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2010

1002

 月読が、長宗我部元親をえらくプッシュしてる回を探すべく、古い話をひっくり返してみる。えーと、たしか月読が日本史を好き放題弄ってる回だから……イノセンス? 三期? ここらって、四年くらい前に書いた分じゃ……そんなに古い話だったっけ? もう時間の流れが、さっぱり分からなくなりつつあります。

( ・ω・) しかし月読がダメ神様なのは、全く変わっていなかった

「単純に、驚いてるって言うか」
 自身がかなり無力化するって言っても、十歳かそこいらで、これだけのことが出来るって素直に凄いことだと思う。ってか、トヨ様然り、リオール君然り、若年層に魔法の天才が増えつつあるのは、何かの予兆なんだろうか。いや、単に僕が会ってきた人に、たまたま多いってだけの話なのかも知れないけどさ。
 そーいや、クレインは若年層に入るんだろうか。世間的に見れば充分、若い部類だろうけど、この三人とは微妙に世代が違うよね。
「あれ、そういえばチンピラ二人の助成した時も、軽くボケ……思考力落ちてなかった?」
 どうも動転してるのか、言葉に出す前に咀嚼する余裕が無い。
「あれは……ギリギリのところに待機させてたんじゃないかなぁ?」
 そういえばあの時は、街の中をグルグル引き摺り回されて、そんなには離れてなかったのかも知れない。
 それにしても、あくまでも確定口調で話すつもりはないらしい。
「ま、こんな子供がそんなこと出来るってバレたら、結構、危険かも知んないよね」
「あ、そっか」
 才知に溢れてると言っても、所詮は小さな女の子だ。拉致なんかされる可能性を考えれば、モロゾフさんが術者ってことにしておいた方が良い様な気もする。
「そこまでは、考えが及ばなかったよ」
「分かれば、宜しい」
 あれ、何か軽く、上から見られてない?
「おっと」
 こんな問答をしている内に、巨大モグラは着実に歩を進めていて、僕達が出てきた穴の入口まで這い進んでいた。うん、幸いなことに、あの巨体が引っ掛かるってことは無いみたい。ちょっと悪い気もするけど、一働きして貰って脱出を図ろうか。

 

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2010

1001

 何でも、横浜ベイスターズが身売りをするやも知れないんだそうです。その第一報を知った時の私の心の中はというと――。
『ばんじゃーい、ばんじゃーい』
 でしたけど何か。
 いや、まあ普段から-keighさんと冗談半分、本気半分で、『誰か横浜ベイスターズを買い取ってください』って言ってたもので。キャッチコピーとして、『勝負には固執しないアットホームな球団です』って嫌味を添えて。
 いやぁ、何と言うか私も十五年くらい横浜ベイスターズを応援してますが、その内訳を晒してみましょう。

1996年 5位(大矢監督)
1997年 2位(大矢監督) 
1998年 1位(権藤監督)
1999年 3位(権藤監督)
2000年 3位(権藤監督)
2001年 3位(森監督)
~ここから親会社がマルハからTBSへとチェンジ~
2002年 6位(森監督)86敗
2003年 6位(山下監督)94敗
2004年 6位(山下監督)76敗
2005年 3位(牛島監督)
2006年 6位(牛島監督)84敗
2007年 4位(大矢監督)
2008年 6位(大矢監督)94敗
2009年 6位(大矢監督)93敗
2010年 6位(尾花監督)90敗突破

 恨み節の一つも言って良いですよね? 個人的には、監督達が責任をとるのはある程度当然として、フロントも査定されるべきだと思うんだ。
 まあ、民主党を見れば分かる様に、変われば良いってもんじゃないですが、少しくらいは希望を持っても良いですよね? 政治と違って、実生活に影響ある訳じゃないですし。
 ああ、横浜ベイスターズの名前を残してくれるのかはちょっと気になるところですけど。名前が変わるようだったら、すっぱり見切りそうな感はあります。いや、スポーツチームを応援するのって、あくまでパッケージの問題だと思ってきたので。今更ながら、近鉄バファローズのファンの気持ちが少し分かりますなぁ。ツチノコくらいレアな存在だったという説もありますけど。

( ・ω・) 6月でオフシーズンはもうやだと、割と本気で思ってる

「ねぇ、思ったことを言ってもいい?」
「どうぞ」
 何故だか、クリスさんは少し遠慮気味に言葉を掛けてきた。
「あくまでも、私が宮廷内で見た経験からだから、学術的なことまでは分からないんだけど」
 さりげなく、聞き逃してはいけないことを耳にした様な?
「これって、魔法使いが能力限界まで使った時の挙動に似てる気がするんだけど」
「あ……」
 言われてみれば、その通りだ。僕も鍛錬の一環で、相当の域まで追い込むことがあるけど、目は虚ろで、思考力も相当落ちてて、まさにこんな状態らしい。自分の目で見てた訳じゃないから、気付かなかったけどさ。
「ってことは、ジュリは常に魔力を使い続けてるってこと?」
「かも知れないってだけよ」
 え、いや、ちょっと待って。とりあえず、ジュリがそれなりの魔力を持ってるって仮定するよ。その上で、それを常時放出状態にする必然性と、今、巨大モグラが操られてる事実を混ぜて考えると――。
「もしかして、トーマスさんを動かしてたのジュリ!?」
 そう仮定すると、一定距離以上離れて動かなくなったのが、合理的に説明できちゃうし。更に言えば、トーマスさんがジュリが居ないところで動いていた記憶もない。同時にモロゾフさんも居たから、そんな発想、微塵も出てこなかったけどさ。
「そういう説も……ある」
 いやいやいや。状況証拠的に、そっちのが有力になってるから。
「どっちでも……大した問題じゃないんじゃないかなぁ」
 一瞬、その論理を受け入れかけた僕だけど、正直なところ、是か非かについて述べてるんじゃなくてさ。

2010

0930

 最近の社会情勢を、幕末に喩える政治家が多数居ます。たしかに、現代は動きが見えづらいですが変革期でありましょうし、全く違う世界が開けそうな感じではあります。ですが、百年単位の後、現代が歴史家や創作家達に事細かに語られる様になるなと言われると――無いなぁとは思います。対立の構図が国内的にも国際的にも果てしなく分かりづらいですし、英雄が現れる雰囲気も無いですし。逆に、英雄が出てこないんだから、大した変革期でも無いんじゃないかという発想もある訳で。

( ・ω・) 英雄が歴史を作るのか、歴史が英雄を作るのかは、奥深いテーマですよね

「そういやシス。昔、暴れ猿を屈服させたことあったじゃない」
 アリアハンの山賊を成敗した時のことを懐かしく思いながら、話を振ってみた。
「んー。猿って結構、知性高いからうまくいったけど、こんくらいになるとどうかなぁ。
 まー、やってはみるけどね」
 言ってシスは鞭を手に取ると、ビシィと地面に叩きつけた。
 一瞬、巨大モグラが身を震わせたから、生きてることは確認できたけど、それ以上の動きは見せなかった。とてもじゃないけど、調服出来たとは思えない。
「お粗末様でした」
「あ、どうも」
 何でちょっとうやうやしく遣り取りしたのかは分からない。
「シスの調教能力は、そこそこ頭が良い生き物専門、と」
 その内、どの程度の動物までなら可能か、一つ一つ試してみそうな自分が怖い。
「私が、やってみようか?」
 ここで話に入ってきたのは、なんとジュリだった。
「やってみるって、使役を?」
「多分、要領は一緒だから」
 要領?
「ん――」
 言って、ジュリは右手を差し出すと、巨大モグラの鼻先に――って、危ないよ。幾ら動きが鈍いって言っても、牙もとんでもなく大きいんだから。
「お?」
 次に声を漏らしたのは、シスだった。
 あれ、何だかモグラが、ゆっくりと這ってる様な……。
「やっぱり、心が単純だと、うまくいく」
 そう口にして、ジュリは距離を保ったまま後ずさった。正直、僕には何が起こってるのか良く分からない。
「あ……」
 途端、ジュリが尻餅をついた。
「だ、大丈夫?」
「ぼへー」
 あれ、何だか又、目の焦点が合ってないって言うか、元のジュリに戻っちゃった感じなんですけど。

 

2010

0929

 秋になると、朱雀の誕生日が近いなぁと思い出します。忘れた方の為に、一応言っておくと、十月十五日です。黄龍ちゃんが初めて世に出た日です。あれもついに五歳児です。
 まあ、断続的とはいえ、五年も続いてる半分くらいは朱雀のお陰かなぁと。何しろ、どんな状況になろうと朱雀なら何とかしてくれると好き放題やってきた訳で。流石の奴も何とか出来ない局面も多々あった気もしますが。

( ・ω・) でも、素直に感謝するのは腹立つから虐めてくれるわ

「アクアさんなら、『何を食べたらこれほど大きくなれますの?』って疑問を呈しそうなところだよね」
 アクアさん自身、女性的な意味合いで局部が尋常じゃなく大きいけど、それはそれとして。
「そういや、野獣型のモンスターって、単に野生の大型動物が凶暴化したのも居るんだっけ」
 何度と無く斬ってきた身としては、少し考えさせられるけど、こっちはこっちで命懸けなんだから勘弁して貰いたい。不都合が無ければ、出来る限り食べることにしてるし、自然の輪の中での出来事ってことで。
「どうしようか、これ」
 普通に、処理に困る問題だ。目が殆ど塞がってるから、起きてるか寝てるかは良く分からないけど、とりあえず大して動く気配はない。まあ、この短い四本の足で俊敏に動くことは考えにくいけど、牙や爪は思いのほか鋭い。無闇と近づかない方が、無難だろうね。
「あ」
「どうしました、クリスさん」
「ひょっとしてこのモグラを使えば、埋もれた場所を掘り進められるんじゃない?」
「あー」
 成程、成程。たしかに、この子は、穴掘りに関しては達人中の達人だ。うまいこと誘導できれば、人が通るくらいのものは空けてくれるかもしれない。
「でも、どうやって連れてきます?」
 はて、やっぱり餌で釣るのが一番なんだろうか。でも、モグラって何を食べるんだろう。っていうか、この大きさの奴も同じものを食べるんだろうか。疑問が湧いてはくるんだけど、検証しようがない。
「とりあえず、干し肉と乾パンならあるけど」
 旅人必携の保存食を鼻先に突きつけてみるけど、何の反応もない。そもそも、生きてるのかさえ怪しくなってきたよ。

 

2010

0928

 何でも、今年のノーベル賞候補に、中国で服役中の運動家がノミネートされたそうです。その活動内容は、中国共産党の解体だとか何とか。え、何。去年のオバマ大統領もそうでしたけど、ノーベル平和賞って強烈な嫌味を発してることが前提になったんですか。まあ、13億人民にとっては、中国共産党なんて無くなった方が平和……ソ連の解体で、ロシアの方々は平和になったのかなぁ。ちょっと良く分からないや。

( ・ω・) ぶっちゃけ、ノーベル平和賞の無責任さが際立ってくるだけの気もしてきたよ

 僕達が感じたそれは、この場所から見て右手奥にあるらしい。唯、僕の視力じゃ、それが何なのかについて判断することは出来ない。
「あー、一言で纏めると、モグラ?」
「……」
 ん?
「モグラって、あの地面の中に居て、土を掘るのが仕事みたいなあれ?」
「そうそう」
 あるぇ。現物を見たことって数回しか無いけど、あれってたしか手に乗るくらいの大きさじゃなかったかなぁ。距離がはっきりしないから大雑把な推察だけど、どう見ても大型のモンスターくらいはあるんだけど。
「たしかモグラって、目が見えないんだっけ」
 何しろ、御役目上、年がら年中、日が当たらない場所で活動してる訳で。必要が無いものは切り捨てられるのが生物の摂理って聞いたことあるし、道理だなとは思うけど。
「でも、その分、耳とか鼻が鋭いんじゃないの?」
「まー、シスには勝てないと思うけどね」
 これって、そういう勝負だったっけ。
「とりあえず、近付いてみようか」
 もしかしたら、あれが件の坑道に巣食うモンスターやも知れない。モグラなんて幾ら大きくても、大した戦闘能力なんて持ちゃしないだろう。けど、あんなのが横から飛び出してきたら驚いて逃げるのが普通だとは思うんだ。
「でかっ!?」
 そこに横たわったモグラらしき生物は、僕の想像を遥かに上回る巨体だった。正直、今までグリズリーとか、マーマンとか、巨大生物型モンスターは幾つも見てきたけど、正直、これは規格外だ。大王イカくらいの全長はあるんじゃないかな。だけどあれはあくまで水中生物だから成り立つ生態で、陸上でこれは、常識外れとしか言い様がない。

 

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