ぼくがかんがえたさいきょうのせいじか

　更に昨日の話の続き。三つ目のタフネスですが、打たれ強さは、表舞台に立つ政治家にとって、無いとかなりヤバイものでしょう。今一つ欠けていた近頃の人と言うと、元総理の安倍氏と、民主党元代表の前原氏でしょうか。前者はマスコミバッシング、後者はホリエモンメールの自爆で、最後の方は泣きそうな顔だったのを憶えています。前原センセは、国交相として、ボチボチ泣きそうですが。
　逆にタフすぎるだろうと思ったのは、前総理の麻生氏。何であれだけの集中砲火を浴びておいて、終始ペースを狂わさなかったんでしょうね。あれでマスコミ対策能力があれば、ここまでは負けなかったとは思うのですが。

( ・ω・)　小泉の扇動力と小沢の工作力、そして麻生のタフネスを持った政治家に、私は会いたい

「それは無いと思いますの」
「特に、それっぽい力は感じなかった、と」
「ですの」
　うーん、全く以って謎だ。一体、その熊面ヒゲオヤジに何があったっていうんだろう。
「あー、でも、お宝の話でそんなのあった気がする」
「お宝？」
「うん、何か見た目は只の水着なんだけど、すっごい守りの力が働いてて、伝説級の鎧に引けを取らないくらい攻撃に強くなるんだって。実在すんのかは知らないけど」
　何その、常識外れって言うか、ある意味、反則みたいな装備品。
「って言うか、そのお宝だと思わせて売る、一級の詐欺って可能性も――」
　自分で言っておいて何だけど、少し魔法の心得がある人なら見破れるみたいだし、ありえないよね。
「まーいーか。何かの弾みで手に入れたとしても、僕には関係無いだろうし」
　さっき言ってたけど、神職であるアクアさんがそんな格好する訳が無いし、性格的にシスも普段着にするとは思えない。あれ、でも考えてみたら、今の服の下に着込んだら、耐性的にはどうなるんだろうか。
「何を言っておりますの」
「ん？」
「その時は、アレクさんが着れば良いんですの」
「……」
　け、ケホッ。い、いきなり無茶苦茶言うから、ツバが喉に――。
「あー、たしかにね。一応、白兵戦の要なんだし、下着として仕込んどけば、ちょっとは効果あるんじゃない？」
「それでしたら外見からは分かりませんし、何の問題もありませんの」
　お、同じことを考えていたとは、旅の仲間、恐るべし。
「じゃなくて！　見えてなければ良いとかの問題じゃないでしょ！　むしろ隠してる方が変態っぽいじゃない！」
　何で手に入れても居ない防具の話で、こんなにも声を荒らげないといけないんだろうか。