不束という言葉があります。フツツカと読みます。不調法で気配りが苦手といった意味合いです。現代日本語では不束者と、自身や身内を謙遜して使うケースが多いでしょう。そこまでは考えず、腰を低くする時に何となく使用している方が少なくなさそうですけど。元々は、太束と書いてフトツカという単語でした。束とは文字通りタバのことで、丈夫な柱を指します。ここから太くて頑丈な様となったのですが、当初は否定的なニュアンスは低めであったとされています。しかし平安時代に繊細さを持ち上げる風潮が高まって、雅ではない的な使われ方をしていきます。現代の様に礼儀作法に疎い部分が強調されるようになったのは、割と最近のことのようです。不束者ですがどうぞよろしくお願いしますという定型文が、結婚の合意に用いられるようになったのはいつからなんでしょうか。なんとなく戦後の気がしているんですけど、特に根拠はありません。 (・ω・) 生まれる以前からあるものは、歴史が長い印象だよな 【山奥の寒村とか問答無用で追い出されても不思議じゃない】 玄:探偵は社会不適合者だらけですのに、 推理パートに入ると誰しも聞き入れるのが面白いです。 マ:発言権の確保にリアリティ入れたら、趣旨がズレてまう。 玄:前段階として小さな問題を解決しておくべきなんですけど、 長くやっているとどうしても雑になりがちです。 マ:読者には名探偵いう刷り込みがあるけど、 登場人物はちゃう乖離もあるやろな。 【思考の最優先事項が理性である人は少ない】 玄:世の中、正論で封殺できるなら楽ですよね。 マ:大学生の言うことかいな。 玄:齢を重ねようと気付かない方が多いので、 実情はもっと悲惨なんですけど。 マ:オッサンが場を弁えへんで正義ヅラしてるんはキツいで。 玄:言い換えると、そういった層にとって、 探偵作品は痛快に思えるのかも知れません。 【数の論理で言えば黙殺しても大事にならないだろう】 マ:橋渡しに助手が必要いう考え方もあるで。 玄:笑いを分かり易くするツッコミみたいな立ち位置ですか。 マ:ややこしい状況を噛み砕いてくれる優秀なやっちゃ。 玄:もしや、人材の無駄遣いなのでは。 マ:滅多に起こらへん難事件に割くべきもんかは分からんな。 玄:解決することで世の中が良くなるかと言われれば、 必ずしもそうではない感じがありますしね。 【真っ当な理屈が通じる段階は過ぎ去っている】 マ:その点、ウチは世俗の酸いも甘いも噛み分けとる良識派や。 玄:アウトローになりきれない半端さが客を遠ざけているのでは。 もっと奇人変人っぷりを演出しませんと。 マ:普通に考えて、そないなとこに依頼したないやろ。 玄:追い詰められると、奇天烈さが個性に見えてくるものですよ。 マ:宗教なんかもそうやけど、 応用次第でえげつない使い道がありそうな技やで。 何度か書いているような気もしますが、探偵作品の魅力の何割かは奇人変人動物園にあると思っています。逆に超が付く程の常識人を主人公に据えれば目新しいのかも知れませんけど、周辺人物でバランスをとるだけになるんでしょうね。 PR 石鹸と呼ばれる物体があります。セッケンと読みます。御存知の通り、皮脂や汚れを落とす際に用いる洗剤の一種です。石は固い塊を指しています。鹸は灰汁のことで、アルカリ性という概念が無い時代に近い意味で使われていました。最も簡単な石鹸の作り方は油とアルカリ性水溶液を混ぜて化学反応させるというものなので、経験則で生み出された造語と言えます。なので液体石鹸という表現は、漢字的には相反してしまうことになります。鹸単独でもほぼ同義となるので、液体鹸にした方が良いのではと思うのですけど浸透する気がしません。意外にも、石鹸という単語が定着したのは明治以降とされています。戦国時代の南蛮ブームで流入していたのですが、しばらくはポルトガル語由来のシャボンと称するのが一般的だったようです。和製漢語が流行した19世紀末になってようやく散見されるようになるのだとか。この頃までは大名クラスしか使えない高級品でしたが、大量生産が開始されて庶民の手に届くようになります。現代の衛生には必需品といえる石鹸ですが、歴史的には浅い部類と言って良いんでしょうね。 (・ω・) まず人体から分泌される脂が簡単には落ちないてなんやねん 【ソーシャルに上げたらたくさんのコメントを貰えそう】 玄:探偵の背景として、素人と元刑事のような経験者という、 二大派閥があるじゃないですか。 マ:推理マニアはどっちに分類されるんや。 玄:いくら鉄道に詳しかろうと現場に関わったことが無い以上、 それはアマチュアに過ぎないのと一緒だと思います。 マ:凄まじい形相で反論されそうなことを、涼しい顔で言いおるで。 【技術より閃きと感性が重視される業界だからな】 玄:物語の主人公としては、どちらが好ましいのでしょう。 マ:力量に説得力があるんはええけど、 完全に部外者の方が話を盛り上げやすいんは捨てがたいで。 玄:つまり、幼少の頃から謎の訓練を受けていたものの、 実戦経験は無い推理マシーンが理想という訳ですね。 マ:格闘もんやったらありそうやけど、 ミステリやとあんまし聞かへんやつやなぁ。 【解決する度に寿命を削られそうだ】 玄:幽霊、動物、霊能力者、人外、等々、 世には変わり種の探偵が溢れています。 マ:設定で目を引こういう浅はかさが垣間見えおるで。 玄:元会社員という、平凡な方が言うと妬みにしか聞こえません。 マ:今からでも悪魔と契約したみたいんな、 突拍子もないもん貼り付けるべきやろか。 【なんなら被害者も無くしたいけど読者に怒られそう】 マ:いっちゃんインパクトがあるんはどれになるんや。 玄:探偵など、最初から居なかったとかでしょうか。 マ:ジャンルがホラーになってへんか。 玄:完全犯罪に固執するあまり、妄想に取り憑かれてしまうんです。 マ:そないなメンタルで大それたことしでかすなや。 玄:マモンさんが良く言っている、 追い詰められた人間の血迷い方としては及第点じゃないですかね。 プロフェッショナルとアマチュアに境界線なんてものがあるとすれば、仕事としているというより責任を負っているかが重要なのではないでしょうか。金を貰ってるのに雑なことしかしてない人が多い辺り、さほど外れてないと思うんですよね。 気障という言葉があります。キザと読みます。所作や言動がカッコつけすぎていて鼻につくといった意味合いです。文字通り、気に障るが語源となります。概ね男性に対して使う表現です。これは江戸時代の遊郭で流行したのが始まりで、口説いている様に用いられたからとされています。あの界隈は見栄を張りまくる場所なので、そういった輩は多かったことでしょう。受け止め方に個人差はありますが、良い男というのは存在します。好感を得たいが為、或いは美学でそれを目指すというのも普通の行動と言えます。しかし身の程を弁えない程に大仰であったり、センスや流行にズレが生じているとイラッとします。言い換えれば、気障とは己を客観的に見られないせいで発生するのです。まあ、空気を読めず少しばかり浮いている人なんてのは時代や地域を問わず存在する訳でして。一形態に過ぎないと言われれば、そんなものの気がしてきました。 (・ω・) 個性の範疇で済めば、致命傷にはならんはずや 【玄武にとって辛い現実が突き刺さってきた】 マ:硬派な探偵を名乗ってええ条件て何やろ。 玄:その思考をしている時点で失格なのでは。 マ:天然ボケは計算が入ったらアカンみたいなもんか。 玄:形から入って極めるという道もあるんでしょうけど、 本物に勝てるかは怪しいと言わざるを得ません。 マ:生粋のスーパースターと、 努力で同等の人気になれいうんは難儀やもんなぁ。 【学生設定だと知識量と精神性が現実離れしてしまう】 玄:根本的に、ペラペラ喋る方は向いてないと思うんですよ。 ですけど推理をする上で長ゼリフは欠かせない訳で、 実は相性が悪いのではと疑っています。 マ:せやから驚いたり解説する役で助手が欠かせへんのや。 玄:博識な常識人でないと務まりませんね。 マ:もっとええ商売あるやろいう気になるけど、 そこは友人の弁護士とかで誤魔化すことになるんやろな。 【こうやって偏った見識に染まっていくんだな】 玄:ハードボイルドを気取るなら、薄暗い照明は不可欠です。 マ:偏見やろ言いたなったけど、 煌々と照らされとる事務所はなんかちゃうな。 玄:電気代をケチっているのかという場末の酒場で、 安物の蒸留酒をあおるだけで様になります。 マ:ああいうのは人生を直視したないから、 あんまし見えんようにしてるんちゃうの。 【所詮はバイトなので言いたい放題である】 玄:ともあれ、複数の案件を抱えて忙殺されているのは、 その手合と呼べないのではないですかね。 マ:売れたらアカンのかい。 玄:依頼を選り好みして、結局は閑古鳥に戻るくらいでないと。 マ:スタイリッシュて、しんどいなぁ。 玄:その辺りは生き様と収入を天秤に掛ける部分ですので、 私としては判断を委ねる以上のことは出来ません。 何事も、他人にどう思われるかを考え始めた時点で本物ではないような気がします。逆に言うと顕示欲の類で成立している業界は虚構に過ぎないのかという話になりますが、あながち間違ってないんじゃないですかね。 キウイと呼ばれる果物があります。キウイフルーツの略称です。マタタビ科マタタビ属なので、さりげに猫を陶酔させる力があったりします。アルコールと同様に、個体差はありますけど。ニュージーランド原産というイメージが強かったりしますが、実は中国に源流を持ちます。二十世紀初頭、ニュージーランドの旅行者が持ち帰り、品種改良に成功して世界へと広まりました。当初はチャイニーズグーズベリーという名前で分かりやすかったようです。キウイというのはアメリカに輸出された際、ニュージーランドを代表する同名の鳥にちなんだとされています。ちなみに鳥の方は、現地民が鳴き声から名付けたというのが知られています。現代では日本各地で栽培されていますが、せいぜい50年程の歴史しか無いようです。食用果実としては新参ですが栄養豊富で味の独自性も高く、中々の個性派と言えます。スプーンさえあれば半分に切るだけで食べられるのも、定着した一因なんですかね。 (・ω・) 世には皮を剥くのがめんどいという人が居るのにビックリする 【涙なくして聞けない感動秘話があっても困る】 マ:客が来んのは、屋号が悪いせいな気がしてきたで。 玄:繁盛していない理由を実務能力以外に求めるのは、 現実逃避ではありませんか。 マ:ゆうて、星印や顔文字つこてる事務所は敬遠するやろ。 玄:目に止まりますが、入りたくはありませんね。 マ:それを製作した経緯で、小話の一つくらい作れそうや。 【虚言癖だと嘘発見器に引っ掛からないらしいね】 マ:改名を勧めてくる胡散臭いのが来訪したら楽しめるんやけど。 玄:玩具にする気で満ち溢れてます。 マ:過程で弄ぶんは否定せんけど、最終的には元締めまで潰すで。 なにせ正義と秩序を愛する探偵やからな。 玄:口にして怖気が走ったり、蕁麻疹を発症したりしないんですか。 マ:不思議なことに、心にも無いこと程ペラペラ喋れるねん。 【結局は気分の問題なので深入りは厳禁】 玄:とはいえ、姓名判断も根拠薄弱という観点では似ています。 マ:実名なんか簡単には変えられへんのに、 運気が悪い指摘されたら落ち込むだけや。 玄:芸名や通称でも良いと聞いたことがありますけど。 マ:そう言われると何でもアリ感が強なって、 どうでもようなってくるんはウチだけなんかいな。 【方向を間違えた努力は害悪にしかならない】 玄:つまるところ、箔が付けば凡庸な店名も輝いて見えるのでは。 マ:それはゆうたらアカンやっちゃ。 最小の労力で最大の結果を得る為に腐心するんが人の業やで。 玄:効率化は技術革新の始まりですが、 その様に表現すると只のダメ人間ですね。 マ:たかだか看板付け替えるだけでなんとかしようゆうんは、 そない罵られてもしゃーないやろな。 会社の名前を変えるのは、役所に届けさえすれば比較的簡単に出来るものだと聞いています。人のそれは裁判所の判断を仰がないといけないのに、不可思議な気もします。何の為にマイナンバーで紐付けしたんだよと思ってますけど、行政からすれば面倒な仕事に過ぎないんでしょうね。 パスポートと呼ばれるものがあります。英語でもそのままpassportで、和訳すると旅券になります。御存知の通り、出国する際に必要となる書類の総称です。現代では手帳状が主流です。持ち主の国籍と渡航許可の証明が主な用途となります。ここでのパスは通過する辺りで、ポートは港とするのが一般的です。他に城壁を意味するポルトにルーツを持つとも言われていて、いずれにしても国境を通るといった感じで誕生した単語になります。領民を管理、保護するという観点から、好き勝手に移動されるのは為政者側からすれば好ましいとは言えません。なので国家という概念があり、戸籍が整備された地域であれば近いものが存在していたと推察できます。江戸時代の関所を抜ける為に使われた通行手形が一例です。古くはローマ帝国の旅行者に、類似の証書を発行していたとされています。日本のパスポートは信頼度がかなり高いのですけど、理由は幾つか考えられます。単純に偽造が難しいというのも一因でしょう。外国で問題を起こす人が相対的に少ないというのもあるに違いありません。なんやかんや言ってもお金を持っている部類なので、観光客を呼び込みたいというのも有り得ますか。日本国籍を有していて犯罪等に関わりが無ければほぼ認可されますが、これで帰属意識について考えさせられるものなのかも知れません。 (・ω・) 先人が居たからこそ、気軽に他所で行動できる訳だからな 【雰囲気に合わないのもあっただろうけど】 月:名付けって、マジでセンスが問われるよな。 黄:定法が有りそうで無いってのが厄介なんだよぉ。 月:自由にしていいってのは、逆に何も出来なくなりやすいものだ。 黄:だから先人に倣って、無難にこなすんだよぉ。 月:昔、亀にジークフリートと命名しようとして止められた思い出が蘇る。 黄:それはほぼ不死身なのに弱点を突かれて死んだのが、 縁起悪いってだけの気がしてならないんだよぉ。 【ラテン語辺りが限界じゃなかろうか】 月:技名や称号なんかに関しては、 フランス語かドイツ語にしておけば格好が付く。 黄:アルファベットだから馴染みはあるけど、 言語として認識しづらい絶妙なラインなんだよぉ。 月:たしかにアラビア文字がピンと来る日本人は少ないな。 黄:なんとなく定着してる慣習にも理由があるとすると、 割と興味深い話なのかも知れないんだよぉ。 【騙される方が悪いという定番に繋げることも可能】 月:ヒーロー業って、寄生虫退治みたいなところがあると思う。 共存できるなら良いけど、害が大きいなら駆除もやむを得まい。 黄:宿主を一方的に利用しようとするならそうなるんだよぉ。 月:我々と契約すると、こんなメリットがありますよと提案すべきだな。 黄:嫌な悪の組織なんだよぉ。 月:完全に詐欺師の口上で、結局は撲滅する流れになりそうではある。 【戦闘を継続することで細かい問題が有耶無耶になる】 月:ダイエットなんかもだけど、その後の維持が大切な訳だ。 悪玉を倒してそれっきりなど、侵略者と大差ないとすら言える。 黄:正義の味方の責任が重すぎるんだよぉ。 月:無尽蔵の期待に応えられないようでは、存在意義があるまい。 黄:こうやってブチギレたヒーローが新たな巨悪になるとしたら、 世の中ってうまいこと循環してる気もしてくるんだよぉ。 悪と正義が対立する構図で、明確なゴールを設定しているのはどちらサイドが多いのでしょうか。世界征服は終点というより、その後が重要な感じもします。一方、害悪を取り除けたところで戦後処理でやらかしたら混迷を極めかねません。そんな微妙なリアリティは要らないというのが、限りなく正解に近いんでしょうけど。 |
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