2020
喧嘩両成敗という言葉があります。ケンカリョウセイバイと読みます。二者が何らかの理由で争っていた場合、内容に関わらず、双方を罰することを意味します。記録が残っている範囲では、戦国時代、或いは応仁の乱の少し前に誕生したものとされています。現代人の感覚だとなんて乱暴なという感想になりますが、当時は刃傷沙汰や集落同士の揉め事なんて日常茶飯事で、細かい事情を調べて裁きを下すことに使えるエネルギーが無かったのは大きそうです。江戸時代に入って社会が落ち着いても慣習として残っていました。ですが、それなりに司法が機能するようになったらしく、頻度は下がったのだとか。現代でも学生時代に適用されてしまうことがあります。今にして思うと法治というよりは、騒ぎを大きくしない為、良く言えば全体の秩序を重んじるが故の処置でしょう。それを教師の責任放棄と取るか、子供の揉め事なんて小さなことなんだから犯人を特定しても仕方がないとするかは微妙なところですが。相当の規模に発展しない限り卒業するまで同じ空間に居る訳ですし。大人に対してこれを使おうとする人は頭が数百年前で止まってるとするほかありません。管理する側の理屈で言えば抑止を期待できることに間違いは無いというのが難儀なのですが。人権と社会の安定を両立させるのは難しいというという観点では、奥深いものがあるのやも知れませんね。
(・ω・) 無限の権利主張は混沌を招くことは理解すべき
【地上波は無理でも超ローカル局なら可能性はあるぞ】
月:学生の頃は、教授になればテレビなんかの取材を受け放題だと思ってたなぁ。
黄:そういった枠に対して、人数が多すぎるんだよぉ。
月:何処の世界もパイの奪い合いってことか。
黄:喋りがうまいとか、解説が分かりやすいとか、
話題のネタに特化してるなんかの売りが無きゃ起用される訳が無いんだよぉ。
月:業界人との繋がりが太いってのを忘れてるぞ。
黄:むしろ最も縁遠い要素だから、敢えて省いてやったんだよぉ。
【会社が潰れて元も子もなくなりそうだから思い留まった方が】
黄:そういやアンタ、出版社にはツテがあって売れない本を良く出してるんだよぉ。
月:コラムの類を頼まれないのは何でだろうか。
黄:あまりに独特だから、隔離されてるとするのが妥当なんだよぉ。
月:私は、汚染物質か何かか。
黄:そんな発言をする時点で、多少の自覚はあるってことなんだよぉ。
月:こうなったら編集を染め上げて、思いのまま操る方向を目指してみよう。
【将来的な礎になるかどうかも気にしてはいけない】
月:動画配信も盛んだし、教養系のを上げてみるか。
黄:登録者数と閲覧者数があまり変わらない、コアな仕上がりになりそうなんだよぉ。
月:世界で数人しか知らないような知識には自信があるぞ。
それを誰が求めてるかについては、些末なことなので放っておいているが。
黄:ある意味で、学者の鑑のような気がしてきたんだよぉ。
月:何の役に立つのという、俗物の素朴な疑問は鼻で笑ってこそさ。
【いっそオカルト路線にすれば相手したくなくてスルーされそう】
月:というか、既存のメディアに擦り寄るのも芸が無い。
自らコンテンツを生み出してこそと言える。
黄:その結果が、コピー機を使っての学内新聞とか小学生みたいなんだよぉ。
月:ネットで好きなことを垂れ流せる昨今、逆に斬新と言えよう。
黄:影響力と迷惑が最小限っていう意味では、身の丈に合ってるんだよぉ。
月:これですら発禁になりかねないのが、今の世が歪んでいるところなのだがな。
月読教授の専門が何なのかは、作者はおろか月読本人すら分かってない節があります。メジャー路線は勝ち目が無いと早々に逃げ、競争相手が居ない砂漠で畑を耕してる感じなのでしょうね。
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2020
乾布摩擦と呼ばれるものがあります。カンプマサツと読みます。文字通り、乾いた布で擦る行為を意味します。その対象は自身の肌で、刺激を与えたり血行を良くすることで健康が増進するとされる、一種の民間療法です。イメージとしては結構な歴史がありそうで、定着したのは第二次世界大戦のちょっと前くらいだとも言われています。免疫機能というのは適度に働かせないと鈍ってしまうので、あまり滅菌したり、ノンストレスすぎるのも良くないとされています。血の巡りの方も、栄養や酸素が供給されるかどうかの話ですから、滞ってるよりはスムーズな方が好ましい状態になります。もっとも、乾布摩擦に依る効果がどれほどあるのかについては専門家の間でも見解が割れているようです。単純に、大規模にデータをとったことが無くて検証されてないだけの感じもありますけど。昭和の遺物として姿を消しかけましたが、大したお金や手間が掛かる訳でもなく、別に服の上からでも大丈夫という説が広がった影響で復権の兆しもあります。皮膚炎のリスクがあるという意見もあるので、結局は自己判断ということになりそうですけどね。
(・ω・) 習慣に含まれていたことが無いので、正直よく分からん存在ではある
【豪快にやられて爽快感を得させる役目もあるぞ】
月:四天王の、二番目に戦うポジションになりたい。
黄:めっちゃ影が薄いやつなんだよぉ。
月:私調べだと、初戦のは寝返り率が高く、
副官ポジは主人公サイドの主力と熱戦を繰り広げる。
黄:大将はともかくとして、本当に谷間で役割が曖昧なんだよぉ。
月:負けた先鋒をボロ雑巾のように扱って、
『この面汚しが』と吐き捨てる大事な仕事があるじゃないか。
黄:あまりに小物過ぎて似合ってるっちゃ似合ってるのが難儀なんだよぉ。
【少なくても一桁であることは間違いないだろう】
月:と言っても四人くらいなら、キャラも立てられるもんだ。
勢いで幹部を十人以上設定してしまったら、大体は雑に処理される。
黄:組織の層を示そうとして数字を盛るけど、作者の首が締まるやつなんだよぉ。
月:ダレてきて、五人目辺りで首領登場というテコ入れをするにしても、
結局、その後も焼き直し感が否めなくてグダグダになりがちだという。
黄:ドーピングは一時凌ぎにしかならない好例なんだよぉ。
月:適正人数がどれくらいなのか、総力を挙げて検証すべきかも知れん。
【帰ってこれないのは潜在的に嫌われてたのか代替品が居るからか】
月:敵が仲間になった時、かつて行った残虐極まりない所業が、
帳消し同然になる現象に名前を付けたい。
黄:人気キャラというだけで、最大級の功績なんだよぉ。
月:著名人は、ちょっとの犯罪くらいなら平気で復帰するみたいなもんか。
黄:近いけど、棘を感じるんだよぉ。
月:チヤホヤ持て囃されてるような連中は、
生放送中に背中が痒くなる呪いに掛かってしまえと思ってるからな。
【もしくは巨悪に洗脳されてたと後付けするとかだな】
月:世界を救う一助となるのだからプラマイゼロという考え方と、
罪は罪として裁かれなければならないと、どちらが正論なのだろう。
黄:物凄く金を稼いで、地域に貢献したりしたけど、
それが不正で得たものだったら糾弾されるに決まってるんだよぉ。
月:でも住人が返還するとは思えない辺り、エゴイズムに満ちた話だな。
黄:だから結局、有耶無耶にして目を逸らすというのが、
創作業界が長年の経験で導き出した最適解ということなんだよぉ。
どう見ても、単純に読者受けが良かったという理由で味方や助っ人になったであろうキャラは多いですが、代表例は誰になるのでしょう。作品の知名度を掛け算の対象にすると、ベジータに落ち着きそうなのですが皆さんはどう思いますか。
2020
引っ張り蛸、或いは引っ張り凧と呼ばれるものがあります。どちらもヒッパリダコと読みます。需要が高く、複数から求められる状態、ないしは人、団体などを意味します。他にも磔刑なんて物騒なのもあります。元々は海産物の蛸を干物にする際、足を広げたことが語源になっているそうです。ちなみに空に上げる方の凧は、紙の尾を垂らす様が蛸に似ているからというのが通説です。なので言葉としては蛸の方が源流にあると言えますが、長い年月で混同が進み、現代ではどちらも間違いとは言い難いくらいに落ち着いたみたいです。凧は凧で糸が引っ張られますし、乾物の蛸には無い要素があるのも一因でしょう。なので鬼の首を取ったように誤りだと指摘する方が居たら、どっちでも良いんだよと優しく諭してあげてください。
(・ω・) タコタコ書いてたら、何が何だか分からなくなってきた
【自己紹介と言われても納得できる文面である】
月:今度、インターナショナルセンチュリー学科を新設するとか聞いた。
黄:まず、日本語をなんとかしやがれなんだよぉ。
月:今の時代、受験生を増やすには名前で目立たんといかんとか言ってた。
黄:珍妙な邦題みたいな話になってるんだよぉ。
月:王道で勝負できないやつは、奇抜な方向に走りがちだよな。
黄:それは素で言ってるのか、ちょっと遠回しな自虐なのか、
分かりづらくて困るから断り書きを添えて欲しいんだよぉ。
【人が集まらずに話が流れたのは語るまでもない】
月:私も肩書を派手にしたいし、転籍を考えるか。
黄:インターナショナルセンチュリー学科教授を許容できるなら、
好きにすれば良いと思うんだよぉ。
月:長くて邪魔くさい上に、アホっぽさが凄いな。
黄:名刺に書いたり、記事に載せることを考えると、
デメリットの方が遥かにでかそうなんだよぉ。
月:結局、大学名だけを優先しそうな辺り、大した付加価値は無さそうだ。
【これが一応は社会人だというのが何より恐ろしい】
月:ゲーマーは魔法剣士という単語を聞くと、警戒する性分なんだ。
黄:しょうもない話題なんだよぉ。
月:大体が器用貧乏に過ぎないんだが、
たまにバランス調整ミスってめっちゃ強いのも居るから、尚のこと面倒くさい。
黄:アンタもパラメータ設定間違ってれば、大教授になれたかも知れないんだよぉ。
月:現世にバグ技があって、好き放題に弄くり回す妄想なら、たまにする。
【こっちも月読のことを語ってるんじゃないかと疑いたくなってきた】
月:自由度マックスとかも、危険な香りがしてならない。
黄:開発者の考えと消費者が求めてるものが食い違うって話なら分かるんだよぉ。
月:ユーザーに寄れば売れるって訳でもない微妙な問題ではある。
黄:ゲームに限らず、何にでも応用できそうなんだよぉ。
月:まあ、お客様の声を反映してとか言い出す時は大体が逃げ口上なんだがな。
黄:どうして人は追い詰められると残念な言い訳を口走るのかで、
論文の一本や二本は書けそうな雰囲気があるんだよぉ。
実在すると厄介なので、一応、検索くらいは掛けましたが、どうやらこんな学部、学科は無いようです。国際世紀とか流石に意味不明過ぎるので、もしも誕生することがあったら微妙な心持ちになること必至です。
2020
麹と呼ばれるものがあります。コウジと読みます。日本酒、味噌、醤油などを醸造する際に用いる菌糸の総称です。麹を用いて製造されたものは発酵食品に分類されます。発酵とは細菌に依る化学反応の内、有為なものを指します。自然科学が進歩し、原理がそれなりに解明されて効率的に選択できる現代に於いても、その基本は変わりません。作り方も、米、麦、大豆などに元となる菌を植え付け培養するという、経験則に基づいたものが引き継がれています。シャーレに寒天培地を注ぎ込んで繁殖させる実験と、やっていることは一緒になります。目的とは違う菌類が混じらないように注意し、適切な温度と水分量を管理する訳です。日本酒造りに関わる人が、仕込み期間中に納豆を食べてはいけないのは、それなりに有名な話です。麹に限らず、菌を利用することは食文化の重大な要素です。彼らの活躍を今後も願うと致しましょうか。
(・ω・) ストライキを起こされたら、どれだけ甚大な被害が出るんだろうか
【コメントを残すとかで良いんじゃないかということに気付いてはいけない】
ア:生徒会経由で、トリ・アステールへの要望がいくつか届きましたわ。
白:直接じゃないってとこが怖い。
天:正面切って言わないことは、大体が悪口ですしね。
ア:引っ込み思案の子が勇気を振り絞った可能性もありますの。
白:これはポジティブに分類して良いんだろうか。
天:前向きに捉えるというのは、自分に都合よく考えるということですので、
例え妄想の類であっても、そうであると言えそうです。
【国民総解説者気取りの時代だからしょうがないんだ】
白:『歌詞に人生経験の深みが感じられない。
私ならもっと良いものが書ける』だって。
天:作詞が高校一年生のアルテミスさんなのですから、
円熟してても、それはそれで怖いのですが。
白:そして半可通が陥りがちな、面倒くさいタイプの意見。
天:何故、碌な実績もない外野がより良く出来ると考えるのか、
不可解と言えば不可解ではあります。
【信者も極まると教祖を蔑ろにしだす恐ろしさを知っている】
天:『前回のライブで天照さんがセンターだった時間が、
他と比べて十七秒短かった。改善を要求する』だそうですけど。
白:熱心なファンが居て羨ましいなー。
天:棒読みはやめてください。
ア:演出への具体的な提言というのは珍しいですわ。
天:これはそういったものでは無いと言いたいのですけど、
噛み砕いて詳しく説明する気にはなれません。
【四神を神様と捉えるなら三人とも女神と言えないこともない】
ア:『アルテミス様は現世に顕現した天使。一生ついていきます』とありますわ。
白:思ったより、好意的な意見も多かった。
天:これはこれで不穏ですが、私達への危害は少なそうですから良しとしましょう。
白:近くに居ることで逆恨みされないようにしようと思う。
ア:それより、天使ではなく女神と呼んで欲しいんですの。
白:そこら辺はアルテミスの折り合いの問題だから、
何処かで声明を出すことで調整したら良いんじゃないかな。
結局、二話目も小妹々は名前しか出てきませんでしたが、距離感的にはこれくらいで良い気もします。トリ・アステールと比べて面子の出落ち感が激しいような気がすることからは目を逸らしておきましょう。
2020
きなくさいという言葉があります。不穏な空気である、や、信用しきれない様子、などといった意味を持ちます。元は布や紙が焦げる匂いを指しました。きな、は衣(キヌ)、木(キ)、或いは香りという意味でキが変化したなど、複数の説があります。普段の生活で焼けることが少ないものから発せられるというのが肝です。食べ物のように、ちょっとした過失で炭化する場合には用いられません。つまり、明らかな変化は見受けられないけれど異変の予兆を感じ取れる、ということで現在の用法へと繋がったようです。また火薬や硝煙の匂いも範疇となり、紛争になりかけている状態も語意に含まれるようになりました。くさい、という単語に疑わしいというニュアンスがあることからも、嗅覚情報が確信に至らないけれど推察が可能くらいの立ち位置だというのが伺えますね。
(・ω・) 犬が言語を作ったら、鼻関係を重用しまくるのが目に見えている
【単純な姉や妹よりお得感を覚えそう】
白:双子の姉妹が居たら、色々と悪さ出来るのに。
ア:発想がミステリーの犯人ですの。
天:登場したら、とりあえず身構えますよね。
ミスリードさせる囮要員ということも多々ありますが。
白:何となくキャラを水増ししたい時とかも便利そう。
ア:一口で二度美味しいというやつですわ。
天:何か会話が不穏な方向へ流れている気もしますが、
アルテミスさん的には通常営業でした。
【そういやこいつら本編じゃ全員が多胎児だな】
白:ライブパフォーマンスで手品みたいな真似するってのもありじゃない。
天:舞台から消えたかと思ったら、観客席から飛び出す的なやつですか。
ア:最後にネタバラシするのが定番になりそうですわ。
白:ま、親が隠してる生き別れでも居なきゃ無理なんだけどね。
天:私も、残念ながら一人っ子なので。
ア:発言に強烈な違和感があるのが不思議ですの。
【防寒用の綿を抜く日付が元になっているのだとか】
白:四月一日と書いて、ワタヌキって読む姓があるらしいね。
天:日本人でも馴染みが薄いことを何処で聞き付けるんですか。
ア:うちの学校に該当する生徒や教職員は居りませんのに。
白:空で脳内検索を掛けられるアルテミスが怖い。
天:これだけ珍しい名字なら記憶に残りやすいという解釈も出来ます。
白:ぶっちゃけ佐藤だろうが鈴木だろうが、
顔と下の名前を一致させてるんだろうなって確信あるけどね。
【アルテミスと読ませる漢字は何にすべきなのだろう】
天:似たようなので、八月一日でホズミというのがありましたっけ。
旧暦で稲穂を摘む日なのだとか。
白:読むのは大変だけど、洒落っ気があって良いよね。
ア:定型で、由来があるのはともかくとしまして。
天:最近は独創的な読み方をさせる名前が流行ってますから。
白:とんでもなくセンスが問われるのに、良くやると思うよ。
最初はエイプリルフールをネタにしようと思ったのですが、季節感皆無だし、こいつら一年生だしで使いづらそうなので曲げていきました。学年が設定されていて動かない作品だと学年の狭間にあるイベントは鬼門のようなところがありますよね。