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 何処かの総理が、『CO2削減には原子力発電推進が不可欠である』とキリッとした表情で言ったそうです。まあ、火力と比べればまだマシという観点では間違っちゃ居ないんですけどね。日本人の核アレルギーからして、受け入れられるものなんですかねぇ。社民は露骨に反対してますし。

( ・ω・) ってか、シムシティ感覚で国を弄るの、もうやめて!

「ふぅむ、魔法の力というのは、凄いものですね」
 いえ、船長。これは本来の使い方と全く違いまして、余り褒められた気がしないんですけど。単に嫌味なのかも知れませんが。
「今度、飲み水に窮した場合はお頼みしようかと思いましたが、思ったよりも塩辛い。どうやら、海の水を多分に巻き上げたものの様で、無理ですね」
 そしてさりげなく、勇者のシンボルを便利な雨乞いの道具にしないで下さい。まあ、干ばつ地帯だったら、救世主には違い無いんですけど。
「んで、あっちの船はどうなったの?」
 降りも大分弱まって、シスの方を気に掛ける余裕が出来てきたよ。
「一言で言っちゃうと、ボロい方の一つが沈んじゃうねー。今もどんどん下がってるし、変なアブク出ちゃってるし」
「……」
 え?
「いやいや、たしかに凄いって言えば凄い雨だったけど、こんな短時間で、ねぇ」
 いくらボロ船だからって、そんなんじゃ船としての体すら成してないじゃない。
「やはり、常日頃の整備が大切なのですか」
 うわ、船長、なんですか、その勝ち誇った表情。
『海賊などという下賎な輩が、海の男としてここに居る事自体、場違いなのですよ』
 とでも言いたげじゃないですか。
「そして完全に混乱したヒゲチームが、一気に制圧されたみたいだね」
 はぁ。まあ、何て言うか、結果として姉弟子さんの援護になったのかなぁ。当初の予定とは、完全に違っちゃってる気もするけど。
「何にしても、これで話し合いの場に立てるのかな?」
 下手をすれば恨みを買ってる恐れもあるけれど、オーブの為には踏み込んでいかないといけない。僕は意を決して、微速での接近をお願いした。

 

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 参議院予算委員会で、自民党佐藤氏が、『(普天間問題で)県内に落ち着けば、総理は日本の裏切り王になる』と発言したそうです。
 うわー、『平成の脱税王』で味をしめたのでしょうか。語呂悪いなぁ。何でもかんでも王を付ければ良いといいというものでもないでしょ。ワンピースの見すぎではないかと、一部で言われてます。

( ・ω・) やっぱ政治家には、顧問にコピーライターが必要ですな

「――」
 刮目し、見据えるべき目標を再び視認する。魔力は、充分に蓄えることが出来た。雨雲を呼ぶことにも成功している。後は、あそこに雷を発生させて、目標へと――。
『ライ――デイン!』
 人差し指を天にかざして、言の葉と共に一気に振り下ろす。
 呪文としての手応えは、充分だ。あとは、発動まで、何の障害もなければ――。
「……」
「何も、起こりませんね」
 あ、あれ?
「何か、雨の匂いがするかも」
 そりゃまあ、呼んだものが呼んだものだけに、小雨くらいは振ると思うよ。
「失敗、かな」
 うーん。割と自信はあったんだけどなぁ。何か足りないんだろうか。
 何しろ独学だし、この道に明るい人も近くに居ないもんだから、どうにもこうにもならないよなぁ。
「?」
 不意に、頬に冷たいものを感じた。ひょっとして、呼び寄せた雨雲、割と本気で仕事するの?
「これは、危ないやも知れませんね」
「船長、どうしました?」
「風こそありませんが、豪雨の空気です。体勢を整えておいた方が良さそうですね」
 え、何だか妙ちくりんな話の流れになってませんか。
「わ、わ、わー」
 そんなことを言っている間に、文字通りバケツをひっくり返したみたいな大雨が降り注いできた。
 排水! 排水! とりあえず階下への扉を締めないと!
「およ。なーんか、あっちが面白いことになってるよ」
 ちょっと待って、シス。この雨で、どうやったらそんなもの見えるのさ。
「と、とりあえず、対処は終わり」
 居住区を含む、船内部を隔離した上で、甲板への雨を海に流す排水管を開く。もう、全身びしょ濡れで、汗とかどうでも良くなっちゃったよ。

 全くもってどうでも良い情報ですが、グーグル兄さんで、『民主 詐欺』で検索を掛けると……ふぅ、衆院選前から話題にしてきた甲斐があったというものだぜ。
 いえ、まあ、こんなレベルの詐欺に引っ掛かる方もどうかと思うのですが。ぶっちゃけ、円天レベルですし。世の中のことを少しでも真面目に考えてたら、民主党のやろうとしてることが如何に難題で、その能力が民主党に無いことくらい分かるでしょうに。
 この検索で来られる方がチラホラ居るんですけど、しょーもない個人ブログでごめんなさい。まあ、頭を使わず気楽に読めるという解釈でお願いします。

( ・ω・) 詐欺ってか、マルチって方が的確って説もあるけどね

「うん、だいじょぶ、だいじょぶ。さっきからずっと見てたけど、全然、動きないから」
 ま、正直なところ、人に直撃でもしない限り怪我する心配さえしなくて良いだろうけどね。
「そういや、雷受けた人って髪の毛チリチリになるって言うけど、実際に見たことないなぁ」
 いや、それは寸劇というか、大道芸界のお約束であって、実際にはそうならないと思うよ、うん。
「ふぅぅ……」
 呪文を使う場合に於いて、集中力の高め方は人それぞれだ。基本的に、魔力を一点に集中させるまでの時間が短く、その密度が高ければ高い程、熟練した使い手と言える。先天的に保持してる魔力が多くても、これが下手だと初歩の魔法しか扱うことは出来ない。呪文は、才能と努力の両輪と呼ばれてる由縁かな。尤も、シスみたいに魔力が欠片も無い場合はどうしようもないんだけどさ。
 僕の場合は、何の制限もなく、只、ひたすらに魔力を集めることだけが目的だったら、情報を遮断するのが合ってる。目を瞑って視界を塞ぎ、気持ちを一点に向けることで、聴覚や、その他の感覚を麻痺させる様にして、力の全てを注ぎ込むような感じだ。
 乱戦の中では何よりも速さが求められるから、実戦でこれをやるのは難しいけど、これだけ一方的な状況なら――。
「お、曇ってきた、曇ってきた」
 シスの声が、小さく聞こえた様な気がした。だけど今の僕にそれを意味のあるものと感じる心は残ってなくて、まるで僕の身体が呪文を放つ為の道具になってしまったかの様な、そんな心持ちだった。

 

 普天間基地移設問題で、総理は今月中にほぼ政府方針を纏める方向で動いているそうです。え、真っ当な説明もなく、特に目新しい候補もなく、もう結論ですか。辺野古陸上案とか、一部を県外に移したら、マニフェスト達成とか言い出すんですかね。
 まあ、今月中に纏めるのも限りなく不可能な流れなのに、二ヶ月で地元を説得出来るとか、うらやましい脳内構造してますよね。きっと自分がいずれ死ぬとか、考えたこと無いんだろうなぁ。ストレス無さそうで、本当、究極の生き方でしょう。

( ・ω・) もちろん、そのせいで国民は胃が痛いよ!

 現在、一般に知られている直接的な攻撃呪文は、メラ系、ギラ系、イオ系、ヒャド系、バギ系、デイン系の六系統だ。この中で、デイン系が特異的な扱いを受けているのにはそれなりの理由がある。見た目が派手だというのもその一つだけど、本質的な部分じゃない。
 他の五系統は、魔法エネルギーを、火炎、閃熱、爆裂、氷塊、真空という攻撃に適したものに転化する。だから発動までのロスが少ない。だけどデイン系は、魔力で以って雨雲を呼び、雷を落とすっていう二段階が必要なんだ。激しい戦闘の最中にその二つを行うには、戦士や武闘家に比肩する戦闘に対する感覚が必要な為、勇者にしか使いこなせないというのが一般的な解釈だ。
 あんまし関係は無いけど、魔法エネルギーを電撃に換える呪文を使う人が極稀に居るらしい。業界ではこれをデインもどきと呼んでるんだけど、使い手が極端に少なく、更に威力も微妙な人が多いので、余り重きを置かれていない。
「だけど、まあ、これくらいの距離なら、ねぇ」
 正直、僕の戦闘感覚っていうのは、色々な人が認めてる通り、駆け出し程度の実力しか無い。だから混戦の中で使う自信は全く無いけど、こう充分な間合いがあって、反撃も無い状態なら、試してみても大丈夫かな。
「シス。本当に一番奥の船には誰も乗って無いんだね?」
 弓が届かないギリギリの距離にまで寄った上で、再度、確認を取る。このくらいになると僕でも情報が得られるかな。どうやら主戦場は姉弟子さんの四隻らしくて、おんぼろ船の方は殆ど人が残っていない。その中でも、一番奥の船は見張りすら視認出来無いんだけど――。

 参議院予算委員会が始まりましたが、仙石、前原、原口の三大臣が初日から遅刻したそうです。まあ、何ていうか凄いですよね。一社会人ですら特に理由のない遅刻はタブーだというのに、国家の支柱が……わざわざネタを提供してくれる辺り、芸人体質というのは美味しいなぁと。

( ・ω・) 前原大臣は、鳩ちゃんに怒られるのが癖になった説急浮上

 メラ系ギラ系で船底を狙うとすれば、波しぶきが威力を減衰させてしまうだろう。ヒャド系では、凍りついて、それなりの損傷は期待出来るかも知れないけど、大破となるとかなり厳しいかな。バギ系も全力で打てば船を揺らすことくらいは出来るだろうけど、それだけって感じで。適性という観点ではイオ系が一番なんだけど、イオ程度の火力じゃ、どうにもならないだろうし。クレインみたいにイオナズンが使えれば間違いないけど、ないものねだりしてもしょうがない訳で。
 うーん。ヒャダルコで凍らせて、バギマで損傷を――あんまし現実的じゃないかな。
 近接して油壺を投げてメラミで焼却――何か、泥臭すぎて抑止にならない様な気がする。
「そんな難しく考えなくても、あれで良いじゃん」
「あれって?」
「ほら、最近、コソコソ練習してる……ら、らい……何だっけ」
「……」
 ライデイン?
「い、いや、あれはまだ練習中と言うか、実戦投入するには課題が多すぎるって言うか」
 そもそも、一応、隠れて訓練してたはずなのに、何で知ってるのさ。
「あっまーい! 練習っていうのはね、いつか起こる本番の為にこそ行われるものなんだよ。こーいうここ一番で使わないでどーすんのさ!」
 う、シスの癖に、何か妙に説得力のある発言してるとか、一体、どういうことさ。
「それにさ。やっぱ新しい魔法を見るのって、こうワクワクするじゃない」
「……」
 そうだった。シスは何処まで行ってもシスなんだった。
「じゃ、じゃあ、とりあえず少しずつ近付いて様子を見てからってことで」
 何だか、軽く口車に乗せられたような、そんな感覚に陥りつつも、距離を詰める決定を船長に下して貰うことになった。

 



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