掛けて育てなくても、幾らでも食い詰めもんが集まる時代だってのによ」
 あー、ダメだ。この人の頭には、他人を無償で助けるっていう回路が一欠片として存在してないんだね。
 ま、逆に潰すのに何の遠慮も要らないから、そういう意味では問題無いんだけどね。
「しっかしてめぇ、そんななりで本当に海賊の倅か? 腕なんか枯れ木みてぇに細いし、尻も女みてぇ――」
『メダパニ』
「あらっぱぴっぽぱー」
 荒くれの一人に腰に手を回されかけ、色々な意味で危機感を覚えた僕は、覚えたての混乱魔法を放った。年がら年中、奇異な発言をするアクアさんに掛けたら、逆にまともになるんじゃないかって、ちょっと思ってたりもするよ。
「力が無くても、目的の為に役に立つことは幾らでもある。魔法は、その一つだってだけだよ」
「へん! ガキが語りやがるな」
 本音では、魔法だけ得意だっていうのに幾らかコンプレックスがあったりするんだけどね。
「それで手土産の話でやんす。前の小競り合いで捕虜になった人達を、俺達の仲間が解放するする手はずになってるでやんす」
 もちろんこれは、罠にかける為の嘘に過ぎないよ。

 

 何か聞くところに依ると、元秘書の初公判に対して総理は、『私が居なければ罪を犯すことはなかった。この責任を噛み締めて職務に勤しみたい』とコメントしたとかなんとか。ごめんなさい。人間に分かる言語を喋って下さい。また、凄い勢いで支持率下がりますよ。只でさえ毎日毎日、突っ込みどころ満載の政権運営してるくせに。

( ・ω・) 一周りして参議院選が楽しみになってきた私がここに居る

「ほう、貴様ら、あの小娘のところから来たのか」
「へぇ、その通りでやんす。もう、あんな奴の下ではやっていけないでやんす」
 数十名の荒くれ達が取り囲む中、僕達はドンと呼ばれる男への謁見を果たしていた。
 僕が思い付いた策と言うのは、いわゆるところの埋伏の毒だ。味方の一部を寝返ったかの様に見せかけて敵陣営に潜り込ませて、内外から一斉攻撃を仕掛けて掻き乱すんだ。
 メンバー構成は、僕と自称野心家のスティーブさん、そして僕の剣の師匠であるダニエルさんの三人。この場に浮きすぎるっていう理由で女性は最初に除外された。そしていざって時に自分の身くらい守れるって意味でお師匠さん、そして外部の人間ばかりだと下手に突っ込まれた時に弁明出来ないという意味でスティーブさんを選ばせてもらった。
 僕自身が来たのは、この海賊団がどういった組織であるかを見極める為だ。多少の危険はあるかも知れないけど、いざって時はキメラの翼とルーラもあるし、これだけは人任せには出来ないよね。
「まーったく、あのトランスってのはどうしようも無い娘ですよ。脳みそまで筋肉で、金払いは悪い。おまけに色気はねぇときたもんだ。最初は流れであっちに入っちまいやしたが、こりゃどう考えても、あなた様について行った方が得ってもんですからね」
 しかしお師匠さん、こういう小物の演技させたらうまいもんだなぁ。殆ど地のまんまっていう説もあるけどね。
「そっちの坊主は、どういった理由だ?」
「特には、無いね。親父がこっちに来たいって言うから、ついてきただけさ」
 一応、設定上、僕はお師匠さんの子供ということにしてある。実の父親の記憶は殆どないし、そういう意味での抵抗は余り無かった。

 今朝方、各局の政治系討論番組をハシゴして見たんですが、なんですか、あの大爆笑コント。軍事オタで有名な石破氏に抽象論でしか議論をしない他議員とか。仙石氏はNHKの締めで、『(普天間問題は)総理が何とかしてくれるでしょう』とか投げ出しますし、テレ朝では亀井氏が管氏に、『あんた耳が悪いんだ』とか言っちゃいますし。福島氏は、『離婚寸前の夫婦は会話さえしないから、今の与党は健全』的な。小沢問題ではだんまりじゃねぇかよ。ああ、自民党総裁の影は死ぬほど薄かったですね。あれ、あんたいたの。

( ・ω・) これは腹筋を鍛えて国民の健康を増進させる、壮大な深謀に違いない

「相手の命令系統は、しっかりしてるの?」
 一隻当たり四、五十人が乗り込んでるとして、三十隻強では、千人を越える。腕に覚えのあるなし以前に、指揮能力が戦力に大きな影響を及ぼすだろう。逆に言えば、そこさえ突ければ、可能性はあるとも言えるんだけど――。
「まー、何しろ先代が生きてた頃の副長だからねぇ。それなりには掌握してるんじゃないの?」
 こんな情報の曖昧さで、五倍以上の戦力差と戦おうって言うんだから、恐ろしいことこの上ない。
「人間的には、どういう人?」
「やーな奴だよ。自分の力を誇示して、お宝集めることしか興味無いタイプ」
「自信家だったりする?」
「多分、あたしよりね」
「ふーん」
 成程、そういうことなら、ちょっとは付け込む余地があるかなぁ。例え同程度の戦力でも、人間的に出来たのが上に居ると苦戦は必至だ。だけど今回はそうじゃない上、連中は僕達のことを知らない。そこをうまく使えば、戦力差を埋めることくらいは何とかなるやも知れない
 とはいえ、具体的にはどうしたものかね。
「……」
「俺を見つめてどうしたでやんす? 海の男だからって、そんな趣味は無いでやんすよ?」
 彼が何を言いたいかについては、深く考えないことにするとして。
「トランスさん。この人、使って良いですか?」 
「あー、煮るなり焼くなりどうぞ。居なくなっても、誰も困んないはずだから」
「酷いこと言われてるでやんす。でも、癖になってやめられないでやんす」
 何だか、又しても変なことを口走ってる様な気がしつつも、敢えて目を逸らすことにする。
 さて、と。今の思い付きが本当に策として使えるのか、検討し直してみないとね。

 



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