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 又々、昨日の話の続き。二つ目の強運ですが、数学的な話をすれば、そんなものは存在しえないんでしょう。精巧に作られたサイコロは、誰が振ったって、均等な確率で一の目が出る、と。ですが個人的な見解として、世の中が全て確率通りに動いているとしたら、秀吉やナポレオンの様な超成功者は生まれることがあるのでしょうか。更に根源的な話として、アミノ酸が生命になる確率は、地球の長い歴史を以ってしても無視出来る程に微小だという説もあります。
 人間が知る宇宙の理など殆ど無いというのに、運と呼ばれるものに何らかの偏りが絶対に無いと、言い切ることは出来るのでしょうか。

( ・ω・) こうやって自分は不運だと現実逃避するのも、又、一興だよね

「そういえば、アッサラームに、奇妙な防具あったっけ」
「え、何それ。記憶に無いけど」
 クレインと一緒に別行動してた時の話かな。だったら憶えてないのも、当然だけど。
「あの、熊面ヒゲオヤジのお店の話ですの?」
「そーそー。あれって、今でもあのオヤジの趣味だって思ってるんだけど」
「装備品としての是非はともかく、神に仕える者として、選択肢にも入りませんでしたわ」
 何か、こう蚊帳の外って扱いを受けると、年頃の娘を持つお父さん達の気持ちがちょっと分かるよね。
「それで、どんな防具だったの?」
「んー、一言で言うと、女の人の水着?」
「は?」
 身を守るものとは、余りに掛け離れた単語が出てきたせいで、素っ頓狂な声を出しちゃったよ。
「たしかに、あれは水着以外、呼び様が無いものでしたの」
「こう、お腹と胸元がギリギリまで開いててね。もちろん、腕も脚もがら空きっていう、ちょっと考えられないものだったなぁ」
「それ、普通に遊ぶ為の服も売ってただけじゃないの?」
 話を聞く限り、防具として役に立つとは思えない。
「七万八千ゴールド、ですの」
「……」
 もしかして、その水着のお値段ですか?
「地域に依っちゃ、家が建ちそうな大金なんだけど」
「結局、端から売る意思が無い冗談だというのが、妥当な判断かと思われますの」
「借金のカタに掴まされて、安値で売るに売れない線ってのも考えられそうだけどね」
 まあ、将来的には借金の返済に行き詰った時に掴ませて、被害者を増やすっていうのが正しい使い道かな。
「でもさ。アクアさんの法衣みたいに、特殊な加護が働いてる可能性って無いの?」
 それだけの値段を吹っ掛けるってことは、相応の価値があることも考えてみるべきかなって思う。

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