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2008

1127

 ツンデレの比率は97:3が良いと、世界ツンデレ委員会でも最終結論が出ていますが、世の中には9999:1が妥当であるとする方もおられるようです。只、嫌われてるだけじゃないかって言うな。

( ・ω・) この理論で言うと、うる星やつら主人公諸星あたるは、究極のツンデレですよね

【貿易摩擦はいつでも大変だ】
岬:いきなりですが、先輩が高校卒業後、商売を始めたと考えて下さい。
公:ナヌ?
岬:資金集めと経験を積む為、下働きをすること五年、
 一店舗を任せられる様になります。更に三年後、独立開業。
  人材にも恵まれ、次々とヒット商品を生み出し、東証二部への上場も果たしました。
公:何、その超ハイペースなサクセスロード。
岬:便宜上なので、深くは考えないで下さい。
  何にしましても、ここまで駆け上がるのは、運と努力次第で稀に起こりうることです。
  ですがここからは、既存の大勢力が潰しに掛かって来るので、壁は更に厚くなります。
公:この国は、出る杭は打たれるのが基本だからな。
岬:世界的にも、経済のみで一人勝ちは許されないのが実情です。
  自国から他国へ物を売ることを輸出、他国の物を自国で買うことを輸入と呼びますが、
 国家単位で余りに偏っていますと、民間企業だけの問題では済みません。
  要は政府に、『てめー、自分の国の物を売って儲けてばかりいねーで、俺の国の物も買え』
 と圧力を掛けてくる訳です。
  これを貿易摩擦と良い、二十世紀後半は日本でも熾烈な争いが繰り広げられていました。
公:日本人がエコノミックアニマルと罵られていた時代か。
岬:日本の場合は、大衆車がその頃から強かったので、
 思いっきりアメリカの主要産業と被った訳です。
  メイドインジャパンが安くて丈夫で高性能が売りという意味で最高潮の時代でしたから、
 当然、アメリカ製は伸び悩みます。
  不満の矛先を逸らす為、アメリカ政府は日本に牛肉やオレンジの輸入解禁を求めたり、
 国民に日本の悪いイメージを植えつけたりと努力した訳です。
公:中々に、清々しい腹黒さだな。
岬:逆に言えば、国内に競合する業種が殆ど無い場合は、輸出入に隔たりがあっても、
 それ程に揉めることはありません。
  石油の様に、日本に殆ど無い資源を取引している場合が一例として挙げられますね。
公:むしろ資源輸入が命綱だから、ヘコヘコ媚びてるイメージだな。
岬:ですがまあ、最近は経済摩擦のみで戦争にまでは余り発展しませんから、
 その点は平和で良いですよね。
公:――ん? 何か聞き捨てならないことを言わなかったか。
岬:昔は、最悪にまで揉めると、武力解決もたまにありました。
公:いや、そんなあっさり言われても。
岬:有名で顕著な例としては、アヘン戦争が挙げられます。
  十九世紀半ば、イギリスは清から大量の茶や陶磁器、絹などを輸入していました。
  ですが一方で、清の方は特別、大量に輸入するものがありませんでした。
  イギリスは苦しい台所事情を打破する為、当時、植民地であったインドを媒介して、
 アヘン、つまりは麻薬の一種を売りつけました。
  当然、麻薬ですから清国の民は健康を害し、社会体制に多大な影響を及ぼしました。
  更にアヘンを買い取るのに銀を使っていたのですが、結果として国内の銀が不足し、
 その値が高騰し、経済にも深刻な打撃を与えました。
公:何という無茶苦茶な事態だ。
岬:もちろん、清も黙って見ている訳ではありません。
  アヘン禁止令を出し秩序回復に尽力したのですが、
 それだと貿易赤字が解消できないとイギリス側が激怒。
  ついには開戦し、武力で以って清を屈服させました。
  この際、乗り遅れるなとばかりにアメリカやフランスが、
 清に対して不平等条約を結ばせて食い物にしたのは、また別の話ですが。
  植民地をたくさん支配することが先進国の証だった時代なので、
 一概に今の貿易摩擦と比べることも出来ないんですけどね。
公:食い物の恨みは怖いが、金の恨みも怖いな。
岬:先輩が商売を始めるかどうかはさておき、余り敵は作らない方が良いでしょうね。

今項目の纏め:規模が小さくても、国家レベルでも、一方的に儲けすぎると恨みを買う。ここをどう懐柔するかが、真の金持ちへの必須条件だ。

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2008

1126

 古いコントを整理していたら、茜が『今日もゆくゆく茜ちゃん~♪ ラスボス、アメリカ大統領~♪』とか唄ってやがりました。

( ・ω・) ゴメンなさい。自分のネタだけど、妙にツボに入りました

【情報を制する者は外交を制す】
岬:それでは先輩、古来より、諸国との関係を有利に運ぶ上で、
 最も重要とされてきたものは何だと思いますか。
公:そりゃやっぱり、舌先三寸の詐欺師的な口先の技能だろ。
  あ、いや、軍事力ってのも捨てがたい――。
岬:どちらも、間違っています。正解は、情報収集能力です。
  『敵を知り己を知れば百戦危うからず』という言葉もありますが、
 逆に自国と他国のことを良く知らずに繁栄した国家を私は知りません。
  日本でも、間諜・隠密としての忍者が発達したりと、色々ありますしね。
公:忍者と言えばやっぱり、素っ裸で首を刎ね飛ばす殺人マシーンだよな。
岬:そういう、元ネタを知る若者が少ないボケは謹んで下さい。
公:てへっ♪
岬:現代でこそ基本的に公表されているものですが、近代以前に於いて、
 人口分布や、主要産業、ここ数年の石高、治水といった、
 社会状況を知る為の情報は、他国の領主にとっては垂涎ものでした。
  その動向をチェックすることで、軍備を整えてるかどうかなどが、
 一目で分かる訳ですからね。
公:対象を知ることで攻略の糸口を掴む……ククク、恋愛と変わらんな。
岬:先輩の戯言はさて置きまして。
公:さて置かれた!?
岬:二十世紀に入り、二度の世界大戦、東西冷戦を経て、
 情報の重要性は増すばかりでした。
  CIAや旧KGBといった諜報員組織を見ても、
 その片鱗が見て取れると思われます。
公:スパイ全盛時代って奴か。
岬:残念ながら現代の日本は、
 情報収集能力に関して遅れを取っていると言われています。
  先進国の中で最下層という声さえあります。
  一応、国内問題については、内閣情報調査室、警視庁公安部、
 法務省公安調査庁などの組織があるのですが、法の不備や、
 縦割り行政の悲しい御約束で、完璧に機能しているとは言い難いです。
  諸外国のことについても後手後手に回ることが多く、
 概ね、良く分かってないことが多いんだろうと思われます。
公:悲しきは飼い慣らされた犬の生活。
岬:今後、日本が世界と単独で渡り合っていくことを考えた場合、
 独自の高度な情報収集機関が必要なことは間違いないでしょう。
  ですが、キチキチに縦割りされた組織で何処まで出来るかは、
 不透明な部分が多いと言わざるを得ません。
公:千織の美少女情報収集能力は、何かの役に立ちませんかね。
岬:官僚に民間の力を使う度量があれば或いはですが、
 お上の立場に甘んじている現状ではどうですかね。

今項目の纏め:情報を客観的且つ包括的に処理する能力があれば、国家の未来は明るい。逆にその様な能力に乏しいと、何処までも暗闇しか見えない。

2008

1125

 さて、本日より外交編。日本という国は、とにかく外交が下手ですが、考えてみれば百五十年前まで鎖国していて、更にその前も、チョボチョボしか外からの文化が流れてこなかったんだから、当然と言えば当然のこと。ぶっちゃけ、千年前の中国なんて、今の宇宙レベルですよ。

( ・ω・) 今なら日帰りも可能なくらい近付いた訳で、どう付き合って行くかを考えようぜ

【そもそも外交って何だろう】
岬:ところで先輩。
  この地球上には、国家と呼ばれるものが幾つあると思いますか?
公:ぐ、具体的な数字は弱い……ひゃ、100は越えてた様な?
岬:現在(2008年11月時点)、国際連合加盟国は192になります。
公:そんなにあるのか。
岬:更に台湾やバチカン市国の様に、
 国連的に認められていない国家を含めると悠に200は越えます。
  これだけ多様な国家達を相手に渡り合っていくことを、
 纏めて『外交』と呼びます。
  対義語は、国内の政治問題を調整する、『内政』ですね。
公:言葉にすると簡単だけど……200か。
  35人クラスが6つあると大体そんなもんだな。
岬:そうですね。数だけのイメージでしたら、そんな感じで良いでしょう。
公:しかし、そいつら全員と仲良くやっていくとなると……大変な作業だな。
岬:一つ、肝心な前提が抜けています。
  世界には友好的な国家もたくさんありますが、
 国際情勢というのはそう簡単には割り切れません。
  敵対している国家もあれば、
 具体的に軍事力を背景に圧力を掛けてくる国家もあります。
  領土で揉めることもあれば、資源を背景とした利権問題もあります。
  しかも交渉のテーブルに座るのは、その国で屈指の頭脳と手腕を持つ外交官です。
公:うん、俺、外務省にだけは入るのをやめておくよ。
岬:最初から入れないであろうことには、敢えて触れないでおいてあげます。
  ところで先輩。今、何で『外務省』って言葉を出したんですか?
公:んあ? いや、日本の外国への窓口って言ったら外務省だろ?
  パスポートも外務省発行だった気がするし。
岬:たしかに、実務に関してはその通りです。
  ですが憲法73条には、内閣が外交関係を処理することとあります。
  なので、形式上の窓口は内閣になりますので、一応、憶えておいて下さい。
公:ここはテストに出ない。ヤマカン歴四年ちょっとの俺が言うんだから間違いない。
岬:中学以降、ずっとそれで乗り切ってきた先輩はさて置きまして。
  さて、外交と一言で纏めてしまいましたが、諸外国との兼ね合い、
 全てがこの言葉に集約されているので、その中身は多岐に渡ります。
  先輩が触れたパスポートの発券に始まる出入国管理、
 諸国の情勢をいち早く知る為の情報収集、ODAを含めた他国への援助、
 テロ対策に対する取り組みなどです。
  次項以降では、その中身について細々と見ていこうと思います。
公:日本の最終兵器、『遺憾の意』と『血税支援』が炸裂する訳だな、把握した!

今項目の纏め:外交とは、諸外国と関わること全てを言う。敵も多ければ、味方っぽい敵も多い。それがザ・外交。

2008

1124

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言いますが、歴史を正しく学ぶというのも、それはそれで大変なこと。まー、人間の行動パターンなんてたかが知れてるというのも真実かも知れませんが。枠を越えるのには、枠を知らないといけないのです。

( ・ω・) まあ天然は、意識せず枠を良く越えて来るから、誰にも止められないんですけどね

【いつでも大事!? 派閥泥沼抗争編!】
岬:政治の世界で派閥と言いますと、
 概ね、同一政党内で近い政策を持つグループのことを指し、
 ○○派や、××グループといった呼称で呼ばれる存在です。
公:はい、ちょっと待った。
岬:何でしょうか。
公:いや、俺も大体は分かってるんだが、敢えて言わせろ。
  政党ってのは、元々、政策が近い奴らが集まってるはずなのに、
 何で更に細かくする必要があるんだ。
岬:何だか、ヤラセの様に御約束の質問ですが、
 問われたからにはお答えしましょう。
  先ず一因として、如何に政策が近いと言っても、他人である以上、
 微妙に目指す方向が違います。
  百人単位の政党であれば、多少、近かろうが、
 端と端ではかなりの隔たりが出てしまうのも当然のことで、
 細分化も一つの手という解釈になります。
  そして最大の要因ですが――先輩も気が付いている通り、
 只の数集め集団なんですから、元々、考えが纏まる訳が無いということです。
公:ああ、やっぱそういうことか……。
岬:考えように依っては、大きい政党は元々、
 連立政党であるという解釈をした方が手っ取り早いかも知れませんね。
  前項目で触れた通り、無所属議員には力はありません。
  同様に、例え衆議院で30議席を持っている政党でも、
 それだけでは予算無しの法案提出能力しか持たず、可決させる力がありません。
  過半数を得る為に必死に寄せ集まる群体の様な一面があるとも言えます。
  童話で言うと、スイミーが目になる物語みたいな感じです。
公:その例えが的確なのかどうかはさておくとして。
岬:戦後、日本政府を主として担ってきたのは自民党ですが、
 当然、幾つかの派閥で成り立っています。
  この制度は、自民党という単一の組織に様々な価値観を持たせ、
 幅広い政策を実行出来るというメリットがあります。
  同時に、政党内での数の論理で方向性が決まり、
 国民の方向を見ずに閣僚や政策を決定してしまいがちなデメリットもあります。
  自民党の場合、これまで総裁がほぼ総理になれた訳ですから、
 派閥同士が対立すると、しこりが残ってギクシャクしたりもします。
  党を追われた敗残兵の一部が、民主党や国民新党に居たりする訳ですけど。
公:せめて雌伏しながら機を伺う家康タイプって言ってあげて!
岬:それは今後の活躍次第なので敢えて触れません。
  何にしましても、『派閥』という単語だけ聞くと、
 旧態依然の古臭い政治をイメージしてしまいがちです。
  ですが元来は、政党内政党とでも言うべき、政策グループの分類に過ぎないんです。
公:言葉だけでイメージを決めて、その奥にある意味を見極めない、
 昨今の風潮へのやんわりとした皮肉も含めている訳だな!
岬:尤も、現実にこんな奇麗事で政治が動けば、誰も苦労はしないんですけどね。
公:だから、何でわざわざ俺の言うことに噛み付くんだ!

今項目の纏め:派閥とは、政党内に存在する小~中人数の政策グループ。純粋に政策のみを論議するなら良いのだが、現実はやっぱり、数の論理での切り貼りが横行している。

2008

1123

 何だか、最近、ちょっと短気さん。カルシウム不足か、ストレスか。こういう時は素数を数えるんだ。

( ・ω・) いや、俺は敢えて楔数を数えてみせる

【一匹狼!? 無所属議員の苦悩とは】
岬:さて、政党の話ばかりしてきましたが、世間には特定の政党に所属せず、
 単独に近い形で政治活動を行う議員も少なからず居ます。
  いわゆる、無所属議員です。
公:何て言うか、男の理想形だよな。誰にも媚びず、一人で政治の道を突き進む。
  浪漫は溢れ、星は煌くかの様だよ。
岬:まあ、要は野党の一議員で、法案の提出も出来なければ、
 政党助成金を受け取ることも出来ません。
  比例区での出馬も出来なければ、資金や団体の援助も少なく、
 現実的に厳しい壁が厳然と立ち塞がります。
公:この、サディスティックガールめ!
岬:そんな何かと苦労することの多い無所属議員ですが、
 逆に党則に縛られることが無いので、国会議員の権限を存分に使って、
 一議員としては最大限の活動をすることが出来るという解釈も出来ます。
公:そう、そういう話を聞きたかったんだよ。
岬:ですがその為には、現在の小選挙区を勝ち抜き、
 与野党の公認候補を打ち破るだけの人気を持ち合わせていないといけません。
公:上げて落とすのは基本だね!
岬:この無所属議員ですが、成り立ちを幾つか考えると、最初から無所属の方や、
 巨大政党、要は自民党や民主党から公認を受けられなかったり、
 或いは除名されたりされて、やむを得ず無所属で立候補するパターンがあります。
  この後、数ヶ月から数年のスパンを空けて復党する方も少なからず居ます。
  他にも、政党を移動する間繋ぎとして、禊的な意味で無所属になる方も居れば、
 単に選挙戦術として無所属を選択する方も居ます。
公:プッシュした俺がバカみたいじゃないか。
岬:真面目な話をしますと、政党政治が主体の国会に於いて、
 無所属議員そのものはさしたる意味を持ちません。
公:ぶっちゃけましたね、岬さん。
岬:とはいえ、そこは国会議員です。
  マスコミを通すなり、直接地元なりで政策アピールをすることは出来ますし、
 委員会や本会議場で発言権を認められています。
  特定の政策に関して、超党派で連合を組んだりも出来ますから、
 全く存在意義が無いかと言われると、そこまででもありません。
公:そのフォロー自体が虚しく聞こえるんだが。
岬:私も大変なんですよ。
  中立の立場で考えて、調べれば調べるほど、
 無所属の一国会議員が出来ることなんてタカが知れてましてね――。
公:何か居酒屋の愚痴みたいになってるぞ。行ったこと無いけど。
岬:まあ、あなたの選挙区に無所属議員が立候補していて、
 既存の政党に信頼が置けない場合、票を入れるのもありかも知れませんね。
公:酷い、ヤケッパチの様な締めでした。

今項目の纏め:無所属議員とは、基本的には特別な政党や団体に所属していない議員のこと。自由度は高いが、権限は弱く、吼える声だけは威勢が良いといったレベルとも言える。

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