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 ピクルスという食べ物があります。英語表記だとpicklesになります。原音に近付けると、ピカァルズ辺りっぽいのですが、発音しづらいせいかこちらに落ち着いたようです。日本人が真っ先にイメージするのはハンバーガーに挟まっている、ないしは付け合わせとしてのキュウリの酢漬けでしょう。しかし定義としては欧風の酢漬け、もしくは塩漬け全般を指します。なんなら日本の梅干しやらっきょうなども範疇になります。要するに限りなく漬物の英訳に近い言葉なのです。じゃあ逆に日本語の漬物ってなんなのさという話になります。どうやら、食材を塩、酢、酒粕、糠などに漬け込むことで風味を付けたもの、ということになるようです。塩分濃度が高まるだけで保存性は上がりますし、混じっている菌次第で発酵が進んで栄養価が増すこともあります。古来より伝わる知恵の結晶と言って良いでしょう。何気なく口にしているものにも歴史があると考えると、見方が変わる部分もあるのではないでしょうか。

(・ω・) 各国の癖が強すぎて、合わない時はとことん合わない食べ物でもある

【鹿肉は全体的に他より強いけど猪肉にだけはメチャクチャ弱いとか】
亀:最終コーナーは、肉バトルロイヤルですじゃ。
黄:競技名から、これっぽっちも内容が予想できないんだよぉ。
朱:私の貧困な想像力では、
 生肉を手にしてペチペチと殴り合うくらいしか思い付きません~。
黄:或いは、肉の選択で圧倒的な有利不利が生じるのかも知れないんだよぉ。
朱:ジャンケンと言いますか、対戦ゲームの相性みたいなものがあって、
 本格的な心理バトルが勃発する可能性もありますね~。


【収録前に何も食べてないから少しくらいは勝機があるかも】
亀:要約すると、大食い勝負ですわい。
黄:乱戦要素が分からないんだよぉ。
朱:それよりシロサイさんが絶対に勝てないルールなのは良いんでしょうか~。
亀:肉一キロを育てるのと同等の飼料で換算するので問題ありませぬぞ。
黄:鶏肉で二、三キロ、牛肉だと十キロ以上必要だって聞いたことあるんだよぉ。
朱:どっちにしろ圧倒的なハンデを背負っていますが、
 生物界での格差を考えると、そんなものなのかも知れません~。


【食レポと競技性の両立は成し得るのであろうか】
白:あー、成程。こういう味付けも有りな訳か。
?:新たな調理法を認めていただき恐悦至極に存じます。
?:素材を活かしつつ、こないに斬新なことしおるとは、
 もはや食のレボリューションいうほかあらへんな。
朱:こういうのって、もっと黙々と食べるものだと思ってたんですが~。
黄:喋りながらだけど、とんでもない勢いで減ってるんだよぉ。
朱:番組的に美味しいようでいて、
 情報量が多くて胃もたれしそうな感じもありますよね~。


【お行儀が良くなりすぎると大事なものも削ぎ落としてしまう】
亀:協議の結果、優勝を決められるほどの差が付かなかったということで、
 決着は持ち越しになりましたぞい。
黄:最後の最後で日和りやがったんだよぉ。
朱:角は立ちませんが、消化不良感は物凄いです~。
白:賞品の肉も山分けじゃ大した量にならなさそうだし、この場で持ってかえろ。
朱:今日だけで一体どれだけの肉を消費したんでしょうか~。
黄:このエコとか倫理なんかを意に介さない感じが退廃的で、
 娯楽の本質を突いてる気がしないでもないんだよぉ。

 食性と言えば、人間は雑食とされていますが、こいつらほど何でも食ってやろうって生き物は他に居ない気もします。本当にこんな大雑把な括りに収めていいのかは悩ましいところです。
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 天狗と呼ばれる妖怪が居ます。御存知の通りテングと読みます。真紅に近い顔色をしていてピノキオ並に長く伸びた鼻を持ち、山伏の装束でカラス的な羽根を背中に生やして、手にはヤツデの葉、足元は一本歯の下駄、と、日本人が抱くイメージがほぼ一定という程度には知れ渡った存在です。牛若丸こと源義経が烏天狗と修行した伝説があることからも分かるように、千年近く前には周知されていた古株でもあります。元々、この熟語は中国で凶事を知らせる流星や彗星を指すのだそうです。字を噛み砕けば、大空のイヌですから分からんでもありません。日本でも、大陸文化に直接的な影響を受けていた時代だと、そういった用法が確認できるようです。しかしその使われ方は姿を消し、再登場した時には現代的な山に住む人間離れした怪異を指すようになっていたようです。一説には、当時の人にとって山中は暗黒地帯で、その訳の分からなさが流れる星に通じるものがあった為なのだそうです。千年前ともなると、推察もざっくばらんです。ともあれ、日本人にとって神と妖怪の境界線は曖昧で、天狗は畏怖や信仰の対象でもあります。最近は減りましたが、超人的な能力の持ち主を天狗に喩えることがあることからも伺えますよね。

(・ω・) そういや、天狗のしわざじゃAAとか一時期流行ったな

【一般客にガチ話をしても理解して貰えるとは思えないし】
亀:次なるは趣向を変えて、肉ディベートじゃ。
  観客の支持を得られたらポイント加算ですぞい。
黄:言葉の愉快さで盛り上げようとする空気があるんだよぉ。
朱:既存の単語に肉をくっつけて、
 新しい何かを生み出そうという気概を感じますね~。
黄:この感じだと言い負かすとかそういうのは捨てて、
 うまいこと言ったり面白発言を狙った方が効率的な匂いがするんだよぉ。


【伝説として語られるにはそれくらいの大胆さが必要】
亀:白虎殿が考える肉とはなんですかな。
白:魂の残骸、とかどうだろう。
黄:これを格好いいとする感性が、最前線では必要なのかも知れないんだよぉ。
朱:もう、どうでも良くなってませんか~。
黄:この空間で真面目に頭を使うと、気が狂う予感がしてるんだよぉ。
朱:そんな番組をお茶の間に流すって、
 ちょっとした無差別テロと呼んで良いのかも知れません~。


【偉大な理論を提唱した両巨頭とか存在してそう】
亀:ではここで、避けては通れぬ肉の差別論について行きますぞ。
?:肉に優劣が存在する派と、貴賎なしとする派の争いですか。
白:私は後者だけど、他のも考え方自体は尊重するよ。
?:世の中そないな綺麗事で回らへんやろ。
  何事にも序列があるいうんが真理でっせ。
黄:知ってて当然みたいに話が進んでるんだよぉ。
朱:編集で解説なりテロップなりを挟み込まないと、
 視聴者置いてきぼり待ったなしです~。


【変則が受けた場合の続編はどう展開すべきかが難しすぎる】
朱:結局のところ、肉って一体なんなんでしょうか~。
黄:その結論を出そうとすると血で血を洗う抗争になりそうだし、
 なぁなぁになるのはしょうがないんだよぉ。
朱:次回があった場合のネタに困りそうですしね~。
黄:逆に続きを想定せず全精力を注ぎ込んで、
 二作目以降が絞りカスってのは何の業界でも良くあるんだよぉ。
朱:先を考えて抑えた結果それっきりってこともありますし、
 加減が重要っていうのは何となく分かります~。

 肉肉肉肉書いてますが、そういやしばらくまともに肉を食べてない気がします。語る為にも、もうちょっとくらい肉喰らいになるべきなのでしょうか。

 満漢全席と呼ばれる宴会料理があります。日本語ではマンカンゼンセキと読むのが一般的なようです。18世紀の清朝で興ったとされていて、名の由来は満州族と漢族です。この二民族の伝統料理の内、高級とされるものを選りすぐり、芝居などを楽しみつつ数日に渡って食べ続けるというものです。贅の限りを尽くしたフルコースの代名詞として知られています。貴族の道楽で国が傾くなどという逸話は多いですが、こういったことを頻繁にしていたら無理からぬことだと思わされます。かの悪名高き西太后が好んでいたとされていて、清王朝崩壊の一因とも言われています。結果として、たかだか百年かそこらしか経っていないのに技術やレシピが散逸し、厳密な意味で再現することは不可能に近いのだそうです。もはや国際条約に引っ掛かって手に入らない食材もあるらしいですし。なので現代で満漢全席の名を冠しているのは、生き残った一部の料理や想像で補ったものなどを組み合わせたコース料理です。元が豪奢に過ぎるせいで、真っ当な料理人なら名前を借りることに気後れしそうではありますが。風とかプチとか付けておけば保険になるかなと考えちゃう辺り、自分の小市民っぷりを思い知らされます。

(・ω・) 中国の幹部か成金が、権威付けの為に開催しそうなもんだけどな

【最終的に乱立しすぎてグダグダになる流れだ】
亀:肉を食らうということは食物連鎖の最上位にあるということ。
  しかしそれだけに留まらない文化としての側面も確実に存在する。
  今宵誕生する、新たなる肉キング伝説を目撃するがよい。
朱:派手な煽り文句で始まりました~。
黄:バラエティ特番っぽくて良いんだよぉ。
朱:ですけど、人気が出たら第二弾第三弾と続くんですよね~。
黄:その度に新たな王が誕生するというのも、
 群雄割拠っぽくて一部のマニアが喜ぶんだよぉ。


【安っぽい作品なら噛ませ犬以上にはなれない連中だな】
亀:初戦は、王道の利き肉対決ですぞい。
白:まあ、無難なとこだよね。
?:我々の水準でしたら味ではなく、
 肉片の見た目と匂いで判別も出来ましょうが。
?:そこは視聴者に配慮したいうことでっしゃろ。
朱:通っぽい会話をしてます~。
黄:むしろ気取ってるだけの痛い子に見えるのは、
 偏った見解なのかと自問したくなるんだよぉ。


【全編台本無しのアドリブ一辺倒でお送りして参ります】
?:肉を食べへんシロサイはんはどないしまんのや。
亀:咀嚼だけして飲み込まなければセーフということですじゃ。
白:それって、肉に対する冒涜な気がするんだけど。
亀:ワインの鑑定士は酔わない為、口に含んでから捨てるんですぞい。
白:言われてみれば、たしかに。
黄:言いくるめられてるんだよぉ。
朱:これは亀の甲と年の功、どちらに分類されるんでしょうか~。


【見てるだけなのに構成に口出ししたくなるのはしょうがない】
亀:全員全問正解、しかも品種や産地まで当てて盛り上がりませぬぞ。
黄:分かってた気もするけど、こいつらヤベーんだよぉ。
朱:これ、編集でどうにか出来ますかね~。
黄:冒頭だから、お披露目としては良いのかも知れないけど、
 仕込みを心配されるというのは残るんだよぉ。
朱:問題のレベルを調整してやり直すってのはどうなんでしょう~。
黄:制作者側が想定してる水準を大幅に超えてきてて、
 何を用意したところで結果は同じと見るのが妥当なんだよぉ。

 始まるまでが長いのはいつものことなので良いとしておきます。もう四日目が終わってるってことは畳みに入らないといけないではと気付きましたが、まあ何とかなるでしょう。

 インバウンドという新語があります。英語のinboundが元になります。本来は、帰港の、本国行きの、市内へ向かう、などといった意味を持つ形容詞です。インバウンド・ツーイングで、観光目的の訪日客という使われ方があり、それが省略されて現在の形に至りました。二十世紀後半、日本は技術立国として躍進し経済大国と呼べる水準に達しました。しかし中国を代表とする新興国も製造業を伸ばし、それだけでトップに居座るのが難しくなります。そこで日本政府は観光業で外貨を獲得しようと試みます。個人的な感覚だと、わざわざ海を渡ってまで見聞きしたいものが日本国内にあるのだろうかという気もしています。食べ物も日本人向けにアレンジしまくりで、口に合うのかが謎ですし。まあ、日本文化ってのは良くも悪くもガラパゴスなので、馴染みの無い方には目新しいのやも知れませんけど。ともあれ用法としては、インバウンドに期待する、などであれば異邦人が金を落としてくれたら良いなぁ的な意味合いになります。本当に、6音もあるカタカナ語を採用する必要性があるのかは分かりかねます。二文字か三文字の熟語で何とかなりそうな気もしますが、どう思いますか。

(・ω・) 件の疫病で、壊滅的になってるジャンルではありますけどね

【それでも黄龍の方が年長者だと推察される】
亀:おぉ、これは黄龍殿。御無沙汰しておりますな。
朱:どなたかと思えば、いつかの聖獣王を決めるみたいな大会で、
 司会をしていた亀さんじゃないですか~。
黄:世界的興行から場末のイベントまでこなす、
 仕切りのエキスパートなんだよぉ。
亀:年上であることをチラつかせ、威圧するのが基本技ですじゃ。
朱:私達は年齢を重ねてるということが、
 権威そのものみたいなところがありますしね~。


【あれを出すのは放送事故そのものじゃないか】
亀:本日はどういった用件で局に来たのですかな。
黄:白虎の付き添いだけど、半分は冷やかしなんだよぉ。
亀:ほほぉ、例の肉特番でしたら私が担当ですぞい。
朱:亀さんって肉食でしたっけ~。
黄:種で食性が違うから、一纏めには出来ないんだよぉ。
亀:草食肉食の両面から見解を述べられるという理由で起用されましたわい。
黄:だったら大抵のものを食べようとする人間で良い気もするけど、
 うちの居候くらいしか知り合いが思い付かないんだよぉ。


【草食も数に含まれるなら本格的にショボそう】
朱:優勝賞品が、肉一年分なんですか~。
亀:分かりやすくて良いですじゃろ。
黄:白虎の年間消費量とか狂気の領域だから、
 早い内に撤回しておかないと地獄を見るんだよぉ。
亀:あくまで聖獣界の平均値ですから、問題は有りませんわい。
朱:前々から何を基準にしてるんだと思ってましたが、
 そういうセコいトリックが隠されていたんですね~。


【適当に相槌打ってる時は興味が無いんだと察して欲しい】
黄:呑気に歓談してる間に、肉が食い尽くされてたんだよぉ。
朱:収録中も食べる機会があるんですよね~。
白:そこは別腹ってやつだから。
黄:甘いものとか、違う味に適用される言葉だと思ってたんだよぉ。
白:いや、脂身が多いとか、内臓の部位なんかで色々とあるじゃん。
朱:感覚的にピンと来るものは全く無いですけど、
 同意しておかないと力説されそうなので頷いておきます~。

 調べてみたら、この亀が聖獣王決定戦的なものの進行役をしてたのは2007年のことのようです。個人的にあの回は、面白さで上位に入ると思っているのですよ。

 マーチンゲール法と呼ばれるものがあります。分かりやすい例として、ルーレットの赤黒や丁半博打のように、大体2分の1の確率で2倍になるギャンブルを想定してください。百円を賭けて外したとして、次は二百円、四百円と、負ける度、倍々に賭け金を増やしていくことで、一回勝つだけで総合的な収支をプラスにする張り方を意味します。種銭が無限に存在することとベット上限が無い二つの条件が揃えば、絶対に負けない戦い方と言えます。ちなみに十連敗すると10万円、二十連敗だと1億円を超える額を失います。要するに現実的ではないってことなのですが。何回目に勝とうと、儲けは最初に賭けた百円ぽっきりな訳ですし。実際はテラ銭で勝率が五割をちょっと下回るように設定されてるか、二倍未満しか返ってきません。期待値計算をすれば合理的でもなんでもないというのは明らかです。ですがこうして名前が付いて、実際に行う人が居るというのが、ギャンブラーのギャンブラーたる由縁だと思わされる次第です。

(・ω・) 必要なのは確率計算じゃなく、心理戦に長けることだからな

【それは外部顧問で良いのではと言ってはいけない】
黄:という訳で、朱雀の社会勉強という口実で観覧することにしたんだよぉ。
朱:こういう機会が無いと、テレビ局なんて入れませんものね~。
黄:その気になれば、四神のコネでどうにでも出来るんだよぉ。
朱:そういった職権乱用は恨まれそうで怖いですし~。
黄:とことん、権力者に向いてない性格なんだよぉ。
朱:一般人視点から意見を述べることで貢献するという、
 庶民派を目指しているので問題ありません~。


【神々の放送施設をどうこうできる不審者って何者なんだろう】
黄:入り口のオッサンに呼び止められたんだよぉ。
朱:黄龍さんって顔パスできないんですね~。
白:重鎮だったの千年以上前だしなぁ。
朱:つまりあの警備員さんはキャリア千年未満の若輩なんですか~。
白:そんな昔からテレビ的なものってあったの?
黄:神界通信っていう、念波で情報を共有するシステムはあったけど、
 今でいうグループチャットっぽくて、別物な気がするんだよぉ。


【もはや黄龍と成る前にどう生きていたかを思い出すのは難しい】
朱:控室が一人部屋って、待遇が良いですね~。
白:職場より扱い上等だし、こっちに転向しようかな。
黄:その、白虎という肩書あってこそなんだよぉ。
朱:素の自分がどれ程の価値を持つかという話は、
 眠れなくなるほど恐ろしいのでやめておきましょう~。
白:生きながら証明して歩いてるのが黄龍だと思うと、
 色々と悩ましいっていうか、考えさせられるものがある。


【肉食獣に草食獣への配慮という考え方は存在しない】
黄:ケータリングが、肉ばっかなんだよぉ。
朱:当然と言えば当然ではあります~。
黄:噂のシロサイ聖獣が、隅っこで小さくなってるんだよぉ。
朱:食べるものがありませんしね~。
白:あれは単に食欲の対象にならないようにしてるんじゃ。
黄:朱雀も覆面かグラサンで変装すべきな気がしてきたんだよぉ。
朱:黄龍さんが近くに居ても手を出そうとする根性があるのは、
 白虎さんくらいのものですから大丈夫でしょう~。

 そういやテレビ局なんか行ったことねぇなと気付きましたが、ざっくりとした感じでなんとかなるだろと頭ゆるゆるでお送りしていきます。


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