何だか、生温かい風が吹き荒れる一日でした。洗濯物は乾いて良かったですが。季節外れの南風でも舞い込んできたんですかね。
( ・ω・) 尚、私は未だにコタツを出さず、ペッタンポ一つで抵抗している
【アップダウン! ガソリン価格チャートが酷すぎる】
岬:さて、三月頃、何で揉めたかという話ですが、
平たく言うと暫定が暫定じゃなくなるからです。
公:もうちょっと分かり易く。
岬:暫定税率というのは、文字通り、一時的な税金のことです。
内訳でいうと、53.8円の内、25.1円が暫定分です。
公:ほぅ?
岬:具体的に言うと、1974年度から、34年に渡る一時的措置ですね。
公:ちょっと待てい。
岬:言いたいことは分かります。
一応、数年毎に延長しているので、本来はその度に問題になるべきものなんです。
とはいえ、一度上がった税金に対しては、
さして文句を言わないのが日本人というものです。
今更、消費税が無くなると言ったところで、殆どの人が半信半疑でしょう。
1989年以前は、無かった税金なのにも関わらず、です。
公:悲しいまでの奴隷根性か……。
岬:そんな暫定税率ですが、2008年3月31日で失効するに至ったのは、
2007年7月、参議院選挙に於いて、
自公連立政権が過半数割れする敗北を喫したからです。
これに依り、自公連立は衆議院で圧倒的多数の議席を持つものの、
参議院は民主党を始めとした野党連合が過半数を持ち、
好きに法案を通せなくなった訳です。
この状況をマスコミは『ねじれ国会』と称しました。
ちなみに諸外国では、二院で多数派が違うことなど茶飯事で、
与野党で協議するだけの下地があるので、年中ケンカしてる訳でも無いです。
公:ああ、何処まで行っても幼稚な我が国の政治……。
岬:そして2008年初頭、ガソリンが高騰し、人気取りになると考えた野党各党は、
暫定税率の更新反対を求めて徹底抗戦。
物理的な議場占拠という野蛮な手段に訴えるまでに至りました。
公:人気取りと言い切った!
岬:何しろ、税収で、1兆から2兆円規模の話ですからね。
暫定税率そのものの是非はさて置き、ポッカリあけるというのも無責任でしょう。
常日頃批判しているバラ撒きと何が違うのかという話です。
結局、代替税源を明示した記憶はありませんし、
再議決されることを見越したパフォーマンスと言われてもしょうがないかなと。
公:口が悪い、この子は、本当に口が悪い。
岬:その後、3月31日で失効された暫定税率ですが、
衆議院での再議決で、5月1日に復活しています。
以前に触れた、衆議院三分の二ルールの適用ですね。
増税もされましたし、当分は揉めない様、今度は10年の暫定です。
公:さりげなくとんでもねぇ。
岬:尚、これに依り、野党各党が本当に人気を獲得できたかは分かりません。
無用な混乱を招いたとしてマイナスだった可能性もあります。
結果論ですが、暫定税率とは関係なく、凄い勢いで下がった訳ですし。
公:結局、ガソリンの値段が不安定だったのが問題だったってことか。
岬:日本では原油を殆ど輸入に頼っています。
ということは、日本で手に入れる際の値段は、国際価格に直接影響されます。
ガソリン価格を安定化させるという話だったら変動性を考えても良いはずなのに、
その議論さえしないということは、どこの党内にも思惑があるんでしょうねぇ。
今項目の纏め:今は懐かしき暫定税率騒動。色々と迷走はしたけれど、結局、誰が得したかは今一つ分からないままである。
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