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 参議院選、与党の敗北から一週間経ちましたが、まさかの誰も責任取らず状態。まあ、負けたと言っても得票で言えば一番多かったんですし、総理が辞めないと言うのは百歩譲っていいとしましょう。アンチ民主としても、菅氏のままの方が同志が増えそうですし。
 しかし選挙で負けたんですから、幹事長の首は飛ばすのが常道ですし、法相なのに選挙に落ちた千葉氏は一般人となるべきでしょう。つーか、三人区で現職大臣が落ちるとか、どんだけ人望無いんだよ。

( ・ω・) 結局、一年近くやってきて、ちゃんと責任を取った奴は一人として居ないとは

 たしかエジンベアだったかな。散財に散財を重ねて、エジンベア・ゴールドだけやたらと信用を失った時期があったらしいんだ。他の五国がエジンベア・ゴールドの価値を三分の一に下げる協定を結ぶ寸前までいったらしいんだけど、まあ、何とか持ち直して現在に至ったとか何とか。でも、そんなことがあったせいで、お金持ちは余りエジンベア・ゴールドで貯蓄したがらないらしいんだよね。
 ちなみに僕達が持ってるお金は、王様から頂いたアリアハン・ゴールド、アッサラームで稼いだ、ロマリア・ゴールド、イシス・ゴールド、クワットさんから貰ったポルトガ・ゴールドと、結構、ゴチャ混ぜだよ。お釣りで貰った小銭も含めれば、多分、六大ゴールドは網羅してるんじゃないかな。
「詰まるところ、国って奴は金で以って、国そのものを切り売りしてるという訳さね」
 ややもすると痛ささえ覚える冷涼な冬の夜風が、更にその鋭さを増した気さえした。
「国を、お金で買う、ってことですか?」
「察しが良いねぇ」
 貨幣の価値が国家の信頼と連動している以上、ある一定以上のお金を集めると言うことは、国家の信頼を握り締めるのと同義だ。更に突き進めれば、王族以上の権勢を振るい、国そのものを買い取ることも、理屈の上では不可能じゃないかも知れない。
 だけど現実的に考えて、六大王国がそれを許すはずがない。全部が全部、一蓮托生と呼べる程に友好的な関係とまでは言わないけど、共通の敵が出てくればそれに対するくらいの親密さはある。こんな一介の商人の目論見なんて、あっという間に打破――。

 

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 何でも、鳩山前総理が、『次の衆議院選、出ないって言ったけど、やっぱもう一度考えてみるよ』って言ったとか何とか。
 さすが鳩山さんや。自分が言ったことは何一つ守らない。小泉元総理が人気あったのは、言ったことを基本的に履行したからなのに、まるで学習していないぜ。

( ・ω・) いや、人から学ぶ程の知性があれば、あんな総理っぷりは晒さないんだけどさ

「経済学的に言うのであらば、国家がその価値を認定しているから、ですわね」
「そうさ。今、この世界の通貨は世界に覇を唱えていた頃のアリアハンが使っていたものをそのまま引継ぎ、各国の責任で鋳造されている。普段は余り気に掛けちゃいないだろうが、厳密に言えば、アリアハン・ゴールド、ロマリア・ゴールド、イシス・ゴールド、ポルトガ・ゴールド、エジンベア・ゴールド、サマンオサ・ゴールドの六種で流通の九割以上を網羅している。一応、ランシールやダーマ、バハラタ、ジパングなんかでも造られてないこともないんだがね。世界各国、等価で使える六種のゴールドに比べると、どうしても地域が限定されて、価値が低いってのが現状さね」
 さて、何で僕は、今日も今日とてお金にまつわる話を聞いているんでしょうか。
「金塊を溶かして鋳造されてる高額貨幣なんかはともかく、普段の生活で使う小銭なんか、金属としての価値は微々たるもんさ。それが立派に貨幣として使えるのは、他ならぬ六大大国が作って保証してるものだからさ。何の後ろ盾も無いお前らがそこらの石コロを金だと言い張っても、飯は食えないだろう?」
「小さい頃なら、一回くらいは妄想するけどねー」
 多分、それはシスだけだと思う。
「逆に言えば、この金の価値を六つの国家で安定させるってのは大変な作業なのさ。例えば、王侯貴族の放蕩で財政が傾いたりすると、国家の信頼が下がって、貨幣の価値も下がる。そうすると逆に物の価値が上がって、庶民の生活は苦しくなる訳さ」
「歴史的に、そういう時期もあったらしいですね」

 

 何でも、国家戦略室が事実上、解体する方向で動き始めたとか何とか。まあ、現状、局への格上げどころか、総理への助言機関にとどまったってことらしいんですが。助言て。法的拘束力がない一方的な提言くらい、メール使って、政府なり民主党なり霞が関なりに送ること位、誰でも出来ますよ。極端なこと言えば、日本人じゃなくても。

( ・ω・) 詐欺フェスト、またも悪名、増えりけり

「と言うか、本物なんですか?」
 自分から積極的に正体をバラすだなんて、正直、影武者の一人なんじゃないかって思っても良いよね。
「ハハッ。悪の首領ごっこも飽きてきたからね。そろそろ公開しても良いかって思ってたとこだよ」
 え、そんな理由で隠れてたの。本気で探してたゴールさん達の立場はどうするのさ。
「もうこの街の主要な面々は抑えちまったからね。例えあたしを殺したところで、計画は止まりゃしないよ」
「うむ、ならば仕方ない」
 モロゾフさん、諦め、早っ!?
「ところで物は相談だが、俺としてはどうしても必要な素材があるんだ。それを少し横流ししてくれれば、敵対しないことをここに誓おう」
 そして自分の利益だけ、きっちり確保しようとしないで下さい。温厚な僕でも、そろそろ本気で怒りますよ。
「ところで、一つどうも分からないところがあるんですが」
「何だい、坊や」
「そんなにお金を儲けて、どうするんです?」
 クワットさんと出会ってから早一年弱。ずっと頭の片隅に残っていた疑問だ。
 いや、クワットさんの場合、儲けたお金をポルトガの発展を含めて、社会に還元するって目的もあるみたいだけど、それとは別に、お金を儲け続けるのが商人の本能みたいなことも言ってたし。正直、学者寄りの僕には良く分からない。
「はん、愚問だね。あたしゃ、世界を買いたいのさ」
「世界を、ですか?」
 又しても、理解できそうもない世界だ。
「そもそも、貨幣というのはどうしてその価値があるんだと思う?」
「お金だから?」
 はい、シス。流石にそれは、理屈が子供っぽすぎますよ。

 何でも、たちあがれ日本と、新党改革が統一会派を組んだそうです。参議院選の結果が芳しくなかったからって何で今更。本気で選挙に勝つ気なら、鳩弟を巻き込んで、前に組んでおけばよかったものを。

( ・ω・) まー、邦夫ちゃんが目立つ展開が、気に食わないのは分からないでもない

「俺達は、奴とは決着をつけなきゃならんのだ」
 格好付けて言うのは自由ですが、僕達に便乗しないで下さい、本当。
「ところで、スピルに会ってどうしますの?」
「ん?」
 アクアさんの問い掛けに、ふと我に返る。
「えー、と。まあ、それについては、会ってから考えるってことで」
 割と、僕ってその場凌ぎの考え方をしてる気がしないでもない。
「こんばんはー。薬草一つ、下さいなー」
 敢えて、普通の客を装ってみた。いや、特に理由は無いんだけどさ。
「今日はもう終わりだよ。欲しいものがあるなら明日にしな」
 幾らかの間があった後、接客用の小窓から、中年女性が返答してきた。
「じゃあ、スピルを一つお願いします」
「!」
 明らかに女性の表情が変わり、少なくても関係者である確信を得る。
「あんた達、それを知ってるとは只者じゃないね」
 いえいえ。そんなことはありません。通りすがりの、勇者の息子ですから。
「そうさ、あたしがスピルだよ!」
 扉を開けて、女性――スピルがその姿を現した。何だか、余りに何処にでも居る普通のオバさん過ぎて、どう返したものかが分からない。
「あれ、そう言えば、ブンコク堂って、この街に入った時に見た様な?
 たしか、向かいの道具屋とケンカしてて、旦那さんを叱りつけてた記憶が」
「ふん、使えない奴で困ってるよ」
「成程、町の経済だけじゃなくて、家庭をも抑えつけているということか」
 何だか、モロゾフさんが綺麗に纏めてやったぜと言いたげな顔をしていて、ちょっと不快なんですが。

 ここのところ、この前文を十個纏めて更新したりしていて、記事数が随分増えていることに気付く。右の、『カテゴリー』を参照していただければもう1500近いですね。前ブログも含めたらどうなるのかしら。
 まあ、これだけ書いてると当たり外れもあるもので、全部が全部、面白いことを言ってる訳でも無いでしょう。本当、時間がなくて五分で書いたのもたくさんありますし。
 その中で、個人的に好きなのをセレクション。-keighさんにも聞いたみたところ、

 (一部略) 尚、-keighさんには、朱雀は私の心を食って成長していると、妙に納得されてしまいました。一体、何処の霊界獣やねん。

( ・ω・) こら、ダメでしょ、こんな腐りきったもの食べちゃ

 なのだそうです。そして私は、

 誰かそろそろ止めて下さい (タイトル)
 公約は育毛剤の公費負担だともっぱらの噂である舛添新党が発足するそうです。でも、メンバーを見てみたら、大体、改革クラブの面々だったり。なんだよ、改革クラブの衣替えってだけじゃねーのか。もう、あるのかないのか良く分からないくらいの存在感しか無いですけど。政治的ってか、政局的に、舛添党首で新党を作った方がインパクト大きいのは分かりますが。虎退治した姫には振られましたものね。
 そういや荒井参議院議員も生え際怪しい……いえ、なんでもありません。

( ・ω・) 公約はアデランスを国営化! これで勝つる!

 いやぁ、勢いって怖いですね。まあ、新党改革があんなことになったのも、マニフェストにこれを入れなかったからだと、もっぱらの噂です。

( ・ω・) こういうこと言ってるから、毒舌とか言われるねん

「ジャネットというのは、女性の名に思えるんですが?」
「ああ、あいつは女さ。小さな時分、一緒に風呂に入ったこともあるよ」
 何処のオバちゃんにも、若借りし頃や少女時代があるというのがピンと来ない辺り、僕もまだまだ、人生修行が足りないと思う。
「今も、連絡取ったりしてるんですか?」
「いや、ここんとこは、さっぱりだねぇ」
 一応、一縷の望みを託して聞いてみたけど、そりゃそうだよねぇ。
「だけど、何処に居るかなら知ってるよ」
「本当ですか!?」
 つい勢い良く食いついちゃったけど、何だろう、この微妙な心持ち。僕の中で、納得できないものが色々と駆け巡ってるんだけど。
「教えてやるのは構わんけど、もう夜も遅いよ。明日じゃダメなのかい」
「明日まで待ってたら、何がどう動くか分かりませんし」
「それもそうだね」
 僕達はオバちゃんから所在について聞き出すと、手早く準備を済ませて、宿を後にした。

「ここで、合ってるよね?」
 紙切れに走り書きして貰った住所を頼りに辿り着いた先にあったのは、極々、普通の道具屋だった。時間的に深夜に近いから、灯りも完全に落ちていて、周囲は静けさで満ちている。
「一杯食わされたんじゃないの?」
 うーん、あんまそういうことする人には見えなかったけどなぁ。大した得も無いだろうし。
「って言うか、ブンコク堂で何処かで聞いたことある様な?」
「俺は、記憶にねぇなぁ」
 そして、何で普通にモロゾフさん達もここに居るんですか。ジュリなんて、完全に寝ぼけ眼で何処か良く分からないところを見てますよ。

 



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