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2010

0406

 何だか、中国人富裕層が観光客として大枚をはたいたり、美術品を買いあさってるニュースを聞くと、バブル時代の日本人と変わらねーじゃねーかと思わざるを得ません。リアルタイムでは知らない世代ですけど。
 あれですかね。成金は文化背景に関係なく、同じ様な行動を取るってことですかね。そういや、マイケル・ジャクソンの大人買いや、石油長者も、聞くところに依ると似た感じの様な。貴族が成金を見下すのも、何となく分かる気もします。まあ、ノブレス・オブリージュを果たしてない貴族なんざ、成金以下って感じもしますけど。

( ・ω・) いえいえ、現総理の批判をしているなんて、そんなことは無いでゲス

「ふぅ……」
 初めて目にしたホセの風体は、想像とは大分違っていた。いや、たしかに顔の造形は整っていて、知的なものも感じるんだけど、何か生気を感じないって言うか。野心家で、ドンの寝首を掻こうって人には見えないなぁ。
「お前らが、例の新入りか」
「あぁ」
「済まないが、腹痛に効く薬を持っていたら分けてくれないか? 良い療法を教えてくれるんでもいい」
「……」
 え、いきなりなんですか、その質問って言うか、要望は。
「どうにも、心配事が溜まるにつれて、胸の下が痛くなってしょうがないんだ」
 それは精神性の負担に依って一部の臓器に負担が掛かってるんだと思います。医者じゃないんで、確たることは言いませんけど。
「これだけの海賊団の腹心ともなると、苦労が耐えないってことか」
 まー、これも他人事だし、適当なことを言わせて貰おうっと。
「……」
 あれ、いきなり周囲をキョロキョロ見ちゃって、どうしたのさ。
「ここだけの話だ。誰にも言うなよ?」
 ん?
「俺は、別に好きで腹心なんかやってる訳じゃないんだ」
「は?」
 いきなり予想外のことを言われて、素に近い声を出しちゃったよ。
「元々は友人に巻き込まれて入っただけなんだがな。少しばかり頭が回るせいで、あれよあれよと祭り上げられて今の状態って訳なのさ。
 だが、ナンバーツーとはいえ、所詮は中間管理職。上からはこき使われ、下からの突き上げもキツい。あぁ、町で漁師をやってた頃が懐かしい」
 世の中、色んな過程を経て、今の境遇になった人が居るんだなぁ。

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2010

0404

 普天間問題が取り沙汰されてますが、何でここまで引っ張られてるかを私的に解釈。まー、東アジアの安全保障問題と、基地の危険性、それに沖縄の負担問題はそりゃ重要ですが、何を置いてもこれだけやってれば良いという程のもんでもありません。
 というのに何故、これが鳩山政権の致命傷となりつつあるのか。端的に言えば、鳩山総理を含めた民主党の、信頼問題の話に結びついてるからではないでしょうか。何しろ、マニフェストでまともに達成したのは赤字国債が原資の子ども手当と高校無償化だけとか。その中で、自公が纏めた現行案はすっぱりやめて、最低でも県外に移設するって言ったのは当の鳩山センセの訳で。言葉の重さを問われる象徴的な事案だからこそ、こんなにも大騒ぎしてるんじゃないですかね。私も含めてですが。

( ・ω・) 一言で言うと、やっぱり自業自得と言うか墓穴と言うか

 だけど、本当に諦めた人間がこんな目をするんだろうか。何かを求めてすがってるって言うか。
「爺さん。俺らに情報を与えて何かをさせようってんなら、お門違いだ。自分の願いは、自分で成すんだね」
 とりあえず、真っ先に思い付いた可能性を口に出してみた。
 生憎、僕の器は自他共に認める程に小さい。自分と、精々が身の回りの人間のことで精一杯だっていうのに、行きずりに近いこのお爺さんのことまで手に負えるかと問われれば、答えはノーだ。
「でもまあ、たまたまこのタイミングで何かが起こるってもことも無いとは言い切れない。その時は、爺さんの望みが叶うってことも、あるやも知れないな」
 それでも、唯、希望を奪うだけというのも後味が悪い辺りが、僕の甘いっていうか、徹しきれないとことだと思う。
「うむうむ。人生とは、往々にしてそういう偶然に巡り合うものじゃ」
 結局、このお爺さんどうこうに関わらず、僕達がやろうとすることに変わりは無い訳で。
 何はともあれ、別れを告げると、特に当てもない散策を続けることにした。

「僕ちゃん。どうも、色々と嗅ぎ回ってる様ですが、一体、何が狙いなのですか?」
「新入りが、内部事情を把握する為に汗を掻くのは、悪いことなの?」
 色々と歩き回ってる内に、僕達は目を付けられる立場になったらしい。ナンバースリーとされるヘラルド一派に声を掛けられ、その溜まり場である大部屋へと連れ込まれてしまった。
「ふぅん、口は達者な様ですね」
 それにしても、この男とも女ともつかない喋り方は何とかならないかなぁ。正直、生理的に受け付けない部分がある。

2010

0403

 支持率の下落が止まらない鳩山内閣ですが、まだ下がりそうな気はします。まだだ、もっと、削れる、もっとだ。
 ん? これって、何処かで聞いたフレーズの様な?
 そうか、事業仕分け。成程、鳩山内閣は、支持者の仕分けも同時に進行していたんですね。こんな程度の騒動で離れる軟弱な信者なんざ必要としてねぇんだよ、と。

( ・ω・) 衆議院選に入れたのは民主党信者だ、参議院選にも入れるのは訓練された民主党信者だ

「うちの海賊団はのぉ。ドン・カルロスを筆頭に、腹心のホセ、三番手にヘラルド、四番手がエンリコと続く。
 ピラミッド構造と言うよりは、それぞれに付き従う部下達の数の順番と言った方が的確じゃろうの。ホセも表向きは腹心を装っておるが、いつだってドンの寝首を掻く気で満々じゃよ」
 僕達は、プラプラと歩いている内に会ったお爺さんに、この海賊団の内実を教わっていた。
 推察通り、必ずしも一枚岩って訳でも無いみたいだね。そういう意味では、こっちの戦力の方が纏まってはいるかな。まあうちの場合、トランスさんファンクラブと、海の男シンパシーっていう、絆なんだかなんなんだか良く分からない繋がりなんだけどさ。
「それにしても、そんなペラペラ喋って良いのかい。
 俺達は、得体の知れない新入りだぜ?」
 何だか、あまりに気さくに事情を語ってくれると、勘繰りたくもなる訳で。
「良いんじゃよ。儂は何処にも所属しとらんから、誰に目を付けられるという訳でもない。
 そもそも、目を掛けていた若いもんがこっちに来たからついてきただけで、この海賊団そのものを肯定している立場でも無いからの」
「おいおい、そんなこと言っていいのかい?」
 少し、意地悪に問い掛けてみた。
「儂は単なる老人だからの。組織を正す力も無ければ、加担したことを悔いて己の命を捨てる勇気も無い。浮草の様に漂い、末路を自身で決めることも放棄しておるのじゃ」
 力なくそう言い放つお爺さんに、違和を覚えた。
 たしかに、組織を潰すにしても立て直すにしても、その労力はとんでもないものになるだろう。ましてや、この年齢ともなると、腕力や体力の面で、心もとないのは間違いない。

 

2010

0402

 何でも、無所属の平沼氏が、鳩山邦夫氏と連携して新党を結成するとか何とか。ガハハ。邦夫氏離党時に『まー、最悪でも平沼の財布には収まるでしょ』と予見していた私の勝ちだな。とか思っていたら、与謝野氏も離党がほぼ確定したとか。
 え、一体、何が始まるんですか。とりあえず、自民でも民主でもないということだけがアイデンティティのみんなの党がヤバいことは把握しました。何か、バブルみたいな支持率でしたなぁ。政界には良くあることですか。

( ・ω・) 一方、バブルのはじけた民主党は、小沢氏はさておきながら若林氏はきっちり批判していた

「この俺を知らねぇとは、おめぇ、モグリだな」
 生憎と、海賊連中はどうにもむさ苦しいのが多すぎて、見分けるのがとても難しいんです。
「問われて名乗るのもどーかと思うんだが、まあ、新入りのすることだ。軽く見逃しておいてやるよ」
 それにしても、知性が低いのかなぁ。どうにも、話の本題に入るまでの時間が長すぎる気がしてならない。
「俺は、このドン・カルロス海賊団のナンバー4、エンリコ様よ。
 ここで会ったのも何かの縁だ。俺の部下になりな。悪い様にはしないぜ」
「考えておくよ」
 成程、大きい組織にはつきものの、派閥争いもある訳ね。当然、そういう内部のゴタゴタが嫌いな人も結構居るだろうし、使えそうだなぁ。
「間違っても、ヘラルドの奴のとこになんか行くんじゃねーぞ。あいつは自分の保身と金しか考えねぇ最低野郎だ。組織全体のことなんざ、屁とも思ってねぇだろうよ」
 最初の金払いだけは良いんで騙される奴も多いんだが、入ったが最後、ボロ雑巾の様にこき使われてそれっきりになるからな」
 ほむほむ。エンリコ派とヘラルド派は対立してて、ヘラルド派の方が大きい、と。何だか、この一件が終わったらすぐさま記憶の片隅どころか、最果てまで追いやられそうな情報だなぁ。
 そして、組織全体のことを言い出すなら、少しは世界全体っていうか、人間社会の構造を考えて、賊なんて意味分からないことやめてくれないかなぁ。
「いいか、エンリコ、エンリコだからな」
 立ち去り際も、エンリコは何度となく自分の名前を連呼していた。なーんか凄く寂しがり屋で、小さな勢力しか持ってないんじゃないかって、割と本気で思っちゃったよ。

2010

0401

 鳩山内閣閣僚のお約束答弁と言えば、『自民が言うな』ですが、これって、二大政党制を提示してる民主党としては、自分で自分の存在を否定してますよね。民主党理論では、現自民党は、次の与党候補で、民主党がコケたときは取って代わる訳ですから、その時に何も反論出来なくなる訳で。野球の攻守交替のように、きちっと与野党入れ替わった答弁をしないと、二大政党制なんて不可能とは思えます。

( ・ω・) まあ、それ以前に存在自体が矛盾だらけと言われれば、否定も出来ませんけど

「さて、と」
 小半刻も時間を潰したところで、次の行動に向けて準備を始めることにする。
 今更だけど僕達の目的はあくまでも内部撹乱だ。とは言え、そこそこ剣が扱えるからって、兄さんやトウカ姉さんじゃあるまいし、敵の巣窟で真っ向から大立ち回りをやる訳にもいかない。多少の時間稼ぎにはなるかも知れないけど、この人数差じゃ囲まれて潰されるだけだろう。
 それよりもここは、命令系統や統制の破壊を狙った方が遥かに効率が良い。正式な軍事訓練を受けた人も少なからず居るだろうけど、基本的には賊の群れだから、一度、秩序が乱れたら立て直すのに相当の時間を要するはずだ。もちろん、その隙にトランスさん達が総攻撃を仕掛けて、僕もコソコソと魔法主体で援護をしていこうかな、と。
 その為にも、内部事情を出来るだけ確認しておく必要がある。場合に依っては、うまく転がして有利に動かせる幹部が居るかも知れないしね。
 ちなみに、兄さんの剣は、小回りが利かない上に、まだ振り回されるまんまから、アクアさんに預けてきたよ。
「じゃ、行こうか」
「腹が減ったでやんす。食い残しが無いか、厨房に聞きに行くでやんす」
 あぁ、何だろう、スティーブさんとは特に深い関係でも無いのに、待遇改善をトランスさんに談判しても良いんじゃないかって、本気で思えてきたよ。
「おぅ、てめぇら、なんだ、噂の新入りか?」
 廊下に出た途端、一人のいかつい男に声を掛けられた。
「そういう、あんたは?」
 この手の連中を相手にする時、無闇と下手に出るのは、舐められるだけで逆効果らしい。ここはとりあえず、強気な感じで行ってみようっと。

 

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