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 ブランコという遊具があります。漢字で書くと鞦韆となり、シュウセンなどとも読みます。鞦、韆いずれもブランコを意味していて、読み方も時代で変わるという興味深い性質を持った熟語です。高い位置から吊るした紐や板などに乗ったり、しがみついたりして、揺れる状態を楽しむのが主目的です。頑丈な樹木と縄の類があれば作れるシンプルな構造ゆえか、世界中に古くから散見され、起源を確定するのは難しいようです。日本に入ってきたのは大陸からという線が濃厚なのですが、平安時代初頭にはあったらしいので、いつとなるとこれもまた不明瞭です。日本語でブランコと呼ばれるようになったのは江戸時代とされています。由来は、ぶらんぶらんしている様というのとポルトガル語のblanco(振動)の二説が有力視されていて、こちらも定説がありません。こうして見ると、存在を知らない方は極少数でしょうに、来歴に関しては謎に包まれすぎていないかという気がしてきます。身近だからといって素性に詳しいとは限らないというのは、人間関係でも起こりうることではありますよね。

(・ω・) 何事も、知ってるつもりというのが最も危ういのじゃ

【端から見たら痴話喧嘩的な感じすら出てしまう】
公:組織の命運は、二番手が握っているらしい。
莉:何に影響されての発言だろう。
遊:ここんとこ出入りしてる居士じゃないか。
  何でも仕えるべき主を探して放浪してるらしいが。
莉:元からの臣下として、苦言を呈するべきかな。
遊:そうしても良いんだが、
 嫉妬していると思われるのも癪だから様子見が無難だろう。


【それに耐えられる手首も凄い気がしてきた】
公:彼と出会って、俺は無学で不見識な男だと思い知らされた。
  過去の自分を恥じ、これからは師と仰いでいくことにする。
莉:人ってちょっと新しい価値観に触れると、こうなりがちだよね。
遊:怪しげな宗教に被れるのとなんら変わらん。
莉:平手打ちでもかまして、正気に戻そうか。
遊:衝撃という表現を選ぶなら似たようなものかも知れんが、
 首と胴がお別れするだろうし辞めておけ。


【半可通が最も偉ぶりたい時期だからしょうがない】
遊:とはいえ、本当に有能な可能性は否定しきれない部分もある。
莉:少なくても口は回るみたいだし、使い道はありそう。
遊:アホを拗らせた殿に代わって、値踏みしてやるとするか。
莉:頭脳担当が足りてないのは確かだしね。
公:俺も最初は、そういう風に斜めから見ていたものだ。
遊:その、無知を哀れむような態度も定番だが、
 実際にやられると若干の腹立たしさが湧いてくるな。


【君主の乙女な部分とか出来れば一生封印してくれ】
公:くすんくすん。
莉:なんで泣きじゃくってるの。
遊:『あの程度の言葉で心動かされる方に生涯を賭す価値は無い』と、
 あっさり見切られたらしい。
莉:事実なんだろうけど、言い方が酷い。
公:未練を残さない為、敢えて厳しくしてくれたんだ。
遊:信仰にしろ、恋愛にしろ、一つのことに固執すると視野が狭くなるが、
 その典型例を見せられても反応に困るというのはある。

 ゲームなら良く在野に有能な人材が転がってて簡単に拾えますけど、リアルだとどうなんでしょうね。まあ、ステータスが見えない世界で使えるかどうかを見極めるなんて、それこそ一筋縄じゃいかない難易度なんですけど。
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