2017
チートと呼ばれる行為があります。語源は英語のcheatで、日本語に訳すと騙すや(悪い意味で)うまいことやるになるようです。現代日本のスラングとしては、主としてコンピューターゲームで不正を行い、プレイヤーが有利になるようにすることを指します。転じて、あまりに主人公補正を受けすぎたキャラクターをチート野郎などと呼ぶこともあるようです。個人的な感想ですが、私はチートを行ってゲームを遊ぶことへの共感が全くできません。クリア後の余興としてデータを弄ってみるというなら、まだ分からなくもないのですが、多分、すぐ飽きます。大体、コンピューターゲームっていうのは、程よい課題を乗り越えることで達成感を得るのが目的な訳ですし。たまに、本当に考えて作ったのかというイカれたものもありますが、それはそれで気合入ります。オンラインゲームで実在の他者を蹴散らしたことは無いので、そっちは分かりませんけども。ドラえもんの道具で欲しいものを聞かれた時、万能系を口にする方と分かり合うのは難しい気がするのと似た話だと思っています。私が欲しいのは、アニメーカー、ネムケスイトール、時間貯金箱の三つです。百パーセントとまではいかなくても、ある程度は自分が介入する部分がないと、満足感は得られないんじゃないですかね。宝くじやギャンブルで高額の現金を得た人が、不幸になりやすいというのと通じるものがある気もしてきました。
(・ω・) その上でドーピング騒ぎは後を絶たない辺りに、人の弱さも感じる
【理性が乏しいのと無軌道をごっちゃにしてはいけない】
朱:思ったんですけど、野生動物さんの心の内訳はどうなってるんですか~?
白:うにゃ?
黄:あれは、ほとんど愛玩動物と化してるから放っておくんだよぉ。
マ:人間基準で見ると、悪魔天使のどっちも少ない感じやなー。
本能で動いてる部分は、善悪の括りに当て嵌まらへんのや。
黄:その論理だと朱雀は世界一の野獣ということになりそうだけど、
そんなチンケな枠には収まらないのが美点だとお茶を濁しておくんだよぉ。
【評論家を評価する輩を批評する時代だからな】
朱:人が天使さんと悪魔さんの心を得たのは、自然界からの決別だったんですね~。
マ:無理して難しいことを言おうとしてるんが微笑ましいな。
黄:真の朱雀通は、したり顔をしている朱雀をしたり顔で講評するんだよぉ。
朱:それを更にで、永遠に数珠繋ぎができますね~。
黄:これを映画やアニメに置き換えることで汎用性を感じる辺り、
何の根拠もない上から目線の解説は、みんな大好きなんだと思えるんだよぉ。
【第一線の学者が裸足で逃げ出す】
猫:まーお。
マ:ちなみにあの毛玉は、よう分からん部分が多いで。
黄:飼い主の朱雀に似たのか、元からなのか、
興味深いようで原因究明は面倒なんだよぉ。
朱:分からないから楽しいって一面もありますよね~。
黄:一理はあるけど、朱雀みたいに分からなすぎると、
何が分からないのかすら分からなくなるから、程々が一番なんだよぉ。
【猫を蹴散らすと世界中の愛好家が怖いぞ】
猫:なーご。
朱:『俺の領域に踏み込むとはふざけた真似しやがって。
一族全て滅ぼしてくれようか』だそうですよ~。
黄:狭量なんだか、スケールがでかいんだか分からない御仁なんだよぉ。
朱:猫さんは敵と認定したら、徹底的にやる傾向がありますよね~。
黄:悪魔全部どころか地獄そのものと対立しかねない訳だけど、
対戦カードとしては面白そうだから、別に止めないでおくんだよぉ。
人の善意と悪意が何処から生まれたものかを真面目に考えると哲学の域に達するので、困った時は悪魔のせいにしておけばいいと思います。それだけで、存在意義はあるんじゃないでしょうか。
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2017
一般論として、カラスは人間の顔をそれなりに見分けることができると言います。割と軽く流されてる気がしますが、私達人間が、カラスの個体を識別できるかと言われると――そりゃ、大きさが違えばなんとかなりそうですが、顔だけじゃ雌雄の差すら分からないのが標準じゃないでしょうか。そう考えると、あの小さな頭部でどれだけの賢さを秘めているのかという話になってきます。そもそも鳥類は空を飛ぶ仕様上、メチャクチャ目が良いらしいので、それも関係してそうですが。聞くところによると、ペンギンは目が悪く、ダチョウは凄いらしいので、生活様式で変わってくるものなんだなとは思います。そういった視点で見ると人間社会にそこそこ寄生する道を選んだカラスが人の顔を憶えられるのも頷ける話ではあります。ペット関係の業務に就いている人が、ちょっと似ているだけの同種族を判別できないようじゃ、笑い話にもならないじゃないですか。
(・ω・) 昔、ナースが赤ん坊の取り違えを起こすことがあった件については触れないでおこう
【もしかして天使って減る一方なんじゃなかろうか】
朱:この理屈ですと、悪魔部分を増やしても地獄へ行くのは回避できなさそうですね~。
マ:ウチら、ありとあらゆる悪もんを受け入れとるからな。
黄:器がでかいようで、只の闇鍋なんだよぉ。
マ:そないな混沌の中で自我を保つんが腕の見せ所や。
黄:一方で、訳の分からない混ざり方をしたスープから新しい悪魔が生まれてきそうで、
やっぱ世の中ってのは乱雑に向かっていくんだなと嫌な確信を得たんだよぉ。
【地味に仕事多くて不満漏らしてそう】
朱:現代社会は複雑ですから、末端の悪魔さんも増えてそうですよね~。
マ:ネットに悪口書き込む担当に会ったことあるで。
黄:なんだ、その局所的過ぎる職務は、なんだよぉ。
マ:大罪に分類しようにも、高慢なんだか嫉妬なんだか分からへんのやからしゃーないやん。
黄:大らかという名のずぼらのようでいて、
変なところで役所仕事だよなと、元天使の片鱗を見せつけてくれるんだよぉ。
【プロフェッショナルデビルの手練手管というものだ】
マ:そーいうことやから、どないしたところで地獄行く時は行くんやし、
程々に悪さするんやで。
黄:微妙に斬新な悪のススメなんだよぉ。
朱:一般人は、言い訳が無ければ悪いことなんてできませんからね~。
黄:成程、酒のせい、誰もがやってるから、公益の為などの具体例から見るに、
実に実践的なそそのかし方と言える気もしてきたんだよぉ。
【天使でも悪魔でもない第三種的眷属が発生するかも】
朱:意識して悪いことをする方と、どっちがタチが悪いんですかね~。
黄:結局、個人でできる悪さなんてたかが知れてるんだから、
煽るやつが最強ってのが定説なんだよぉ。
マ:なんかゆわれたで。
朱:マモンさんに侵食されないよう、私も努力しないといけませんね~。
黄:正直、朱雀なら領域の侵し合いに持ち込んでも勝負になると思ってるけど、
長引いた場合、接触点で想定外の事態になりそうで怖いんだよぉ。
私は、そこそこの善行も、そこそこの悪行もしてしまう典型的小市民なので、天国と地獄、どっちに行くかは分かりません。死んだ時に分かるので、あんまし考えてもしょうがないことなんでしょうね。
2017
ドミノと呼ばれる遊具があります。正方形を二つ繋げた形状をしており、そこにサイコロの目のような数字が刻まれています。一応、トランプ的に複数の遊び方が出来るものらしいのですが、一般的にはドミノ倒しに使われる認識が強いでしょう。かくいう私も、ドミノでどうやってゲームをするのかさっぱり分からない一人です。将棋崩しのように、用があるのはその造形だけというのも、彼らにとって矜持に関わる問題なのではないでしょうか。将棋の駒は職人が作った高級品がありますが、ドミノは多分、量産品しか無いでしょうから、立ち位置が違う感じもありますけど。匠が一つ一つ手作りしたドミノがパタパタパタッと倒される展開のショートギャグマンガがありそうな気がしますが、もし無ければ御自由にお使いください。
(・ω・) こういうネタって、被りが無いか裏を取る方が大変な気がする
【善行はヨーグルトみたいなものだったのか】
朱:心の中の悪魔さんと天使さんって、比率が変わったりするものなんですか~?
マ:そら、生きてりゃ何かしら揺れ動くこともあるやろ。
黄:善玉菌と悪玉菌みたいな話になってきたんだよぉ。
朱:バランスのいい食事を摂るみたいな感じで調整できるんですかね~。
黄:それを世間は徳だとか戒律だとか言ってる訳だから、
むしろどんどんと近付いてきたんだよぉ。
【世界の全ては陰謀論で説明可能】
マ:言うとくけど、天使成分が増えたからって、ええことばかりや思うたらあかんで。
黄:たしかに、騙されやすくはなりそうなんだよぉ。
朱:騙す側より、騙される側の方がマシって考え方もありますけど~。
マ:その理屈広めたん、悪魔やで。
朱:ふ、ふに?
黄:一番いいのは騙しも騙されもしないことなんて明白なんだから、
そりゃ、糸を引いてるのが居て当然なんだよぉ。
【プログラムでいうところのオーバーフロー的な】
マ:他にもなー。あんまし天使分が多すぎると天国行きにくくなるで。
朱:不可解な理屈がありましたね~。
黄:その見解は初耳なんだよぉ。
マ:考えてみぃや。天使ゆうんはルール守れんくらいのことを許容でけへん連中やで。
自分達より天使しとるんを受け入れる思うか。
黄:なんて酷い論理展開なんだと思ったけど、
会員制の組織なんてそんなもんだという悲しい現実も思い出してしまったんだよぉ。
【百年に一人くらいしか生まれそうもないもんな】
マ:大体、とてつもなく心の清い人間が、死後に安穏とした生活望む思うんか。
黄:振り切った善人なんて狂人と変わらないと考えれば、天国は退屈そうなんだよぉ。
朱:地獄へ落ちて革命を志しそうですね~。
マ:たまに来るそないなんを圧倒的な悪意で染め上げるんが密かな楽しみや。
黄:人間の中で飛び抜けてようと、軍団化された悪魔には敵いそうもない辺り、
個の限界というものをしみじみ感じ入ってしまうんだよぉ。
善悪の概念自体、文化圏で違うものですから、あんま深く考えてもしょうがないと、身も蓋も無いことを言っておきましょう。
2017
化学物質という言葉があります。これでいて、中々に謎の多い単語です。字面だけ見れば、化学的な物質ということになるのですが――現代科学では、全ての物質は原子で出来ていることになっているので、特定のものを指すとは言えなくなってしまいます。辞書を引いてみると、人工的に合成された物質のことを呼ぶのだそうです。となると今度は、人工的、の部分が引っ掛かってきます。天然のものから精製や濃縮しただけではなく、何らかの処理を加えて化学式が変化しなければいけないのでしょうか。しかし化学変化なんて日常的なもので、木を燃やして二酸化炭素と水になっても適用されてしまいます。二酸化硫黄とかならともかく、水を化学物質と呼ぶ人はいないでしょう。ジハイドロジェンモノオキサイドみたいなジョークもある訳ですけど。それに何故だか化学物質には負のイメージがつきまといます。一般のニュースで出てくる時は、健康被害とか、悪い方向の話題だからでしょうけど。やっぱり世の中、漠然とした印象だけで語られるものなんだなと、しょうもない部分で納得してしまう次第です。
(・ω・) 物理学的、化学的、生物学的で、全く方向性が違う言葉なのも、興味深いよな
【ポールシフトで熱帯と寒帯が入れ替わるでもいい】
朱:それで、両方少ないっていうのは、どう受け止めたらいいんですか~?
黄:話の流れからほぼ純粋な小市民という解釈もできそうだけど、
朱雀に関して、それはありえないんだよぉ。
マ:せやな。嬢ちゃんが凡庸やゆうんやったら、ウチも唯一神になれてまうわ。
朱:それって威嚇をしようとしたら砲手の腕が悪くて直撃しちゃったみたいに、
基準線がズレまくってるって話でいいんですかね~。
【朱雀がツッコミに回るという非常事態に突入】
マ:一言でまとめると、九十九パーセントがダークマターや。
黄:国が認めた品質規格ですと言って、テレビ通販で売りたい気分なんだよぉ。
マ:心の切り売りは、悲劇的決着しか生み出さへんで。
黄:朱雀なら、ちょっとくらい削っても瞬時に再生しそうなんだよぉ。
朱:ここだけ切り取ったら、誰が悪魔なのか本格的に分からないですよね~。
【切磋琢磨じゃなくて足の引っ張り合いになる不毛さ】
黄:悪魔の力をもってしても分からないと、素直に認めるんだよぉ。
マ:悪魔いうんは、何でも分かってる振りするんが商売みたいなもんやから無理や。
朱:神様サイドとあまり変わらないですね~。
黄:天使と悪魔の抗争なんて、
跡継ぎ争いで揉めてる本家と元祖みたいなものだからしょうがないんだよぉ。
【数千年後も生きてそうなくせに何言ってんだ】
朱:結局、私の心は誰にも分からないんですね~。
黄:すごく詩的なことを言っているようで、
本人も分かってないんだからモヤモヤしか残らないんだよぉ。
マ:うまいことすればものごっつい活用法がありそうで、こっちも落ち着かへんわ。
黄:古代人にとっての電気や石油ってこういうもんだったんだろうなと考えると、
次世代に託そうという思いで満ち溢れたんだよぉ。
テレビ通販で、『お、これいいじゃないか』と購買意欲を刺激されて、ネットで類似品を探して買ったことがあります。あの業界、ジリ貧にしかならないのでしょうなぁ。
2017
一般論として、ヒーローと対をなす言葉はヒロインと言われています。しかしヒーローは救世主、勇者、英雄的な意味合いが強いのに対して、ヒロインはもっと幅広い使われ方をします。男性主人公の相手役、女主人公、果ては単純に女性キャラクターまで当て嵌まります。男で相当する単語は存在するのでしょうか。少し考えてみましたが、ちょっと思い付きませんね。ヒロインという言葉も、元を辿ればヒーローを女性に置き換えただけのニュアンスだったようなので、解釈が広がっていったというのが近しいみたいですが。何故、男だけ原義に寄ったままで、女は膨れ上がっていったのか。一点集中型が多い男性と、マルチタスクが得意な女性の差と結びつけてしまうのは、強引さが過ぎるでしょうかね。
(・ω・) ダークヒロインみたいに接頭語次第で、元の意味に近くなる傾向はあるかも
【魔球も皆が投げれば普通の変化球理論】
マ:さっき嬢ちゃんの心を覗いてみたねんけど、おもろいなー。
黄:しれっと、とんでもないことを言われた気がするんだよぉ。
朱:私自身、私の内面をよく分かってませんから、
見られたところで困ることは無い気もするんですけどね~。
黄:とてつもない大物の発言なのか、或いは頭の線が何本も足りないのか、
多分、どっちもだろうなという、常識的見解に落ち着いたんだよぉ。
【仕事なら割り切ってるという解釈も可能だからね】
マ:そない深う考える必要あらへんで。
悪魔と天使、どっちの要素が多く含まれてるか調べてみただけや。
黄:妙ちくりんなスキャン能力を持ってやがるんだよぉ。
朱:悪魔としての営業活動に役立てるんじゃないですかね~。
マ:うんにゃ、ほぼ純粋に好奇心やな。
黄:そっちの方が随分と悪魔的な気もするけど、
悪魔なんだしやむを得ないと思える辺り、こっちも麻痺してるんだよぉ。
【アウトオブ生態系の称号は伊達じゃない】
マ:ほいで、心全体を百とするやろ。
悪魔と天使が二十や三十ずつくらいあるんが普通やねんけどな。
この嬢ちゃん、両方、一にも満たへんねん。
黄:衝撃的事実のようで朱雀ならありえるかもという二つの意見が戦ってるんだよぉ。
マ:ウチも長年悪魔やっとるけど、こないに珍妙な生きもん見たことあらへんで。
朱:転生して十年ちょっとですが、
何度言われたか憶えてない御言葉をまた頂いてしまいました~。
【睨み合って結局はグズグズな選択をしちゃうよね】
マ:ちなみにあんさんは、悪魔二十五、天使二十五っちゅうとこやな。
黄:標準的過ぎて、コメントに困るんだよぉ。
朱:むしろ残り半分はなんなんですかね~。
マ:毒にも薬にもならへん、凡人のそれや。
黄:成程、天使と悪魔の葛藤という表現に違和感があったけど、
現実はそういった三国志状態だとすれば、すごく納得できるものがあるんだよぉ。
朱雀と悪魔という、書いている本人もよく分からない組み合わせはどのような結果をもたらすのか。作者的に悲惨な展開もありえますが、困った時は無かったことにできるのが短編連作のありがたいところです。