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2009

0118

 淡々と毎日、ブログ関連のブツを更新するキャンペーンを開催中ですが、ぶっちゃけ、そろそろ推敲に飽きてきた――。

( ・ω・) いやぁ、自分の作品をこんなにも発表できるなんて、素晴らしいことですよね

「えーと、それより聞きたいんだけど」
「んだよ?」
「君達の頭目って、この中に居ない訳?」
「副長なら、そっちで伸びてるぜ」
 マヌーサの幻影に怯えて、壁に激突して気絶した人が副長だったんだ。何と言うか、どっちにしろ長くなかったんじゃないかな、この山賊団。
「それで、まだ中に居るってことは、今の今まで寝てたってことになるよね」
「ったりめぇだろ。起きてたらとっくにてめぇらをケチョンケチョンにしてるぜ」
「……」
 洞窟を燻して、数十人が入り乱れて戦って、更にあれだけ魔法を使ったのに、ようやく今になって御目覚めって……僕も寝ぼすけの方だけど、とても信じられない。
「十把一絡げとはいえ、数十人を纏める頭領ともなりますと、それなりの器なのかも知れませんわね」
「神経が鈍いのと、器が大きいのって混同して良いのかなぁ」
 まー良いや。幾ら頭目って言っても、所詮は一人でしょ。今まで四十人を相手にしたのに比べれば、ずっと楽……。
「ええぇぇ!?」
「ギャラオォ!!」
 奥からのそのそと歩いてきたそいつを見て、大声を上げてしまう。
「困りましたわね。わたくし、慣れない夜間活動で疲れてるやも知れませんわ。頭領が、暴れ猿に見えますの」
「いやいやいや。昼間に見たって、あれは暴れ猿! 実物を見るのは初めてだけど!」
 ど、どうしよう。人間が相手だと思ってたから、心の準備が出来てない。
「あ、ひょっとして君達、人間っぽく見えるけど、もしかして暴れ猿の子供なの?」
「んな訳あるかぁ!」
 じゃあ、何で暴れ猿の下でなんか働いてるのさ。
「へっへっへ。おかしらは今でこそこのでかさだが、十年前は掌に乗るくらい小さかったんだぜ」
「つまり、小さくて可愛かったからペットとして飼ってみたけど、大きくなりすぎて捨てるに捨てられず、折角だから戦力として有効活用しよう、と」
「そーとも言うな」
 山賊に身を落とすだけあって、後先を全く考えていないってのは良く分かったよ。
「状況は飲み込むとして、どうやって倒せば――」
 戦術として考えられるのは、アクアさんのラリホーとマヌーサ、それにルカニ辺りで戦闘能力を削ぎ、物理攻撃で体力を削るというのが一つ。他に思い付くのは、極力近付かずに、魔法攻撃で押し通すっていうのかなぁ。正直、あの筋肉の塊に飛び込むっていうのは、かなりの勇気が必要だと思う。
「ねぇねぇ」
「ん、シス、どうしたの?」
「ちょっと、あたしに任せて貰っていいかな?」
「は?」
「いや、要するにあいつって、人に慣れてるんでしょ? 野生ならともかく、鞭で言うこと聞かせられるんじゃない?」
「……」
 そ、そういうものなのかなぁ。
「ほいじゃ、行ってくるね」
 僕の考えが纏まる前に、シスは飛び出して暴れ猿と対峙してしまった。
「はっはっは。おめぇ、俺達とこいつの絆を舐めんなよ。そりゃ、ここに至るまでにゃあ、色々あったさ。餌が足りない日には黙って俺の飯を分けてやり、夜中にぐずりだしゃ、明け方まで相手してやる。それはそれは、本当の親子みたいに苦労――べぎゃ!?」
「ごめーん。まだ鞭、狙った方向に振るえなくてさ」
 何て言うか、悪人って大抵、努力の方向性、間違ってるよね。それだけ情熱を傾けられるなら、真っ当な道でも生きていけたと思うんだけど。だから、今の一発は同情できないかな。
「グルル……」
「――!」
 シスは暴れ猿をキッと睨みつけると、再び鞭を鳴らした。
 パシィィンという小気味の良い音が耳に届き、張り詰めた空気が痛い程だ。
「くぅぅん」
「おー、よしよし」
 あっさり陥落した!?
「どーどー、いい子、いい子。やっぱ、殆どペットみたいなもんだから、無駄な戦いなんてしたくないみたいだね」
「おかしらぁ!?」
「相棒ぉぉ!!」
 今回の一件で僕が学んだこと。やっぱり、どんなに頑張ってみたところで山賊との間に生まれる信頼関係なんてたかが知れてるんだね。

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2009

0117

 今回の飛行機不時着事故について、朱雀さんからコメントがあるようです。

( ・ω・) ば、ばーどすとらいくって怖いですね~。鳥がエンジンに吸い込まれるんですよ~?

「と言っても、やることは意外と地味だよね」
 夜襲とはいえ、少なく見積もって十倍の人数差がある状況で、真っ向から勝負を挑む程、僕は自信家じゃない。そこで提案したのが、燻して飛び出して来た順に倒すというものだ。ウサギなんかを追い立てる時に使う作戦だよね。一応、相手は人間だけど、行動の程度は似た様なもんだし、これで充分でしょ。
『メラ』
 洞窟の入り口に積み上げた生木に、握り拳ほどの火球をぶつけた。モクモクと、良い感じで煙が湧き上がってくる。後はこれを奥に向けて流せば――。
「でもさ。考えてみたらこれって、下手すれば永遠のお休みになる人も居るんじゃない?」
「……」
 だ、大丈夫。台所の天敵に喩えられる位なんだから、生命力も物凄いよ、多分。
「なぁんじゃ、こりゃぁ!?」
「火事か、おい! 水ぶっかけろ、水!」
 早々に、異変を察知した数名が、表に向けて駆け出してきた。予想通り、武器を手にする余裕さえ無かったらしく、ほぼ全員が空手だ。これなら、僕でも充分に捻じ伏せることが出来るだろう。
「うおんどりゅあぁ! 何処の賊じゃぁ!」
 盗賊なら仲間に居るけど、そういうんじゃないだけどなぁ。っていうか、こういう人達って、どうして自分と同質の敵しか居ないって考えるんだろうね。
『マヌーサ』
 ここで、アクアさんが彼らに向けて幻惑の魔法を掛けた。只でさえ煙で視界が良くないのに、加速度的に世界が揺らいで、壁にぶつかる輩まで出る始末だ。僕とシスは、そういう奴らを片端から叩き伏せ、縛り上げていく。
「目で見えるものにばかり頼っているからそうなるのですわ。こういう時は、心で見るのが正解ですわよ」
 それって、達人級の技だと思うのは僕だけじゃ無いと思うんだけどなぁ。
「てめぇら! 図に乗ってんじゃねぇぞぉ!」
 不意に、男が煙の向こう側から、僕に向かって斧を振り下ろしてきた。身体は右を向いていて、手にした剣も右側だ。躱すことも受け流すことも難しいと判断した僕は――。
『ギラ!』
 左手を彼の腹に差し出し、閃熱の力を解き放った。革鎧が焦げる臭いと共に、その肉体が宙に舞うのを知覚する。
「アレク! 大丈夫!?」
「も、もちろん。魔法は剣より得意だからね」
 本当のところ、実戦で敵に魔法を使うのは初めてだったりする。し、失敗しなくて良かったなぁ。まだ心臓がバクバク言ってるよ。
「あらかた、片付いたのかな」
 どれだけの時間が経ったかは分からないけど、奥から出てくる人が居なくなったことで、戦いの終わりを感じ取ることが出来た。周囲に転がってる山賊達は、全部で四十人ちょっとといったところかな。まあ、妥当な人数と言って良いと思う。
 そ、それにしても疲れた。明け方、警備兵がやってくる手筈になってるから、それまでは気を抜いちゃいけないんだけど、ちょっとだけ座らせて――。
「まだですわ」
 え?
「ウギャャオゥ!」
 な、何さ。今の、地底の奥から聞こえてきたみたいな、重々しい咆哮は。
「てめぇら……おかしらを目覚めさせやがったな。へっへっへ。調子に乗り過ぎたのが仇となったな。尻尾巻いて逃げるなら今の内だぜ」
 何だか、チンピラの常套句を聞いた気がする。

2009

0116

 ブログ分の更新ネタが溜まってきたので、『淡々と、一日一個更新したら何日続くだろうか大会』を開催中。日銀砲みたいなもんです。すぐ弾切れしますが。

( ・ω・) ちゃうねん。政治講座、マジで推敲死ねるねん

「それで、山賊って結局、何人くらい居るのさ」
「一応、三十人くらいと言われていますわ。とはいえ、一人見たらその五十倍は居ると言われておりますし、正確な数は何とも言えませんの」
 完全に、台所の天敵扱いだなぁ。
「それにしても、何でああいう人達って、奪うことで生きてるのに、あんな楽しそうにお酒が飲めるんだろう」
 僕達は、ねぐらである洞窟で酒宴を繰り広げる山賊達を遠目に見遣っていた。彼らは、下卑た笑い声を周囲に撒き散らしていて、それだけで、腹の奥がグツグツと煮えくり返ってくる。
「あと数刻の辛抱ですわ。寝入ったところを攻め入れば、幾らでもお仕置きが出来ますわよ」
「そーそー。洞窟だったら、一斉に襲われる心配も少ないし」
 たしかに、三人で十倍の人間を相手にするとしたら、これくらいの作戦は必要だろう。見張りさえ何とかすれば、後は中へ向けて一直線だしね。
 陣形としては、僕が先頭で、真ん中にアクアさん、挟み撃ちに対する備えとして、シスを後ろに配置する格好になる。今回は頼り過ぎないことを前提に魔法を解禁されてるし、全力でやるからね。
「では、わたくしは仮眠を取らせて頂きますわ。一刻後に交代致しますので、起こして下さいまし」
 そう言って、くーくーと寝息を立ててしまうアクアさん。早いよ。そしてどうしてこの状況で眠れるのさ。
 いつものことながら、底の知れない大物感を覚えつつ、僕はシスに見張りを任せて、目だけは瞑っておくことにした。

◇

「にしてもよぉ。見張りってのはやっぱつまらねぇなぁ。俺らをヤレる奴なんかいねぇんだし、必要ねぇってもんだよな、ヒャホー」
「慢心とは、いつの世も身を滅ぼす業火となりうるもの。例え閑職と思えども、全力を尽くすことに意味がある」
「ケッ。エジンベアの騎士団で失権して、こんなところまで流れ着いた奴に言われたかねぇよ」
「汝、今の発言を取り消さぬと只では済まぬぞ」
「へっへー。どう済まないのか、教えて貰おうか」
『ラリホー』
「ほひゃー!?」
 途端、見張りに立っていたチンピラ風の男がその場に崩れ落ちてしまう。もう一方の武人風の男も、何とか耐えようとしていたが、遂には膝をついて伏せってしまう。
「この様な時は、やはり眠らせるというのが一番ですわよね」
「クルクルクル~と」
 幾ら悪人とはいえ、無闇に傷付けるというのは気が進まない。魔法を最大限活用して、更に戦闘不能者は片端から縛り上げていく、と。
「ってかさ。洞窟に向けて、メラかイオ連発すれば、壊滅して終わりになるんじゃない?」
 シスが何か物騒なことを言ってるけど、聞かなかったことにしよう。
「そういう手も、ありやも知れませんわね」
 あ、アクアさんまで、無茶言わないでよ。
「冗談ですわよ」
 笑えない言動は冗談とは言えないと思うんだけど、どうなんだろう。
「それじゃ、始めようか」
 アリアハン近郊の魔物は、さほど強くない。個々が勝手に戦っていても、何とかなる程度だ。
 僕達にとって初めての、パーティとしての戦いが、今ここで開演する。

2009

0115

 髪とヒゲの成長を遅くする、或いは止める薬は完成している! しかし床屋とカミソリ業界の陰謀で世には出れないのだ!!

( ・ω・) 髪を切りに行く度、この陰謀論が頭を掠めてしょうがないです

「では、これからの方針について再確認致しますわよ」
 レーベの村に辿り着いた僕達は、とりあえず宿をとり、一息ついたところで喫茶室に集まっていた。
 テーブルの上に世界地図を広げてくれるアクアさん。余り馴染みの無い世界の姿を、僕達は興味津々といった感じで覗き込んだ。
「御二方も御存知の通り、アリアハンの位置は、ここになりますわ」
 言って、地図の真ん中よりやや右の下方を指差した。そこにある大陸は思いの外に小さくて、世界の広さを感じさせられてしまう。
「十三年前、オルテガ様は武装客船に乗って、ランシールを経て、バハラタへと迎いましたの」
 ツツツと、指を左に走らせ、大陸にぶつかったところで上へと滑らせた。
「ですが近年、魔物達が凶暴化したことで、船舶の往来は激減し、アリアハンが世界から孤立する形になりましたの」
「へー、世の中、そういうことになってたんだ」
 シスって、生粋のアリアハン人のはずなんだけど、何で外国のアクアさんの方が事情に明るいんだろう。
「そこで四年前、アレル様が旅立った際は、いざないの洞窟にある旅の扉を利用しましたの。かく言うわたくしも、ロマリアからこちらには、それで参りましたのよ」
 それは僕も、兄さんの手紙を読んで知っている。たしか、魔法の玉っていうのを使って封印されていた壁を砕いたって書いてあったはずだ。
「僕達も、それを通ってロマリアに行くんだよね」
「ええ。バラモスが居ると言われるネクロゴンドは、イシスの南、暗黒大陸とも呼ばれる場所にあると言われていますわ。そこに至る手段を探すというのが、当面の目的になると思われますの」
 伝え聞いた話では、父さんはこのネクロゴンド近くの火山に落ちて死んだということになっている。だけどそれはあくまで伝聞で、死体が確認された訳じゃない。淡い期待だと分かっていても、僕は世界の何処かで父さんが生きていると信じたかった。
「漠然とした目標ですが、ロマリアからポルトガへ向かい、船を手に入れたいところですわね」
「船?」
「ええ、もちろん船員を含めてですわ。沿岸で漁をする程度の船は大抵の国で作られていますが、世界を回れる程のものとなりますと、ポルトガの独占事業ですものね」
「そうなんだ。知らなかったなぁ」
 とりあえず、盗賊って、世界情勢を知らなくても成り立つ商売だってことは知ることが出来たかな。
「旅の扉、か。まあ、兄さんが壁を砕いたらしいし、特に問題は無いんだよね」
 洞窟の中に幾らか魔物が居るらしいけど、アクアさんは一人で通ってきたから、そこまでの強さじゃないはず――。
「ところが、そうは問屋が卸しませんの」
 アクアさんって、たまに変わった表現をするよね。
「最近、人心の乱れから治安が悪くなっているというのは御存知だと思いますが、この近辺も例に漏れず、山賊達が屯していますの」
「さ、山賊ぅ?」
 人間って、何で戦うべき共通の敵が居る時に、こうも簡単に堕落出来るのかなぁ。
「わたくしがこちらに来た時の様に、こっそり抜けるというのも一つの手ですわ。
 ですがここは、今後の安定を考えまして、少し懲らしめるべきだと思いますの」
 たしかに、そんな奴らが居座っていたら、旅の扉は更に使いづらくなり、アリアハンの孤立化が進むだけだろう。勇者として、一肌脱ぐべきところかも知れない。
「ところで、ここに義賊が居るんだけど、何か有効に活用できないかな?」
「ん~、同じ賊でも、わたくしには返答しかねますわね」
「ひょっとして、何かバカにされてる?」
 必ずしもそうとは言い切れないけど、否定も出来ないかな、なんてことを思ってみる。
 何にしても、こうして僕達の当面の目標は、いざないの洞窟近くの山賊退治に決まったんだ。

2009

0114

 まあ、渡辺喜美氏について私が辛口の評価をする最大の理由はあれですね。潔癖というか、正義感面しすぎというか、自分で自分のことを清廉と平気で言いそうなところとか。はっきり言うと、マスコミを利用してるつもりで、利用されてることに気付いてない感じが気に食いません。十年前の私なら騙されたかも分かりませんけど。

( ・ω・) そう考えると、俺もすっかり汚れちまったなぁ

「はぁ……はぁ……」
 腕が軋む。胸の奥が痛む。意識が朦朧とする。
 この二年、真面目に剣の修行もしてきたつもりだったけど、実戦で振るうとなると話は違う。すぐさま息は上がって、剣に振り回されてしまう。
 うぅ……スライムくらい、魔法さえ使えればそんなに苦労しないのに。
「何度も言いますが、魔法はしばらく禁止ですわよ」
 心の内を見透かされた様に的確な言葉を口にされて、驚きで身体が強張ってしまう。
「わたくしは棍を少々扱えますが、あくまでも護身程度ですわ。勇者様には近接戦闘の要となって頂かないと困りますもの」
 言いながらアクアさんは、上空から舞い降りた大烏を、手にした杖で叩き落した。どう見ても男の僕より強いと思うんだけど、気のせいじゃないよね。
「ギャー!?」
 一方、シスはシスで、僕とは違う苦労をしていた。
「ううう……鞭って、こんなに使いづらいもんだっけ」
 中距離で扱え、動きを封じることも出来る鞭を武器として選択したまでは良かったんだけど、実際に使ったことは少ないらしい。さっきから、何度と無く狙いを外しては、引く加減を間違えて自分の身体を引っ叩いていた。
「慌てなくても、アリアハン近辺の魔物はそれ程に手強くはありませんわ。当面は、修行を兼ねての旅ということに致しましょう、勇者様」
「あー、えっと、アクアさん」
「どうしましたの?」
「その、『勇者様』っていうの、やめて貰って良いですか」
「勇者大明神の方がお好みですの?」
「……」
 ハッ! またしても、思考が完全に停止しちゃったよ。
「そうじゃなくて、名前で良いです。仲間なんですから」
「アレク様、ですわね」
「何で、敬称から離れられないんですか。呼び捨てで良いですって。それが無理でも、さん付けくらいで」
 正直なところ、むず痒い面があった。だって、そうでしょう。年下が相手でも様は無いと思うのに、アクアさんは年上だもんなぁ。
「分かりましたわ。ちょっとした夢だったのですけど、泣く泣く諦めますことにしますの」
 そ、そこまで大袈裟な話なのかなぁ。
「ですけど、アレクさん、こちらからもお願いが御座いますわ。わたくしに対して、敬語はやめて下さいまし」
「え――?」
「シスさんと違って、わたくしに対しては距離を取っておられるようで、妬いてしまいますわ」
「や、妬くって……」
 だ、ダメだ。この人には、全てに於いて勝てる気がしない。
「わ、分かった。アクアさん、これからも宜しく」
「ですの」
 頭から湯気が出そうな気分だった。何でこの人はこういう性格なんだろう。底の見えない恐ろしさなんかを感じつつも、僕達の距離は少しだけ縮まった――よね?

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