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 アメリカが主体となった国際研究チームが、重力波の存在を感知したとして大きなニュースとなっています――が、正直、なんのこっちゃという方が大半でしょう。私もそうです。それでも内容を理解しようと努めてみましょう。重力とはそもそも、物質が存在することに依って生じる歪みのことだと言われています。そして超質量の天体、例えばブラックホールなどが動く時、その歪みが空間を伝播する現象、これが重力波なのだそうです。ちょうど100年前、アインシュタインがその存在を理論上導き出し、ようやくその裏付けがとれる足掛かりができたということみたいです。何か必殺技として使えそうな理屈ですね。重力操作系の能力者は、重力波を出していたのかも知れません。何て科学的なんだ。ブラックホール並のエネルギーを何がしかどうこう出来るなら、そっち使った方が遥かに効率いいだろうという御意見は、華麗に聞き流すのが創作屋の真骨頂です。

(・ω・) 整合性があるかどうかより、面白いかどうかが大事だからね!

【もはや天寿の方が誤差扱い】
天:浄土宗、浄土真宗では、
 この阿弥陀さんが悩める人々を極楽へと導いてくれることになっています。
阿:やぶさかでもないぞ。
朱:解脱って、本来は自分の力で成されるものなんじゃないですか~?
天:理想的にはそうですが、その為に数十億年の修業が必要なのは触れた通りでして。
阿:人の身では、ちと寿命が足らぬのも事実であるな。
朱:ち、ちとで済ませていい差じゃない気もするんですけど~。


【ぶっちゃけ最初の目的忘れてるよな】
天:そこで阿弥陀さんに救いを求める言葉として南無阿弥陀仏が提唱された訳です。
阿:森羅万象を統括する者としては、見過ごす訳にもいくまい。
朱:それはそれで、お手軽すぎませんか~?
白:極端から極端に走るのが、世の常ってやつだからねー。
黄:これが、本来の意味での他力本願なんだよぉ。
白:門戸広げすぎて成功しちゃうと、元に戻れなくなるのも、よくある話だよね。


【人間界を極楽に作り変えた方が早いんじゃないか】
白:ってかさ、仏教的に殺生はアウトなんでしょ。
  肉も食えないのに何が極楽かって感じがするんだけど。
黄:価値観の相違は、永遠に埋めがたきものなんだよぉ。
天:解釈に依って違いはありますが、生きている間にどれだけの罪を犯そうと、
 最終的に阿弥陀さんにすがれば許されるというのが本流のようです。
朱:どんどんと、何でもありになってきました~。
阿:俗なる世からは隔絶されし我からすれば、
 善と悪の観念すら比すべき程のものではないということだ。


【世界が周回している可能性を考察する】
白:それはそれとして、なんで天照が阿弥陀の解説してんのさ。
阿:我より希求せし訳では無いぞ。
天:この様に、言葉遣いが少々独特なので解読役は必要かと思いまして。
朱:私達の業界では、よくあることですよね~。
黄:何かこの話題、マモンの時にもあった気がするけど、
 既視感として処理するのが、長生きの秘訣なんだよぉ。

 私の解釈が正しいかどうかは、この際、深く掘り下げてはいけません。そもそも、阿弥陀さんをこんなキャラ設定にしてる時点で怒られても仕方ない気もするのですが、貴子や天使もあんな感じなので、今更ですね、はい。
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 黄龍ちゃんの連載開始から十年経ちましたが、さりげにメインの舞台である黄龍ハウスの構造がどうなっているのかよく分かっていません。地の文が無いですからね。場面転換とか表現的に難しいんですよと、引き篭もる理由付けはさておくとしまして。
 とりあえず、前提として、何を書いたか、隅から隅まで憶えている訳でも無いのです。何しろ、一話24個に18話が一期で10期やったから――4320、こんなもんですか。まあ番外編もちまちまあるので、5000近いんでしょうけども。ともあれ、思い出せるだけを羅列してみると、和風建築の平屋らしい、結構な人数が押し寄せても入れるらしい、入り込める屋根裏があるらしい、庭は野球をしても迷惑にならない程度には広いらしい、結果として猪が放し飼いになった、近くの山も地所らしい、様々な動物が住み着いている、今回の一件で温泉が噴き出してきた、くらいでしたっけ。家の中に関して言えば、よく青龍がふすまを開けて入室しようとして、面倒になりそうだからそのまま閉じるイメージです。他にもヘルが初登場時に玄関の引き戸をぶっ壊したり、フェンリルが暴れて室内ボロボロにしたり、ロクでもねーな、あの夫婦。こうして見ると、こいつらが居座って壊れない頑丈さを持ってるんですから、名のある大工が精魂込めて作った可能性はあります。バトル漫画のインフレが進んでも、最後の一線は守り続ける頑丈な服やリングに通じるものがある気がしてきました。或いは、舞台裏で必死に補修してる特務班の存在があるのかも知れません。広がりそうで、実に微妙な、何とも言えない気分になってきました。

(・ω・) 裏方系のスピンオフは大体コケる、私の勝手な偏見だよ!

【或いは遥かに下なのかも】
朱:それで、そもそも如来ってなんなんですか~?
黄:まずはそこから、なんだよぉ。
阿:うむ、天部の上位たる明王を超越せし菩薩をも凌駕する存在、それが如来だ。
朱:課長、部長、役員、社長みたいなものですかね~。
黄:まー、大体合ってるけど、一気にありがたみが無くなる辺り、
 朱雀というやつは本当、更なる高みの存在なのではと思えてくるんだよぉ。


【でっかいことはいいことだ的な方針】
白:あー、何か聞いたことあるかも。
  菩薩から如来になるのに、何十億年って掛かるんだっけ。
朱:ふ、ふに?
阿:弥勒菩薩のことだな。彼奴が人々を救える修行を終えるのに、
 五十六億七千万年掛かるというのが通説となっている。
朱:ち、地球の歴史より長いじゃないですか~。
黄:たしか太陽の残り寿命がそんなもんだった気がするし、
 真の救いは、世界の消滅であると説きたい可能性はあるんだよぉ。


【ビッグバンから宇宙の終わりまでを見詰めてみよう】
天:わ、私、五十億年後、確実に消滅するんですか?
黄:そんだけ生きりゃ充分すぎるだろ、なんだよぉ。
朱:黄龍さんですら生きてるか分からないですよね~。
黄:いやいや、なんだよぉ。
白:こういうこと言ってるのに限って、なんやかんやで長生きするもんだからなぁ。
黄:一万年くらい生きてきただけで一杯一杯なのに、その一万倍以上とか、
 お前ら、ちょっとは長生きするということを考え直しやがれなんだよぉ。


【無駄と言っていいくらい世界観が壮大】
阿:案ずることはない。太陽系の終焉など、極楽に住まえば些細なことだからな。
朱:何だか、新興宗教の勧誘みたいですね~。
白:そりゃ、どんなに歴史があっても、始まったばかりの頃は新興だからね。
阿:根源たる命題として、時や空間の概念自体が瑣末なことであると、
 知覚することこそ一つの真理であるぞ。
黄:そろそろ、言えばいいってもんじゃねーぞと誰かがツッコむべきなんだろうけど、
 ある種のアンデンティティではあるから否定しづらいのもまた事実なんだよぉ。

 さりげに宗教のパターンは出尽くしている感はあるにも関わらず、相も変わらず騙される方は居る辺り、人の本質はやっぱり大して変わってないんじゃないかという疑念は拭えません。

 という訳で、黄龍ちゃん十一期の接尾語が決まりました。既に更新されたのを御覧になっている方もおられるでしょうが、敢えてここでも報告させていただくと、『オモイカネ』になります。日本神話に於ける、知恵の神様です。アラヤシキ以来、三期振りに宗教系となりました。考え始めた頃は仏教から何か取るかなぁといった感じだったのですが、アラヤシキでやったからなぁと思い直し、だったら日本神話からでいいか、何か五音の言葉あったっけ、という経緯で決定しました。毎回、大体、こんなもんです。別に由来がそうだからって、今期、日本神話勢を優遇する予定は特にありません。そもそも、そんな見通しを口にしたところで守れる訳が無いのは笑い飛ばしてやってください。ところで、オモイカネって以前にも候補に上がったことがあるような記憶がかすかにあるのですが、ブログを検索しても引っ掛かりませんし、思い過ごしですかね。まあ、私の記憶力は猫並なので、あてになるようなもんではないんですけども。
 さて、オモイカネと聞いて、某機動戦艦アニメを思い出した方は、そこそこ年配のアニメファンか、古い作品も意欲的に視聴する本格的なマニアのどちらかでしょう。私も、十年以上前に観たっきりなのでイマイチ憶えてないのですけど、マザーコンピューターなんでしたっけ。話全部とっ散らかして投げっぱなしやがってという記憶が強いのですが、同時期に大ヒットした新世紀アニメに比べれば大分マシな気もするので許してさしあげることにします。どっちも二十年は前の作品だという事実に戦慄を覚えつつも、今日も目を逸らして生きていこうと思います。

(・ω・) 必殺! 黄龍の人生から見れば大体は誤差だっていう現実逃避!

【養殖して世界に配布すべきという意見も】
?:失礼する。
朱:また、新たなお姉さんが入ってきました~。
黄:もういっそ、一般開放してやろうか、なんだよぉ。
白:黄龍ハウスの保養所度が増すね。
朱:たくさんの動物さんも居ますし、サファリパーク的な楽しさもありますよね~。
黄:一応、義務として、一番見てて面白い生き物は朱雀だと、
 お約束だけは口にしておこうと思うんだよぉ。


【時には変身シーンは攻撃を控える悪の幹部のように】
朱:ところで、どちら様ですか~?
黄:ワンテンポ遅いんだよぉ。
白:只でさえ朱雀なのに、温泉浸かってダルダルだからね。
阿:我が名は阿弥陀。悠久より来たりて、悠久へと還る者。
黄:そしてこっちも大概テンポがズレてるし、
 これはもう、グダグダのグズグズが約束されているんだよぉ。


【もしかすると逆に噛み合ってるかも知れない】
朱:ふに~、阿弥陀さんですか~。
黄:多分、どんな素性か理解してないと思うんだよぉ。
天:話題に出た、仏様のイメージに近い存在の一つと言って宜しいかと。
阿:そう、我こそは如来にして、極楽に住まう天上の超越者なり。
朱:それはそれは、立派な方なんですね~。
黄:この、ある意味において頂上決戦的な感じに、
 ワクワクするような、ゾワゾワするような微妙な気分になってくるんだよぉ。


【能力的には特甲級なのに節穴なせいで丁級みたいな】
白:まー、私達の業界って基本的に偉いことになってるから、
 ランキング制にでもして貰わないと、どれくらいの格なのかは分かりづらいよね。
黄:また荒れそうなことを、なんだよぉ。
朱:黄龍さんは、霊格を重視して上位なのか、働いてないから下位なのか、
 意見が分かれそうですよね~。
黄:どう評価されようと今更気にしないけど、
 その手の格付け屋には裏があるとしか思えない辺り、年を取ったものだと思うんだよぉ。

 いつだって、新キャラの登場は雑なのです。この形式だと颯爽ととか難しいですし、こうするしかないのですよと、言い訳だけはいつだって無尽に用意されています。

 アメリカ大統領選、共和党代表候補のトランプ氏の支持率が、下落傾向にあるようです。ですよねー、いくらなんでも、あれが完走しちゃうほど、民主主義は死んじゃいませんよね。一議員でいいなら、あのレベルは掃いて捨てるほど居るという事実からは敢えて目を逸らしますが。やっぱり私の最初の印象である、奴に入れるくらいなら他の誰でも遥かにマシだ作戦だったのでしょう。いわゆる当て馬です。たしかに、彼が代表にならなさそうというだけで何か安堵感的な空気が流れつつあるような気もします。が、有力な対抗馬であるクルーズ氏はもっと過激だという話も聞きます。具体的に言うと、キリスト教的な保守なのだとか。ちなみに、民主党の有力候補であるサンダース氏は社会主義的な極左と呼んでも差し支えのない人物の様です。大丈夫か、この国とも思いますが、市民権を持たない私にはどうすることも出来ません。ある意味において、民主主義の行き着く先とはこの様な極端から極端へと走る、刺激的なジャンクフードのようなものなのかも知れませんね。

(・ω・) それでもこれよりマシな政治形態が、私には全く思い付かない

【現代社会で混浴を義務化は難しいな】
猿:ウキャキャ。
朱:山の動物さんまで集まってきました~。
白:最初から、蝮やら、鳥やら、神様やらまで入ってるけどね。
黄:冷静に考えると、すごい環境なんだよぉ。
朱:世界の皆さんも、温泉に入って争いをやめられればいいんですけどね~。
天:何だかいいこと言ってるような感じだけはしますが、月読曰く、
 『温泉回は男主人公が女の子に引っ叩かれるまでが様式美』だそうです。


【現場で殉職は叶わぬ願いさ】
朱:そういえば、神様は何人か会ったことありますけど、仏様は無い気がします~。
白:まー、言葉の問題で、神ってある程度の格を持った存在の総称だけど、
 仏は仏教派生系にしか使われないから。
黄:ってか、朱雀自体を神様と呼んでも差し支えは無いんだよぉ。
朱:私は崇められるより、もっと身近な存在として親しんで貰いたい派ですから~。
白:世間はそれを、出世を諦めた者の捨て台詞として処理するけどね。


【宗教界にも外来種は存在するからな】
天:仏教! なんと恐ろしい単語でしょう。
  千五百年くらい前に進出してきた時の衝撃は、黒船以上でした。
黄:中々に粘着質な話なんだよぉ。
白:黄龍にだけは言われたくないってのはさておくとして。
天:もっとも江戸時代には神仏混淆で、温泉に入り合うくらいの仲にはなってましたけど。
白:結局は、千年以上いがみ合ってる黄龍と麒麟がおかしいってだけの話になっちゃったね。


【面白い展開だけは保証されている】
天:明治に入って時の政府の意向で分割されましたが、
 初詣に神社とお寺、どっちに行ってもいい辺り、再統合の向きはありますね。
朱:神社にも鐘があったりしますもんね~。
白:除夜の鐘って、仏教的な百八の煩悩を滅するものだっけ。
黄:この日本人的な、よくも悪くも大雑把な宗教観を輸出したらどうなるのか、
 見てみたいようで腫れ物に触るような、そんな微妙な感じなんだよぉ。

 お前らいつまで温泉入ってるねんと思いつつありますが、三十分アニメで冒頭からエンディングまで一貫して入ってる作品があれば、逆に新しい気がしてきました。面白いとは言っていないのが、話の肝です。

 さて、本日より始まる新章にて、新キャラが登場します。出てくる奴らの種族がバラバラな為、一柱なのか、一匹なのか、どう数えていいか分からないので一人と総称しますが、ともあれ新しいのは一期につき一人と去年辺りに決めました。つまりは、一年に一人ということです。プリンシパルの枠はマモンということになりますね。これは、思い付きで新しいのを出すと、その後の扱いが実に残念になる可能性が高いという、切実な事情を勘案してのものなのです。私はこれを、『鳳雛の悲劇』と命名致しました。『落鳳坡かよ!』と、分かる人を更に狭めていくツッコミはさておくとしまして。
 そしてその新キャラの初出は、一期冒頭のオムニバスが終わった次の回というのも決めました。つまりは二話目ということです。こうすることに依って、次のキャラを構築するのに一年間という猶予期間を得られるのです。逆に言うと、もう考え始めていないといけないことになるのですが、今のところ、何の宗教にするかもノープランです。夏頃に煮詰め始めればへーきへーきと、浪人生みたいなことを言っておきましょう。結局、今回も宗教と性格的な方向性は割と早く決めていたのですが、具体的にどの偉いさんにするかは、先週くらいまで確定させてなかった気がしてなりません。一年の準備期間とはなんだったのか、浪人は本当に人生にとって有意義なものなのか問われるというメッセージが籠められているのではないでしょうか。

(・ω・) 結局は今年も、適当で緩い流れになる訳ですよ、これが

【温泉回は業界の必須事項です】
朱:ふに~、極楽極楽です~。
天:今時、温泉に入って、この言葉を口にする方も珍しいのではないでしょうか。
白:いやー、穴掘ってたら湯が噴き出した時はどうなることかと思ったよ。
黄:人んちの山、勝手に掘り返しやがって、なんだよぉ。
白:変温動物の黄龍にとっちゃ、大事な暖を取る手段じゃないの。
黄:たしかに氷河期を思えば命を繋ぐものと言っても過言ではないけど、
 結果オーライで居直ってる事実に変わりはないんだよぉ。


【腹は減るけど長生きらしい】
朱:ところで~、極楽って仏教でのすごい世界のことですよね~?
黄:人を含めて、生き物は六道の苦難に満ちた世界を巡るものだけど、
 悟りを開くことで解脱し、極楽へ行けるようになるんだよぉ。
朱:天道、人間道、畜生道、修羅道、餓鬼道、地獄道でしたっけ~。
白:餓鬼道に堕ちたら、二日で死ぬね、あたしゃ。
黄:いや、死んだ結果その世界に行くようなもので、
 大体、簡単に飢え死に出来るなら、システム自体が成立してないんだよぉ。


【夢のカード連発で観戦マニアも納得】
天:修羅道など、逆に喜ぶ戦闘狂が居そうですけども。
黄:バトル漫画の主人公達を送り込んで、半永久的に潰し合わせるんだよぉ。
朱:この世界の支配者は、阿修羅さんでしたっけ~。
白:あー、思うに自分と同等のバトルマニアを生み出す為、蠱毒的に作ったんだろうね。
黄:トーナメントの方が短期的な人気は確保できるだろけど、どうせ死ねないんだし、
 ありあまる時間を有効活用するということで、総当たりを採用するんだよぉ。


【蜘蛛の糸ってそういう話だと思うんだ】
白:んでさ、極楽って一度行ったら帰れないの?
黄:何の憂いもない世界から、なんでわざわざ戻ってくるんだよぉ。
白:下々が苦しむ姿を見てこそ、自分が如何に恵まれてるか分かるもんじゃない。
黄:言ってることは案外正しい気もするけど、それって全然悟れてないよなと、
 パラドックスが生じてきた気がするんだよぉ。

 割と普通に六道システムで人気ラノベを作れそうなものですが、もう既にあるんですかね。人気作が無いなら、私もちょっと考えてみましょうか。


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