昨日の話の続き。何でも、『衆参同時選挙は割とあるよ?』と石破政調会長も言ったとか。大島幹事長だと『はいはい、スタンス、スタンス』だと思うのに、石破政調だと『マジで?』と半信半疑になるから不思議ですよね。
ちなみに、その論調は、『今まで、民主党は総理のたらい回しを否定してきたのに、今回は引責で、は通用しない』と言うもの。ぐぅの音も出ねぇ。
( ・ω・) しかし、正論が通じないのが民主党だよね!
「良い月……だなぁ」
窓辺に腰を下ろして、ぼんやりと空を見上げると、意識せずにそんな言葉が漏れてきた。旅に出る前は殆ど思った事ないのに、こりゃ、確実にトヨ様の影響だね。幼少期に形成された価値観は一生変わること無いなんて冷めた説をちょっと信じてたけど、どうもそんなことは無いみたい。
「ぐがー、ぐがー、今晩は尻尾じゃない魚が食えるでやんす。贅沢でやんす」
「マティルダー、俺を、俺を捨てないでくれー。何でもする。家事全般だけじゃなく、奴隷の様に従事するから頼む!」
しかし寝言と言っても、男二人のこんな台詞を聞くと風情が台無しだなぁ。
「ん?」
何だろう、月に小さな影がかかった様な? ちょっと曇ってきたのかななんて思ってたら、それはみるみる内に大きくなり、一目でそれと分かる陰影を作り出して――。
「わ!?」
「元気してた?」
「こんばんわ、ですの」
窓の縁にすたっと降り立ってきたのは、シスとアクアさんだった。余りに驚きすぎて椅子から転げ落ちそうになったけど、騒がれるのは困るし、根性で持ちこたえた。
「な、何で二人がここに居るのさ」
「ん? キメラの翼で、こう、パーッと」
お約束の勘違いをありがとう。
「そうじゃなくて、どういった理由でって意味」
とりあえず潜入工作はここまで順調っぽいのにさ。変に勘繰られる危険性を押してまでこっちに来た事情を聞いてる訳。
「だってもう夜だよ? ここからは、あたしが本領発揮する時間じゃん」
「……」
そうでした。この子は、僕が想像している以上に思考が単純明快なんでした。
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