今日の菅総理!
『これまでは仮免だった。これからは本免許のつもりで頑張る』
わ、わざとやってるのか、このオッサン。幾ら何でも、人としてこの発言はありえねーぜ。
( ・ω・) 待て、慌てるな! これは孟獲の罠だ!
「そういえば一応、聞いておくけど、勇者オルテガと、勇者アレル、後、剣士トウカって言葉に聞き覚えない?」
「何だそりゃ?」
「いや、無いんなら良いんだけどね」
半ば挨拶みたいに聞いてることだし、反応ないのは慣れっこだから別に良いよ。
「さて、と。このくらいで良いかな」
結局、喋りながらかなりの量の薪を手斧で割ってしまっていた。まあ、今回に関しては、刃物の扱いの勉強をしたってことで、納得しておこうと思う。
「お、順調に終わったみたいだな。どうだい、ジョンは役に立ったかい?」
「……」
ボブさんの発言が、一種のジョークなのか、親バカから発せられたものなのか、僕にはちょっと分かりませんね。
「なぁ、父さん。勇者……オルレラと、アレグって、聞いたことあるか?」
何か微妙に混ざってるってば。まあ、勇者なんて人間はそこまでたくさん居る訳じゃないし、大体合ってれば、分かる人には分かるんだろうけどさ。
「ひょっとしてオルテガのことか? 懐かしい名前だな」
「!?」
雷撃に見舞われたかの様な衝撃が、全身を駆け巡った。
「し、し、し、知ってるんですか!?」
お、お、落ち着こう。色々と動転して、かなり本格的に関係性を忘れてたけど、父さんをエルフの隠れ里に案内したのは、このボブさんだったはずだ。面識があって、記憶していても何の不自然さもない。
「あいつは良い奴だったなぁ。腕っ節が強くて気さくで。ああいう親父になれれば良いと、今でも心の何処かで思ってる部分があらあなぁ」
当の息子さんは、その父親に育てられた記憶が殆ど無いんですけどね。
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