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 最近、少し戦国時代を勉強してるのですが、参謀、軍師と呼ばれる奴らの容赦無いこと。やっぱり、血で血を洗う時代じゃ、人格者なんてものは存在しないんですね。半兵衛も思ったより極悪エピありますし、義と愛の人、直江兼続って、もはやギャグだろうと。

( ・ω・) 桜井姉妹のキャラ設定は間違ってないと、確信した私であった

「ジパング……ああ、そういえば、若年の者が事実上の領主になったと、風の噂には聞いている」
「あそこは、基本的に宗教国家だからね。宗教組織のトップが、実質的に領地経営の類もやるみたい」
「して、その偉い人が如何した」
 如何したと言われると、端的に纏められなくて少し困る。ちょっと待って。少し、話す順番を纏めるから。
「さっきも触れた通り、僕が知る限り、魔法の才能という観点で優れてるのは、クレインとトヨ様になります」
「ちなみに、その人の年齢は?」
「そこ、気にするところ?」
「良いから」
 居るよね、こういう一つ二つの年齢差を妙に気にして勝った負けた言う人。
「一年ちょっと前に数えで十一って聞いたから……今は満年齢で十一かな? いや、誕生日知らないから、正確には不明ですけど、そんなもんでしょう。中身はもうちょっと大人びてるというか、達観してる部分がありますけど」
「十一……リオールよりも、年下だと?」
「あくまで才能の話ですし、どちらかって言うと、占術とかの方が得意みたいなんで、そう対抗意識を燃やすのもどうかと」
「うるさい、こうポンポカ年下に追い抜かれていく苦悩が、貴様に分かるか」
 いや、リオール君とトヨ様に関しては僕にとっても年下だし、そもそも、生まれ持った魔法の才能で何をするかが大事であって、単純な力比べでどうこう言ってるのはどうなんでしょうね。
「何にしても、そのクレインと比肩する程のトヨ様ですから、魔王軍に狙われててもおかしくは無いなぁと思い至った訳です」

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 2011年現在、細かい小島なんかの小競り合いは大概の国にはありますが、大規模な土地で領土が確定していないのは南極大陸だけです。しかしまあ、当然のことながら、今のところ、この南極というやつは、定住には適さず、端っこに研究者や、各国の関係者が交代交代で陣取ってるだけです。とはいえ、将来的には氷が殆ど溶けることとなり、頑張れば住めて、資源も掘れる時代が来るかも知れない訳で、北極海下の資源同様、しばらくは揉めることになるとは思います。
 と、言葉にすると簡単ですが、最終的にどうやって決める気ですかね。大国同士の武力行使が難しい世界情勢で、ドンパチやって境界線を決めるって展開もないでしょうし、話し合いなんて100年経ってもケリつかないでしょうし。結局のところ、300年後も揉めてそうな気はしますが。世界市民を称する、自称無国籍人が住み着く可能性も、考えられなくもないですが。

( ・ω・) ある意味、それが一番、平和って説もある

「父があの偉大な大賢者だという事実を受け入れられなかったのか、しばらくの間、悶々としていた様な気はする。まあ、あのムッツリさんのこと、素人目には判別が難しいのだけれど」
 可哀想なリオール君。強く生きろよ。
「しかしまあ、私とは正式に姉弟となった訳で。貴様も安穏とその才能に身を任せていると、すぐさま奴に追い抜かれるぞ」
「賢者の才を持ち合わせている時点で、僕の負けって気もしますけどね」
 僕も、基本的な回復呪文は使えない訳じゃないけど、正直なところ、もう天井が見えてる気はする。若い身空で何を言っていると思う人も居るかも知れないけど、魔法の才能は、足の速さや算術に通じるものがあって、頂点に達するのは、せいぜいが青年と呼ばれる年齢辺りっていうのが一般的だ。もちろん、経験や熟達した技術が有用なことも事実だから、その頂点を過ぎた途端に魔術戦闘屋としての能力が落ちる一方って訳でもないけど、少なくても僕の僧侶系統の能力は、専門家には遠く及びそうもない。
「僕が今まで見てきた中で一番の魔法の才能を持ってるって言ったら、やっぱりクレインかトヨ様――」
 ん? 何か、凄く気にすべきことが無かった、今?
「トヨ様!?」
 深夜で、皆、寝付いてるにも関わらず、大声を出してしまいそうになった。
「出来ることなら、静かにした方が」
 ええ、ですから、口から漏れ掛かった言葉を、無理矢理に押し留めたんですよ。お陰で、ちょっと喉が痛いですけど。
「それで、そのトヨ様というのは、ナニモノ?」
「ヒミコ亡き今、ジパングで一番偉い人です」
 とりあえず、分かり易い肩書きから入ってみた。

 十六夜という言葉があります。『いざよい』と読むのはこの業界では常識の域ですが、これは、躊躇うの類義語である、『いざよう』が変化したものなのだそうです。満月の十五夜に比べて、その翌日は、月が昇るのが遅くて躊躇っているように見えるからだとか何とか。東雲を、しののめと呼ぶのは、漢字伝来以前の大和言葉の名残なのだそうですが、十六夜は言葉遊びの域ですね。或いは、現代、巷で溢れてる無茶なルビ振りも、300年の後には、一般語化してるのやも知れませぬという、ありきたりな話でした。

( ・ω・)  朱雀(ふに)が白虎(うにゃ)に、黄龍(だよぉ)られただと?

「いやいや、おかしい。父は命を狙われる恐れがあるからと、関わりを断つ為に孤児院に入れたはず」
「でも、魔法を使えるようになることと、バラモスを含めた魔王軍に立ち向かうことに、直接の関係は無いよね。メロニーヤ様の子供だったら才能がある可能性は充分にあるし、高位の魔法使いになれば、戦いで死んだり、怪我を負う可能性も減る訳だし」
 あくまで、状況から導かれる、一つの推察だけどさ。
「そんなメロニーヤの娘より、才能のある僕って凄いと言いたいとは、良い度胸だ」
 一体、何処まで根に持ってるのさ。
「しかし、その理屈には、たしかにそれなりの筋が通っている」
 ちょっと思い付いて言ってみただけの話なんだけどね。
「成程。これが、ねじ曲がった親の愛というやつか」
 う、うーん。たしかに、結果論として何とか生き延びてきた訳だけど、手元で育てなかった以上、何を言われてもしょうがないかなとも思うよ。
「あー、それで、リオール君なんだけど」
 慕っていた幼馴染みのお姉さんが、実姉だったとか、悲劇であることに違いはない。理由に違いはあるけど、僕とトウカ姉さんも似た関係だし。初恋って、実らない為にあるのかも知れないね。
「リオールが、何か?」
「いや、ダーマで別れて以降、どうだったかなぁって」
 恐ろしいことにこの姉は、あのリオール君の露骨な情愛に、気付いていなかったっぽいのだ。一日程度しか一緒に居なかった僕ですら感知できたのに、全く以って難儀としか言いようがない。

 さて。意外にも予定通り、被災の度合いが厳しい東北三県を除き、地上アナログ放送が終了しました。絶対に、テレビ各局と総務省が音を上げると思っていたんですけね。私は、横浜ベイスターズも終戦しましたし、ニュース以外見ることもねーなと気付いて、対応は一時見合わせることにしました。今時、ニュースくらいネットで幾らでも読めるわ。デコボクロの国会での醜態を晒さない各局報道部にも、怒り心頭ですしね。ああ、こうやって、テレビ無くても生きていけることに気付く人が増える訳か。

( ・ω・) 尚、生活に今のところ影響が無いことは、割と本気で触れてはいけない

「師匠は?」
「ん?」
 あれ、その話はしなかったっけ?
「特には。剣の方は、元護衛隊隊長のお爺さんに教わってたけど、魔法は本を読んで、気付いたらそれなりになってた感じで」
「何それ、ズルい。私が基礎魔術の習得に、どれだけ師匠の厳しい指導を受けたと思っている」
 そう言われても、出来ちゃったものはしょうがないじゃない。
「ほら。クレインも言ってたし、ある程度以上は生まれ持ったものが大きくて、師匠はあくまで切っ掛けに過ぎないって――」
「それは、遠回しとも言えず、全力で自慢しているようにしか聞こえない」
 たまたま持ち合わせていたものを披露するのが自慢になるかどうかは、文化、境遇の影響を高く受けると思うんだよね。
「そういうシルビーさん達は、どうして魔法使いと賢者になったのさ。
 あれ、そういえば、シルビーさんも、元は賢者志望だったっけ?」
 ポルトガで、回復呪文を掛けてもらった記憶がある様な。
「つい一年前まで、実父があの偉大なる大賢者メロニーヤ様だというのを知らなかったのに、この道を選んだのは、やはり血筋というものなのか」
 勇者の血筋から、ポンっと生まれた魔法使いとしましては、返答に困ります。
「まあ、実際のところは、孤児院に居た頃、院長と懇意にしていた前師匠に見染められ、半ば口減らし的に修行の日々が始まった訳だが」
「それ、赤の他人の僕が考えると、メロニーヤ様が手を回したとも考えられるよね」
「……」
「……」
「ナヌ?」
 今まで、一度として考えたこと無かったんですね。


 前々から、脱原発依存って、変な言葉だなぁと思っていたのですが、ようやく合点がいきました。これ、『原発依存から脱する』って意味なんですね。脱原発に依存するんだと思ってました。何のこっちゃと。
 記述と、アクセントがわりーんだよ。脱・原発依存って書けよ、そう発音しろよ。

( ・ω・) ドサクサに紛れて、全ての責任をマスコミと総理に押し付けるぜ!

「いや、怖い夢を見てあっちから逃げ出したところだから、しばらくは無理っぽい」
 その心情を全く表に漏らさず、抑揚なく口に出来るのは、シルビーさんらしいと言えば、実にらしい。
「なので、少し、お話をしよう」
「ふむ」
 考えてみれば、これから共同戦線を張る間柄にしては、お互いのことを余り知らない気もする。何しろ、一緒に居たのは、ポルトガでの半刻程度と、ダーマとその周辺での一日二日だ。若干、濃い内実を知ってしまった部分もあるけど、それでもその他の部分はサッパリと言えばサッパリだ。
「それじゃ、何についてからにしようか」
「あなたは、何故、それだけ魔法使いとしての才能に満ち溢れながら、勇者になんてなったの?」
 え、そこから? 家業だって、触れたことある気がするけど。
「ダーマ神殿で、年下の男の子に魔力比べで負けた恨みは忘れない」
 あんな、クレインの思い付きで始めた勝負を未だに持ち越してるのは、ある意味、大したものだと思う。争いごとってのは、勝った方より、負けた方が根深いとも言うけどさ。
「何で、と言われると僕自身も返答に困るけど、父さんと兄さんが勇者で、二人が行方不明なもんだから、いわゆる、『お鉢が回ってきた』ってやつかな。兄さんが旅立つまで、っていうか、勇者の後継者として期待されるまでは、専門職の魔法使いになる気で満々だったし」
 もう考えることも少なくなってきたけど、随分と数奇な人生ってやつなのかも知れない。伝記になるくらい活躍したら、面白おかしく誇張されそうだよね。



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