2010
実に醜い民主党代表選が繰り広げられています。しかし何が凄いって、小沢氏側近は『菅じゃ、年度末に解散必死だー』と言ってはいますが、小沢氏なら回避出来る理由は全く説明しないですよね。まあ、ポロッと漏らしたのは野党と協議してるってことらしいんですが、参議院で過半数とれるのは公明党だけ。自民は論外として。いや、一部の人を引き抜いて……でも、彼らも次の選挙あるし、そうそうは動かないでしょうなぁ。今年の頭くらいに参議院改選組で鞍替した奴ら、ざまぁ。
( ・ω・) やっぱり、今年中解散六割、今年度末八割ってところか
「何つうか……お前、見た目や物腰と違って、割と適当な性格してるよな」
いきなり何ですか、お師匠さん。
「何を言うんですか。お師匠さんと別れがたかったことも、この船旅を選択した一因だと言うのに」
「そういう台詞を、臆面も無く言える辺りがだよ」
わーい。完全無欠に、論破されたよー。
「ついこないだまで人の忠告無視しまくって大剣振るってたと思ったら、新しい小剣を手に入れた途端、そっちに乗り換えるとはな。こりゃあ、女を次々とポイ捨てする、恐ろしい才能を秘めてやがるぜ」
幾らポルトガ兵時代に、こっぴどい形で女性に捨てられたからって、そういう八つ当たりはやめて頂けませんかね。
「だが、前に比べて、見違える程にキレが良くなったのも事実だ。これも常々、俺が鍛えてきたからだな」
そしてその自己陶酔もどうなんですか。それでお師匠さんの精神が安定を取り戻せるなら、僕が大人になって黙ってても良いですけど。
「あれだな。やっぱ『スライムにはスライムベス』とか言うし、理想の伴侶ってもんはどっかに居るもんだよな。うんうん、前向きが一番ってことか」
と言うか、この人が子供すぎるだけって感じもする。何で僕の二倍以上も生きてて、この発想と立ち振る舞いに至るんだろうか。いや、僕がこの人くらいの年になって、初めて分かることなのかも知れないけどさ。
ちなみにスライムベスっていうのは、キメラと一緒で、言葉だけは誰でも知ってるんだけど、確認した人は居ない謎の存在だ。
2010
民主党には、欠点が多くありすぎて、一々あげるだけでも日が暮れて明けてしまうんですが、今日触れるのは、その指揮系統というか、意思統一の不備ですね。各議員が持論を好き放題言うから、どれを信じていいかさっぱり分からないという。今日も川内議員が、『小沢氏が代表になったら、普天間は国外になる』とか言ってました。そろそろ、沖縄県民は、本気でキレていいですよ。
( ・ω・) こいつ、大概、頭おかしいと思ってましたが、小沢信者なら納得ですよね
「ふわぁ」
一年以上も船旅をしていると、これで中々、船の上に愛着も出てくる。一仕事終えて、甲板の上で寝転がってると、何だか小さな子供の頃からこうしていたような錯覚にも陥ってくるし。実際は、家の中で本を読んでることが多い幼少時代だったんだけどさ。
「しっかしさぁ。考えてみれば、この船旅する必要あんの?」
「んあ?」
シスにそう声を掛けられて、僕はやる気なく上半身だけ起こした。
「だってポルトガにはルーラで行ける訳だし、あっちで休むなり、情報収集するなりして帰港を待ってても良かったんじゃないの」
「まー、それも一理あるんだけど、一応はこれで世界一周になる訳だしさ。区切りと言うか、ちゃんと締めたいなって思って」
ポルトガに始まり、レイアムランド、ランシール、バハラタ、ジパング、ダーマ、海賊の村、ハン・バークと、比喩無しに世界一周の海路を進んできた僕達だ。最後の最後でその行動を取るのは、ちょっと手抜きの様にも思えて、躊躇われるものがある訳で。
「まー、分かんないでもない様な、そうでも無い様な。別に、何か貰える訳でも無いし、どっちかって言うと、どうでもいいって方が強いかな?」
シスが冒険家のロマンを理解するのは、どうやら無理みたい。
「ま、いっか。今日の分の素振りしようっと」
イヅナを頂いて以来、兄さんの剣を振るう時間は半減した。いや、七割、八割かなぁ。筋力強化という名目で、何とか頑張ろうとも思うんだけど、どうにも気が乗らない。それ程に、僕にとてイヅナは蠱惑的で、離れがたい魅力を持っていた。
2010
日本に於ける、死刑執行の刑場が、初めて公開されました。意外とこざっぱりしてシンプルな作りだなという印象。まあ、情報公開の時代ですし、これを隠すことに依る国益も特に思い付かないので、このこと自体は、良いこととも悪いこととも言えません。唯、今回は、千葉法相が、『死刑問題を考える契機にしたい』と公言した上での公開ですから、若干、どうかという思いもありますが。
尚、各世論調査に依る死刑肯定派は、調査方法の違いからか数字こそバラツキがありますが、否定派に比べて肯定派が圧倒的多数なのに変わりは無いのが現状です。腹切り、打ち首というものが日本にはあって、『本当に悪いことをしたら、命を断っての償いが妥当である』という文化というか、思想が根底にはあると思います。だから、仕事の責任を取っての自殺も多い、と。
まあ、この手の問題を語る時、『オウベイガー』『おうべいがー』という人も居ますが、よくよく考えてみたら、あっちは凶悪犯を、現場の判断で射殺するケースが遥かに多い訳で。同列に語る人は、文明開化コンプレックスから、何も進歩してないんじゃないですかね。
( ・ω・) レンガ造りの街並み! 爵位! 鹿鳴館! 明治初頭は黒歴史だぜ!
この世界に広がる大地が、有限のものであると人々が知ったのは、アリアハン統治時代よりも遡るらしい。まあ、世界を統一したなんて半ば御題目でも言う以上、その最大値は認識して無いと話にならないよね。尤も、更に時代を遡ると、アリアハン大陸を掌握しただけで世界を制したなんて記述もあるらしいんだけど。
史上、初めて世界を一周した航海者の名前は、歴史を少しでも嗜めば一度は耳にする。唯、その航海者は夢半ばで客死していて、帰港したのは生き残りの仲間達なんだけど。
以来、世界は未曾有の大航海時代を迎えた。当初は設備等の不備から数多の難破船を出し、他にも謎の奇病が蔓延したりして、順風満帆とは言えなかった。だけど、造船や航行技術が向上したことや、謎の奇病の原因が新鮮な野菜や果物の不足からくるものだという事実が判明したことなんかで、少しずつ安全な航行距離を伸ばしていく。それは同時に民族間紛争の激化の幕開けでもあったんだけど、やがて世界はアリアハンを中心とした一つの国家へと纏まっていった。
後に再び世界は複数の国家へと分かたれるけど、バラモスがこの世界に現れる前までは交易量もそんなには減少してなくて、充分な準備と資金さえあれば、世界一周も、それ程に危険なものじゃなくなっていた。だけど、ここ五年という縛りをつけるならば、これを達成した船は数えるくらいしか無かっただろう。それ程に、世界の海運量は激減していて、危機的な状況にあるってことなんだろうね。幸いにして、船の上でそこまで危険な目に遭ったことは無いからピンと来ないけど、それなりに凄いことなのかなとは思う。
2010
何でも、小沢氏が代表選への立候補を決めたんだそうです。まあ、昨日の出馬要請を見て、流石の小沢一郎も、これだけ外堀が埋まったら辞退は無理だろうなと思っていたのですが、大体、合ってました。
これで、今年中に解散総選挙が濃厚になりましたね。どっちが勝っても絶望的な禍根が残り、議会では法案は何一つ通らない。うぉ、立候補に備えてアップをしないと。
( ・ω・) 毎回、でっかい選挙がある度に書いていますが、オファーがあれば考えます
「何であなた達が船に乗ってるんですか」
「おぅ?」
「ん?」
僕の言葉に反応して、こちらに向き直ったモロゾフさんとジュリ。もう何て言うか、状況を把握するのも面倒になってきた。
「いやいや、さっき、船長と話していたのを君も聞いていただろう。俺達はあちらの大陸に渡りたかったのが、何しろこの御時勢だ。船も殆ど出ていないこの状況では、まさに渡りに船といったところでな」
うまいこと言っている様で、余りにそのまんますぎて、返答に困るなぁ。
「たしかに、航海上の全権限は船長にありますし、それに見合う謝礼は支払ってたみたいですから、僕がどうこう言える立場じゃないですけど」
何だか、凄く釈然としない。彼らにしてみれば極めて合理的な行動を取ってるはずなのに、わざわざ僕達を狙い撃ちにしてついてきているような、そんな不合理さを感じてしょうがない。
「まあ、短い間とはいえ、旅を共にするんだ。そんなカリカリするのはやめようじゃないか」
「うん……楽しいのが、一番」
「……」
はぁ。女の子に弱いのは、僕の宿命なのかなぁ。同時に、それなりに齢を重ねた大人に対して、あんま優しく無いのも事実だけど。
「ま、これ以上、否定を続けても何の生産性も無さそうなんで、適当にやってきます」
もう、この人達と関わるのには疲れたよ。こちらとしては、最大のカードであるアクアさんを切って、精神の消耗戦をして貰おうかなとも思う訳で。
ややもすると灰掛かっている蒼天を見上げ、僕は投げやり気味に、その場で大の字になった。
2010
小沢氏一派が、『代表選負けたら離党するかも知んねぇぞ、ゴルァ』って叫んでいるとかいないとか。冷静に考えてみれば、政策面で譲れない面があるならいざ知らず、猿山争いで揉めての離党って、政治家として相当に恥ずかしいですよね。
( ・ω・) 全局面が恥ずかしすぎて、気付くのに時間が掛かっちゃったよ!
「ゆーしゃ……すごい」
だーかーらー。こう、一人の純真無垢な子に、変な固定観念を植え付けて、誰が得をするって言うんですか。夢があるのは良いことだけど、希望こそが絶望を生み出すって、どっかの偉い人が言ってたでしょうが。
「そ、それじゃ、お勤め頑張って下さい」
「陰ながら、応援させて頂きやす」
まあ、あの大人達が今後、どう絶望しようと、僕の知ったこっちゃない訳なんだけど。
「ゆーしゃ、ばんざーい」
そして、それは確実に方向性が違うから。そんな間違った持ち上げられ方しても、実力以上のものは出せないし。
名乗ってみて初めて考えさせられる勇者という職業の重さ。ん? 勇者って、職業なのかな? 色々と難しすぎて、僕には良く分からないや。
◇
「野郎共! 次の目的地はポルトガだ! 久方振りに故郷に帰れるぞ!」
「俺、今度陸に上がったら、幼馴染みのあの子と結婚するんだ……」
「父ちゃんや母ちゃんに散々苦労掛けてきたからなぁ。帰ったら、少しは親孝行しねぇとなぁ」
「こんな長いこと家を空けるなんざ、カミさんと子供にとっちゃ、悪い父親だぜ。だが、亭主元気で留守が良いとも言うしな」
うわぁ。何だか知りませんけど、この船員達、微妙に不吉極まりませんよ。
「それにしても――」
波に揉まれて、幾らか揺れるハン・バークを見て、ふと思う。僕はこの街で、何かを残せただろうか。唯、何の覚悟もなく歩き回って振り回されただけだった気がしてならない。
「で、それはそれとして」
他にも、個人的にどうしても言いたいことがある。