レームダックという俗語があります。英語では、lame duckと表記されます。直訳すると、足が不自由なアヒル、くらいになります。18世紀のロンドン証券取引所で、支払い能力を失った仲介屋から始まったとされています。業界的に金を出せないのは機能不全も同然ということなのでしょう。そこから転じて、アメリカで影響力を失った政治家という使われ方をするようになりました。日本語として用いる場合も、ほぼ同じになります。アメリカでは大統領選挙に挟まる格好で、4年毎に議員などを決める大規模な中間選挙が行われます。大統領閣下と言えど議会の協力なしに運営をすることは困難なので、これに大敗北すると事実上の死に体になります。でも任期は残っているので、生存してはいるものの、という例えとなったのでしょう。御存知の通り、アヒルは飛ぶことが苦手な鳥類です。それなのに足までやられてしまったら、野生で生きていくのは難しいと言わざるを得ません。ですが昨今の風潮からして、下半身が言うことを聞かないくらいで無能扱いするのもどうかという気もします。あくまでアヒルの話なので、別に良いんじゃない感もありますが、近年の動物は下手な人間より手厚く保護されているので、今後どう転ぶかは気分次第なんですかね。 (・ω・) 今のところ、差別語という流れにはなってないっぽい 【深いこと言ってるようでマニアを拗らせてるだけでは】 マ:密室いう単語に反応せーへんやつと分かり合える気ぃせんわ。 玄:ちょっとしたパブロフの犬ですよね。 マ:重要な議題が密室で決められたみたいんに、 関係あらへんネタでも、つい聞き耳立ててまう。 玄:本来、密室殺人の様に使う方がマイナーなんでしょうけど。 マ:同じ言葉でも、どう感じるかは業界で違うっちゅう話やで。 【不法な捜査は無効っていう厄介な縛りもある】 マ:不可能犯罪とか、創作以外では滅多に聞かへんな。 玄:というより、事故や自殺として公表されるだけでは。 マ:どうやったかて他人が殺せへん状況やったら、 そう扱うしかない辺りに役所仕事感が出てるで。 玄:あちらは裁判をしないといけない訳ですし、 状況証拠と自供だけで断罪する探偵もどうかと思いますけどね。 【娯楽作品なんて美味しいとこ取り出来るかどうかだ】 マ:ギャンブル探偵いうんを思い付いたんや。 賭博狂いで、重要な判断を運任せにしてるように見せかけて、 実は論理的な裏付けがあるっちゅう筋書きやで。 玄:構築次第で、面白くなる要素はありそうです。 既に似た作品が世に出ている可能性も高そうですけど。 マ:ネタ被りを回避なんて無理やろし、気にしたらアカン。 玄:結局キャラクターと雰囲気次第なところはありますし、 暇を持て余してるんですから執筆してみるのも手でしょう。 【場合に依っては結構な罪になることもあるらしい】 マ:依頼料は、すぐにスッてまういうオチが定番になるんや。 玄:それって、賭け事の部分が本編扱いされるやつじゃないですか。 マ:舞台が日本やと、公的なんが少ないのがネックになるやろな。 玄:警察官ならともかく、アウトローに片足を突っ込んでる探偵なら、 非合法カジノに出入りしてても問題ない気もしますが。 マ:摘発で捕まってまうんやけど、 『またお前か』で済まされる導入が多用されそうやで。 という訳で、今年の悪魔的探偵はここまでとなります。3話は予定通りでしたが、内容に関しては手探りも良いところでした。来年はどういった方向性になるのか、半年以上掛けて考えることになりそうです。 PR 半導体と呼ばれるものがあります。ハンドウタイと読みます。世には、金属のように電気を通しやすい導体と、陶器やガラスといったほぼ通さない不導体が存在します。半導体は、伝導率でその中間くらいの物質を総称したものです。超高純度のケイ素結晶が代表例になります。温度や不純物、電圧などといった要因で通電するかどうかを切り替えられる性質を持っているので、現代の工業製品には欠かせなくなっています。特にコンピューターの要である集積回路で使われるシリコンは、9が11個も並ぶパーセンテージ、通称イレブンナインのケイ素が基本規格です。ケイ素は、周期表で見ると炭素の真下にある同族になります。ありふれた元素ではあるものの、自然界には化合物としてがほとんどです。産業水準で大量加工するには、原材料、電力、先端技術者を含む人員など、必要なものが多々あります。これらの条件を満たして一大拠点を築くと、カルフォルニア州北部のシリコンバレー、九州のシリコンアイランドといった俗称がついたりもします。昨今は世界的に半導体不足なのですが、簡単に増産できるものでもありません。いわゆる戦略物資に属するという見方すらあり、今後の展望次第で国際的な大問題に発展する恐れすらあるようです。 (・ω・) 既に米中間で、バッチバッチにやりあってるみたいだしね 【極論すれば人類史なんてその繰り返しなんだけど】 マ:ダイイングメッセージは、明快やと犯人が消さないんはおかしいゆわれ、 凝ったもんやったら死に際に思い付くはずないと、八方塞がりや。 玄:もう、使わなければ良いんじゃないでしょうか。 マ:伝統文化の火は消したらアカンいう時流やんか。 玄:それはそうなんでしょうけど、優先順位が高いかは疑問です。 マ:完全に廃れきってから惜しんでも元に戻らんのは、 人間関係なんかと変わらへんのやで。 【様式美と割り切るのが精神衛生的にも良い】 マ:前々から創作やクイズで使おうと思てたんを、 とっさに応用したゆう言い訳を捩じ込むんが関の山やな。 玄:白々しさと、建前を用意してくれたことへの申し訳なさ、 どちらが上回るか微妙なところはあります。 マ:居直って、何の説明もせん方がええ気がしてきたんやけど。 玄:暗号は、受け手に解読コードがあるから成立する訳で、 知識やヒントさえあれば読者にも読めるというのは不自然ですしね。 【無駄に版図を広げても統治が難しくなるばかりだもの】 マ:事務所に入る時は、侵入者の痕跡が無いか調べるんが日課や。 玄:奪われて困る機密や、危害を加えられる程の恨みがありましたっけ。 マ:なんやったら、盗んで得するようなもんもあらへんで。 玄:これぞ、最強のセキュリティと言えましょう。 マ:資源や人材があらへん国が、侵略されにくいみたいな話やんか。 玄:実際、こそ泥や隠密にとって、 リスクを背負ってまで入り込みたい場所では無いですし。 【トンデモテクノロジーで超推理する方が需要ありそう】 玄:そもそも、録画機器を設置すればいいでしょう。 技術の進歩で、かなり安くなったみたいですよ。 マ:風情があらへんやん。 玄:探偵が、『実は隠し撮りしていたのだ』なんて言い出したら、 微妙に納得できない感じになるのは分かりますけど。 マ:譲れへんラインちゅうんはあるもんや。 玄:良いものは何でも取り入れる合理主義探偵というのは居そうですが、 それが面白いかどうかは一考の余地があると思います。 刑事事件を捜査する上で、近年、最も発達した技術はDNA鑑定になるのでしょうか。この単語は雰囲気的に万能感を覚えますが、公的な証拠として扱う以上は制約も多く、印象ほど有用ではないとも聞きます。 デコイと呼ばれるものがあります。英語だと、decoyです。元は、狩猟で用いる囮を指していました。集団生活を好む鴨などを模した木彫り細工を水に浮かべ、勘違いして近付いたところを狙い撃つ訳です。転じて、騙して誘き寄せるものや行為全般を指すようになりました。日本語だと、サクラが近いでしょう。こちらは元々、芝居小屋の賑やかしのこととされています。対価として、見物料は取らなかったのだとか。桜はタダで見れるのが基本なことと、咲いたと思ったらパッと散ることに掛けているとされています。こうして並べると、人はもしや鳥と同レベルなのではと考えてしまいます。単独で生存可能なタイプでは無いという共通点があるので、納得できる面もありますけど。他に同種を罠に使うというと、鮎の友釣りが思い浮かびます。これは縄張り意識を利用して誘い出すものですが、人間に応用はされているのでしょうか。警察の捜査なんかには使えそうですが、集客となると微妙な感じがあります。オークションでの吊り上げ行為は一般にサクラ扱いされますが、対抗心を煽るという意味では友釣りの方が近い気もします。これを技術と呼ぶか、違反スレスレのグレー行為とするかは、また別の議論が必要そうですけどね。 (・ω・) 手数料さえ貰えればいい運営の放置が元凶な気もする 【結婚さえしてしまえば何とかなるという意見もある】 マ:死体の第一発見者になる為に、早朝ジョギングを始めよう思うんや。 玄:良くあると言えば、そうですけど。 マ:犬の散歩でもええねんけど、飼っとらんしな。 玄:その目的で養い出すというのも順番が違う気もします。 マ:ちゅうて、あいつら鼻が利くし、使い道はあるで。 玄:自身の食い扶持すら怪しい状態で扶養者を増やすのは、 無責任とされる風潮がありますけどね。 【何故だか動物に例えることが多いと気付いてしまう】 マ:せやけど、犬はやっぱアカンな。 玄:警察を思い出すからでしょうか。 マ:それもあるんやけど、 黒猫にすべきゆう熱い意志が心の奥底から湧き上がってくるねん。 玄:あの子達は可愛いですけど、ネズミ退治くらいしか働きませんよ。 マ:この世界やったらスパイをネズミて呼ぶことあるし、 役に立つかも知れへんで。 【一発逆転の無いシンデレラとか広まらなかっただろうし】 マ:アリバイがあらんで動機も充分、更には粗暴な性格しとった場合、 絶対に犯人ちゃうやろなぁと考えてまうんは危険なんやろか。 玄:統計をとった訳ではありませんが、 世間で起こる事件は大抵そういった方がやらかしているのでは。 マ:知らん内に、逆張りが染み付いとるところがあるで。 玄:小兵が大男を倒す、弱小が強豪に食い下がる、恋愛劣等生がモテだす等、 順当さに逆らうことが話作りの王道ではありますからね。 【求められているものを供出するのがエンターテナーという常套句】 マ:世間も似た認識で、波乱が無いと奇をてらっとるてゆわれる始末や。 玄:もはや、逆とは何なのかを考えるべきなのかも知れません。 マ:珍しい切り口は大抵やりつくされとるのが問題やで。 玄:とはいえ、この界隈で奇天烈な展開は求められていないでしょう。 マ:行く先々で殺しが発生してまい、背景には醜悪な人間関係が渦巻いてて、 綱渡りのトリックを成立させる、そういう小料理屋みたいんな素朴さでええんや。 玄:ファンというものが如何に業界ズレしてしまうかという、 典型的事例を見てしまった気がしてなりません。 コアなファンの声が大きくなり、定番だけが繰り返される業界は終焉に向かっているというのが悲しい現実です。ミステリーがどうなのかは何とも言えませんが、多少の粗は大目に見る寛容さを無くしてはいけないのかも知れませんね。 ブドウ糖と呼ばれる化合物があります。語源は果物の葡萄です。英語だとgrape sugarともいうので、直訳した格好になります。これは甘味成分を調べていた際に、葡萄を良く用いていたのが由来です。もしも林檎を使っていたらリンゴ糖になっていたと考えると、林檎派の方には惜しい機会だったとも言えましょう。西欧の話ですから、ワインの関係で馴染みがあったんでしょうけど。日本で最初に研究していたら、柿糖か蜜柑糖になってたんですかね。学術的には、D-グルコースとも称します。代表的な単糖類で、人間が活動する上で最も手っ取り早いエネルギー源の一つとして知られています。三大栄養素に炭水化物がありますが、体内で使う時はブドウ糖まで分解することが多いのだとか。一方で血糖値というものがありますけど、これは血中のブドウ糖濃度を測ったものです。高いままだと血管などに負担を掛けますが、低すぎると意識を失ったりもするので、程々を保つ必要があります。最近の風潮だと、血糖値のコントロールは健康だけでなく、体脂肪率の管理にも有用とされています。何にしても、突然変異でもして旧人類を根絶やしにしない限りブドウ糖と別れることは出来なさそうなので、今後もお付き合いを宜しくといった感じではあります。 (・ω・) こう書くと、父祖代々受け継いでしまった山林みたいだ 【この手の微笑ましさは迷惑が許容範囲という前提がある】 マ:犯人は、現場に戻ってくるゆーやん。 玄:よほど割り切れる方で無い限り、どうなったか気になりますし。 マ:日常的に犯罪しとるようなんには使えん法則っちゅうことか。 玄:ゴミを出した後、ちゃんと収集されたか確認する方は少数でしょう。 マ:そういう目で見ると、初々しくて可愛らしいとも言えるわな。 玄:罪状が放火や殺人などですと、それで済ませられなくなりますけどね。 【そろそろプロファイリングは委託されてもおかしくない】 マ:突発的にやらかして手掛かりも残さんかったら、 真相を突き止めようも無いんはあるで。 玄:結局は人がやることですから、探偵と推理に価値がある訳です。 マ:せやけどパターン化が極まると、人工知能に仕事を奪われかねへん。 玄:筋書きとしては、機械に心は分からないといった流れになりそうですが、 何故だか反論したい気持ちが湧いてくるんですよね。 【ここみたいに繁盛してないところが生き残るのか】 マ:日帰りやけど、慰安で温泉連れてったろかいな。 玄:なんですか、その確実に巻き込まれるであろう前振りは。 マ:依頼があらへんのやから、こっちから動くしかないやろ。 玄:旅行をすることで事件が発生した訳では無いのですが、 責任を問いたくなるのが不思議で仕方ありません。 マ:それがなんかしらの罪になるんやったら、 探偵のほぼ全員が獄中ゆうことになってまうわな。 【分かりやすい刺激は耐性がつくのも早い】 マ:海沿いの町らしいし、水着も用意してきてええで。 玄:あからさまに、お色気路線に走ろうとしてますよね。 マ:女子大生いう肩書を利用せん手ぇは無いやろ。 玄:考え方が古いと言わざるを得ません。 マ:王道に、時代や地域は関係あらへんのや。 玄:それ自体を否定するつもりはありませんが、 主軸にすると引き返せなくなるのも、また事実でしょう。 結局、玄武は女子大生に落ち着きました。月読教授の大学に通っているパターンも考えましたが、お嬢様な気がするのと学力底辺じゃなさそうという二点から、アルテミス達の系列校の方が可能性ありそうです。 箔と呼ばれるものがあります。ハクと読みます。本来は、薄く加工して紙のようになった金属を指します。金箔が代表例と言えるでしょう。主な用途は装飾になります。ここから転じて、実績、肩書、経験など、他者が個人などを評価する要素の総称にもなりました。現代日本語としては、こちらの方が多く使われているかも知れません。箔が付く、であればアップ、箔が落ちる、ならばダウンといった感じです。良くも悪くも外から見える部分の話なので、内面や技術などといった言語化、数値化しにくいものは含みません。好意的に見れば客観性があると表現もできますが、慣例に毒された権威主義という見方も出来ます。なので一般的な解釈からは外れますが、メッキと同様、ぱっと見だけは良いといった意味で用いるケースもあります。箔は、間違いなくそれを構成する一部ではあります。そして人が何かを評する時、分かり易いものに依存しがちという考え方で行くと、良く出来た単語であると言えます。何事も偏りすぎると真理から遠ざかるという観点で箔を全否定する気はありませんが、頼りすぎるのも危ういと思う次第です。 (・ω・) どうしてもムショ帰りが箔になる極道が頭から離れないんだ 【綺麗にまとめるのが面倒になることってあるし】 マ:ミステリーでやったらマズいことって、ぎょうさんあるやんか。 一卵性の双子を後付で登場させたらアカンみたいな。 玄:読者とのエンタメバトルとも表現できますからね。 白ける要素を避けるのはマナーと言えます。 マ:恋愛もんで身分の違いに悩んどったんに、 実は王家の出身やったて発覚する的な話やで。 玄:それで解決したら返金騒動とまではいかないものの、 風評は底辺まで落ちてしまうことでしょう。 【現代的な感覚だと清潔感に欠ける店舗は怖いってのもありそう】 マ:ゆうて、本格派と銘打ってなければ腹も立たんのやけどな。 玄:喫茶店なんかも似たところがありますよね。 味に拘ってますとでも言いたげな雰囲気を出しておいて、 標準程度のを提供されると損した気分になりますし。 マ:ハードル上げるんはリスキーっちゅう話や。 玄:この事務所もクラシカルな装いをしているせいで、 期待値が高くなって客が寄り付かない可能性が出てきました。 【比率が高くなると大変だから歯止めを掛けるけど】 玄:探偵に荒事は付き物ですが、身を守る手段は持っているんですか。 マ:口喧嘩やったら、ちょい自信あるで。 玄:血走った目でフシューフシューと吐息を漏らしながら、 牛刀を振るってくるような狂人相手に有効ですかね。 マ:言葉が通じへんのは厄介やな。 玄:歴史上のどの局面を切り取っても、 暴力が一定の立ち位置である理由が伺えます。 【相手が物凄い技を使った可能性は否定できないだろ】 玄:不思議なもので、戦えない系の主人公ですと、 犯人やその一派がやたらと理性的なんですよね。 マ:拳銃一つで推理が御破算になるんは、 リアルっちゃリアルやけど、釈然とせーへんし。 玄:やはり、最低限の護身術は必要なのではないですか。 マ:いざって時は助手がなんとかしてくれるやろ。 玄:残念ながら、柔道の授業で間合いを計っている時に転びかけて、 『一人空気投げ』と称された程度には役に立ちませんよ。 探偵である以上、逃げ道を確保する慎重さと足の速さは必要不可欠な気もします。安楽椅子探偵みたいな動かないタイプも居るっちゃ居ますが、大体は職業としてやってないのでノーカンで良いんじゃないでしょうか。 |
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