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2022

0220

 ウロボロスと呼ばれる存在があります。自身の尻尾を飲み込もうとして円状になっている蛇、ないしは龍を図案化したものの総称です。起点と終点が同一であることから、永遠や不死といった解釈が多くされています。確認できる最古のウロボロスは古代エジプトとされていますが、単語自体はギリシャ語が由来です。しかし有名なのは北欧神話のヨルムンガンドやヒンドゥー教で世界を構築する名も無き龍だったりします。他にアステカ文明や中国なんかにも類似のが居る為、系譜は複雑そのものと言えましょう。性質は善神であったり悪神であったりと様々です。終わりが無いことをどう捉えるかという文化的な差異の結果かも知れません。日本の神様に著名なウロボロスは居ないようですが、仮に台頭していたらどのように扱われたでしょうか。神道的に生と死は不可逆ですが、仏教としては輪廻転生を推しているので微妙な感じです。どれかというと民話に登場して、自分の尾っぽを食べてしまう間抜けなやつとして描かれそうな気もしますけどね。

(・ω・) 丸まって手足も短いのに、どうやって影響力を行使するのかは良く分からない

【死因は心不全みたく曖昧なものになるだろうし】
メ:『これは俺の寿命を大幅に削る禁断の秘技だ』ってのもある。
朱:将来的に早逝だとリスクが分かりづらいので、
 老化を進めて欲しいです~。
黄:デザインやメイクを変えなきゃならんのが面倒そうなんだよぉ。
メ:見た目が若くないと、人気が落ちやすい問題も避けて通れない。
朱:お亡くなりになる時期なんて個人差が大きくて、
 本当に技の影響かが謎のままで終わっちゃうんですよね~。


【スタンドプレーに走るのは大体が噛ませ犬だしな】
朱:『仲間の想いを一つに束ねて放つ』的なのもあります~。
メ:演出としては悪くないけど、具体性が乏しい。
黄:そういうのは勢いで押し切れば良いんだよぉ。
朱:実際は一人で倒せるけど、
 味方を立てた方が何かと好都合な可能性は考えられますね~。
メ:そんな主人公は嫌だなぁ。
黄:王道作品の主要キャラは好かれやすいし、
 気配りの達人な側面があっても不自然では無いんだよぉ。


【正規料金を払ってしまったので席を立つ気にもなれない】
黄:こういった遣り取りばかり集めた映画を観てみたいけど、
 エンドロールで駄作と評する自信があるんだよぉ。
朱:途中はそれなりに楽しめるでしょうけど、
 残るものが無いですから~。
メ:最後まで鑑賞してしまった時点で負けとも言える。
朱:それはある意味で勝利なんじゃないですか~。
黄:二時間が永劫に思える論外な作品と比べれば、
 かなりマシに思えてしまうんだよぉ。


【部員集めで勝手にカウントされてるやつだ】
黄:その意味では、今日のお喋りも似たようなものなんだよぉ。
朱:私はワクワクしたから良いですけど~。
メ:同好の士として、定期的に会合を開こう。
朱:悪くないです~。
黄:趣味は好きにすれば良いけど、会場は自前で用意するんだよぉ。
メ:黄龍もメンバーだと信じてたのに、裏切られた気分。

 逆に、こういったオーソドックスな言い回しを全く含まない作品はテンポが果てしなく悪くなるんじゃないかと思います。誰かが実験的にやっていてもおかしくないのですが、不勉強なので具体例は出てこないです。
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2022

0218

 燻し銀という言葉があります。イブシギンと読みます。燻すとは御存知の通り、煙を出したり浴びせたりすることを意味します。目的は幾つかあります。目と鼻を攻撃して特定の方向に動物を誘い込んだり、燻製のような保存食を作るのが例になります。そして銀を燻すと黒ずみます。これは硫黄と反応して硫化銀の被膜が形成されるからです。輝きは失われますけど味わいが出るので、装飾品などで用いられる技法です。転じて、一見すると目立たないものの、通好みの良さがある人物に対しての褒め言葉にもなりました。辞書だと人に限定される単語では無い感じに書かれていますが、物品に対して使うイメージはあまり有りません。物に対して物を引っ張り出すのはスマートでは無いからでしょうか、何となくですけど。いずれにしても、世の中の全てが黄金色に染まってしまったら目が痛いわ、強弱が無いわで疲れるばかりです。燻し銀みたいな渋さがあってこその華やかさだというのが、一つの基本と言えるのでしょうね。

(・ω・) だけど燻し銀を自称する大人は、微妙に残念感がある

【初代フェンリル並に世界を終わらせる力があるはず】
朱:『この雑魚が』は書かれてないんですか~。
メ:近いことはたまに言ってるから。
黄:どんな生活してるんだよぉ。
朱:メタトロンさんから見たら、
 四神ですらその他大勢みたいなところがありますし~。
黄:『下等種が口を聞くだけでおぞましい』、
 とか言い出さないだけ優しい気がしてきたんだよぉ。


【その場の全員がやることで違和感を薄めれば良い】
メ:煮干しを食べる時に使うだけなのに。
黄:それはそれで問題を感じるんだよぉ。
朱:じゃあ私は卵に『このチキンが』と声を掛けます~。
黄:ヒヨコですらねーんだよぉ。
メ:害のない、ささやかな遊びだよね。
黄:一人飯でならそうかも知れないけど、
 誰かが同席してるとなると話はかなり変わってくるんだよぉ。


【フグに中る以前という謎に満ちた過去】
メ:『私のプリン食べちゃったお姉ちゃんとは口聞いたげない』、
 は一回くらい耳にしてみたい。
黄:ガチギレしたら、そんなことすら言ってくれないんだよぉ。
朱:睨み付けるのとかも結局はコミュニケーションですから、
 本当の意味での拒絶は無いものとして扱うですよね~。
メ:とりあえず、天照と月読がまあまあ仲良しなのは分かった。


【だから白虎世代の子孫繁栄欲求が少ないのかも知れない】
朱:白虎さんのお宅では日常的光景だったんでしょうか~。
黄:あそこは力が強いのに優先権があったはずなんだよぉ。
メ:一般的に動物は餌を独り占めしようとする、
 貪欲な子供を積極的に育てる傾向があるみたいだし。
朱:そのくらいの執着が無いと、結局は生き残れませんよね~。
黄:普通はそれで個体数が調整されるんだけど、
 みんな成体になってるあの一家はやべーんだよぉ。

 生まれたばかりの子猫を育てた経験はありませんが、聞くところに依ると身体の小さい子は母猫に放置されがちなんだそうです。そういうところは野生が残っててシビアよねと思いますが、全部大きくなったら地球が猫に埋め尽くされるので仕方のない面もあります。

2022

0216

 地団駄、或いは地団太と表記される言葉があります。ジダンダと読みます。足で何度となく地面を踏み付けることを意味します。怒りや悔しさといった、ままならない感情の行き場として発露する場合に良く使われる表現です。地団駄を踏む、でもほぼ同義です。語源は古来の金属加工技術である、たたら製法にあるとされています。製鉄では高温が必要な為、送風をしなければならないのですが、動力が踏むことだったのです。その連続して足踏みする様に掛けた動きを『地だたら』としました。更に音が変化して字を当てた結果、地団駄になったということです。個人的には、駄々をこねる子供の行動という印象が強いので、駄の方が好みです。一方で、たたらを踏む、という言い回しがあります。こちらも源流は同じですが、バランスを崩したりしてよろめいたせいで何歩も踏んでしまう様を表しています。動作としてはさほど違わないのですが、地が付くか否かでニュアンスがかなり変わる訳です。この辺りに言語というものの奥深さと厄介さが籠められている感じもありますよね。

(・ω・) 日本語がネイティブでも、この差の理由はまず説明できないよな

【端金で犯罪の片棒は担がないだろうし】
メ:『金をこのバッグに詰めるんだ』と、脅しを掛けるとかもある。
朱:銀行強盗でしょうか~。
黄:現金はそれなりにあるだろうけど、
 防犯も凄いところに行く精神構造が分からないんだよぉ。
メ:警備員を抱き込んでおけば或いは。
朱:それだけの根回しが出来るなら、
 真っ当なことを成し遂げられそうなのにもったいない話です~。


【この後は説得か追走のどちらかに分岐しがち】
メ:『君達は完全に包囲されている』の手詰まり感。
朱:これで投降した方って、とても少ない気がします~。
黄:『こっちには人質が居るんだぞ』の前振りだとすら言えるんだよぉ。
メ:『早まるな。要求を聞こうじゃないか』で間をもたせないと。
朱:『逃走用の車を用意しろ』って無計画が過ぎますよね~。
黄:ここまで決まりきったやり取りをされると、
 尺を埋めるのが本来の目的にすら見えてくるんだよぉ。


【認めた方が減刑を望めますよとそそのかす】
メ:捕まった後は、『弁護士を呼んでくれ』を忘れちゃいけない。
朱:どれほどの悪人でも、公正な裁判を受ける権利がありますから~。
黄:宗教関係者が言って良いのかは謎なんだよぉ。
メ:咎人とは、教会に逆らう輩という考え方の人は多い。
朱:これは弁護士さんも回し者で、まともな裁きが期待できない展開です~。
黄:普通に考えたらどうやっても勝てない流れだけど、
 主人公とは、ここから大逆転するものなんだよぉ。


【黄龍の感覚なのでどれだけ昔の話をしてるのやら】
朱:ともあれ私は、『お前がやったのは分かってるんだ』と、
 恫喝する刑事さんをやります~。
黄:現行犯だった気がするんだよぉ。
メ:判決が確定するまで、推定無罪が基本ではある。
朱:自白の強要は、社会問題らしいですね~。
黄:ちょっと前まで拷問まがいの聴取が普通だったんだし、
 世の常識も変わっていってるなと感じるんだよぉ。

 クライム系も、かなり型が出来上がっているジャンルです。なので少し崩すことで目立とうとするのですが、うまいこといくかはセンスと運に依存するといういつものやつになる訳ですよ。

2022

0213

 アンチテーゼという言葉があります。ドイツ語のantitheseを直輸入したものです。特定の主張や理屈に対しての、明確な反論を指します。テーゼは哲学用語で定立と訳され、肯定的命題を構築することといった意味になるそうです。学問の世界では、何らかの理論が提唱されたら多方面から検証し、否定する材料がなくなったところで定説になります。中には真っ向から対立するものもある訳です。これがアンチテーゼにカテゴライズされます。重要なのは、あくまで一定の支持を得られるテーゼがあって、初めて成立する概念ということです。やたらめったに否定するだけでは、そう呼ぶことは出来ません。宿主が居るからこそ生存可能な寄生虫に近いとさえ言えます。なのでアンチテーゼを自称する時は、敬意を払うことが前提です。響きが良いから、或いは自分を守る為に使いたくなってしまう言い回しですが、相手ありきというのを忘れてはいけませんね。

(・ω・) アンチテーゼが主流になったら、逆にアンチテーゼされる立場になるという事実

【比喩抜きで生き残りを強いられる道場なのかも】
メ:『私は弟子を取るつもりはない』と冷たくあしらいたい。
朱:気付いたら師弟同然になってるやつです~。
黄:自分を高く見せる為に勿体付けるのは定石なんだよぉ。
朱:たしかに、『じゃあこの入門申請書に記入してね』、
 なんて言い出すお師匠様は凄さを感じません~。
メ:逆にどんなのでも受け入れるけど、
 皆伝まで行けるのは極一部だったら有りなんじゃない。


【データキャラは雑魚という刷り込みが諸悪の根源】
メ:『ふん、最近の若いのは軟弱だな』って、
 これといった根拠が無い若者批判も悪くない。
朱:数名しか相手をしていないのに一般論へ拡張するのは、
 視野が狭くなった老人にありがちです~。
黄:せめて数百人を年代別に数値化してもらわないと、
 統計的に信用できないってのは分かるんだよぉ。
メ:だけどそれを語られても箔が落ちそうなのはなんでだろう。


【それこそ主君や親友を庇ってとかじゃないと割に合わない】
メ:『貴様一人に良い格好はさせられないぜ』って、
 敵の追撃を防ぐ役回りを引き受けるのは定番。
朱:しんがりは大事です~。
黄:現実では危険極まりないけど、
 物語だとなんやかんや生き残ることが多いんだよぉ。
メ:少し盛り上げたいだけの場面だし、
 本当に殺しちゃったら、後になって困るんじゃないかな。


【引き分け展開は一度やってしまうと歯止めがきかなくなる】
朱:追手が強ければ強いほど死なない気がしてなりません~。
黄:掃討戦はボーナスタイムだし、格落ちするだけなんだよぉ。
メ:弱い者イジメは印象良くないよね。
朱:奮闘に敬意を払って見逃してやるパターンは割とあります~。
メ:『強くなってまた掛かってこい』なら書いてある。
黄:リベンジマッチが期待される関係性だけど、
 恩義でトドメを刺せなくて、結局は無勝負になりそうなんだよぉ。

 勝負系作品の面白さは、師匠の偉大さに依って決まると言っても過言では無い気がしてなりません。例外はありますが、大半の名作に居ることからも伺えます。強すぎて弟子が要らないだろとなりがちなので、あの手この手で弱体化や退場を試みられたり、精神的支柱ということにされる枠でもあるんですけどね。

2022

0211

 炭疽菌と呼ばれるものがあります。タンソキンと読みます。炭疽という疾病を引き起こす細菌として知られています。疽は腫れ物を意味し、症状の一つに黒いカサブタのようなものが出来ることからこの和訳となったようです。世には様々な病気がありますが、その一因が細菌であるという事実を初めて証明したのが炭疽菌でした。同時に毒性を弱めて注入することで抗体を作る、細菌ワクチンを誕生させてもいます。なので近代の西洋医学にとって重要な存在であると認識されています。炭疽菌は地中など栄養が足りない場所では芽胞という省エネモードに入ってやり過ごします。それを口にした恒温動物の内部で増殖して更には人間へ、というのが主な感染経路のようです。原因がハッキリしてからは抗生物質の投与など治療法も確立され、被害は減っています。一方で、敢えて危険性を増した改良を行い、バイオテロに用いることでも名が通っています。無差別な上に後の影響が不明瞭な為、生物兵器は国際条約で禁止されています。しかし安価に実用化できることもあり、各国がどれほど保有しているかは不透明なままです。人類を苦しめてきた対象に抗う術を武器とする。人の業とは、何処までも深く、後ろ暗いものなのかも知れません。

(・ω・) 刃物で傷付けるのは、結局のところ人とは良く言ったものだ

【西部劇だとしても普通に警戒されそうですが】
メ:他には、『一番安い部屋を頼む』ってのもある。
朱:貧乏な旅人さんです~。
黄:ボロ宿ならどれでも大差ないだろうに、
 少しでも出費を抑えたい懐事情が滲み出てるんだよぉ。
メ:風体も大事で、着古した装束の上に破れたマントだと尚いい。
黄:設定が現代だと不審者として通報されそうな、
 ギリギリを攻めたシチュエーションと言えるんだよぉ。


【教義的に相性が良いとは言い難い学説だからね】
メ:扱いが粗雑になるかどうかで、店主の人間性も分かる。
朱:こうして見ると、お約束って情報を凝縮するのに向いてます~。
黄:使い古されてるってのは、
 選別を生き残ってきたということでもあるんだよぉ。
メ:生物の淘汰と一緒。
黄:もしや天使が進化を語るというのが笑いどころなのではと、
 無駄な深読みをしてしまったんだよぉ。


【そっちの方が同情的になるのも少なからず居そう】
メ:『ま、待ってくれ。俺には子供が三人居るんだ』は捨てがたい。
黄:残された子が不憫ってのは分かるけど、
 悪党に育てられるのも幸福とは言えないんだよぉ。
メ:思ったんだけど、土壇場で新情報を出すのは、
 作劇的に許されないラインを越えてる気がする。
黄:演出に必要な小道具的設定に過ぎないと考えれば、
 別に飼い猫の類でも問題ないのかも知れないんだよぉ。


【そしてあそこで死んでおけばなと言われてしまうのだ】
朱:この手の命乞いは、後の展開が予想しきれません~。
黄:許されるかは、それまでの行いに掛かってるんだよぉ。
メ:改心の余地もあるけど、キャラクターとして魅力的かが最も重要。
朱:作者の都合が見え隠れするというやつです~。
黄:悪に限らず突き抜けた性格をしてるのは人気が出がちだし、
 はいそうですかと切り捨てられない悲しみがあるんだよぉ。

 助命嘆願にも、同情を誘う系、死にたくねぇ系、逆ギレ高圧系、など様々なパターンがあります。創作で生き残れるかは紙一重なところがあるのですが、それでも最善を選択する努力は惜しむべきでは無いのかも知れません。
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