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2011

0710

 就任僅か一週間ちょいで、前復興相になってしまった松本氏ですが、彼の何が凄いって、現総理の大臣査定に引っ掛からなかったことですよね。いや、担当省庁が無いと言っても、大臣ですよ、大臣。五つの有用政策 <<< 一つの失言ないしはスキャンダル、なんて因果な商売なんですから、入閣前にいわゆる身体検査と、適性チェックは徹底的にやるでしょう、普通。
 ぶっちゃけ、柳田ちゃんはジョークで言ったんだと思ってるんですよ、『法務大臣は二つだけ憶えておけばいい』って奴。壊滅的にセンスが無いだけで。でも、松本氏は、身体の芯からしょーもない品性が漏れ出てるタイプだとしか言い様が無い訳で。そういや、副大臣の平野氏が昇格した時に、総理が『政策の継続性』を重要視したとか言ってましたが、一週間ちょいで継続性もへったくれもあるかいな。

( ・ω・) 真面目に突っ込んでたらキリがない。そんなことを再認識した夏の夜のこと

「二人は……バラモス城に連れ去られた」
 部屋の中が、一瞬にして凍りついたかの様に思えた。大雑把に想定していたものの内、最悪が、二人が既に殺されているというもの。そして次に来るのが、囚われているというものだった。経緯はともかくとして、あのクレインがやられたという事実は、色々な意味で衝撃に他ならない。
「だから私は、生きている以上、行かなくちゃいけない」
「うん、分かった。そこまでは否定しない。むしろ手伝わさせてと言いたいくらいだけど、それでもちょっと待とう。闇雲に突っ走ったところで良い結果が出ることが少ないのは、魔法使いであるシルビーさんなら分かるでしょ」
「……」
 魔法使いは、世間的には呪文をぶっぱなしたり、強化、或いは弱体呪文やなんかで戦闘を補助するだけの人だと思われているけど、そこには少し誤解がある。もちろん、パーティや部隊運営に依って差はあるけど、基本的には論理的且つ、合理的な作戦担当官であるところが多い。その理由は、思考の基本が、理知で成り立っている人が多いからだ。
 戦士は、前線の消耗品であり、勝手な行動を取れる立場にない。
 武闘家は、武術、武道の探求家であり、その結果得られる力を戦闘に使っているだけで、精神の支柱は、武の中にこそある。
 商人は、利の追求者であり、それなりに合理的な考えも出来るものの、優先順位があくまで損得にあるので、総合的、客観的な判断が弱い。
 僧侶は、信奉する神が優先順位の第一であり、論理的思考とは、対極にある。

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2011

0709

 時は戦国。かの尾張の山猿、豊臣秀吉が天下をその手に握りかけていた頃のお話。後の征夷大将軍徳川家康は、豊臣家に臣従することを拒み、信長の息子信雄を立て、『織田家領土は信雄のもの』という大義名分の下、戦いを挑むこととあいなりました。いわゆる小牧長久手の戦いでありますでごんす。何しろ、三河武士は強い。後に天下をとって、歴史書を改竄した補正を抜き取っても、やっぱり強い。この戦で、三倍以上の兵力差がありながら、局地戦に於いてはボコボコにするなどの戦果を収めてしまいます。
 しかし敵もさるもの、猿のさるもの。秀吉は、総力戦に持ち込んではどちらも得をしないと判断したのか、早々に信雄と和解してしまったからこりゃ大変。如何に戦国の世とはいえ、大義無くしては戦えないのが、世の常識。徳川陣営は、撤退講和せざるを得なくなりましたとさ。
 詰まるところ、何が言いたいかってー言えば、一本釣りたぁ、こういう起死回生の大技のことを言うんでさぁ。ハマダだかハマタだか知らねぇが、あんなメザシにもならん雑魚一人釣り上げてキャッキャ言ってるデコボクロは、何のこたぁない、本物の山猿なんじゃないですかねぇ。

( ・ω・) 何となく、講談調で書いてみたよ、やっつけだけどね!

「何だ、生きているのか。ならば仕方がない」
 半ば、全てを諦めているかの様に言葉を吐き捨てると、シルビーさんは腰を上げた。そしてゆっくりとした所作で三角帽子とマントのズレを直すと、扉に向かって歩き出した。
「ちょ、何処行くのさ」
「バラモス城」
「今すぐに、一人で? っていうか、まだ身体弱ってるんだから、少し大人しくしてた方が――」
「のんびりとしていられる時間が、無い」
「いや、第一、どうやって行くつもりさ。ネクロゴンドの周辺なら、モンスターが強いってだけで何とかなるかも知れないけど、バラモス城にはルーラでも通れない結界があるって、シルビーさんも知ってるでしょ」
「……」
 そこまで言葉を告げたところで、ピタリと足が止まった。良かった、まだ、論理的に物を考える力は残ってるみたい。
「とりあえず、ここに座って。すいません、何か飲ませてあげたいんで、用意して貰っても――」
「こういう時は、フレーバーたっぷりのハーブティですわよね」
 凄い。今まで何度となく思ってきたけど、アクアさんは、やっぱり、何処までも凄い人だ。
「何という通常営業っぷり」
 余りの空気の違いに耐えられなかったのか、ちょっと口の端が緩んだのを目にした。まさかアクアさんって、ここまで計算して行動を――してないよね、多分。
「じゃあ、順番に聞くよ。クレインとリオール君は、どうしたの?」
 何でこんなところに居るのかとか、シルバーオーブの件も気になるけど、第一にはやっぱりこれだろう。ここをきっちりしておかないと、話の筋道がつけづらい。

2011

0708

 野比のび太氏のジャイアンズでの打率が一分(ヒット率1%)というのは、基礎教養として広く知られているところです。しかし、ふと思うのは、この打率が成立するには一年間に百回は打席に立たないといけないということです。無論、野比氏は人数が足りない時にだけ駆り出され、出場時も9番ライトが定位置の、限りなく補欠に近い存在であります。仮に、一試合、フル出場したとしても、四打席目が回ってくるかは微妙、平均3.5打席として、28試合を要します。ですが恐らく、彼の出場機会は半分にも満たず、仮に二分の一だとしても、56試合、妥当な線で三分の一だとすれば、84試合となります。河川敷の野球としては、かなりの強行スケジュールと言えるでしょう。
 とは言っても、この試合数に気付くと、もっと恐ろしい推察が誕生します。それは、かのチームには、ジャイアンこと、剛田武氏以外の投手が、ほぼ存在しないという点です。しかもかなりの頻度でメッタ打ちに遭っていますから、一試合平均150球はいっているでしょう。少年野球なのに、何故か七回ではなく九回システムなのです。60試合完投と仮定しても、年間9000球。ここまで酷使すれば、打たれるのも必然かと思われます。

( ・ω・) むしろ壊れない剛田氏の鉄人っぷりに、感嘆すら憶える次第であります

 あれ、ボブさんって、エルフの隠れ里に父さんを案内しただけの関係じゃなかったっけ。その短い期間でも、意気投合したら友人くらいにはなれるやも知れないけど、親友はどうだろう。人間関係に、時間は必ずしも関係ないという説もあるけど。
「ん……」
 不意に、女性の吐息に混じって声にならない音が漏れ出るのを知覚した。ソファを見てみると、シルビーさんがモゾモゾと動いて、寝返りを打っている。
「ひょっとして、起きそうですか?」
 言外に、いっそのこと叩き起こしてやって下さいと籠めてみたけど、アクアさんに通じたかは分からない。
「恐らくは、そうですわね」
 よぉし、半病人に対してアレだけど、聞きたいことが山ほどあるんだ。ここは一つ、徹底的に問い詰めようと思う。仮にも弟子だから、遠慮することはないよね。
「んく……」
 ガックリと頭を落としかけた衝撃でかなり覚醒よりになったのか、シルビーさんの両の眼がゆっくりと半開きになった。そして緩やかに半身だけ起こすと、キョロキョロと周囲を見遣って、現状を把握しようとしている。
「この三バカがここに居るということは――」
 え、むしろ三バカって、クレイン、シルビーさん、リオール君の為にある言葉だと思ってたんだけど、見解がちょっと違いすぎない?
「何だ、あの世か。美人薄命とは、良く言ったもの」
 間違いない、シルビーさんだ。たったこれだけの言葉で他人の空似の可能性を消せる人は、そんなには多くないと思う。
「残念ながら、まだ現世ですわよ」
 神職であるアクアさんが残念ながらと言っちゃうのは、深いのか浅いのか、そして不謹慎なのかどうなのか、今一つ分からない。

 

2011

0707

 そういや、バトル物を書かなくなって久しいのですが、今、私が書くとしたら、何かパワーキャラがえらく優遇される予感がひしひしと。どんな才能やテクニックも、圧倒的パワーの前では無力なんだよ! 全盛期のシャキール・オニール選手とか、ヴィーナス・ウィリアムス選手とか、最近だとバレンティン選手だとか。バレンティン怖い、バレンティン怖い、何、あの人外の腕力。バットが折れてボールはスタンドだとか、マンガの世界やん。
 格闘技系だと、パワーだけ選手はせいぜい中堅? 聞こえまへんな。

( ・ω・) ドラクエってバトル物じゃなかったのと聞かれると、作者自身が首を傾げるよ!

「結論としては、分かってると思うけど、『やってみなければ分からない』かな?」
 あの双子の巫女さんに聞けば教えてくれるかも知れないけど、聞かなかった振りもする二人だし、あんま当てにはならない。
「うーん。今なら確実に四個は手に入れられるけど、あっちにある二つって、もう台座に掲げられてたしなぁ。あれってひっぺがすこと出来んのかな。
 だったら又、探せる可能性に乗った方が――あ、でも、そういう欲を掻くとロクなことにならないのは良くあることだし。
 だけどこういうのは、全部揃ってこそ価値がある気もするし、バラモス倒した方が、海とかも渡り易くなって、長い目で見ればお得な気も――」
 何やら、シスなりの損得勘定が始まってた。今のところは、七三くらいで、ラーミアを目覚めさせる方が優勢かな。何にしても、万一に備えて分散して保管しておいた方が賢明かもね。
「済まないが、そのオーブとかいう宝珠は、一体なんなんだね」
 あ、そういえばアクアさんの美貌に騙されて墓暴きが有耶無耶になったせいで、特に説明とかしてなかった。
「バラモスを倒すっては伝えたと思いますけど、その居城に行くにはラーミアという聖鳥を呼び出す必要があって、その為の鍵が六つのオーブなんです」
「んで、何でそんなことしなくちゃいけなくなっちゃったかって言うと、こいつの親父が余計なちょっかい出したせい」
 そういう家族の隠しておきたい事情は触れないのが世間的な機微だと思うんだけど、シスに言っても解してくれないところが難儀だと思う。
「ほぉ、かの魔王にそこまで警戒をさせるとは、流石は俺の親友なだけのことはあるな」

2011

0706

 何だか、また菅内閣の支持率が低下傾向にあるらしいのですが、この状況で下がるって、逆に凄いよなとは思います。ここまで何というか、現政府に追い風の状況で尻すぼみって、平時だったら竹下内閣の3.9%を割り込む、夢の記録達成もありえたやも知れません。つーか、ナショナリズムが高揚した影響で、異物というか、不要物を排斥する方向に動いてるんじゃないかとすら思っています。

( ・ω・) あなたのその持ち物は、本当にあなたにとって必要不可欠なものですか?

「それじゃ、シルビーさんはアクアさんに任せて、作戦会議を始めようと思います」
「議長。ここには、二人しかパーティメンバーが居ませんけど」
「議論は二人居れば成立するし、学会も同様であると、昔の偉い人が言っていました」
 後が続かないので、良く分からないキャラ作りはこれくらいにするとして。
「シスの認定もあったことだし、あのシルバーオーブが本物だっていうのは、まず間違いないとして」
 これが確定事項になってること自体、やっぱり色々と問題があると思う。
「何故、シルビーさんがこれを持っているのか、とか、どういった経緯でここに居るのかは、とりあえず起きるまで待つとして」
 一刻を争う状況なら色々な検証も有効だろうけど、今回はそうでもなさそうだし、先送りすることにしよう。
「とにかく、オーブは六つ揃った訳なんだよ」
 こう、僕自身が色々苦労した末に手にしたのがレッドオーブだけなもんで、そういった感慨に関しては微妙なものがあるんだけど。
「そういや気になってたんだけどさ。ラーミア、だっけ? その鳥が目覚めた後、オーブってどうなんの?」
「というと?」
「だから、こう役目を終えたからすぐに消えちゃうのか、そこに留まり続けるのか、或いは又、世界中に散らばって次の時を待つのか」
「それって、僕達的に何か影響……ゴメン、シスにとっては、一大事だよね」
 手に入る状況にあるなら、保有して愛でるつもりなんだろう。というか、消えてなくなる場合を想定したら、ラーミアを復活させない方向で動くかも知れない。本末転倒というか、優先順位が間違ってるけど、シスならありえない話じゃない。

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