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 ふと思ったこと。キツツキって居るじゃないですか。啄木鳥。上から読んでもキツツキ、下から読んでもきつつき。奴らって、嘴を使って木をカツンカツン削りますけど、脳震盪とか起こさないんですかね。人間だったら、間違いなくなるじゃないですか。

( ・ω・) 今日も俺の脳内は、極めて平和でピンフの模様です

「いえ、旅慣れた船乗りさんにはどうでも良いことなのかも知れないのですけどね」
 ランシールでの整備を無事に終えて出航してから、どれ程の月日が流れただろうか。航海は驚く程に順調で、僕達は予定通りバハラタを経由して、ジパングへと向かっていた。折角だから短い停泊時間を利用して、黒胡椒も買っておいたよ。何かの役に立つかも知れないしね。
 それはそれとして、ここで個人的に一つの難題へとぶち当たる。いや、何て言うか、生理的なものって言うか、僕が単に虚弱ってだけの話かも知れないんだけどさ――。
「一言で言うと、夏バテです……」
 うう、だってしょうがないじゃない。ちょっと前まで、雪がちらつくレイアムランドに居たんだよ! 一気に北上して気温と陽射しが強烈になったら、体調も崩すよ、そりゃ。
「まあ、たまにはこういう休息も必要というものですの」
「面目無い……」
 僕は割り当てられた個室の寝台で寝込みながら、アクアさんの看病を受けていた。基本的なことだけど、回復魔法は怪我にしか効かない。体調不良や病気は、対象外だ。
「うっぷ」
 先天的に揺れには強い僕だけど、こうも体力が落ちていると流石に船上が厳しく感じてしまう。病人食を口にしては戻す日々を送っていて、申し訳なくなって気持ちも落ち込んでいく。
「それにしても、暑いからといって、毛布を蹴飛ばして寝るのは、感心しませんの」
「はい、胆に命じておきます……健康って、やっぱり何よりも大切ですよね……」
 ある意味、客として扱って貰える船の上でその基本を学べたのは、不幸中の幸いとも言えるんだろうか。世界がグラグラと揺れ動く今の状況じゃ、そんな前向きには考えられそうもないけどね……。

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