2010
飼い猫の必殺技、通称、猫リセットも、ハード側の改良で過去の話となりつつありますが、PS2なんか、排熱とあの平べったさで、寝てくれと言わんばかりの構造ですよね。何はなくともヌクヌクにゃー。
( ・ω・) 逆に考えるんだ。ゲーム機と猫は、人類史に残る組み合わせであると
「おかみ。フルーツジュースを貰えるかしら。種類は何でも構わない。この土地ならではのものがあれば、そちらの方が良いけどね」
クリスさんは店のおばちゃんに注文をすると、すっと椅子に腰を降ろした。
「それで、御用件は」
経験上、とっとと話を聞かないと、どうでも良い方向にばっかり行くから、ちゃかちゃか進めよう。
「私も、ヒヒイロカネが欲しくてね。理由は、剣の素材にする為よ」
「剣?」
「ええ。剣の素材として有名なのは、神話に出てくるオリハルコンよね。現実的に手に入れられるもので上等と言えるのは、ジパングのタマハガネや、サマンオサのミスリル辺りかしら。
ヒヒイロカネは、武器そのものの質はその二つよりは劣るけど、霊力を帯びるから好んで使う人も居るのよ」
へー、それは知らなかったなぁ。
「と言いますか、武器を使う人が、先ずは素材探しからっていうのも珍しいですよね」
幸いにしてイヅナを手にした僕の論理かも知れないけど、それは普通、鍛冶屋さんの仕事だと思う。或いは、専門の問屋さんか。まあ、ここに居るおじさんがわざわざ大海を渡ってまで手に入れに来てるんだから、何事にも例外はあるってことなんだろうけど。
「そこで、折り合いさえ合えば手を組まないかって思ってね。話を聞いた限りじゃ、そんなたくさんは要らないみたいだし、私も、剣で一本か二本分あれば充分だから」
「それは悪くない提案ですけど、何か当てがあるんですか?」
正直、僕個人のやる気が余り無いという障害は深く考えないとして。
2010
基本的に罵り合いが続いた民主党代表選も、いよいよ終盤に入りました。まあ、代表候補二名くらいは、罵り合いに何の益も無いことくらいは分かってるので、それなりに繕っていたのですが、取り巻きまでは掌握しきれなかったようで。『菅は無能だ』『小沢じゃ駄目だ』と、罵詈雑言の嵐。そもそも、三ヶ月前に代表選をやっておきながら、その菅代表を立てられない国会議員の方が多そうだってだけで、もう潰れるだけの運命が待っていると思います。ぶっちゃけ、どっちが勝っても良いんで、とっとと結果を出してください。
( ・ω・) 選挙だというのに、これだけ結果に興味が湧かなかったことは、近来無かったなぁ
一体、いつから一蓮托生になったんだろうか。大体、その気になれば、歩いて行ったところで、日が暮れる頃には、ポルトガ城下町に帰れる状況にある訳で。
「あなた達、ヒヒイロカネが欲しいの?」
不意に、声を掛けられた。
「いえ、欲しいのはこっちのおじさんであって、僕はそれ程でも」
厄介なことに巻き込まれるのは御免なので、一応、責任はなすりつけておこうっと。
「それで、合ってる?」
「概ねはな」
僕達に声を掛けてきたのは、長身のお姉さんだった。年齢は、アクアさんと同程度だろうか。美人と言えば美人なんだけど、短めに切り揃えた金髪とその凛々しい顔立ちの影響で、どちらかというと格好良さが先行して印象に残る。白銀の胸当てに手甲、そして腰に帯びた長剣からして、恐らく白兵戦主体の戦士なんだと思う。その毅然とした態度から、多分、僕よりは強いんだろうなと、何となくだけど察することが出来た。
はて、それにしても、一体、どういった理由で話し掛けてきたんだろうか。
「自己紹介がまだだったわね。私の名前はクリス。見ての通り、旅の剣士よ」
「僕はアレクです。こっちの女性がシスで、小さな女の子がジュリ、ヒゲの人がモロゾフさんで、長身のがトーマスさんです」
とりあえず、話も聞かずに無視というのも無礼すぎる気がするので、通り一遍の応対はしておく。決して、僕の女性に対する優柔不断さが発現した訳じゃないからね。
「それで、ヒヒイロカネが欲しいというのであれば話があるんだけど、座ってもいい?」
「まあ、話くらいでしたら、断る理由もありませんけど」
その瞬間、シスが座ってる方向から、妙な殺気を感じたのはさておくとして。
2010
そろそろ、民主党代表選も、勝ち馬と負け犬が決まりそうな情勢ですが、本当、負けた方の陣営はどうするんでしょうね。そればっかりが楽しみです。まあ、小沢氏が勝った場合、形骸的にポストを幾つか分け与えればそういう不満は抑えつけられるやも知れませんが、世論の逆風は絶望的でしょう。逆に、今優勢と言われている菅氏が勝った場合、下手なポストを与えようものなら、『小沢氏に取り込まれた』とうるさいはずです。もちろん、何も与えなければ、小沢陣営の不満は噴出する訳で。只でさえ、参議院は少数で、野党に土下座しなきゃいけない立場なのに。うは、オラワクテカしてきたぞ。
( ・ω・) まあ、政策なんてどっちも実行力無いんだから、とっととどっちが勝つか決めてくれ
論拠が薄い気がしてならないけど、まあ、僕の手が汚れる訳じゃないし良いかなぁと思ってみたり。
性格が、日に日にちゃらんぽらんになってる気がしてならないけど、ここは懐が広くなったって言葉に置き換えて誤魔化そうと思うんだ、うん。
◇
「無理だった」
「早いですねぇ」
僕がシスやジュリと昼御飯を食べている間、モロゾフさんは件の責任者を探しに行ってたんだけど、出されたスープが冷める前に食堂に帰ってきた。本当に働いてきたのか、勘繰っちゃうよ。
「作戦を、練り直そう」
「だから早いですって」
幾ら村の規模がそこまで大きくないからって、この小半刻で本当にやれることをそれなりにやったのか。色々と、言いたいことが湧いてきてしょうがない。
「要はヒヒイロカネがそこそこ手に入れば良いんでしょ?」
「はい、シス。盗みはダメだからね」
基本的な遣り取りは、出来得る限り短く終わらせるとして。
「鉱山の中で一年くらい働いたら、流石に代償でそれなりに分けて貰えるんじゃないですか」
「余り、真面目に考える気概を感じないのだが」
「そんなことないですよー」
余り発展性を感じないし、おざなりな態度はこれくらいにするとして。
「そもそも、現場に来れば何とかなるという発想が甘かったんじゃないですか」
大好きな魔法の勉強を邪魔された怒りが、今になって湧いてきたよ。ジュリの、捨てられた子犬みたいな表情にかどわかされた事実は、この際、さておくとして。
「まあ、ここまで来たら一蓮托生の間柄だ。少し、落ち着いて状況を整理しようじゃないか」
2010
私の感覚として、日本人の名前は、漢字四つに、七音というのが基本というものがあります。まあ、小学校の頃、名簿を見て、そういう奴が多いなぁと思っただけで、実際はそうじゃない人も多いんですけど。
唯、どうもこの感覚というか、軽い偏見が意識の奥底に刷り込まれてるのか、キャラクターに名前をつける時、七音か五音の人がメチャクチャ多くなる傾向があるようです。七五調は基本だよね。
セネレで検証してみると、しいなりい、まいはまちおり、さくらいあかね、さくらいみさき、あさみゆな、いちりゅうあやめ、にしのみやれい、にしのみやゆい、にしのみやまい、にしのみやかい。ほうら、この驚異の比率。
( ・ω・) 何で公康だけ、『ななはらきみやす』で八音やねん!
「そのヒヒイロカネだ。こう、魔力を受けて全身に伝播する核の様なものにどうしても必要でね。経年で摩耗する為に、どうしてもある程度で交換しないといけないんだ」
成程、ね。たしか、相当の高級金属らしいから、買い溜めも難しいだろうし、こんなことになると想定もしてなかったと。
「でも、こういうところって、鉱山の持ち主が採掘権を握ってるから、現場に来てもしょうがないんじゃ?」
この自分でも驚くくらいのんびりと疑問を呈する辺りが、僕らしいよね。
「最高級の純度を誇るものや、巨大なものであれば、そうだろう。だが、それなりの程度で良ければ、現場の判断で何とかなることも多い」
何か、引っ掛かるところがあった。
「それって、袖の下で回して貰うってことですか?」
「はっきりと、贈賄と言って構わない」
年端も行かない娘の前で、この人は何を言ってるんだろうか。
「ぞう……わい?」
はい、ジュリ。これは大人の話だからね。あと何年かしたらじっくり学んでもいいけど、今はとりあえず目を背けておいて良いよ。
「贈賄ってのはね。特定の権限を持ってる人相手に現金なり、価値のあるものを渡して、その権限からお零れを貰うことかな」
「ふーん」
そして何でシスが懇切丁寧に教えてるのさ。もしかして、悪の道ってか、そっちの世界に引き込もうとしてない? やだよ、面倒見る人がこれ以上、増えるのは。
「ハハハ、なーに。俺としては粗悪品とまではいかなくても、ヒヒイロカネであれば多少、質が悪かろうと問題は無くてね。その程度の便宜を図って貰うことは、そんなに悪いことではないさ」
2010
何だか、小沢代表候補が、色々と無責任なことを言い始めてる様な気がする今日この頃。『高速道路作りたい放題じゃー』『普天間問題は、腹案は無いけど、みんなで考えれば何とかなる』とか。何だろう、この強烈な昭和感。選挙で言ったことは、選挙さえ終われば全て反故にする勢いです。
まあ、それこそ金権最強時代の自民党に居た訳ですから、もう染み付いてるんでしょうねぇ。
( ・ω・) 鈴木宗男氏も失職確定ですし、もう小沢氏も終わりかなぁ
「……」
あれ、ジュリが何だか、小難しい顔してるんだけど。
「アレクって……いつもこんな感じ?」
「まー、概ねは」
割と本気で語ってみたのに、反応、それ?
「難しい話は分からないけど、トーマスは、仲間」
言ってジュリは、トーマスの袖を取った。
「ジュリは可愛いコト言いますねー」
え、何、また、僕が悪い流れなの?
「父さんも、仲間」
「ハハハ」
何だろう。この人達、アクアさんなんかとは違った意味で、凄く扱いづらい様な。ま、考えように依っては、こういった人達と付き合うのも、良い経験かなとも思うんだけどね。
◇
僕達が目的としていた村は、ポルトガ城下町から徒歩で数刻のところにあり、昼前に辿り着くことが出来た。何でもここは複数の鉱脈が交わってる世界でも珍しい地域らしくて、ポルトガという国が発展できた一因にも挙げられているらしいんだ。
「ところで今更なんですが」
「うん?」
「トーマスさんの維持に必要な素材って、結局、何なんです?」
本当に今更な件については、触れないで欲しい。いや、ほら、本格的に興味持ったのは昨日の話だし、何だか聞く機会が無かったんだよ。
「うむ、ヒヒイロカネという金属でね。本格的な発掘と精製をしている地域は、ここを含めて、世界に幾つあることやら」
ん? ヒヒイロカネ? 何だか、何処かで聞いたことがある様な?
「ひょっとして、ジパング特産の?」
たしか、トヨ様との会話で、ちょこっと聞いたことがある気がする。まあ、特産って言っても、国外に持ち出す分はほんの僅かで、殆どが国内の祭事なんかで使われるって話だったけど。