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 皮切りという言葉があります。カワキリと読みます。物事の始まり、第一歩、冒頭など、つまりは最初の一手という意味で使われます。そして、どうして皮を切るでそんなことになるんだという感想が出るのは必然と言えましょう。語源は、東洋医学にあるようです。代表的な施術であるお灸は御存知の通り、もぐさを皮膚の上に乗せて火を付けることで治療します。その内、一番目に据えるものを皮切りと呼び、転じて今の用法になったということです。文字通り、皮を切るような痛みがあるらしく、割と分かりやすいものでした。皮を切らないと人は殺せないみたいな、物騒なものがあるんじゃないかとも思っていたのですが、むしろ平和的な感じです。現代人だと、お灸をしたことが無い方は多いでしょう。私もその一人です。灸を据えるは、慣用句としてはお仕置きとほぼ同義なので、かつては日常的に行っていたことが伺えます。今でも健康保険が適用される程度には効果が認められているので、廃れていく一方ということは無さそうです。しかし由来にピンと来ない人が増えていくのも、避けられない流れなのかも知れません。

(・ω・) 西洋医学的には、どうして効くのか分からんままという

【労働の対価という原則すら超越してしまう】
芽:メイドも、在宅勤務を導入する頃合な気がする。
長:口にしたからには、どういうことなのか説明してね。
芽:そりゃ、ロボットを使って、自宅から遠隔操作みたいな。
  私達は住み込みだから、自室ってことになるけど。
長:そこまでするなら、人工知能を搭載した方が効率的じゃない。
芽:となると、寝てるだけでお給金が発生する夢の環境が実現する。


【家事をしないメイドをメイドと呼んで良いのかという問題は残る】
芽:メイド長の様な古いタイプは、
 手作業で無きゃ出せない良さがあるとか言って反対しそう。
長:雇用が失われるって現実は、看過できないと思うけど。
芽:うちは、御主人様がメイドと暮らしたいって理由だから大丈夫。
長:仕事が忙しすぎて、滅多に帰ってこないのはさておくとして。
芽:もはやメイドを養いたいが目的となってる節があるから、
 やっぱり障害は無いに等しい。


【結局は大なり小なり妥協するのが人生なのさ】
芽:メイドも、サブスクを取り入れてみてはどうだろう。
長:あんたって、世の中に興味ありません的な顔してるくせに、
 ちょっとだけ潮流に乗ろうとする傾向があるわよね。
芽:このくらいの距離感だと、精神的負担が少ない。
長:完璧な世捨て人にもなりきれない辺りが、
 中途半端さを象徴してると思うわ。
芽:山でも買って全てを自給自足で賄う覚悟があるなら、
 人間社会に揉まれる方がよっぽど気楽そう。


【薄給に正当性が出来てサボりが加速しかねない】
長:というか、メイドに限らず歩合じゃない給料取りって、
 どんだけ使っても似た額なんだからサブスクみたいなものでしょ。
芽:世間の労働環境が改善されないのも道理だなって。
長:うちも勤務評定を厳密に付けて、賃金格差を発生させましょうか。
芽:私はやらないけど、メイド長に媚びを売るのが増えるのでは。
長:そういったのはむしろマイナス査定だって、
 いずれ全員が気付くだろうから問題ないわ。

 現実世界とどれだけリンクしているかは不明ですが、作中時間も一応は進んでいるようです。いわゆるサザエさん時空で年齢は固定されているとは思いますが、そこら辺は想像の余地ということでキッチリと決めるのは辞めておきましょう。
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 ドギーバッグと呼ばれるものがあります。英語だと、doggy bag、もしくはdoggie bagと表記されます。直訳すると、犬の入れ物くらいでしょう。飲食店で食べきれなかった分を、『犬に与えるので』という建前で持ち帰る為の容器を指します。現代では、実際は人間が口にすることが殆どなのですが。というより、犬や猫は食べてはいけないものが人間より遥かに多く、塩分にも弱いので、専用品を用いるべきというのが共通認識になりつつあります。歴史的には、古代ローマ時代にナプキンで包んだという記録があるらしく、おそらくは世界中で近い風習があったと推察されます。しかし今に繋がるものとなると、大戦中のアメリカで食糧事情が逼迫し、捨てるくらいならペットに、と奨励されたのが発端ということです。エコロジーであるとも言えますが、衛生面での問題もあり、正しい手法であるかは議論が必要な部分があります。時勢的に外食産業は大変ですが、近年、日本政府がドギーバッグを推し進めていたのは知りませんでした。検索を掛けたら、前環境大臣が出まくるのですが、これはこれでイメージが悪いだけなのではと思わなくもありません。

(・ω・) 食えない量は頼まない私には、良く分からん風習である

【洋館一つに千人くらい使用人が必要になるのでは】
芽:掃除は、溝の汚れが気になって時間を掛けるタイプ。
長:効率という考え方が無さすぎるわ。
芽:メイド長も、一つの教科だけ満点を取るより、
 全てが平均近くであることを尊ぶ日本的教育の被害者だったか。
長:この稼業は、膨大な仕事をどうやって捌くかが課題なんだけど。
芽:スペシャリストとして専念させてもらえば、
 素晴らしい結果をお約束する。


【可愛くて食べるのもったいないとか言ったこと無さそう】
芽:他にも、サラダの盛り付けには自信がある。
長:生花の如く芸術的な生野菜を自信満々に提出されたら、
 殺意を湧かせる自信があるわ。
芽:この領域を理解するには、若輩に過ぎるか。
長:グチャッと盛られたら食欲が失せるのはあるけど、
 どうせ崩すものに完璧を求めるのもどうかと思うんだけど。


【職を得られたこと自体が奇跡だとは考えない】
芽:メイドが三人寄っても、仕切る人が居なければ作業の進みは遅い。
長:だから長という立場が必要になる訳よね。
芽:言い換えれば、能率的でなければ責任を負うポジションでもある。
長:あんたみたいなのを使いこなせる人材は、
 メイド長より相応しい仕事があると思うんだけど。
芽:その様な人物に巡り会えなかったことが、
 我が身に降り掛かった最大の不幸では無かろうか。


【怠け菌が蔓延して根治が出来なくなるかも知れないじゃないか】
芽:或いは私こそ、兵卒より指揮官が向いている可能性は捨てきれない。
長:たしかに優秀な社員が管理職に出世したら期待外れだったみたいに、
 適性を無視できないことはあるわ。
芽:だから、試しに数日だけ代わってあげても良い。
長:その短期間で、壊滅的になる予感しかしないのが凄いわね。
芽:メイドに関しては仕事が滞りはしても、
 家が傾くなんて有り得ないのに、酷い言われようじゃなかろうか。

 考えてみると10話以上やってるはずなのに、この屋敷に何人くらいのメイドが働いているのか良く知りません。95%くらいが芽依とメイド長で占められ、残りも間延びした喋り方をするモブメイドが殆どなので、必要のない設定と言えばそれまでなんですけど。

 ルーツという言葉があります。英語のrootsを直輸入したもので、源流とか始祖といったニュアンスで使われます。単数形であるrootの本来の意味は、根っ子です。根菜、付け根、根本という語意から転じて、元となったもの全般を指すようになったみたいです。人であれ物であれ風習であれ、誕生から時間が経っていれば、それには成り立ちと経緯が存在します。大袈裟に言えば歴史があるとすら表現が可能です。現在だけを切り取って見定めるというのは、畑のネギの青い部分だけ観察するようなものです。技能があれば良し悪しは充分に分かる気もしますが、全てを評価するには足りません。しかも地下部分は複雑に絡み合っていて、相互に影響を及ぼしているのが実社会です。知るという行為が、一筋縄ではいかないという一端が垣間見えます。一方で、鱗を剥ぎ取り、頭部を落とし、内臓を処理して、骨から削いだ上で、調理までした状態の魚を口にしただけで、分かったような気分になってしまうのも人というものです。広い視野と多角的な価値観を持つべきと言うは易いですが、実践は難しいのですよ。

(・ω・) 自分探しをするならば、旅に出るより過去を洗い直すべきなのかも知れない

【例え石油王の娘に生まれたとしても何も成さぬ自負がある】
芽:私は、天涯孤独に近い身の上。
長:唐突に、重そうな前振りで語りだしたわ。
芽:両親に兄弟姉妹が居れば、姪芽依メイドになれたものを。
長:身構えたのがアホらしくなるくらい、中身が無かったんだけど。
芽:境遇を言い訳に使うような、
 安っぽい覚悟で駄メイドをやってると思われても困る。


【幼年期のイタズラに近いから精神年齢はもっと低い】
芽:他にメイといえば、英語で五月、素晴らしいって冠としての名、
 迷う方の迷、冥界、冥府なんかの地獄的な場所としての冥やらがある。
長:もう全部乗せで良いんじゃないの。
  トッピングを一通り注文してから後悔するのと似た匂いがするけど。
芽:そういった学生の悪ふざけ的なノリは好みじゃない。
長:生き様が徹頭徹尾あますところなく戯れにしか見えない、
 あんたにだけは言われたくないわ。


【ライオンを飼うなら檻から出してはいけないというだけの話】
長:あなたって、私を一番の理解者だと思ってるとこがあるわよね。
芽:母さんと呼んでも?
長:一度だけ母性を掻き立てられる気分になって、
 養女にして全責任を負うべきかと血迷ったことがあったわ。
芽:それは意外。
長:冷静に見詰め直したら、爆弾を世に放ってはいけないという、
 道義的精神に基づくものだって結論に至った訳だけど。


【結局のところ何歳なんだという永遠の闇】
芽:相方がギリギリで食い止めてくれるからこそ、
 限界を超えた暴走が出来るというもの。
長:いつからお笑いコンビになったのよ。
芽:現役メイドが兼任すれば、そこそこの立ち位置を狙えそう。
  問題は、メイド長が年齢をイジられて耐えられるかだけ。
長:私は我慢を美徳だなんて考えてないし、
 何なら今すぐ折檻しても良いんだけどね。

 かくして、西暦で奇数年に1話限定という気の長いお掃除日記が再開されました。毎年書くとヘビーローテ感あるなという、よくよく考えると感覚がおかしい理由で決まったルールです。キャラクターとの付き合い方なんてこれくらいで良いんだよという、私なりの解答なのかも知れません。

 ぺんぺん草という名で知られる植物があります。春の七草の一つとして知られるナズナの別名です。アブラナ科に属し、越年草という、冬場でも緑色を保つ特性を持っています。日本全国に分布し、大抵の地域で見ることが可能です。食用や生薬の原料になるなど実用性が高く、日本人に親しまれてきました。ぺんぺん草という名称は、種が平らな三角形であることに由来するという説が知られています。これが三味線のバチに似ていて、その擬音であるぺんぺんを冠したという訳です。三味線草という異称もあるそうです。用法としては、ぺんぺん草も生えない、が圧倒的に有名でしょう。荒れ地を例えたもので、生命力の高いナズナですら生育することが難しい様を表現しています。定着した理由は、例に依って響きが面白いからと推察します。繁殖力がとんでもない草といえば、ドクダミやクズなどが知られていますが、差し替えてもピンと来るものがありません。ブタクサとか悪くないんじゃないかとも思ったのですが、北アメリカが原産で、日本に入ってきたのは明治時代らしいです。古くから自生していて馴染みが深いものだからこそ、慣用句として用いられたという話なんでしょうね。

(・ω・) 現代人だと、ぺんぺん草が何なのか知らない人も多そうだけど

【俺盗まれちゃうんだと身構えていたティアラさんの気持ちを述べよ】
メ:それで、何が目的であんな予告状を出したのか。
則:言うておくが、あれは妾では無いぞえ。
玄:どういうことでしょう。
則:昨今は騙りが多くてのぉ。
  名誉に関わること故、こうして事実誤認を伝えに来たのじゃて。
マ:結局、ウチがゆうた通り、おふざけやないかい。
玄:犯罪者の発言を鵜呑みにするのもどうかと思いますが、
 いずれにしても肩透かし感は否めません。


【口喧嘩に弱いのは珍しいし必須科目とも言える】
則:ついでじゃから、文を出した輩は簀巻きにして署に捨ててきたわ。
  どう処すかは、そちらに任せるとするかいの。
玄:下手な探偵より仕事が早いんですけど。
マ:四六時中、犯罪の手口を考えてるゆう意味では似たもんやからな。
メ:この際だから、どっちも逮捕したい。
マ:これやから権力ゆう魔力に取り憑かれた凡人は始末に負えへんのや。
玄:どのような状況でも挑発を忘れないというのは、
 探偵に必要な資質と言えるのでしょうか。


【宝を守るのはともかく捕まえるのは警察の仕事なのでは】
則:ではさらばじゃ。
  そなたらが秀でておれば、いずれ相まみえることもあろうて。
メ:逃がすな、追えー。
マ:これはアカンやつや。
玄:このセリフを吐いて捕縛したケースは、私が知る限り極少数です。
メ:数だけは居るくせに、いざって時は責任も取らずに傍観する、
 探偵って職業の存在意義を問い直したい。


【これほど簡単に踊らされると治安が心配になります】
玄:結局、取り逃してしまったそうですよ。
マ:まー、今回に限ってはそないに悪いことしてへんしな。
玄:手紙を出した方も、かなり怒られたそうですが罪には問われなかったとか。
マ:この事件が残したもんは、なんやったんやろ。
玄:戦いの後はいつも虚しさで満ちるみたいな雰囲気を出そうとしていますが、
 無駄骨と表現してもいいくらいに、中身が無いものでしたね。

 ともあれ、怪盗登場編を一区切りさせることが出来ました。考えてみたら事件が無い限り出番は無いんですけど、ナースの方でもレアキャラ気味だったので、立ち位置はそんな変わってない気もします。

 一升瓶と呼ばれる容器があります。イッショウビンと読みます。升とは尺貫法に於ける体積の単位で、1升は10合と同等です。そのサイズは時代や地域で違うという、曖昧極まりないものでした。しかし明治時代にようやく統一され、約1.8リットルに相当すると定められました。日本酒や焼酎といった和系のお酒を詰めることが多いものです。なので例え紙パックであっても、1800mlというのが一つの規格として存在しているのです。一方で、ワインは750mlという容量が一般的です。この起源は、輸入国家であるイギリスと、輸出する側のフランスにあるとされています。当時のイギリスはヤードポンド法を採用していて、液体はガロンで数えていました。1ガロンは4.5リットルくらいになります。対するフランスの主要産地であるボルドーでは、225リットルの樽を使うのが標準で、公約数的に750mlというのが都合良かったようです。十進法とメートル法に慣れすぎると、なんか半端だなと思う数字をチラホラ見掛けますが、それなりに理由があるものなのですね。

(・ω・) 無論、中身を減らしてお値段据え置きのサイレント値上げは別である

【金銭的保障をしなきゃならないから踏み切れなかったらしい】
?:警部補。螺旋階段の踊り場からスピーカーが発見されました。
  どうやら撹乱が目的のようです。
メ:小細工を、弄してきた。
マ:思いっきり引っ掛かったんが言うと滑稽やな。
玄:警察とは、こうあるべきだという手本を示しているのでしょう。
メ:雑音がうるさいし、やっぱり休館にして部外者を排除すべきだった。


【闇ではなく光に紛れるというのも有りっちゃ有りだな】
マ:ちゅうことは、心理的死角を狙うはずや。
  具体的には、真上なんかが怪しいで。
?:ほむ。
玄:シャンデリアに、人影らしきものを確認できます。
マ:ゆうといてなんやけど、眩しくないんか、あれ。
玄:サングラスを掛けているようですし、
 顔バレ対策を兼ねているということなんじゃないですか。


【悪の幹部と同じく空気を読まないことはしないのだ】
?:このままでは、話がしづらいの。
マ:あの高さから、ひとっ飛びで飾りもんの円柱に飛び乗ったで。
玄:そういえば怪盗って、大抵は身軽ですよね。
  探偵は運動神経が欠落している方も少なからず居ますのに。
マ:ドローンやらを駆使して自分は動かんのも可能やろけど、
 それを怪盗と認めるかは微妙やんか。
メ:あれだけ派手に登場したのに、
 しょうもない雑談の為に待ちぼうけを食らってる様は少し面白い。


【そんなヤワな人が始める商売ではない気もするけど】
則:妾は、キューティ怪盗・則天じゃ。
  お見知り置きを、とでも言うておこうかの。
メ:なんか生意気。
玄:弱気や内気な怪盗というのも、親和性が低いと思います。
マ:それより、キューティゆう年やあらへんてツッコみたくてしゃーないで。
玄:或いは、怪盗を自認する気恥ずかしさを、
 上塗りすることで薄めようという高等戦術なのやも知れませんよ。

 探偵物といえば警察と怪盗が欠かせませんが、武則天とメタトロンのどちらを配するかは直前まで悩みました。その末にライバル要素よりトリックスター成分を優先しましたが、正しかったと思いたいです、はい。


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