2010
件の動画を流出させた主任航海士が、当面の逮捕を見送られたそうです。世論調査がある程度出るまで判断を保留するなんて、政府与党はヘタレですなぁ。ああ、もちろん警視庁と検察当局が決めたことではありますけどね、表向きは。
( ・ω・) もう行政、検察が勝手に決めたとか、誰も信じない土壌が出来てることが凄いと思う
「邪悪な心を持った者が触れることが出来ないというのであれば、辻褄は合いますわ」
「たしかに、それは僕も考えたんだよね」
むしろそうじゃないとすると話の整合性を取るのがとんでもなく難しくなる。
「今度モンスターが現れた時、手にとって反応を確かめてみたらどうでしょうか」
「いやいや、何かの弾みで飲み込まれたりしたらどうすんのさ」
その上で逃げ出された日にゃ、この地域一帯の同種モンスター全部の腹を掻っ捌なきゃならないですよ。最悪の事態を想定しすぎかも知れないけど、万一にも無くす訳にはいかないものだし、そうそう実験とかには使いたくない。
「ま、父さんがネクロゴンドに到達したのがざっと十五年前として、結界が張られたのがその直後――オーブが実質的な意味を持ち出したのも同時期だろうから、やっぱり十年以上の間、人から人の手に渡ることはあっても、魔物達が手にしたってことは無いんだから、多分、そういうことなんだとは思うよ」
尤も、邪悪ってか、邪な心の人間は必ずしも拒絶してないっぽいから、秩序を乱すバラモス側の存在かどうかを判別してるんだとは思うんだけどさ。
「それで、ここからが本題なんだけどさ」
「ですの?」
「テドンには、グリーンオーブがある可能性が結構あるよね」
「メロニーヤ様とアレル様の手紙を信用するのであらば、かなりの信憑性ですわ」
「そして、そのテドンは五年も前に滅ぼされている――これって、只、ネクロゴンドに近かったからで済ませて良いのかな?」
偶然や間の悪さで終わらせてしまうには、余りに引っ掛かるものが大きすぎる。