忍者ブログ
[1187] [1186] [1185] [1184] [1183] [1182] [1181] [1180] [1179] [1178] [1177]

 いわゆる事業仕分けで科学技術予算が削減される判断がされ、波紋を呼んでいます。一応、理系の教育を受けた身としても、天下の愚策と断ぜざるをえません。まあ、日本で理系の立場が低いというのが、根底にあるともいうのですが。つーか、二酸化炭素を25%は削減する。だけど科学技術に投資はしない。何語を喋ってるのかさえ分からねぇ。

( ・ω・) 支持率は高水準だけど、不支持率が25%前後に上がってる事実は余り知られていない

「……」
 一歩一歩、前進する度に、その濃さが増していくかの様にして空気が絡み付いてきた。何だろう、この感覚は。今までに、感じたことの無い重々しさだ。息を飲むことすら躊躇われ、緩やかに深く呼吸することで、何とか最低限のものを確保する。
「こりゃ、想像以上かもね」
 ピリピリとした空気の中でも、シスの口調はいつもと変わらない。だけど目付きと所作が完全に臨戦態勢で、神経が緊張しきっているのは、傍目にも見て取れた。
「引き返すなら、今の内じゃない?」
 その言葉は、僕を試しているのか、単に盗賊としての危機回避能力が出させたものなのか。判断は付かなかったけど、僕は僕の心に沿った言葉を紡ぎだす。
「迷いは、無いから」
「ん、まー、もう一度聞いたあたしが野暮だったかもね」
 何を思っての言葉かは分からなかったけど、言葉を交わしたお陰で、気持ちがほぐれた様な気がした。
「あれは、何ですの」
 不意に、アクアさんが前方を指し示して、言葉を漏らした。それは、この焦げ茶色の岩盤と、赤々しい溶岩で構成された空間には似つかわしくない、白色の欠片だった。相当量が転がってるけど、何これ? ここから、ちょっと岩質が違うって言うの?
「あんま、言いたく無いんだけどさ」
 僕達の中で、一番、夜目も遠目もきくシスが口を開いた。
「あれ、完璧に白骨だね。それも、モンスターじゃなくて、多分、人骨」
「気分が落ち込む情報を、どうもありがとう」
 軽口を叩いて気を逸らしたけど、事実から目を背けることは出来ない。それらに近付いて、じっと凝視して、状況を確認する。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
2 4
6 7 9 11
13 14 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索