ふと思ったのは、それゆけ黄龍ちゃん! って、色んな系統の偉いさんが出てきますけど、これが面白いと感じるのは、八百万の精神を引き継ぐ日本人だけじゃなかろうかということ。自然崇拝系の文化背景を持つ方ならともかく、一神教系は本格的に厳しそう。いや、海外進出する予定がある訳でも無いんですけど。
( ・ω・) そこ、三年も書いてて今更かよとか思わない様に
【連立政権ってどうなのよ】
岬:連立政権というのは、定義の話をしますと、
『二つ以上の政党が協力して政権政党として機能すること』です。
大体が、単独で衆参両院の過半数を得られない場合にくっつくことになります。
日本では1989年以降、自民党が単独過半数を獲得するのが難しくなり、
むしろ連立が主流になっていますね。
公:ちょっと待て。元々、意見が違うから政党が分かれてるんだろ?
何で協力とかできんだよ。
岬:先輩。権力の為には、そんな些細なことは気にしないのが真の大人ですよ。
公:――些細か?
岬:実際、1993年には細川政権が誕生したんですけど、
この時期に新党ブームというのがあったんですよ。
この細川政権、日本新党、日本社会党(現社会民主党)、新生党、公明党、
民社党、新党さきがけ、社会民主連合、民主改革連合の七党一会派連立です。
公:いやいやいや、どう考えてもおかしい。纏まらんだろ、どんなに頑張っても。
岬:実際、反自民党だけで成り立っていた連立ですからね。
国民は期待してたみたいですけど、細川総理は九ヶ月もたずに辞任しました。
次いで発足したのが羽田内閣。新生党、公明党、日本新党、自由党、
民社党、民主改革連合、改革の会での連立政権です。
公:国会を舞台に、壮大なツッコミ待ちとは良い度胸だ。
岬:この寄せ集め集団で長期政権運営はほぼ不可能と言ってよく、
実際に64日という戦後二番目の短さで総辞職をしました。
唯、元々がこの年度の予算を通すだけの暫定内閣だったので、
全く無意味かと言われるとそうでも無いんですけど。
公:頭、痛くなってきた。
岬:次はある意味、もっと痛いですよ?
公:なんだと?
岬:羽田政権の後を継いだのが、自民、社会、さきがけ三党連立政権です。
公:ええっと……さっき、細川政権の時、社会党は反自民連合として――。
岬:総理の椅子を餌に寝返りました。
公:プライド低っ!?
岬:実際、日本社会党は自由民主党の三分の一も議席が無いにも関わらず、
村山総理を輩出しました。
自民党幹部、特に総裁であった河野洋平氏にとっては、
辛酸を舐めるより厳しい判断だったことでしょう。
公:そこまでして政権欲しいもんか。
岬:政治家は、政権政党に居てナンボですからね。
野党議員と与党議員では、
出来ることが地球儀と本物の地球くらい違うんじゃないでしょうか。
公:いや、流石にそれは言い過ぎだと思うが。
岬:連立政権で一番の問題は、やっぱり選挙後の寝返りですね。
連立前提で選挙戦を戦ったならともかく、
選挙後に数合わせの論理で切り貼りしてたのでは、民主主義の前提が曖昧になります。
有権者に対する、明確な裏切り行為と言って良いでしょう。
後は方向性が全く合わないのに連立を組んでみたり。
これも国民を舐めてるとしか言えません。
これら種々の問題を解消するのは難しいですけど、
強いて言うなら少しでも質の良い政治家を選出するしかないですかね。
公:結局、そこに行き着くのか……。
岬:最後にものを言うのは、有権者が持つ投票権なんですよ。
今項目の纏め:連立政権とは、二つ以上の政党が協力して政権を運営すること。それらの政党は、必ずしも方向性が近いとは限らない。
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