2011
日本には、何度か副総理という肩書きを持つ大臣が誕生していますが、そんな役職は公式には無いそうです。一応、内閣法では、総理に何かあった時の為に、そういう人を設定できることになっているらしいのですが、非常時の総理代行は官房長官が筋ですよね。いざって時の為に、日本から殆ど離れない人ですし。実際、震災直後は総理がアレすぎて、枝野氏が実質総理でしたし。何の為の女房役だ。大臣とか、考えがかなり掛け離れてるのも居るんだから、このシステムが必要な理由が分からないのです。
結局のところ、箔付けの為の、ほぼ自称みたいなもんですから、ハイパーメディアクリエイターと同レベルってことですよね。今度誕生したら、そういう目で見てやって下さい。
( ・ω・) スーパーベジータに通じる、何か凄い感があるよね
「皆様、お元気でしょうか。元ポルトガ兵にして、勇者アレクの剣の師匠を務めさせて頂いているダニエルです。今は海の男として充実した時を過ごさせて頂いております。まあ、女性関係以外に限りますが」
「帰って早々、どういう立ち位置で喋ってるんですか」
本当、この人は大人だというのに。
「さて、これが不肖の弟子、アレクです。魔法の才覚は間違いなく抜群。時代が安定し、キチンと世に出る機会さえあれば、天才少年として世間に知られたことでしょう。ですが時代はそんな彼を許さず、勇者の息子や弟であることを求めたのです」
「何で他人に、僕の半生を振り返られてるんだろう」
段々と、自分の立ち位置が危うくなってくるのが興味深いような、恐ろしいような。
「そして、ここからが本題。そんな偏った力を持つこの男にも、戦闘とは別の才能があったのです。そう、何故か女をやたらめったと引き込む能力。男ならば欲しいと思うような、むしろ怖いような、良く分からないものではあるのですが」
「それが言いたいが為に、随分と長々と喋ったもんですよね」
ああ、ついさっき魔王軍幹部と争った空気感が、既に何処にもないや。
「数日の旅を終えて帰ってきてみりゃ、何で女が二人も増えてやがんだ」