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 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言いますが、歴史を正しく学ぶというのも、それはそれで大変なこと。まー、人間の行動パターンなんてたかが知れてるというのも真実かも知れませんが。枠を越えるのには、枠を知らないといけないのです。

( ・ω・) まあ天然は、意識せず枠を良く越えて来るから、誰にも止められないんですけどね

【いつでも大事!? 派閥泥沼抗争編!】
岬:政治の世界で派閥と言いますと、
 概ね、同一政党内で近い政策を持つグループのことを指し、
 ○○派や、××グループといった呼称で呼ばれる存在です。
公:はい、ちょっと待った。
岬:何でしょうか。
公:いや、俺も大体は分かってるんだが、敢えて言わせろ。
  政党ってのは、元々、政策が近い奴らが集まってるはずなのに、
 何で更に細かくする必要があるんだ。
岬:何だか、ヤラセの様に御約束の質問ですが、
 問われたからにはお答えしましょう。
  先ず一因として、如何に政策が近いと言っても、他人である以上、
 微妙に目指す方向が違います。
  百人単位の政党であれば、多少、近かろうが、
 端と端ではかなりの隔たりが出てしまうのも当然のことで、
 細分化も一つの手という解釈になります。
  そして最大の要因ですが――先輩も気が付いている通り、
 只の数集め集団なんですから、元々、考えが纏まる訳が無いということです。
公:ああ、やっぱそういうことか……。
岬:考えように依っては、大きい政党は元々、
 連立政党であるという解釈をした方が手っ取り早いかも知れませんね。
  前項目で触れた通り、無所属議員には力はありません。
  同様に、例え衆議院で30議席を持っている政党でも、
 それだけでは予算無しの法案提出能力しか持たず、可決させる力がありません。
  過半数を得る為に必死に寄せ集まる群体の様な一面があるとも言えます。
  童話で言うと、スイミーが目になる物語みたいな感じです。
公:その例えが的確なのかどうかはさておくとして。
岬:戦後、日本政府を主として担ってきたのは自民党ですが、
 当然、幾つかの派閥で成り立っています。
  この制度は、自民党という単一の組織に様々な価値観を持たせ、
 幅広い政策を実行出来るというメリットがあります。
  同時に、政党内での数の論理で方向性が決まり、
 国民の方向を見ずに閣僚や政策を決定してしまいがちなデメリットもあります。
  自民党の場合、これまで総裁がほぼ総理になれた訳ですから、
 派閥同士が対立すると、しこりが残ってギクシャクしたりもします。
  党を追われた敗残兵の一部が、民主党や国民新党に居たりする訳ですけど。
公:せめて雌伏しながら機を伺う家康タイプって言ってあげて!
岬:それは今後の活躍次第なので敢えて触れません。
  何にしましても、『派閥』という単語だけ聞くと、
 旧態依然の古臭い政治をイメージしてしまいがちです。
  ですが元来は、政党内政党とでも言うべき、政策グループの分類に過ぎないんです。
公:言葉だけでイメージを決めて、その奥にある意味を見極めない、
 昨今の風潮へのやんわりとした皮肉も含めている訳だな!
岬:尤も、現実にこんな奇麗事で政治が動けば、誰も苦労はしないんですけどね。
公:だから、何でわざわざ俺の言うことに噛み付くんだ!

今項目の纏め:派閥とは、政党内に存在する小~中人数の政策グループ。純粋に政策のみを論議するなら良いのだが、現実はやっぱり、数の論理での切り貼りが横行している。

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