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 クロマグロの商取引制限が問題となっていますが、アメリカとEUがタッグを組んで日本の不利益になることを推進してるってだけで胡散臭くてしょうがないです。歴史的に鑑みて。
 あれでしょ。どうせ一世紀単位で見たら、バカバカしくてしょうがない提案なんでしょ、鯨の時みたいに。シー・シェパードが本気出してるだけで信用出来無い訳ですが。

( ・ω・) まあ、そういう意味ではどっちも先入観で先走りすぎてるって感じもしますが

『ザメハ』
「みぎゃあぁぁぁ!?」
 ザメハは、神経を直接弄るようにして覚醒を促す呪文だ。この不快感は、実際に受けたものにしか分からない。ガラスを爪で引っ掻くと言うか、傷口を海水で洗うと言うか。感覚が鋭いだろうトランスさんには、尚のことだろうねぇ。
「ぜぇ……ぜぇ……て、テンタクルスが、テンタクルスが真っ赤になって襲ってきたし……」
 一体、この短時間でどんな夢を見てたんだろうか。ちょっとだけ興味が湧いてきたよ。
「……」
「やぁ、トランス。久し振りだけど、結構、元気みたいだね」
「両手両足を縛って対面するのが、五年振りに会った姉弟子に対する仕打ち!?」
「戦時中の交渉は、双方の武力情勢で優劣が決まるのは、世の中のじょーしきじゃん」
 物凄く真っ当なことを言ってるのに、シスの口から出てると思うと疑わしくなる辺り、困ったものだと思う。
「んで、レッドオーブについてなんだけど」
「こんなことされて、口にすると思ってんの?」
「別に喋んなくてもいーよ。大体、当たりはついてるから」
 言ってシスはトランスさんの胸元に腕を突っ込んで――って、いきなり何してんのさ!?
「ちょ、くすぐったいって、そこはマジやめてってば!」
 えー、こんな時に何なんですが、男の子の煩悩って、面倒なものですよね。
「よっと」
 おもむろに胸に巻いた薄衣の中から取り出したものは、握り拳程度の赤い宝玉だった訳で――あれ、えーと、うーんと……。
「とりあえず、何でこんなところに入れてたか教えてくれると嬉しいんですが」

 


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 先日、石川県知事選で、谷本氏が5選を達成したというニュースを聞いて、何か凄いなぁと思いました。ん? でも待てよ。日本で一番長く連続で知事をやったのも石川じゃなかったかと思って調べてみました。そして驚愕の事実が発覚。石川県って、戦後、知事が四人しか居ないんですね。
 都知事も結構再選しますけど六人居る訳で。1963年からまだ二人目だって言った方が驚きかも知れませんね。2014年までですから、半世紀で二人です。

( ・ω・) 一体、どんな土地なんだ、石川県

「姉御ぉ。だからいい加減、男作った方が良いって言ってるじゃないすか」
「そうでゲス。完全に欲求不満でゲス」
「姉御言うな! そして話を下品な方に持ってくな!」
 何て言うか、もしかしてこの海賊団、僕達と同じくらい脳天気な集団なんじゃないかって、本気で思っちゃったよ。
「ところで姉御。いつから三本腕になったでやんすか」
「だーかーらー……三本腕?」
 うげげ。しまった、着地の弾みか時間切れか、右腕が半分位見えちゃってるし。
『ル、ルーラ』
 こうなったら、当初の予定通りに、ことを遂行するとしよう。
 僕はトランスさんの手首を掴み、急ぎ、高速移動呪文を口にした。
「うにゃあぁぁ!?」
「あ、姉御が空を飛んだ!?」
「海賊の次は空賊って訳ですかい! 流石は姉御、いつだって俺達の度肝を抜いてくれるぜ!」
「あんた達、後で憶えてなさいよ!」
「大丈夫です! 昨日以前のことは、反省以外全てを忘れるのってのが、姉御の口癖じゃないですか!」
「……」
 完全無欠に論破されて、ぐぅの音もでないトランスさん。
 僕も完璧に納得しちゃって、感嘆の声の一つも漏れでてきそうだよ。
「よっと」
「お帰りなさいませ、ですわ」
「はにゃ~……」
 帰還は、特に問題なく着地成功っと。後は、トランスさんを無力化させないと。
「はっ、あ、あんた達、何のつもりでこんなこと――」
『ラリホー』
「くーくー」
 正気に戻った矢先に、アクアさんの催眠呪文が見事に決まり、今度はお昼寝タイムへと突入する。
 うーん。何て言うか、立場を考えると同情したくもなるけど、こっちにも目的がある訳だし、とりあえず手足は縛らせて貰うとして、と。

 自民党、鳩山邦夫氏が離党したとか何とか。一体、何が始まるんですか。
 まー、とはいえ、天下の大ボンボン、鳩山一族ですから、新党結成するにあたっての最大の障害、金銭面の心配が無いのは大きいですよね。個人的に、とりあえず民主党が機能不全に陥れば良いと思っているので、動向を見守って、場合に依っては応援しますけど。
 とりあえず、自民党には人気のある若手がかなり眠ってますから、それを幾ら引き抜けるかですかねぇ。うまいことマイクパフォーマンス出来れば、みんなの党の様に躍進があるやも知れません。まあ、みんなの党と食い合う可能性もある訳ですけど。

( ・ω・) たまにで良いので、政策で勝つ政党が見てみたいです

『ルーラ』
 高速移動呪文ルーラのイメージは、地面からの解放だ。この世界の、ありとあらゆる物質に掛かっている大地からの束縛を断ち切り、無限の大空へと飛び立つ感じかな。
 恐らくは、昔の偉大な魔法使いが、天空を自在に舞う鳥に憧れて生み出したのが雛形だろうというのが一般的な解釈だ。生憎、現代に於いては移動部分が先鋭化しすぎて、夢もへったくれも無くなってる気がするのが難点だと思う。
「う……く……」
 傍から見たら一瞬のことかも知れないけど、ルーラを自分で制御しようとすると、魔力と共に集中力を極限まで高めないといけないので、尋常じゃない長時間に感じる。まるで時の流れから置き去りにされたかの様にゆっくりとした動きの中で、着地点への狙いを微調整して――。
「げ!?」
「むぎゃ!?」
 えー、何と言いますか、トランスさんの背後に颯爽と降り立とうとした僕ではあったのですが、若干の目測違いがあったと言いますか。平たく言うと、トランスさんの真上に降り立ちましたです、はい。
「な、な、な――」
「姉御、いきなりコケてどうしやした」
「姉御って言うな! って言うか、何、この重さ……何だか、背中に人が乗ってるみたいな……」
 まったくもってその通りです。と、とりあえず、ここから降りて体勢を整えないと――。
「うぎゅ!?」
「今度は何でがんす?」
「い、い、い……」
「い?」
「今、何かがあたしの身体を揉みしだいてまさぐった!?」
 いや、僕の名誉の為に言っておくけど、身体を動かす時、ちょっと触れた位の話なんだよ。
 本当だからね?

 

 前原国交大臣が、『総理は劉邦で、項羽じゃない』とか何とか言ったそうです。まあ、何というか、どうなんですかね。基本、劉邦はそこまで能力が高くなく、家臣が支えたということになってます。だけど同時に、抜群のカリスマと人材を使う巧みさがあったというのが一般的な解釈みたいです。うん、まあ、とりあえずどっちも無いよね。
 時代はちょっと違いますが、三国志における袁術、袁紹、劉表辺りじゃないですかねぇ。良家のボンボンで、乱世の中でそれなりの勢力を築くものの、長期的なスパンで見れば食い散らかされる感じで。
 となると、やっぱり袁術閣下ですかね。人材も余り居そうにありませんし。

( ・ω・) ちなみに袁術閣下のどうしようもなさ加減は、割と好き

「こんなもんかな?」
 根菜の消え去り草から四分の一くらいを切り取り、細切れにして、ゴリゴリと生薬の様にしてすり潰す。かなり乾燥してるからペーストにはならない。サラサラと、煎った塩みたいな細粒状になれば完成、と。
「これを振りかければ――」
 仕組みは良く分からないけど、何でも肉体そのものを消す訳じゃなくて、光を捩じ曲げるんだとか何とか。だから服を脱ぐ必要は無いし、生きていないものにも効果はある。とりあえず僕は、右手で摘まんで左手に掛けてみた訳だけど、みるみる内に消えてしまった。
 それにしても、感覚はあるのに、手首から先が見えなくなるって、すっごく違和感あるなぁ。これで攻撃魔法を放ったらどうなるんだろうとか、どうでも良いことが気になってしょうがない。
「じゃあ、ちょっと行ってきます」
 僕はそう言いながら、残りの消え去り草を全身にまぶした。
 個人的な意見として自信は無いけど、他に打開策らしいものも思い付かない。唯、よくよく考えてみれば、姿は見えない訳だから、失敗しても割と簡単に戻ってこれるはずだよね。面倒なのは海に落ちて消え去り草の効果が無くなったり、海賊達の中に落ちたりすることだから、そこだけは気を付けて、と。
「そーいや、トランス、昔は御伽話が怖くてぬいぐるみ抱いて寝てたたけど、もう治ったのー!?」
「コラァ! この、たくさんの部下が居る中でバラすとか、アンタそれでも人間!?」
「嘘言ったんならともかく、本当のことで怒られる筋合いは無いですよーだ」
「このろくでなし! 鬼! こそ泥!」
「こそ泥って言うなぁ!!」
 しかし、何だか本気で微笑ましくなってくる辺り、何だかなぁ、って気分だよ。

 何でも、社民党福島党首が、『自衛隊は合憲』であると認めたとか何とか。
 うーむ、やっぱりどいつもこいつも、与党になると歯切れが悪くなりますなぁ。そういう意味で、自民党はすぐにでも与党に戻れると思ってるのか、思い切りが足りませんよね。まあ、今度の参議院選はともかく、次の衆議院選は90%以上の確率で民主党は惨敗しますので、そうそう無茶なことは言えないのも事実ですが。
 個人的には、近々、どう考えても政界再編というか、枠の組み直しはあるとは思ってますけど。どっちにももう、十年単位で政権を維持出来る力は残ってそうもありませんし。

( ・ω・) そういう意味だけでは、みんなの党は先見性があったのかなぁ

「うーん」
 僕にとっては、ルーラもライデインと同じ練習中の呪文で、確実に成功させる自信はない。唯、目と鼻の先への短距離移動なら何とかなると言えば何とかなる。だけど、トランスさんの背後を取って、すぐさまこっちに切り返すことが出来るかと言うと――。
 そもそも、シスの姉弟子ってことは、姿を消しても気配とかで察知しそうだし、本当にうまくいくんだろうか。
「とりあえず、シスはあっちの相手して、気を惹いておいて」
「ほいほい」
 言ってシスは、再び舳先に立って、大きく息を吸った。
「やーいやーい、ヘッポコトランス! お前のお師匠、へちゃむくれー!」
「あんたも、同じ師匠でしょうが!!」
 何ていうか、いい感じでトランスさんも同レベルだよね。
「さて、と」
 消え去り草は、すり潰して身体にまぶすことで姿を消すというとんでもない能力を持ってる割に、御禁制にもならすランシールで売られ続けている。理由は幾つもあるけど、その一つは持続時間の短さだ。まだ試したことは無いけど、聞いた話ではものの数十拍で切れてしまうとか。しかも準備にはそれ以上の時間が掛かる訳で、素人には使いこなすのが難しい。
 それに見えないだけであって、そこに居ることに変わりは無いから、シスみたいにモンスターレベルで他の感覚が鋭い人には余り意味が無い。何しろ、本来、人里から隔離されてるはずのエルフの隠れ里を探し出したりするくらいだし。トランスさんもそれに近いものを持っていると仮定しておくことにしよう。



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