表が冷凍庫、オモテがレイトウコ。久々に冬って感じですなぁ。地球温暖化何処行った。
( ・ω・) だけど昼は意外とそうでもない。太陽はやっぱり偉大だなぁ
【幕僚長更迭! その時、政府は動いた!】
岬:2008年10月31日、当時、航空幕僚長であった田母神俊雄氏が、
アパグループが主催する第1回『「真の近現代史観」懸賞論文』に応募した、
「日本は侵略国家であったのか」が最優秀藤誠志賞を受賞しました。
中身は、戦前、大日本帝国並びに、軍部が行ってきた活動の是非を問うもので、
概ね、肯定的に捉えた内容でした。
公:また、チャレンジャーな。
岬:同日、自衛隊幹部として不適切な行為として即日更迭、
更に三日後の11月3日、定年退職という形で退官しました。
自衛隊は定年が60歳ですが、幕僚長のみ62歳です。
田母神氏は既に60歳ですので、更迭されて、定年が短くなったんですね。
公:まあ、チャレンジャーなのは分かるんだが、幕僚長って自衛隊のトップだろ?
首をすげ替えなきゃならん程の事態なのか?
岬:そこは実に難しいところなんですけどね。
とりあえず論文の是非はともかくとして、この首切りのお陰で、
限りなくスピーディに収集したという解釈も可能です。
麻生政権の判断としては正しかったと言えるでしょう。
野党、マスコミとしては、射撃の的を外された気分と言うか、
目標を失ったので、叩きづらい状態となっています。
辞めてしまえば、元高官であるというだけの一男性ですからね。
公:というか、この国って思想信条の自由は認められてるんだろう?
何で騒ぎになるんだよ。
岬:この問題を解き明かすキーワードは二つ。
村山談話と、文民統制(シビリアンコントロール)です。
公:村山? 元祖フォークボールの神様?
岬:全く関係ありません。
元社会党党首で、第81代内閣総理大臣村山富市氏です。
公:そいつが、一体どうした?
岬:端的に言うと、総理の立場で『戦前、日本は悪逆非道の限りを尽くして申し訳ない』、
謝罪した訳です。
田母神氏の論文はこれと真っ向からぶつかるもので、
政府の公式見解に反するという理屈です。
公:いやいやいや、昔の上司が何を言ったか知らんが、
部下がそういう思想を持つのは勝手だろ。
岬:実際、田母神氏もそう反論しました。
『自由な発言が許されないなんて、北朝鮮と何ら変わりは無い』と。
公:その表現もどうかと思うが。
岬:ここでもう一つ出てくるのが、文民統制、英訳するとシビリアンコントロールです。
何か大袈裟なネーミングですけど、要するに政府を軍人以外の人材、
つまり文民が統治するというだけの話です。
公:憲法で、大臣は文民にしかなれないってなってたな。
岬:ここで話はややこしくなりますが、自衛隊は憲法上、
ちょっと過激な国内限定防衛部隊と規定されていますが、事実上の国軍です。
なので文民ではありません。
という訳で、政府に意見することが出来ない立場であるという解釈です。
公:――いや、思想を持つのは勝手だろ?
岬:そういう解釈も出来ます。
なので麻生政権下であったが故に、即更迭という結果になりましたが、
総理が別の方だった場合、どうなったかは分かりません。
論文の是非は難しい問題なので何ともですが、政権としては、
延焼を防いだという意味で的確な判断だったと言える気がしないでもないです。
今項目の纏め:田母神氏問題は、客観的に見て、どっちとも取れる微妙な問題。そもそも、自社連立だったとはいえ、旧社会党党首の下で閣議決定まで継承しなければならないのかが、そもそも良く分からない。
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