2021
鉄火場という言葉があります。テッカバと読みます。鉄と火という漢字から連想できるかも知れませんが、元は高温で金属を加工する業務、いわゆるところの鍛冶場を称していたとされています。しかし現代では賭場やカジノといった、賭博を主とする遊興施設の俗称として知られています。おそらくは人が発する熱気に掛けて呼ばれるようになったのでしょう。比喩として、ひりつくような活気に満ちた空間を鉄火場のようと表現することもあります。一方で、鉄火巻という食べ物があります。寿司の一種で、マグロの赤身を包んだ細巻であることは御存知かと思われます。これは博打をしながらでも腹ごしらえが出来るところから名付けられたという説がよく知られています。但し、サンドイッチのそれと似過ぎていて、後世の創作であるという見解もあります。この場合、単にマグロの赤さが熱した鉄の色に似ているという解釈らしいです。いずれにしても、手をさほど汚さず美味しく頂けることに変わりはないので、先人達に感謝をしつつ食べようかなと思う次第です。
(・ω・) 今の世のギャンブラーって、腹が減ったら何を食ってるんだろうな
【利用価値がある内は矢面に立たせるつもりに見えてきた】
岬:我が家の力関係って、現状どうなってるんでしたっけ。
結:把握してないことを公言できる大名って、地味に凄いと思う。
舞:一般的には傀儡として操られてると同義なんだが。
海:これで問題無く回ってるのが、輪を掛けて普通じゃない。
岬:侍従付きで隠棲させてくれるなら、それでも構わないんですけど。
綾:その様に楽な道を歩ませてあげるほど、私は甘くありませんことよ。
【軽重どちらなのかについては敢えて言及しない】
海:しかし、実権がどこにあるかという話をしてもなぁ。
結:家老殿に集中してるという結論にしかならんのだが。
舞:なにせ、小遣いを使うのすら顔色を伺わなくてはならないという。
綾:鬼嫁かなにかと思われてますわね。
岬:人なんて自由にやらせたら堕落まっしぐらなんですから、
そのくらいでちょうど良いってのはありますよね。
海:何事も、発言する人に依って説得力が変わるという実例を見た。
【一族郎党に緩めの連帯責任を取らせるくらいはするけど】
綾:有力者が城の改築や婚姻などといった重要なことを決める際は、
私を通すようキツく言い渡してますわ。
舞:黙ってやったら、どうなるのだろう。
海:そりゃ、お仕置きでしょ。
結:言葉の響きとは裏腹に、えげつない内容しか想像できない。
岬:見せしめって、派手で分かりやすいほど効果的ですし。
綾:公平性を損なうことは大局的に望ましいと言えませんし、
それなりで済ませますわよ。
【時代や土地柄を選ばず使える究極の掌握術だぞ】
綾:逆らわせないコツは、人となりを知り、弱みと欲求を掴むこと。
そして絶対に敵わないと思い知らせることですわね。
岬:このような絶え間ない努力に依って権力は維持されるのです。
結:品質が自慢の工房みたいなこと言ってる。
舞:職人芸と言えば、そうなんだろうけど。
海:これを後世に受け継がせて良いかは、色々と疑問だなぁ。
中央集権型と地方分権型、どちらが良いかは様々な意見があると思われます。とはいえ、判断をする立ち位置の人が残念だとどうしようもないという大前提はありますよね。
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2021
アルプスという名で称される存在があります。英語表記だとAlpsになります。文字数少ねぇな、というのはともかくとしまして。元々は、西ヨーロッパ中央付近を東西に走る大山脈の固有名詞です。4000m級の大山が幾つもあり、地元では古くから連峰の代名詞だったのでしょう。かの名将、ハンニバルが象を引き連れて越えたとされる場所でもあります。それがいつしか世界中に広まって、近い景観を持つ山脈を呼ぶケースがあります。日本の中部地方に連なる、飛騨山脈、木曽山脈、明石山脈は、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの別名があり、全国的にどちらが有名かは際どいところです。そしてなんと月にもアルプスの名を冠する連山があります。17世紀にポーランドの天文学者、ヨハネス=ヘヴェリウスが命名したのだそうです。ちなみに日本は明治時代とされています。他にもニュージーランドアルプス辺りが有名なようです。なのでアルプスとだけ言われると、何処のだろうと文脈から考えなければならなくなります。とはいえ、富士もバラ撒かれていますが、単独だと日本最高峰の富士山のことです。欧州人からしたらバッタモンというか、亜流に過ぎないのかも知れませんね。
(・ω・) オリジナルが最も偉いかどうかは、また別に議論が必要だけど
【天邪鬼こそ本質なのではと疑いたくなってきた】
公:今更だが、俺が治めてる国の権力構造を再確認する。
莉:また下からの突き上げがキツくなってきたみたい。
遊:刀を地面に刺して、その上に立ってるような危うさだからな。
公:大道芸人なら、絶対に揺らすなよと言い放つ状況だ。
莉:そんな念押しされたら、
その気がなくてもやりたくなっちゃうのが人間だと思う。
【過重労働ですぐさま焼き切れかねないけど】
公:名目上の守護大名は居るが、いわゆるお飾りだ。
現当主は復権の野心もなく、隠居同然に暮らしてもらっている。
遊:それでも、神輿として活用しようって動きはありそうだが。
公:その時は敵対しかねない連中の素性が割れて、むしろやりやすい。
莉:なんだか、知将みたいなこと言い出してる。
公:参謀的なのが乏しい中で命の危機に晒され続けたら、
窮鼠だって頭を使いだすさ。
【権力闘争が主目的になるのは衰退の前兆と言える】
公:そして数名の有力国人衆が俺を良いように操ろうとしている。
やつらを何とかしない限り、国内を安定させることは難しい。
遊:民からしてみれば、何処の馬の骨とも知れん流れ者より、
地元の名士の方が信頼できる訳だ。
公:あいつらが暴君なら機もあるのに、生かさず殺さずがうまいんだ。
莉:こうやって誰の為に政をやってるのか分からなくなるのが、
人の世の悲しき宿命なのかな。
【やり手が本気を出したら凡百なやられ役と化す】
莉:それにしても、良く侵略されないよね。
公:要所を防衛することでなんとかしてきたんだ。
外敵の対応に関しては、そこそこ団結してくれるし。
遊:東西の大大名からすると、
ここだけ平定しても戦線が伸びてやりづらいだけというのもあるしな。
莉:中堅がうまいこと世渡りしてるって解釈もできるけど、
都合で生かされてるだけの籠の鳥って感じもする。
毎年書いてますが、莉以の莉の字を変換候補から探すことがスタートラインみたいなところがあります。というか莉という漢字は固有名詞以外で使う機会があるのかと思ってしまいました。調べてみるとジャスミンの和名である茉莉の他に用法がほぼ無く、単独での意味も特に無いと知ってしまいましたよ。
2021
舌禍という単語があります。ゼッカと読みます。舌による禍(ワザワイ)ということで、特定の発言が原因で降りかかる面倒事を総称したものです。漢字から察するに余計な一言のせいというニュアンスが強めなのでしょうけど、信念などに基づいた場合でも用いて良い雰囲気はあります。そのケースだと議論の活性化を意図している訳ですから、やっぱり少し外れる気もしますけど。古来より、それこそ文字が誕生する以前から人という生き物は、言語を媒介して意思の疎通を試みてきました。表情や仕草といった他の要素も重要ではありますが、明確に表現される言葉というやつは是非を問いやすい性質を持っています。少なくても現代で口にしたことを責められることはあっても、顔付きが気に食わないなんて理由で公人を叩くのは言いがかり扱いされます。個人的な諍いであれば良くあることなんでしょうけど。その一方で、言の葉として漏れ出たからといって必ずしも本心では無いという厄介な問題もつきまといます。いい大人であれば公の場で発する以上は責任を負わなくてはいけないのですが、場の勢いで言わなくていいことまで喋ってしまうのも人の性質な訳でして。この種族が発展できた大きな要因であると同時に、永遠に分かり合えない理由でもある代物なんですよね。
(・ω・) 一言一句を精査して口を動かしてたら、とても会話なんて出来ないという
【そうでもしないと辞めさせられないのもどうなんだ】
月:海外から、引き抜き話が来た。
黄:戯言も、ここまで来ると逆に現実的な感じがあるんだよぉ。
月:どういうことだ。
黄:つまり良さげな待遇に釣られて移籍しようとしたら大嘘で、
今の椅子すら失ってしまうトラップってことなんだよぉ。
月:世知辛い意見だが、敵を作る生き方しかしてないから、
普通に有り得る線ではある。
【この手のに騙されるのも居るから世界は広い】
黄:大体、国外の方が高評価とか、特殊な技術を持ってるんならともかく、
招聘する具体的な価値が分からないんだよぉ。
月:独裁的な学長が惚れ抜いて強行したかも知れないじゃないか。
黄:言ってて違和感を覚えないなら末期なんだよぉ。
月:可能性を夢想するのは自由だ。それが例え無根拠であっても。
黄:倒置法で良さげなことを言ってるけど、
中身の無さが凄まじくて呆れ返るんだよぉ。
【紙一重なところがあるのは否定できない】
月:今の自分が相応しい器に収まっていないという不満は、普遍的なものだ。
黄:むしろ身に余る過大な肩書であると、
あんたを知るほぼ全ての者が答えるはずなんだよぉ。
月:やれば出来る子とは昔から言われてたけどなぁ。
黄:ダメな意味で新聞に載りそうなタイプを焚き付けるのは、
もはや犯罪幇助なのではとすら思うんだよぉ。
月:人とは無責任なもので、本当にそうなったら、
『何かしでかすと思ってた』って掌くるりんぱするんだよな。
【発表数だけは最高クラスだしまぐれ当たりは有り得る】
黄:というより、何処からの要請なんだよぉ。
月:場所はなんとなく分かるが、主要産業だとか、
周辺との関係は全く知らないような国だ。
黄:詐欺の線は消えたっぽいんだよぉ。
月:公用語も喋れんし、経緯が謎すぎる。
黄:ローカルアニメが特定地域で国民的になることもあるし、
現地であんたの名前が売れまくってるくらいしか思い付かないんだよぉ。
海外とか外国という単語は、対象が広すぎて曖昧極まりない部分があります。アメリカ一つとっても州に依って風土や住人の気質がかなり違いますし。なので一括りにして語る方は、何も知らないと公言してるようなものだということですね。
2021
太陽風という天体現象があります。タイヨウフウ、ないしはタイヨウカゼと読みます。風と名は付いていますが、当然のことながら宇宙に空気は無いので、比喩的なものです。太陽から発せられるプラズマの流れを総称しています。一般に拡張する場合は、恒星風と呼んだりもします。地球に影響があるのは太陽の分だけでしょうし、天文学以外で使う機会があるのかは知りませんけど。以前に触れたことがありますが、気体を更に熱し続けると電子が飛び出してプラズマという状態になります。太陽の表面は6000℃程ですが、周囲には100万℃に達する空間があり、ほぼ全ての物質がプラズマ化しています。これが猛烈な勢いで弾き出され、地球に達する頃でも秒速で400から800km程度の速度を持っています。時速換算だと150万から300万kmくらいになるそうです。一方で、地球が巨大な磁石であることは御存知の方も多いでしょう。これに依り太陽風は直撃せず、一般的な地上生活を営む限りで関与はほぼ無いと言える状態です。しかし防御が完全とは言えず、多少の通信障害が生じたりすることもあります。更に人工衛星のような傘の外側では、まともに浴びてしまい深刻な損傷を与えてしまいかねません。人類が宇宙へ進出するかは不透明ですが、避けては通れない問題として立ち塞がっているのは事実なようです。
(・ω・) 大気が吹き飛ばされないのは、磁場ガードのお陰らしいよ
【口に出さなければまだマシなのでは無かろうか】
月:秋はイベントが少ないとか言ってハロウィンを捩じ込んできたけど、
本来は収穫祭の季節なんだよな。
最近の日本人は恵みに対する感謝が足りないとは思わぬかね。
黄:一次産業に従事する比率が下がってるから、恩恵を感じにくいんだよぉ。
月:私はこの時期、ちゃんと新米をてんこ盛りにして、
ありがたやありがたやと唱えながら食べることにしてるぞ。
黄:それはそれで小馬鹿にしてる雰囲気があって、
謝意を行動で示すことの難しさが出てるんだよぉ。
【自分を平安貴族か何かと勘違いしてる節があるよな】
黄:ってか欧風ではあるけど、ハロウィンもその類だと言われてるんだよぉ。
月:仮装してどんちゃん騒ぎするアレがか。
黄:そもそも、口実が無ければ酒も飲めない国民性ってのを忘れてるんだよぉ。
月:そういや日本の祭りも、元はそんなもんだったな。
黄:だから流されてパーリィするのは、実にらしいとも言えるんだよぉ。
月:戯れたければ平日の昼間だろうとやれば良いという、
私の考え方からしてみれば不思議な話ではある。
【義経みたいに悲劇の主人公っぽくも出来ないし】
月:日本の時代劇というと、戦国と江戸に集中しがちだ。
黄:見る方もそこそこ予備知識があるから、
設定説明を省けるというのは助かるんだよぉ。
月:たしかに、鎌倉幕府の実権を北条氏が奪う下りは認知度が低いだろうが、
教養的にそれで良いのかと思わなくもない。
黄:源平合戦で奢れる平家を倒したという痛快劇から、
内向きの政治闘争で破れたのはバッドエンド感強いのもありそうなんだよぉ。
【権威付けの為に身内ってことにするパターンもある】
黄:実は凄かった戦国大名的に、マイナーな人材を登用するのは聞くんだよぉ。
月:覚悟が感じられない手法だよな。
結局は有名武将と絡ませて話を進めるんだろ。
黄:神話も、メジャーな神様の付随物みたいなのがそれなりに居るし、
古来から伝わるやり方とも言えるんだよぉ。
月:何故かイラッとしたんだが、理由に関しては良く分からない。
推していきたい若手芸能人を、同事務所の売れっ子にくっつけて出演させることを俗にバーターと呼ぶらしいです。こうして見ると歴史ある手口とも言える辺り、人の世とは変わらぬものだと思わされます。
2021
ヒッピーと呼ばれる人達が居ます。英語ではhippieと表記するのが一般的です。1960年代のアメリカで、既存の社会体制に反発し、自然回帰を標榜する若者達を称したものです。その一連の流行を指すこともあります。70年代に入るとピークを過ぎていたようですが、現代でも主流の枠組から外れた人を俗に呼ぶことがあります。型に嵌まった大人達への反抗心が芽生えるいうのは、思春期に陥りがちなものです。大なり小なりどんな時代でもあるのですけど、大きなムーブメントとなった背景としては、産業革命以降、物質的に豊かになったことが一つの要因としてあるようです。これに依って衣食住という生きる上での基本が保証される反面、生活様式はパターン化してしまう傾向があります。第二次世界大戦からしばらく経っていて、表面上はそこそこ平和だったというのもあるでしょう。辛辣な物言いをすると、身体だけ大きくなった自立できない子供という解釈も出来ます。文化なんてのは、そういったところから生まれる面もあるので良し悪しですが。いずれにしても、この手の層を呼称するもので、ヒッピー以上に名が知られているものは無い気がします。私は生まれてすらいないので詳しくは知りませんが、かなりの盛り上がりだったとは予想できますね。
(・ω・) ネオヒッピーなんてのが居る辺り、しばらく更新されなさそう
【極一部の熱狂的なファンだけは駆け付けてくれるかも】
月:日本人は限定という言葉にやたら弱い訳だが、
これを教授業に活かすことは出来ないだろうか。
黄:限定講義とか開催したら良いんだよぉ。
月:単なる私的な講演じゃないか。
黄:そこそこ慕われてるらしいし、きっと人も集まるんだよぉ。
月:私の人気は、ろくすっぽ出席しなくても、
楽に単位が貰えることに支えられている事実を忘れるな。
【教育界の流刑地という俗称は伊達ではない】
月:ゼミの人数とかは、定員という名で最初から限られてる。
黄:先着順って訳でもないから、焦らせることも出来ないんだよぉ。
月:というより、優秀な学生を確保する為に教授側が必死になるな。
黄:こんな大学だと、尚のこと稀少性が高いんだよぉ。
月:夜店のクジの方がよっぽど当たるとすら言われてるぞ。
黄:それは生徒側から見ても似たようなものだし、
お互い様としか表現しようがないんだよぉ。
【評点的にはどっちでも変わらないだろうに】
月:期間限定の特別ミッションを開催するとかどうだろう。
黄:世間はそれを、レポートの締切と言うんだよぉ。
月:意識しなくても、限定の虜になってるんだな。
黄:社会生活をするってことは、時間や人的資源、予算といった、
限られた条件で結果を出すってことなんだよぉ。
月:夏休みの宿題を、年明けに出したことがあるんだが。
黄:むしろ、そこまで引き伸ばして提出した方が驚きなんだよぉ。
【プレミアが付いたこと無いからそう感じるだけでは】
月:せいぜい著書にサインして、レア感を出すくらいしか無いのか。
黄:付加価値があるかは疑わしいんだよぉ。
月:昨今はフリマアプリで何でも売り買いされるが、
落書きありと断りを入れられてしまいかねない。
黄:好意で書いたのに、小金目当てで売っ払われるよりマシなんだよぉ。
月:私なんぞは、自分の値段が上がったと錯覚して悪い気分はしないがな。
限定商法は、完売が見込めれば安定した利益を計算でき、企業側からすれば一つの手法に過ぎません。しかし数が限られていることを推していくのは、少々セコいと思っていたりもします。