2010
さて諸君、アクアさんの半分は遊び人で出来ているという設定を憶えておられるだろうか。しかもそのレベルは二十程度。そう! その気になれば賢者への転職も可能なはずなのだ! ゲーム的に考えて。まあ、僧侶が遊び人として人生を悟って賢者になるというのも、何が何やら分かりませんが。
しかし何というぷにぷに感。ほっぺたとか、二の腕とかツンツンしたいですねぇ。ふにふに感だと、全く別の意味になりますが。
( ・ω・) 僕が賢者になっちゃいます! ってネタは、既に使い古したよ!
くっ。こんな奴が、姉さんと似た様なことを言うなんて――絶対に許さない。何が何でも、地面に這い蹲らせてやる。『イオ』
初歩爆裂魔法を、ドンに向けて撃ち放った。主目的は、撹乱を含めた一種の威嚇だ。着弾直前に狙いを定めて、時限で爆発する様、設定したんだけど――。
「ふぅぬぅん!」
ちょ、一気に踏み込んで、アッパーで弾き飛ばすなんて無茶しないでよ!
本来、ドンの眼前で破裂するはずだった魔力の塊は、ちょうど天井でその時を迎えた。何だか、すっごい爆発音がした気もするけど、視線をそっちに向けて確認する余裕なんて、今の僕には無い。
『ヒャド』
こうなったら、狙いは足元だ。氷塊をただ撃つんじゃ蹴飛ばされる恐れがあるから、氷結重視で気温を下げまくって――。
「ぬぅ!?」
よし。足を固定させるまでには至らなかったけど、床一面を凍り付かせることには成功した。
「のわぁ!」
案の定、すぐさまバランスを崩して背中から倒れ込んでくれた。
これで、僕の勝ちだ。すぐさま走り寄って、喉元に剣を突き付ける。
「何の、真似だ?」
「何、って。見ての通りだよ。命が惜しかったら、投降してよね」
同時に、人質としての価値も見込んでいる。幾ら人間関係が酷いと言っても、目の前でドンを見捨てられる程に腹を括っている人も居ないだろう。唯一、何をしでかすか分からないヘラルドも、幸か不幸か打ちどころが悪くて意識が無いっぽいしね。
「甘い、甘いぞぉ! ここまで優位な状況を築いておきながら、何たる甘ったるさ! 関節を極めたらすぐさま折る程度の覚悟もなく、海賊となれるかぁ!!」
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