2024
カテキンと呼ばれる化合物があります。ポリフェノールの一種で、細かく区分するとフラボノイド系に属しています。緑茶に多い印象ですが、当然のことながら同原料の烏龍茶や紅茶も含有しています。但し後者は製造工程で酸化してしまうので、化学式は別物です。これらは合体カテキンと呼ばれ、水に溶かすと赤からオレンジ色になります。緑茶と色合いが違うのは、この影響です。カテキンは、様々な生理作用が知られている物質です。有名なところだけでも、抗酸化、抗菌、抗ウィルス、コレステロールの低下、血糖値抑制などがあり、健康面で有用とされています。無論、過剰摂取は副作用を招きかねませんが、緑茶のがぶ飲み程度では心配要りません。むしろカフェインの方を気にすべきと言われています。日本では古くから寿司といえば緑茶ですが、生食のリスクを減らせると経験則で理解していたのです。しかし科学的な裏付けがハッキリしてきたのは、ここ数十年の話だったりします。コーヒーが体調に及ぼす見解は二転三転してますが、緑茶もそういった立ち位置になる可能性は考えられますよね。
(・ω・) トータルでヘルシー飲料なのは間違いなさそうだけど
【単純ゆえに世界一の歴史があるとさえ言われてる】
月:ワインとは、果実を原料にした酒を指す。
ブドウが主流で、他のは別名で呼ばれることもある。
朱:元々甘いから話が早いです~。
黄:実際、大雑把に言えば果汁を寝かせるだけなんだよぉ。
月:なんと最初からブドウに酵母がついてるぞ。
朱:こうも都合が良いと、裏を勘繰ってしまいます~。
【月読が至高だと主張する派閥は聞いたことないけど】
月:もちろん技術の進歩と共に、
選別した培養酵母を使うケースも増えてきた。
朱:安定感が増しそうです~。
黄:でも天然酵母以外を認めない否定派も居るんだよぉ。
月:こういった原理主義者が対立を煽るのは、
何の業界でも変わらんな。
【湯水の如くなんて表現を海外は理解してくれなさそう】
月:一昔前の西洋は安全な水が貴重だったから、
ワインで水分補給することも珍しくなかったらしい。
朱:飲めない方はどうしたら良いんでしょう~。
黄:普通に淘汰されるんだよぉ。
朱:現実は厳しいです~。
月:水道水は口に合わんかも知れんが、
健康に悪影響が無いことの有り難さが身に沁みる。
【下戸の神様は他のにしてくれと思うんだろうか】
黄:キリストがワインを我が血と思え的なことを言ったり、
一部にとって魂の飲み物なんだよぉ。
月:日本も神に捧げる御神酒があるけど、
貰ったところで飲んだくれるだけという。
朱:楽しく酔っ払ってくれるなら本望だと思います~。
黄:これで中々に的を射ていて、
自棄や見栄で飲む酒は、各方面に失礼なんだよぉ。
御神酒は、基本的に純米酒なんだそうです。多分、豊穣の御礼とかそんな感じでしょうし、最も日本的な酒ということかと思われます。今年は不作だったから第3のビールで勘弁なんてのも、ある意味で日本らしいと言ってはいけませんかね。
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2024
闇市と呼ばれる取引所があります。ヤミイチと読みます。非合法に物品を遣り取りしている場の総称です。狭義では第二次世界大戦後の物資が不足していた時代、各地に生じていた不法な市場を指します。年末の風物詩と言えるアメ横も、元を辿ると米軍の横流し品を売り捌いていたのが始まりです。当時は配給制で、管理外の流通を好ましく思わない層からすると蔑称的なニュアンスでした。しかし生きていく為に不可欠な必要悪の側面もあり、人間社会の割り切れなさが詰まった単語と言えます。法の遵守を旨とする山口良忠裁判官が闇市を利用せず餓死した一件は、価値観で感想が変わると思われます。一方、現代でも非正規品や違法な商品を扱う、いわゆるブラックマーケットに対して用いることがあります。一昔前は実店舗で怪しげな品を売っていたりしましたが、オンラインに主戦場が移りました。大手ながらギリギリの線で売り買いするサイトの揶揄で使ったりもします。極端な話、法律や倫理は変わっていくので、闇市の定義は困難です。とはいえ今の世で使用せざるを得ない事態は稀でしょうし、微妙なのには近付かないのが良識と言わざるを得ません。
(・ω・) 商売って、如何に抜け道を探すかみたいなところはある
【漬物とかもそんな感じだし】
月:人類は、糖を含むものなら大抵は酒にする。
朱:発酵で変化させるんでしたっけ~。
黄:細かい違いはあるけど、細菌の力なんだよぉ。
月:同時に二酸化炭素も発生するから、
閉じ込めれば炭酸飲料にすることも可能だ。
朱:これだけ尽くしても一緒に飲まれるんですから、
業が深い飲み物に思えてきました~。
【中毒者が居るから生産し続けるって寸法よ】
月:あいつらにとっても人の手で増えるんだから、
持ちつ持たれつってやつだろ。
朱:利用する側の理屈です~。
黄:逆襲される前振りなんだよぉ。
月:摂取し過ぎでアホになっとるのも居るし、
あながち与太話と言い切れない面がある。
【近年は繁殖力が弱い納豆菌を使ってるらしいけど】
月:雑菌が増えたり、
酢酸菌の影響で酢になるのを防ぐのがポイントだ。
黄:杜氏が期間中に納豆を食べられないのは有名なんだよぉ。
月:私も近頃その手のを口にしてない。
朱:この生真面目さを、
どうして貴子の業務で活用できないんでしょうか~。
【環境を整えるだけで良い菌類は素晴らしい社畜だな】
月:つまり部下を効率的に働かせる社長みたいな立場だな。
朱:ますます扱き使ってる疑惑が出てきました~。
黄:有能と悪徳は紙一重なんだよぉ。
月:対価を極限まで削りつつ、社員の不満を誤魔化すのが、
昨今の理想的な経営者像なのだ。
ここでいう糖とは、グルコースやフルクトースなど単糖が主です。一方、エタノールを取り入れると分解する為に大量の糖分を消費するので炭水化物がやたら美味しく感じられます。人類は糖をどれだけ酷使するんだと思いますが、その反逆が糖尿病だとしたら良く出来ているのではないでしょうか。
2024
商鞅という人物が居ます。日本語ではショウオウと読みます。紀元前4世紀くらいの生まれで、衛の貴族出身です。魏で学びそのまま仕えますが、さほど出世できませんでした。そこに秦の考公が人材を募っていると聞きつけ転職します。なおこの際、上司に当たる人物が『こいつはめっちゃ有能だから他国に渡してはいけない。逃がすくらいなら殺しなさい』と魏王に進言します。しかしこれほどの傑物を失うのは惜しいと後悔して、すぐに出国しろと商鞅に告げました。商鞅は泰然としたまま『私を重用しないなら、命を奪えというのも無視するだろう』と、慌てることなく出奔しました。職場を変えたことで水を得た魚の様に活躍し、秦は強国への道を歩み始めます。100年以上後の始皇帝に依る統一も、彼の功績なくしては有り得なかったとするのが定説なほどです。その骨子は、厳格な法整備でした。君主を軸とした中央集権体制を敷き、諸侯であろうと不正は許しません。それは民衆も同様で、治安が劇的に改善しました。一方、急激な改革だったので恨みを買い、暗殺されかけます。なんとか逃亡したものの、自身が施行した法律のせいで宿にも泊まれず弊害を痛感します。そして自領に戻って反逆しましたが、自らが築いた秦の軍事力に敵うはずもなく戦死してしまいました。ちなみに重鎮だった頃、前の勤め先である魏に攻め入れと具申していたりします。魏は大打撃を被り、『なんであの時やっちまわなかったんだ』と悔しがりました。もう遅い系って2000年以上前からあったんだなと、何とも言えない気分にさせてくれます。
(・ω・) 范雎や韓信も似た感じなのは流行ってたんだろうか
【こいつに関しては名誉悪魔だし】
月:近頃、酒造りに凝ってる。
黄:謎の行動力なんだよぉ。
朱:日本では無許可だと密造になった気がします~。
月:私を取り締まれる法が存在するとでも。
黄:嫌な言い方なんだよぉ。
朱:偉ければ偉いほど範となるべきなのに、
律しない方が多いですよね~。
【討論を得意としない理由が凝縮されてるな】
月:そもそも酒とは、エタノールを含む飲料の総称だ。
黄:語りだしたんだよぉ。
朱:マニアという人種はそういうものらしいです~。
月:知ってる範囲だけをしたり顔で発信したい。
黄:ちょっと外れると知識が皆無だから、
しどろもどろになるまでが定番の流れなんだよぉ。
【そこそこの所で飽きる気質が問題なのでは】
朱:それで何のお酒を造ってるんですか~。
月:一通りだ。
黄:頭おかしい発言があったんだよぉ。
月:触れてみなければ向いてるか分からんし。
黄:それなりに筋が通っているようでいて、
結果として広く浅くを体現する半端者になるんだよぉ。
【天照のところにたくさん侍女が居るから大丈夫】
朱:どれくらいの種類がありましたっけ~。
月:良く知らんが『酒、一覧』で検索を掛けて、
片っ端から挑戦してる。
黄:暇を持て余すと碌なことしない典型なんだよぉ。
朱:これ自体は迷惑でもありませんし~。
黄:どうせ製造するだけ製造して、
自分では消化しきれず押し付けてるんだよぉ。
今年は月読の出番を意図的に抑えていました。毎年月読教授で2、3話は出ずっぱりだし、本編は扱いを軽くしても良いのかなと。とはいえ当番回くらいはごってりして然るべきなので、マヨネーズ並にネットリとした感じで行ってみます。
2024
蟻食と呼ばれる動物が居ます。アリクイと読みます。文字通り、蟻が主食なところから名付けられました。そもそもの英名がanteaterで、これ以上ない直訳です。学名はvermilinguaですが、これは蠕虫状の舌を意味します。蠕虫とはミミズのように細長くウネウネとした動きをする生物の総称で、巣穴に突っ込むベロと似ているのが由来です。体格は種に依って様々で、体長が1mを超え、体重20~40kg程度のオオアリクイが最も大きいとされています。一方の最小はヒメアリクイで、尻尾込みの全長が40cm前後、重量は200~400gとコンパクトです。生息域は中米と南米で、蟻以外にも幼虫や蛹、果物なんかを捕食します。動物園で野生と同じ環境を整えるのは困難なので、ミンチ肉、犬猫用の缶詰、卵、ヨーグルト、野菜果物などをミキサーで液状にして与えるとのことです。歯がほぼ無いので、飲み込む以外の食事法はありません。ひょうきんとも言える顔付きとつぶらな瞳、そしてふわふわの毛並は観賞用として見栄えします。しかし爪が鋭く、稀に死亡事故が発生するそれなりに危険な生き物です。国内でバッタリ出会う可能性は皆無に近いですが、不用意に近付くべきではないことを憶えておいた方が良いのかも知れません。
(・ω・) ペットが脱走するとか、有り得ないとは言い切れない
【やるなら絶対にバレてはいけない】
玄:一つくらい、私に内容を決めさせて下さい。
黄:一回勝っておけば、気分良く終われるんだよぉ。
亜:弱小チームを応援すると、
一矢報いただけで完勝感を味わえる理論か。
真:こういう時に譲ってあげられるかで、
社会性が問われるんですぅ。
【もしもを夢想するから生きていける人も居るのだ】
亜:でも落とせなくなるけど良いの。
朱:完膚なきまでの敗北になりかねません~。
黄:得意ジャンルが無かったと、
言い訳する余地を奪うことになるんだよぉ。
玄:果てしなく後ろ向きですが、
一理あるので素直に受け入れようと思います。
【生物には難易度が高い裏技だな】
亜:じゃあ結果は後日に送付ってことで。
玄:何で微妙に生殺し期間を設けたんですか。
朱:不合格濃厚な試験っぽいですね~。
黄:首を落としてくれる介錯って大事なんだよぉ。
玄:いっそ当日まで機能を停止するべきか、
本気で検討を始めています。
【どちらを選んでも落ち込むのに変わりは無い】
玄:機械は、仕様上の能力が全てではありません。
朱:学業と仕事は無関係みたいな発言です~。
黄:この際だから掘り下げないであげるんだよぉ。
朱:先代玄武さんの評点が雑な可能性もありますから~。
黄:考えられる話ではあるけど、
そんなのに整備されるのは嫌な気もするんだよぉ。
勝率が良くないチームを応援する際は、良かったところを探すのが常になります。特に若手選手の躍動は前向きになれる好材料です。完全に老人視点なのではと思わなくもありませんが、楽しみ方はそれぞれということにして誤魔化すのです。
2024
チーズと呼ばれる食品があります。ミルクに乳酸菌や酵素を加えて蛋白質を凝固させ、成形、発酵、調味といった加工を施したものの総称です。原料は牛乳に留まらず、羊や山羊などの乳を使うこともあります。また製法も多種多様な為、風味の幅がかなり広いです。これらは大まかに、ナチュラルチーズとプロセスチーズの二つに分類されます。前者は出来上がった段階でそのまま食します。後者は完成した後に一度溶かしてから再凝固させていて、保存性に優れています。代わりに個性を失いがちですが、癖が少ないので万人向けというメリットもあります。歴史は極めて長く、数千年前にまで遡ります。容器に入れておいた乳汁が何らかの作用で変化してしまい、もったいないから食べてみたら美味しかったといういつものパターンっぽいです。科学的に見ると腐敗と発酵が同じであることは御存知でしょうが、こういう身体を張った挑戦者が居たからこそ私達の豊かな食生活は育まれてきた訳です。日本では飛鳥時代辺りに乳牛が輸入され生産したものの、当時の人達には合わなかったのか流行りませんでした。文明開化を迎えて欧米流の作り方が伝授されてもまだまだ慣れず、庶民に浸透し始めるのは終戦後の話です。しかもしばらくはチーズと言えばプロセスチーズを意味していて、ナチュラルチーズがシェアを奪うのは1970年代以降になります。現代だとチーズが嫌いな日本人は少数になりましたし、適応する時はあっという間な民族だと思う次第です。
(・ω・) 今でもナチュラルチーズは苦手って方は居るけど
【畏怖はともかく尊敬はされてないだろうな】
亜:聖獣って動物の親玉だし、
支配する能力とか大事なのかも知れない。
朱:ふに?
玄:存在が反証になっていませんか。
黄:これは特異な例と言いたいところだけど、
白虎も使役してるかと言われたら微妙なんだよぉ。
【巻き込んだ当事者が言っていいかは別にして】
亜:ってな訳で、この子を服従させてみて。
猫:にゃーご。
朱:『いきなり連れてきて何の真似じゃ』だそうです~。
黄:至極真っ当な意見なんだよぉ。
玄:世の中、正論を口にすれば通るほど、
単純には出来ていないんですよね。
【珍しく姉妹の意見が一致してる】
玄:しかし下手な魔王を屈服させるより難しいのでは。
真:権力、腕力、経済力のどれにも負けやがらないですぅ。
黄:とんでもない猫なんだよぉ。
玄:将を射んと欲すれば先ず馬を射よと言いますし、
朱雀さんを陥落させることで合格にしましょう。
真:一応、朱雀が飼い主だったはずだけど、
この際だから深く考えないことにするですぅ。
【そもそもつまらんって理由で従順な性格にしてない】
亜:なんでそんなにやる気ないのさ。
玄:苦労と面白味と見返りを計算してみましたが、
割に合う部分が一つとして無いので。
真:無益とはまさにこのことですぅ。
黄:生みの親に逆らう機械もどうかという気がするけど、
業界では割とありふれてるんだよぉ。
世間的に百獣の王と言ったらライオンですが、中国に限ると虎の方が優勢なんだそうです。どちらにしてもネコ科なんですが、別に他種を隷属させている訳ではありません。強ささえ示していればキング足りうるのかなんて考えるのは、人間だけなんでしょうね。