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 日本での著作権は、著作者の死後五十年保護されます。欧米では七十年が主流のようです。例えば、手塚治虫先生が亡くなったのが1989年ですので、2039年には、誰でも合法的に商材として使える様になる訳です。こうしてみると、結構長いものですね。誰とは言いませんが、これを恒久的なものにすべきという運動をしている先生もおられるようです。個人的には、死後五十年も経って商品としての価値があるなら、それはもう古典の域なので、もういいだろうと思いますが。その頃には遺族も増えて、権利関係がややこしくなる一方という見解もあるようです。まあ、欧米の方ですと、キャラクタービジネスは著作権者とは全く無縁の形で続いていくのが珍しくないようなので、政治的な問題になりつつあるようですけど。舞浜のテーマパークの素材がフリーに使える時代が来たら、えらいことになるという考え方もあります。

(・ω・) 東海道中膝栗毛の遺族がパロディを訴えるみたいな時代が来るのかも知れません

【きっとまだまだ頑張れる】
亜:ともあれ、私の甲羅は久々に見てみたいね。
  出奔する時に適当に色々積んだけど、何を作ったんだかよく憶えてないし。
玄:私も、何のために使う機械なのか、半分も理解してません。
黄:なんだこの母娘、なんだよぉ。
青:代替わりして、気苦労が増えたのか減ったのかが、未だに分かりません。
黄:まあ朱雀がアレなだけで大幅なマイナスなことはたしかだから、
 誤差の範囲ということで目を背けておくんだよぉ。
朱:ふに?


【そんなものを娘に預けたという事実】
亜:おぉ。これは昔作ったはずの時空転送装置。あ、こっちは全元素無尽錬成機ではないか。
黄:なんだか、聞こえてはいけない言葉が聞こえてきてる気がするんだよぉ。
青:今すぐ、全力でもって破壊した方が国のためやも知れませんね。
亜:おおっと、忘れてるかも知れないけど、私が作ったものだよ。
  所定の手順を踏まずに解体なんかしようものなら、
 半径数百キロがぺんぺん草も残らないくらいの大爆発が起こるように仕込まれてるからね。
黄:八百年しか生きてないくせに、どうやってそんなオーバーテクノロジーを手に入れたのか、
 割と本気で掘り下げてみるべきではなかろうか、なんだよぉ。


【少年マンガを読み飛ばす心持ち】
亜:お、その話聞いちゃう?
黄:選択肢を、間違えた気もするんだよぉ。
青:ここまで来たら、毒を食らわば皿までの精神です。
亜:そう、あれは宇宙開発が全盛を迎えていた数十年前、
 かつてない宇宙の意志が私の中に降り注いできて――。
黄:その与太話、長くなるようなら話の核心に近付くまで昼寝させてもらうから、
 いいところで起こして欲しいんだよぉ。


【滑れるという偉大さ】
亜:いや、昔からカラクリ仕掛けとか興味あったんだけど、ここ百年の技術発展が凄くて、
 妄想を実現するにはいい機会かなって。
玄:機械だけに、ですね。
黄:もう少し、吟味してから喋った方がいいんだよぉ。
亜:思考の精査パターンを、もうちょっと厳しめにした方がいいかなぁ。
黄:そういや玄武って人工知能だったと、いつも素で忘れるんだよぉ。

 唯一の人間が一番人間離れしていて、生き物ですらない輩が一番人間臭い、そんな物語。
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